万城目学の作品一覧
「万城目学」の「ホルモー燦燦」「八月の御所グラウンド」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「万城目学」の「ホルモー燦燦」「八月の御所グラウンド」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
京都大学法学部卒。第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞し2006年『鴨川ホルモー』でデビュー。『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』、『とっぴんぱらりの風太郎』などの作品がある。また『鹿男あをによし』はテレビドラマ化、『鴨川ホルモー』、『プリンセス トヨトミ』は映画化された。
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Posted by ブクログ
馬鹿馬鹿しさを突き詰めた先にあるもの、、、それがホルモーだった。
奇想天外な設定と、真剣であればあるほど滑稽に映る登場人物たち。最初はその荒唐無稽さに笑わされるが、気づけば京都の街を舞台にした不思議な世界にどっぷりと浸かっている。恋に悩み、友情に揺れ、時に嫉妬や見栄に振り回される彼らの姿は、馬鹿馬鹿しいどころか、驚くほど人間臭い。くだらないことに全力を注げるのも、失敗さえ青春の一部として輝くのも、若さゆえの特権なのだろう。笑いの奥に、誰もがかつて持っていた青臭さと情熱を思い出させてくれる。大人になった今だからこそ、理屈を忘れて夢中になれる時間の尊さを、改めて感じさせてくれる作品。
Posted by ブクログ
読み始めて思ったのは、直木賞なんてツマンナイものを獲っちゃったからか、著者の持ち味である荒唐無稽なハッチャケ感がないなぁーということ。
ま、直木賞という箔が付けば、それだけで本は売れるだろうし(^^ゞ
また、賞を受賞するというのは素直に嬉しいことでもあるだろうから、著者にとってはいいことだったんだろうけどね。
ファン(自分は読んだ著者の本こそ少ないけど、一応『鴨川ホルモー』が出た時からのファン)としては、著者にしては普通の小説っぽくなっちゃったなぁーと。
個人的には賞を獲った小説、特にエンタメ小説は大方ツマンナイと思っていることもあり、あの万城目学でもそんなものなのかなぁーと。
ちょっと残念に思って読んでいたら、2つ目のお話「八月の御所グラウンド」の最後の最後、五山送り火を主人公が友人の多聞に誘われ、二人で見に行くシーンの会話にグッときた(^^ゞ
「みんなーー、生きたかったんだろうなぁ」
「なぁ、朽木。俺たち、ちゃんと生きてるか?」
それは、数ページ前にある、多聞が言う「明日の御所G(グラウンド)にえーちゃんと、遠藤君と、山下君が来てくれて、試合ができたらそれでいい。みんな、野球がしたいんだろ? なら、やろうぜ」と合わさって、あの不幸な時代を生きるしかなかった/死んでいくしかなかった人たちへの最大級のシンパシーになっている。
この場面での二人の心情は、“悼む”ではないんだと思う。
シンパシー? エンパシー?
うーん…。
どっちも、ちょっと違うんだよなぁ…。
そう、だから、「男は黙ってサッポロビール」(爆)
…って、それがわかる人、今どれくらいいるんだ?(^^ゞ
えーちゃん、遠藤君、山下君の三人の存在が存在だけに、意味合いが変になってしまうんだけど、二人は同じチームとして野球の試合に臨むんだから“エール”という言葉でもいいんじゃないか?と思うくらい。
(エールといっても、ビールじゃないよw)
この場面は、その後の情景描写もいい。
“送り火を描いた炎の線はいよいよ細く、頼りなく、
「大」の字はどこか骨となって散るように点へと割れていく。
ときどき思い出したかのように、炎がぼっと大きく膨らむが、やがてちらちらと瞬き、
無音のまま静寂の先に吸い込まれていった。
終わりの時間が近づいていた。”
いやぁー、これ、絶対神さま降りてきちゃってるだろー(爆)
直木賞なんて、たんなる販促ツールじゃん!
なんて思っていたけど(そもそも賞の設立者が商業目的だと言っている)。
まんざら馬鹿にしたものでもないのかな?