八月の御所グラウンド

SF・ファンタジー 19位

  • NEW

八月の御所グラウンド

小説・文芸
781円 (税込)

3pt

京都を舞台に忘れえぬ時を描く直木賞受賞作
万城目学、ホルモー・シリーズ以来の青春京都小説にして、
第170回直木賞受賞作!!

八月の京都の暑さに勝てる者などいない。
すべての者は平等に、ただ敗者となるのみ――。

四回生の夏休み。
彼女にフラれて京都に取り残された大学生がひとり。
京都の暑い暑い夏。絶望的なほどに粘っこい空気のなか、朽木が自転車を漕いでいるのは、五回生の友人・多聞に焼き肉を奢ってもらうためだ。
ようやくありついた焼肉。
しかし多聞は、なぜかおもむろに野球の話をはじめる。
話が妙なほうへ転がり出したのを感じていると、
多聞は、朽木に貸した三万円のことを持ち出した。

「タダより高いものはないのだよ、朽木君」

送り火の季節、こうして謎の草野球大会「たまひで杯」に巻き込まれることになり……。
(「八月の御所グラウンド」)

十二月に開催される全国高校女子駅伝。
今回は走ることはないと思っていた一年生の坂東だったが、先輩の体調不良で急遽アンカーを走ることに。
しかし、坂東は絶望的なまでの方向音痴なのだった。
(「十二月の都大路上下(カケ)ル」)

京都で起きた幻のような出会いは、じんわり優しく、少し切ない。
心の奥底に火をともす、奇跡のような二編の青春小説。

単行本 2023年8月 文藝春秋刊
文庫版 2026年8月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

八月の御所グラウンド のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

    Posted by ブクログ

    酷暑の8月、セミの声とお盆の空気感。「野球やろうぜ」純粋な思いで繋がる世界が楽しく、優しい。「こんな不思議ならあってほしい」と心から願ってしまう。「今を生きてるか」というメッセージも、万城目さんの軽快な文体なら説教臭さがなく、胸に沁みる。

    お盆の時期まで、本書をとっておいて良かった。

    0
    2026年08月17日

    Posted by ブクログ

    万城目さんらしい、ちょっと不思議だけど、そんなことがあっても不思議じゃない感じがするお話だった。
    ちょっとホルモーっぽさもにじんでいて、こういう感じ好き。
    読んだのが偶然8/15だったのも不思議な縁を感じてしんみり考えさせられた。

    0
    2026年08月15日

    Posted by ブクログ

    待望の文庫化

    ずっと読みたかったので、
    すぐに購入。

    内容はまったく知らず、
    「グラウンド」というくらいだから
    野球の話だろうし
    「八月の」なので夏の話だろうから
    八月中に読もうという事で
    お盆時期に読みました。

    長編だと思っていたら中編2篇

    表題作は2篇目
    表題作から読もうとも考えましたが

    0
    2026年08月15日

    Posted by ブクログ

    「十二月の都大路上下ル」と「八月の御所グラウンド」のどちらも凪いだ海にパンチを打ち込むような物語でした。どちらもスポーツを題材にした小説ですが、スポーツ小説としての起承がかなり面白かったのが見事です。そのうえで転の美しさが見所です。読んだ後に駅伝をしたくなるとか野球をしたくなるというような効果はあま

    0
    2026年08月15日

    Posted by ブクログ

    8月のうちに読んでおきたくて。勝手に長編かと思っていたら、中編が2本でした。表題作、かなり好き。なんか初期のころの万城目さんっぽさもありつつ、でもどこか静かで、火を灯すような優しさを感じました。京都だからかな?

    0
    2026年08月14日

    Posted by ブクログ

    何と感じたらいいのだろう。
    よくある京都の風景を描きつつ、中盤まで静かな筆致ながら笑える、傑作人情モノかなと思いきや、、、何だろうこのハッとする感覚。戦争ではなくて戦争の影響を受けた人がいるということをこんな身近に感じるとは。

    自分の感覚で捉えきれない感触がある。
    生存している状態ではなくて、生き

    0
    2026年08月13日

    Posted by ブクログ

    夏の京都に足を運んだことはないが、その殺人的な暑さは知識にある。

    暑さ真っ盛りの八月に、スポーツマン何でもでもない主人公が野球をやらされるという導入が気の毒すぎてインパクトがあった。

    序盤はコメディ風に進んでいきクスっとしながら読んでいたが、中盤から様相が変わってくる。

    まさかの展開と伏線の張

    0
    2026年08月10日

    Posted by ブクログ

     第170回(令和5年下半期)直木賞受賞作
     「十二月の都大路上下る」と「八月の御所グラウンド」の2編が収録されておる。どちらも京都を舞台にしているものの、テーマとなっているスポーツが「女子駅伝」と「野球」と全く違っている。どこかで結びつくのかなと思いきや、それぞれが独立した作品となっている。
     さ

    0
    2026年08月15日

    Posted by ブクログ

    ◼️万城目学「八月の御所グラウンド」

    エブリデイマジック。なんだか先が読める気もするが、最後は感動してしまう。京都幻想もの正統派。直木賞受賞作。

    万城目学、結構読んでいる。「鴨川ホルモー」「ホルモー六景」「鹿男あおによし」「プリンセス・トヨトミ」「偉大なる、しゅららぼん」「悟浄出立」「かのこちゃ

    0
    2026年08月11日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    怠惰な日常の中に、ふと不思議な出来事が紛れ込んでくる。

    この「もしかしたら、こんなことが起きてもおかしくないのでは?」と思わせる感覚が、まさに万城目学らしくて好きだ。

    特に京都が舞台だからこそ、現実と幻想の境目が少し曖昧になる感じがいい。

    歴史の積み重なった街並みや、どこか時間が止まっているよ

    0
    2026年08月12日

八月の御所グラウンド の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める SF・ファンタジー

SF・ファンタジー ランキング

万城目学 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す