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Posted by ブクログ
ケイロニアの後継者問題で揺れる大帝没後の様子を描いているこの巻で、グインにシリウス王子の生存が判り、今まで一枚岩であったケイロニアの臣下もなかなかドロドロした思惑があることが綴られていきます。ただし巻末における皇女オクタヴィアの即位に繋がる「マルーク・ケイロン」の叫びは圧巻で、グインの清廉な人柄も健在であることが知れ、やはりこの国は大丈夫だなと感じさせます。
しかしながら…パロは前の巻で壊滅的な被害を被ったとは言え、アキレウス帝の葬儀に大層胡乱な人物を差し向けているのが哀れで薄黒く、グラチウスと闇に落ちたナリスの跳梁を思わせて情けないの一言に尽きるのが悲しいところ。国政の要を欠いたゴーラとこれら2国の三つ巴の戦いが今後どんな暗雲を中原に広げていくのか…。
救いはシリウスと、グインの子供たちふたり、そしてゴーラのスーティ王子とドリアン王子が、ともにまっすぐ善き未来として伸びていきそうな気配があること。
ドリアンだけは、殺されそうで幸薄い子な予感がして今から不憫で仕方ないのですが…。キタイの動向も気になりますし、これからも目が離せませんね。
シルヴィアは…出来ることならアウロラと沿海州へ
渡って、姉妹のように仲良く暮らす…というのでは
ダメなのでしょうか…。
愚かであることが罪というなら、私達もまた、彼女とそう大差はないはずなのに…。あの稚気な女性に静かな安息はいつか来るのかな…。
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