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Posted by ブクログ
あぁ、もうイシュトがチチアの王子に戻ることはありえない。
ナリスとリンダの許嫁を知った時。風が丘でのグインとの訣別。リーロの暗殺。ドリアンの誕生。ナリスの死。
これまで様々な出来事が、彼に苦悩と後悔を与えてきて、予言の子である彼の人生を歪ませてきました。その彼を支える最後の命綱であった存在。
カメロン。
カメロンを失ったイシュトヴァーン。自らの手で殺害してしまったイシュトヴァーン。この喪失を埋めるには、縋りつくにはただ一人の存在しかないのだけど。
その存在が、イシュトを紅の凶星へと導きます。
あぁ、リンダっ子と呼び、予言の子の占いを目指していたあの頃の彼には戻れない。
イリス復活とカメロン殺害。やりやがった。
Posted by ブクログ
大事な伏線になる、鍵になる巻ですね。
ヤガのこと、パロのこと、そして黄昏の国…。
三ヶ所の状況をバランスよく描いています。
展開の速さ遅さに目を注ぐよりも
「ここを書かねば!」というところに
ぐっと近寄って書いている。そんな気がします。
心理描写も、ほどよくて私は好きです。
ちゃんとうるっときますよ。何箇所も。
いろんな人の思いが絡みあうし、血なまぐさくも
哀切なお別れも描かれます。
こうなるだろうとも思われ、逆に、死んだ人と
見送る人の立場が逆転していて欲しかったような、
そんな気もしています。
見送ったイシュトは、どこで安らうのか。
スーティに送られるのかしら…。
凄惨でせつない、烈々とした場面でしたね。
さぁ、次はどうなるかな。早く読みたい。
Posted by ブクログ
星4つにしたのは
「うそーーー?!」な出来事があったから、です。
栗本グインじゃなくなってから
いい意味でも悪い意味でも、期待を裏切る出来事が
いくつか起こっていて。
今回は、出来事自体は起こってほしくはなかったことだけど、
作者が変わった今、こういうこともありなのかな、
と考えるようにしてみます。
展開が早いのがこの作者の良いところなのだと
思いますが、
思い返してみれば、
物語の導入で、延々と関係あるようなないような描写が
続き、
「早く!早く続きが知りたいのに!」と
はやる気持ちを抑えながら栗本グインを読んでいたことが、なんだか懐かしく感じます。
あれも今になってみれば良い思い出です。。
作者が違うのだから、それはもうどうしようもないことなんだけど、
100巻以上読み続けてきた読者としては、
新しい作家さんの良い部分を認めつつも、
グインサーガの「ここは必要!」って部分は
踏襲していただけたらなぁー、って思ったりします。
Posted by ブクログ
御大が紡ぎ続けたこの遠望長大な物語。
御大の死後も二人の紡ぎ手が恐る恐ると書き繋いできたグインサーガも、よぉ〜やくここに来て大きすぎていくら力を入れても廻らなかった物語の歯車が回り始めました。
というのが、率直な感想かも。
今回の135巻は、紅に染められた表紙の通り。
なんといっても侵略するつもりは無いといいながら、他国から見た結果は侵略としか受け取られないことをしでかしたイシュトバーンのパロ篇が一番の展開。
『紅の傭兵』の陽気さはいずこへ、ますます『紅の凶星』いや中原に鳴り響く『凶星』と化していくであろうイシュトバーンの転機となるエピソードです。
それ以外にも、イェライシャに導かれたというか、こちらもなし崩し的に歴史の歯車の一人にさせられた感のあるブランのヤガ・ミロク篇。
また、イシュトになし崩し的に乗っ取られたクリスタルパレスから逃れたヴァレリウスといまさらながら新たな歴史の歯車の一人となりそうな、アッシャによるパロ・ケイロニア国境ワルド篇。
さらには、唯一未来への希望が感じられる、スカールとスーティーによる黄昏の国踏破篇。
と、もう一方のケイロニア篇がまだもたもたともたついている間に、それ以外の中原の運命を担う各地での物語が盛りだくさん。
しかも、どれもこれも歯車がよぉ〜やく回り始めてます。
そういう面では本書は従来のグインマニアの間では物議を醸し出す内容であるかもしれない。
が、ボクはなによりグインサーガという物語の終焉を見たいのである。
もはや御大の時代のようなダラダラとキャララブありきの無駄なエピソードは読みたくも無い。
だから、著者も自信を持ってこの物語を紡ぎ続けて欲しいのだ。
将来、グインサーガ最終巻を読み終えて振り返ったとき、ボクはきっと思い返すのだ。
このグインサーガ135巻『紅の凶星』はグインという物語の起承転結の中で、『転』の最終章の始まりと位置づけられる巻であると。
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