村田沙耶香の作品一覧
「村田沙耶香」の「【合本版】世界99」「コンビニ人間」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「村田沙耶香」の「【合本版】世界99」「コンビニ人間」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
村田沙耶香さんの小説を初めて読んだので、ファンタジーな文に不思議な気持ちになりました。
1番好きなお話は『気持ちよさという罪』でした!
↓↓ネタバレです↓↓
「自分にとって気持ちがいい多様性」が怖い。「自分にとって気持ちが悪い多様性」が何なのか、ちゃんと自分の中で克明に言語化されて辿り着くまで、その言葉を使って快楽に浸るのが怖い。
ここの文が大好きです。自分の受け入れやすいもの、自分を傷つけないもの、自分が嫌がるもの全て含めて多様性という便利な言葉に酔ってしまう怖さ。
正直多様性という言葉を使って、個人個人を見てこなかった私はドキリとしました。
村田さんが思っていることとは受け取り方が
Posted by ブクログ
白羽が繰り返す「縄文時代から変わらないムラ社会」という言葉は、人間という種が持つ排他的な本能を象徴している。役立たずを排除し、異分子を矯正しようとする人間の集団は、恵子のような「コンビニ人間」を許容しない。しかし、恵子が最終的に選んだのは、そのムラに戻ることではなく、24時間365日、一定の光と温度に保たれた「コンビニ」という人工の聖域に帰還することだった。これは古い生命原理と、現代のシステムが生み出した新しい生命原理の対立である。人間が「血」や「性」で繋がるのに対し、コンビニ人間は「機能」と「マニュアル」で繋がる。恵子の決断は、人間としての幸福を捨てた悲劇ではなく、新しい環境に適応した個体の