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Posted by ブクログ 2011年06月15日
やっと手に入れた。黒岩さんの遺作、堺利彦評伝。
幸徳秋水でなく、大杉栄でなく、堺利彦を選んだ理由が、わかるなあ、黒岩さんらしいなあ。
丁寧に丁寧に、つむがれていく著者の思いが、くやしくも泣けてくる。
さておき、これを読むと、本当の意味でフェミニズムというかジェンダーを実践したのは、堺利彦で...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月24日
堺利彦、荒畑寒村、大杉栄、黒岩涙紅、添田亜蝉坊、添田知道、高畠素之、尾崎士郎、山川均、白柳秀湖、幸徳秋水、青野季吉、宮武外骨、「平民新聞」「萬朝報」「売文社」、このどれか一つにでも関心がある人にとって、面白い一冊に仕上がっています。人間味あふるる堺利彦さん、そしてその娘さん真柄さんがよく描かれている...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月29日
大逆事件によって盟友の幸徳秋水ら同志12人を殺害された悲しみと怒りのなかで、「売文社」という人を喰った名前の出版プロダクション会社を設立し、同志たちを食わせ、「冬の時代」の社会主義運動をささえた堺利彦の人間性と才能、ユニークな闘い方に新鮮な光をあててみせた力作、労作である。
1910年の大逆事件で秋...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年06月14日
面白いのになかなか読み進まなかった。なぜかというと、資料的な記述が詳細に記されていて、いちいちそっちに目が入ったせいだろう。作家ら登場人物それぞれに本名が添えられていたりと、著者の真摯な姿勢が感じられた。
内容も興味深いもの。これまであま知られていなかった歴史の断面が詳述されている。大逆事件後の...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年11月25日
これは労作だ。ずっしり重い。書き上げて間もなく亡くなられた著者が自分と同年代の方と知り、なんとも言えない気持ちになった。執筆途中で膵臓ガンが発見され(すでに転移もあったという)それでも「きっと乗り越えられると信じている」と「あとがき」は結ばれている。胸が痛い。
幸徳秋水や大杉栄と比べて「地味」な印...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月04日
堺利彦の「売文社」時代に焦点を絞った評伝。社会主義史や大正デモクラシー史では、大逆事件後の「冬の時代」のカムフラージュ稼業として軽視されがちな「売文社」を、編集プロダクションや翻訳エージェントの先駆として高く評価している。「万朝報」「平民社」時代や大逆事件にも紙幅を割いているが、社会主義者・運動家...続きを読む
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