シティブックス作品一覧

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  • 背中合わせ
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    ふと垣間見せる、日常の中での男の思惑や女の想いが、ふたりの関係を終わらせたり、はじめさせたりする――。 男は浅はかで女の真の考えをすくい取れないのか? 女はどこまでいっても思慮に富んでいるというのか? 男と女、夫と妻の関係の剛さや脆さを描く21の短篇集。 ここまで見事に鋭く日常を切り取れるものか?
  • 鮮血の珊瑚礁
    -
    1巻671円 (税込)
    法律事務所で調査員をしている辻五郎は、妹から、スリランカで行方がわからなくなった恋人の宮内敦を捜してほしいと頼まれた。 二億円のサファイアを持って逃げたのではないかという疑いがあった。そんなことをするはずがないと、恋人の潔白を信じる妹の頼みを断るわけにはいかない。 辻五郎は、スリランカへ飛び、宮内を捜す。足跡が少しずつたどれるようになったところで、スリランカに悲報が届く。妹が事故で亡くなった、と――。 宝石業界の内実、そして社内の派閥争いが浮き彫りになる中、妹の死は、果たして事故だったのか。 エキゾチックな女性が乱舞するスリランカを舞台にした超官能サスペンス!
  • 1573年 信長の美色
    3.5
    1巻647円 (税込)
    人買いにさらわれた里々を取り戻すため、自ら奴隷のみになった市勘。 しかし里々を救い出せないまま、二人はマカオへと連れていかれる。 異国の空の下で働く市勘だったが、忍びとしての彼の力に目を付けたポルトガル商人・ピエトロが、日本に売られた8人の南蛮娘を取り戻すことを条件に自由にしてやると言った。再び日本の地を踏む市勘、その目指す先は織田信長だった……。 壮大なスケールで描く戦国時代小説、堂々の完結編!
  • 1572年 信玄の海人
    5.0
    武田信玄の軍師・山本勘助に育てられた若き忍び、市勘は、拐かされて売られたあげく、海に沈められた女・里々の命を救う。 寄る辺ない二人はあばら家に暮らし、やがて二人は愛し合うようになった。 しかし市勘は、信玄配下の武将・穴山信君の命を受け、徳川軍の二俣城攻略に出向き、激しい戦闘の中で戦功をあげるも重傷を負ってしまう。 体を引きずるようにして愛する女の待つ家に戻った市勘だったが、あばら家の中はもぬけの殻。里々は人身売買に手を染める商人たちの手の者に連れ去られた後だった。 愛しい女を救い出すため、自ら奴隷として買われた市勘だったが……。これまで語られることのなかった戦国時代の奴隷売買をテーマに、若き忍びの活躍を壮大なスケールで描く冒険時代小説!
  • 戦士の岬
    -
    1巻682円 (税込)
    原宿あたりにたむろする若者たち8人、それぞれが広告、カメラマン、イラストレーター、スタイリストなどという職業を持つが、不安定なフリーとして生活をしていた。そんな彼らに、房総半島の先端の町から、地域おこしの相談が持ち込まれた。 その町は、どうみても魅力がなく、観光客が行きそうもない場所だった。彼らは苦肉の策として、「里見八犬伝」の伝説を利用することを思い立つ。 さらにストリーを練り、戦時中の供出ダイヤモンド、そして徳川の埋蔵金にまで話しを広げる。 空想だったものに、大手のデベロッパーが食いついてくる。そして戦国時代、江戸初期、そして戦後と膨大な物語が展開される。半村良の青春群像小説。
  • 仙丈岳殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    南アルプスの仙丈岳に登っていた2つのパーティの計5人が、激しい吹雪のなか、仙丈小屋にたどり着いた。 両パーティの食料は底をつきかけていたが、天候の回復は見込めず、足止めをくっていた。そんな状況のなか、新たに雪男と見紛うような大男が、小屋に避難してきた。 大男は、リュックを失い、なにも持っていなかった。5人はその大男のために、食料を供出するばかりか、寝袋まで貸すことになったが、大男は当然の顔で、感謝の言葉すら口にしなかった。 大男さえいなくなれば、生きながらえるのではないか。追い詰められていた両パーティの5人は、思いもかけない決断をする――。
  • ゼウスガーデン衰亡史
    4.3
    1巻902円 (税込)
    これはSFなのだろうか、歴史のパロディなのだろうか。 90年にわたるテーマパークの歴史の物語なのである。 双子の天才的な若者によって創設された[下高井戸オリンピック村]は奇抜なアイディアのアトラクションが人気を呼び、次第に大きなものとなっていく。 組織としての基礎も固まった時に双子は突然その才能を失い、その上、異常な科学者によって連れ去られてしまう。 残された幹部たちは集団指導体制で組織を運営することになる。 様々な才能が現れ、以前にもまして巨大で、奇抜で、危険で、グロテスクなアトラクションやモニュメントが次々と作られ、[村]は[ゼウスガーデン]と名称を変え巨大化する。 果ては国家をも超える存在にまで成長する。 反面、内部の抗争は激しくなり、腐っていくことになる。 元老院だ、執行部だ、皇帝派だと、さまざまな勢力が構想を繰り返す。そして次第に衰退をしていく。 1984年に兄弟によって作られたテーマパークは2075年内部から派生したテロ組織によって壊滅させられ、そのご細々と営業は続けられるが2089年過激派グループによって徹底的に破壊され、その歴史を閉じることになった。
  • 絶叫山脈
    -
    1巻682円 (税込)
    長野県警豊科署に、北アルプスの常念岳で死体が発見さたとの一報が入った。死体には不審な刺し傷があり、転落事故死とは思えかった。 身元を調べるうちに元警察官と判明し、怨恨の線で捜査がはじまったが難航を極めた。迷宮入りも視野に入れなければと内心考えたころ、元警察官と同じ殺され方をした他殺体が発見された。 二人を結ぶ点と線はいったい何か――。山岳ミステリーの旗手が、人間の心理を丹念に描いた渾身のサスペンス。
  • 前夜祭
    -
    どの夫婦にもありそうな秘密、浮気、不倫を描きつつ、そこに横たわるミステリアスな側面を見事にあぶり出した短篇集。 夫と妻って、きちんと向き合ってもややこしくなるのに、そこに姑や小姑が加わったらどうなることか。男と女、夫と妻の心の襞にひそむ愛と憎しみが、予想外のとんでもない結末を運んでしまう……。せつなさとため息と感動の八つの作品。
  • 騒音文化論
    4.3
    1巻880円 (税込)
    駅の構内放送、電車や新幹線内の放送、デパートやスーパーマーケットをはじめとする商業施設、商店街、個人商店、行政のスピーカーから流れる放送、そして車からの警告音などなど。街には機械音、肉声を問わず、スピーカーを通じて様々な音が流れている。そうした音、騒がしい状況を日本人は何の抵抗もなく受け入れている。だが、それに耐えられない人たちもいるのだ。抵抗なく受け入れられる人をマジョリティとするなら、耐えられない人はマイノリティとなる。闘う哲学者として問題提起をしてきた著者が、ここでは「騒音社会」で、静かな空間を求めると同時に、悪露に対する少数派の権利をどう考えるか、という問題について展開をしていく。ことに音は単に数値で測定をして「大きい」というだけではなく、個人差や状況によって「嫌悪」を感じるものなのだ。それは性的なマイノリティや、趣味や趣向の少数派差別にも通じるものだという。
  • そうだ!絶対うまくいく!
    -
    何をやってもうまくいかないと悩み、辛い思いをしている人に、どん底を味わった科学者が、遺伝子を元に100のアドバイスを送る。 遺伝子というのは、電灯のスイッチのオンオフさせるように、機能をオンにしたりオフにできるという。それができれば、目覚めてほしい遺伝子に目を覚まさせ、働いてほしくない遺伝子には眠ってもらうこともできることになる。それを発見したのが著者である。 わたしたちの遺伝子は、常に働いているものはたったの3パーセントしかないという。眠っている97パーセントの遺伝子をコンロールできるようになるかによって、人生が変わってくる。そのヒントが本書には詰まっている。
  • その傷口を刃で飾れ
    -
    1巻682円 (税込)
    不倫相手の医師とともに、自宅前で突然襲ってきた少年に軟禁された看護師の則子。少年院から脱走してきた少年は、金の工面のために医師の沢田を外出させるが、人質となって残された則子の心は猜疑に揺れはじめる(「ブラック・モーニング」)。他、「750cc心中」「しらけ鳥のブルース」「盗まれた夜」「汚れた夜の夜想曲」「誘惑の紫陽花」「青い鳥のエレジー」「ジグソーパズル」「下在の譜」の9編を収録。 男と女の不可思議な心の揺れを巧緻に描く、繊細なハードサスペンス作品集。
  • 大海の恵み「マリンビタミン」奇跡の効果実績
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    女性にとって「キレイ&元気」に歳を重ねることはとても重大で、大変なことです。この大きな問題を解くカギのひとつが〈マリンビタミン〉です。栄養学でいうビタミンではありませんが、「ビタミンのように生理活性の高い、海由来のあらゆる有効成分」といったものです。コラーゲン、アスタキサンチン、DHA、EPA、コンドロイチン、グルコサミン……。海からの食費品、魚、海藻、貝類などを日々の食事でしっかり摂って、美と健康を保ちましょう
  • たそがれ色の微笑
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    竹内は担任教師の小林から、同じクラスの野川靖子との交際は控えるべきとの指導を受けた。そんな事実はないたので戸惑っているところへ、今度は当の野川靖子からは、教師にちょっかいをだされて辟易しているから、交際しているフリをしてくれないか、と頼まれた。仲睦まじいところを小林に見せつけるうちに、なにかがおかしくなっていく……(「落ち葉遊び」)。ほかに「たそがれ色の微笑」「白蘭」「水色の鳥」「風の矢」。全5篇、連城三紀彦の企みに感嘆――。
  • 立山雷鳥沢殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    日本三名山に選ばれている立山でドラマの撮影中だった主演の女優・串田加緒里が殺害された。 めきめきと人気の出てきていた加緒里は長野県警大町署の刑事・串田正義の妹だった。 正義は山行中に何者かに突き飛ばされて身の危険を感じていたことが二度もあった、と妹から聞いていた。 正義はかつての同僚で豊科署の刑事・道原に相談をしていた。そんなさ中の事件だった。 何人かの容疑者が浮かび捜査が難航するうちに、彼らの父親・串田光正も殺害されてしまう。 事件は串田家への怨恨か? 捜査すればするほど、真相は深い謎の中に封じ込められるかのように思えた。 だが、執念の刑事・道原伝吉はわずかな手がかりから犯人を追い詰めていく。 長野県警の人情刑事・道原伝吉シリーズ。
  • たまごの常識、間違いだらけ!
    4.0
    実は、たまごはコレステロールを下げるということを知っているだろうか。  たまごの食べ過ぎは体に良くないという間違った常識を持つ日本人が多いが、大いなる間違いだ。  本書では、「完全食」であるたまごの優れた健康効果を解説。 動脈硬化の予防、血管を丈夫にする、活性酸素を抑制しコレストロールをコントロールする、脳機能を活性させボケを防ぐ、胃炎・胃潰瘍を防ぐなど、たまごがヘルスフードの優等生であることをわかりやすく紹介してくれる。  手軽で安価なたまごを活用した「知的食生活」を提案する、わかりやすい健康応援本。
  • 魂の自由人
    3.0
    「私はずっと前から『魂の自由人』になたたいと思っていた。これは人生におんて非常に大切なことで、身体の健康と魂の自由とは、対をなす重大な要素だと考えている。健康については世間にたくさんの本があるし、医療についての専門家でもない私が書けるわけがない。しかし、魂の自由については……」(本文より抜粋)。 困難な時代だからこそ、心と魂の自由を得た、自分らしい生き方をしたい。そのヒントが、本書から得られるのではないか。
  • たまたま地上にぼくは生まれた
    3.5
    哲学は難しい、哲学者は何を考えているのかわからない――。 一般人には、哲学も哲学者も雲の上の存在である。本書を読むと、哲学者は日々こんなことを考えているのかと知ることができるが、驚愕もしてしまう。そして同時に、多くのことを学ぶ。 この本は、カント哲学の学者であり、闘う哲学者として多くの著作を持つ著者の、講演やインタビューや対談をまとめたもの。 考えるための素材に満ちている。 哲学を志す原点となった、小学生のころの「明日死んでしまうかもしれない」という恐怖は「そんなに一生懸命生きても明日死んでしまったら何にもならない」というところへ向かう。 ウィーン留学で考えた「ヨーロッパ」「国際化」。哲学を学ぶことは「死」と「時間」と「言葉」と向かい合うことであり、「理不尽さ」を知ることであるともいい、真摯に哲学的に「生きる」ことのたいへんさを語る。
  • 丹後浦島伝説殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    29歳になる仙道千紘は、子ども頃に好きだった日本海にそそぐ由良川の中州に出かけた。そこで見知らぬ女性から、父の会社の名で出された奇妙な秘書募集広告を手渡された。千紘の父は急成長中の会社社長で、三年前に母が亡くなった後は独身を通していた。 その夜、父に秘書募集について問いただしたが、調べてみると言い残して出かけた父は死体となって発見された。時を経ずして、父の再婚相手と名乗る女性が現れ、莫大な遺産を巡る奸計の影がちらつきはじめた。警察庁広域捜査官・宮之原警部は、千紘とともに犯人捜査を開始し、全国を走る。長編旅情ミステリー。
  • 短篇小説
    -
    1巻770円 (税込)
    「おもちゃ箱をひっくりかえしたような短篇小説集」を編んでみたかったと、著者が述べているとおり、本書は多様な短篇によって構成されている。うれしいことに、あとがきでは、各短篇のロードマップになればよいという思いで、解説を著者自ら記していること。創作の核心に近づくことができ、作品の理解も深まる。 「光秀謀叛」にはじまり、「瓶の中の父」までの10篇。極上の読書体験だけがもたらしてくれる陶酔を、本書で味わえるだろう。
  • 大ウンコ
    4.0
    現代人の生活がどんどん抗菌化、清潔化されていく。匂いに対しても過剰な反応がある。便の臭いはもちろん、汗の臭い、体臭などは反清潔と、排除されている。果たして人の生活はウンコや臭いを、ただ「汚いもの」として排除してしまっていいのだろうか。 寄生虫学、感染免疫学の専門家である著者は、こうした清潔志向に警鐘を鳴らす。定期的にウンコをすることは健康維持のバロメーターだし、ウンコに細菌が住むことも臭いがあることも意味のあることだという。ヒトが無菌の中で暮らすことは、人類の存亡にもかかわることだという。不快生物としてゴキブリ撲滅も、化学物質のボディシャンプーで体を洗うといった「異常な不潔ぎらい」は本来必要なものまで排除してしまっている。O157の流行も、アレルギーの問題もそうしたことに起因していると言い切るのだ。 本書は健康のための「反清潔」「反抗菌」「反消臭」のススメ、である。
  • 大ウンコへん
    4.3
    サナダ虫を自らの体内に飼っていた著者が、医師の立場から日本と日本人が抱える問題を考える。 増える医療過誤、患者の顔を見られない医者、医師の持病は「うつ病?」、病院格差、地域格差、研究医と臨床医など医療現場と医師の「ヘン」を鋭く指摘していく。 一方、日本人は清潔症候群ともいえる「キレイ好き」から生まれる様々な障害や病気、抗生物質はじめ薬に頼りすぎることは危険で、食事や生活で自然治癒力や免疫力を高めようと提案する。 未婚やセックスレスによる激しい少子化はやがて日本人さえ消滅させかねないと警鐘を鳴らす。
  • 大雪山殺人事件
    5.0
    1巻682円 (税込)
    小学生が遠足で訪れ、カップルがデートにやってきていた大雪山系旭岳では、チングルマ、エゾコザクラなどが咲き誇っていた。 霧が深くなる中、熊が突然現れ、女性を襲った。霧が晴れると、女性は無惨な姿で発見された。 事故と思われたが、解剖の結果、殺人の可能性が高いことがわかった。 容疑者として北海道警が睨んだのは、当然、一緒に登山にやってきた婚約者だった。 だが、彼には崩せそうもないアリバイがある。 北海道警の刑事たちは、アリバイを崩せるのか。忍耐の捜査がはじまった。
  • 伊達粋狂
    完結
    -
    全1巻495円 (税込)
    主人公のサラリーマン・伊達君が繰り広げる、バカげているけど真理を突いた行動と言動の数々。くすくすっと笑うも良し、深くうなずき同意するも良し。全開フルスロットルの黒鉄ワールドを堪能すべし!
  • 誰かが眠れない夜 私立探偵  伊賀光二の仕事術
    -
    1巻682円 (税込)
    私立探偵・伊賀光二。ハードな事件によって左右の手の小指を落とされるという報復にあう。 ある日、趣味の裏ビデオの鑑賞をしていた。画面には、切れ長の目で長い睫毛の女が本番を繰り広げていた。 その時チャイムが鳴り、仕事の依頼が飛び込む。依頼人は今まさに“鑑賞”していた本番女優だった。 坂部順子と名乗る女は「父親を捜してほしい」という。元刑事で伊賀と同業の私立探偵の父親は、調査中に別の事件に巻き込まれたらしい。 話を聞いた直後、すぐに手を引けという脅迫電話があり、行方不明になっている坂部の探偵事務所を訪れた帰り、三人組に襲われる。 またハードな事件に巻き込まれる予感を感じながらも、伊賀は若くて美しい女の頼みは断れない……。官能色豊かなハードボイルド探偵小説。
  • 誰にも死ぬという任務がある
    4.0
    誰にも平等に訪れる「死」について書かれた含蓄深いエッセイ。 貴賎、男女、善人、悪人、そして老若を超えて「死」は訪れる。 事故や突然死といった、前もって知ることのできない「死」はともかく、人は病気や老齢になることで徐々に死に向かうことを自覚していく。 そのとき「死」をどうとらえるか。 キリスト教者として神の存在を信じ、神への感謝の日々を持ち、世界各地で人だけではなく動物や植物の「死」を目の当たりにしてきた著者ではならでの生死感は、読む者の心をうつ。 死に向かう心構えを綴る名エッセイ集である。
  • 地下山脈
    -
    1巻682円 (税込)
    北アルプス常念岳で登山者が行方不明になった。捜索にあたった山岳救助隊は、稜線から100メートル下った樹の根元で遺体を発見した。奇妙なことに遺体の周辺には、たくさんの足跡が残されていた。死因は凍死のようだったが、不審を抱いた刑事は遺体を解剖に付した。その結果を見て刑事は仰天した
  • 血と闇
    -
    1巻671円 (税込)
    表向きは配管の仕事をしている甲田孝之だが、実は強盗の常習犯であった。しかし、クラブホスステスと美緒と出会ってからは、裏の仕事を止めていた。愛する美緒のためにも、真っ当に生きようと心に決めたからだった。 ところが、真面目な生き方を許してくれないヤクザが現れた。美緒の元彼だった。そして、手を切らせたければ、強盗の仕事をしろ、甲田に持ちかけたのだ。 愛する女のために、甲田は決意するが……。驚愕の展開が、待っている!
  • 血の残像
    -
    1巻682円 (税込)
    教え子だった女に手をつけた「ツケ」は、こんなにも惨いものだったのか――。 女子大の講師であり、評論家としても名をあげてきた三隅は、車の中で、元教え子との濃密な時を過ごしていたが、暴漢に襲われてしまう。自分の弱さに怯え、名声に傷がつくことを恐れた三隅は、抵抗することなく、いわば、暴漢に自分の愛人を差しだす形をとってしまった。それが脅迫という形になって返ってくるとは……。表題作の「血の残像」をはじめてして、いずれも巧妙などんでん返しが待っている。ハードな官能、ミステリー、バイオレンスが融合した10作からなる短編集。
  • 血の雪崩 長野県警豊科署 道原伝吉刑事 徹底捜査編
    -
    1巻682円 (税込)
    北アルプスの岳沢で、息子が雪崩に巻き込まれたとの報せを受け、冬山登山経験の豊富な父の中尾英助はただち救助に参加した。 夜になり、捜索はいったん打ち切りとなり、テントを張った。 翌朝、再開のはずだったが、中尾英助はテントの中で刺殺されていた。 捜索に参加した全員がシロとの判断が下される中、豊科署道原伝吉刑事は被害者のずさんな女関係に、事件の真相があるのではないのかと睨んだ……。 表題となっているこの「血の雪崩」のほか5つの短編からなる。 道原伝吉の、真実を見つけ出そうと不断の努力をつづけ、事件にひたむきに向き合う彼の姿に痺れるだろう。
  • 恥部
    -
    1巻682円 (税込)
    犬塚誠は弟分の荒木欣也と恋人の松川奈保子と組んで、盗んだ車を使って強請りを繰り返していた。 強請りを成功させた夜、ふたりは路地から飛び出してきた中年男を撥ねてしまい、それを偶然目撃した柳井純子を車ごと拉致することに。 ところが純子から、自分を裏切った恋人の人気作家・仙波明彦から大金を巻き上げるという狂言誘拐を提案される。 順子は仙波の2つの秘密を握っていた。 緊迫の狂言誘拐は成功するのか? 多視点からの構成が緊迫感を織りなす傑作ハードバイオレンス。
  • 中央アルプス殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    うら若き雑誌記者の行方不明から事件ははじまった。 彼女の足跡を導くのは湖の畔に佇む謎の美女、その果てに中央アルプスで山男がつづけて殺害される。 思わぬ人間模様が明らかになるにつれ、姿を見せぬ殺人者が徐々にその正体を現していく。 信州の大自然を汚す人間の欲望を描いた長編山岳ミステリー。
  • 中国の閨房術
    -
    1巻980円 (税込)
    中国四千年の知恵が欲望がぎっしり詰まった中国性愛術を丹念にひもといていく。 皇帝の性愛術、宦官の成り立ちと跋扈、纏足がどのように寵愛をうけてきたのか、そして媚薬の数々についても大量の図版とともに解説する。その中で著者は、「房中術は気の生理学だ。体の中には目に見えない生命エネルギーである気が流れている」と、気と性との関係にも言及している。
  • 中国の性愛術
    -
    2千年以上に及ぶ中国の歴史の中で伝えられてきた性愛術。しかしそれは単なる快楽の追求ではなかった。 人には不可欠な性愛だが、中国のそれには時空を超えた知恵があったのだ。陰陽の二元が一つとなることで、新しい生命が生まれるだけではなく、病を克服し健康を保ち、和合を為す。
  • 忠臣蔵異聞 二人の大石
    -
    1巻801円 (税込)
    忠臣蔵の発端となった浅野内匠頭による吉良上野介刃傷沙汰、松の廊下の事件は、その後の処理を含め謎の多い事件だ。解明されない裏の事情があるのだろうか。この物語は、吉良を巡る噂話、憶測から始まる。刃傷事件を起こした浅野は弁解もないまま即日切腹、お家断絶と急な展開を見せ、臥薪嘗胆のときを経て、赤穂藩家老・大石内蔵助を中心に四十七士が本所吉良邸へ討ち入り、見事敵を討つまでを描く。だが、その裏には「大石一族」の強い絆があった。赤穂藩士・堀部安兵衛を仲立ちに、二人の大石、内蔵助と津軽藩士・大石郷右衛門の侍としての矜持があった。新しい人物像で描く「忠臣蔵」への新アプローチ。
  • 鳥海山殺人渓谷
    -
    1巻682円 (税込)
    警視庁捜査一係の白鳥刑事、同じく一課の河津貴子、第十交通機動隊の月村修の3人は、中央アルプスの宝剣岳に登っていた。 4月ではあったが、山には雪があった。 登っていた者たちの耳に、空気を裂く音が届いた。その直後、雪が動き、雪崩が発生した。 警視庁の3人は危うく難を逃れたが、4人が死亡した。 空気を裂く音は、銃声ではなかったか? その振動が雪崩を引き起こしたのではないのか。 雪崩被害の当事者となった捜査一係の白鳥刑事は、月村修をしたがえ、地道な捜査に乗り出す――。 白鳥、月村の絶妙コンビが追う、長編山岳ミステリー。
  • 「超回復」 健康生活のための本物ワザ
    3.0
    ただの回復ではなく、もとの状態を超えて良くなる「超回復」をキーワードにした、面白くてためになる健康本。「一度折れた骨は二度と折れない」「なぜ運動をした翌日は筋肉痛に?」「なぜ桑田真澄はトコトコ走りをやってたの?」など、興味深いテーマが満載。 長嶋茂雄や宮里藍など多くのトップアスリートを直接指導した田中誠一氏が紹介する、運動・スポーツにまつわる常識と非常識やトレーニング方法は、わかりやすく実践的である。最終章では、ヘルスフード科学の第一人者・矢澤一良博士が疲労回復の観点から抗酸化物質のエースといわれるアスタキサンチンをはじめ「超回復」に役立つ食品と栄養素を解説。
  • 津軽りんご園殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    東京の下町、亀戸天神の近くで青森県津軽から出稼ぎに来ていた男が殺害された。遺骨は妻に抱かれ同じ村の芹沢の付き添いで地元に戻った。 その通夜の晩、吹雪の中、今度は芹沢が行方不明になり、翌日800キロも離れた静岡県の富士山の見える場所で遺体として発見された。 同じ村から東京に出稼ぎに出ていた男が連続して殺害され、東京・青森・静岡にまたがることから、広域捜査官・宮之原警部が乗り出した。 事件の裏にはりんご園をつぶしてのリゾート計画が絡んでると思われたが、果たして……。
  • 燕岳 殺人の暦
    -
    1巻682円 (税込)
    北アルプスの燕岳で刺殺死体が発見された。 健康保険証から身元はすぐに判明したが、不明なことがあった。どういうわけか、11年前の冬に亡くなった女性についての新聞記事の切り抜きを持っていたのだ。 なぜ、男がその切り抜き記事を持っていたのか。長野県警豊科署の道原伝吉刑事は、過去の事件を徹底的に捜査するうち、北アルプスでの遭難事故が絡んでいることをつかんだ。 犯罪とは無縁のごく普通の人が、憎悪と欲に取り憑かれていく様が見事に描かれた見事なミステリー小説!
  • 貞操試験
    -
    1巻660円 (税込)
    ある金融業者のオフィスに男女五人の若者が呼び集められた。この会社の事業と財産2億円を譲るというのだ。 しかし条件があった。それは今付き合っている恋愛関係を清算し、この先1年間特定の男女の関係を持たないことなど、条件は奇妙なものだった。 巨額に目が眩んだ5人は互いに相手を引きずり降ろそうと動き、激しい駆け引きをはじめた。 奇抜な発想に深い味わいが横たわる、不思議なサバイバル・ミステリー。
  • DHAの効果すべて
    -
    DHA研究の第一人者であり、早稲田大学規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門教授の著者によってDHAのメカニズム、効能がわかりやすく解説。 いま最も注目される健康物質・DHAの効能を生かして健康な体をつくり、すこやかな生活を送りたいと願う人にとって、最良情報テキストである。
  • デイトリッパー 聖少女戦国色欲遷移譚
    -
    聖少女として一世を風靡した元アイドルの篠木聖利は、今は当時の面影はない。 聖利が心機一転、新たな世界で頑張ろうと踏み出したのは、ストリップの世界。20歳の決断だった。 舞台に立ち、スポットライトを浴びるうちに、何かがおかしくなった。 聖利は、戦国時代にタイムスリップしてしまう。しかも、現代人としてではなく、武田信玄が放つくノ一の聖利としてだった。 くノ一聖利が命じられていたのは、今川氏真暗殺。 アイドルからストリッパーに転身した聖利に、そんな大それたことができるのか!
  • できる男はウンコがデカい
    4.4
    ふざけたタイトルだと思いきや、カイチュウ博士・藤田先生は大真面目に論じているのです。 下痢や便秘、過敏性腸症候群に悩まされている原因は、腸内細菌が少なくなるから。 これだけにとどまらず、精力減退、アレルギー疾患、やる気までも失われてしまうのです! そのバロメータがウンコ。 みなさん、本書を読んで、絶品のウンコを出し、健康とできる男の称号を手に入れましょう。
  • 出羽三山殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    大手食品メーカーにかかってきた突然の脅迫電話がかかる。「明日の二時までに十億円を用意しなければ、菓子を食べた人が死ぬ」 現金を輸送するため者として、犯人に指名されたのは、営業部員の三崎だった。 三崎と社長室員の小舟春美は、東京から山形の月山へ現金を車で運ぶことになった。 途中、同行していた小舟春美が姿を消してしまう。彼女の捜索のさなか、地元警察は出羽三山神社裏で男の死体を発見する。 事態は脅迫事件に殺人が加わったことで混沌とし、三崎までもが疑われてしまう。 三崎は自らの潔白を証明しようとするが、彼には後ろめたい過去があった。 東北の霊山で、過去と現在が交錯し、欲と裏切りが入り組む。息詰まる展開がつづく長編山岳ミステリー。
  • 電話男
    3.6
    1巻660円 (税込)
    電話男とは何者であるか。小説内では、こう書かれている。 「電話男はなんの報酬も求めませんし、逆にあなたに向ってグチを言ったりすることも決してないのです」 電話男は、以下のような存在らしい。 「どんな話にも耳をかたむけることになっています。だから話がつまらないからといって途中で電話を切ったり、話の内容に非難がましいことを言ったりすることは決してありません」 どうすれば、こんな素敵な電話での話し相手が得られるか。 「電話男の電話番号さえ入手すればいい。それだけです」第三回海燕新人賞を受賞した、小林恭二の記念すべき第一作である。 1984年に書かれた当時、「現代人のコミュニケーションを求める姿を暗示している」などと評論され、絶賛された。この時の現代の姿は、何十年と時が過ぎた「現代人」にも当てはまるのではないか。 つまり、この小説が発表された当時、時代を先取りした小説であったが、それは今も、時代を先取りした小説ということなのだ……。 あなたは、この小説をどのように読み解くだろうか。
  • 凍血樹林
    3.0
    1巻660円 (税込)
    ちょうどその日、冬の上高地で、カラマツの木に寄りかかるようにして立つ、氷に閉じ込められた遺体が発見された。いったい誰が、手間をかけた遺体をつくったのか。警察官の妻の射殺と関連ははたしてあるのか。稀にみる難事件に、長野県警豊科署の道原伝吉が挑む!一月下旬の朝、警視庁刑事の妻射殺事件のニュースで持ちきりだった長野県警豊科署に「妙な遭難者を発見」の通報が入った。現場は上高地の小梨平。遭難者は若い男性で、氷柱の中に閉じ込められた形で木の幹に添って立っていた。所持品から身元は割れたが、脇腹を二か所刺されていたため他殺と断定、殺人事件へ。手がかりも殺害動機も掴めず、捜査は難航。担当の道原伝吉刑事も、これだけ犯人像が浮かばない事件も珍しい―と。山岳ミステリーの第一人者・梓林太郎の渾身作。
  • 遠山郷 雲海の殺人
    -
    1巻682円 (税込)
    長野県安曇野の秘湯、中房温泉の宿から泊り客の行方不明が報告され、翌日転落死体で発見された。 死体で発見されたのは同じ長野県の南信州の標高1000メートル以上の山村に東京から移り住んだ男だった。 男は妻と次女を東京に残し、問題を抱えた長女を山村の「寮」に“留学”させていた。 転落事故死かと思われたが、偽造された遺書、不思議な記号が書かれた地図らしきものなど、不審な遺留品が見つかった。 安曇野署の刑事・道原伝吉は殺人の疑いを強くし、記号はラブホテル、巨大な歓楽街・新宿歌舞伎町ではないかと目星をつける。 新宿署の協力を得て捜査を開始するうちに、歌舞伎町を舞台にしたドロドロとした人間関係や、東京と信州を結ぶ因縁が見え隠れしてきた。
  • 時の報酬
    -
    1巻682円 (税込)
    ブティック七店とレストラン三店を経営し、不動産業にも手を出している凄腕の経営者・池沢久夫に、不気味な電話がかかってきた。 相手にしなかったが、その得体のわからない相手は、ブティックに現れ、店員にわかるように万引きをした。 単なる万引き犯でないことは明らかで、池沢は急ぎ、店に向かうことにした。案の定、万引き犯は見知った顔、武原耕司だった。 武原の出現は、池沢にとってやっかいだった。凄腕の経営者になるためのとっかかりの金の工面に、武原は深く関わっていたのだ。 池沢はネチネチと絡んでくる武原に、どうやって対処するのか。男としての本当の真価が何かを問う!
  • 扉は静かにノックされた 私立探偵・伊賀光二シリーズ
    -
    1巻682円 (税込)
    霙降る肌寒い夕方、私立探偵・伊賀光二の事務所に美しい人妻が尋ねてきた。新婚の今川美由紀、二十八歳。 「捜していただきたいのは、わたしの主人です」結婚7ヵ月目に突然蒸発した四歳年上の夫の捜索依頼だった。 数少ない手がかりから、偽名で借りて住んでいるところを突き止め、美由紀と乗り込む。しかし、夫は大船の山林で車ごと燃えた焼死体となって発見される。 定文のアパートに出入りしていた女性の身元を洗うと、関内のクラブホステスと判明。そのホステスの夫も不審死を遂げており、彼女は莫大な保険金を手にしていた。2人の接点を探っていくうちに伊賀の身にも暴力団とつながりのある黒い影が忍び寄る。 伊賀光二、最大のピンチに陥る。はたして、私立探偵は切り抜けられるのか!
  • 寅さんの巻 ‐車家の謎
    2.0
    大ヒット映画シリーズ「男はつらいよ」の主人公「フーテンの寅さん」こと車寅次郎と彼の周りの人々への限りない愛にあふれる、「男はつらいよ」の“寅の巻”。  1969年に第1作が公開された「男はつらいよ」シリーズは、1995年公開の第48作まで、誰もが笑い元気になれる日本人の心の原風景を描き続けた。  渥美清が演じた愛すべき男・寅さんとその世界を、本書で徹底的に解明したのは「寅さんをこよなく愛する会」。同会は、寅さんの言葉・行動などに心酔するライター、イラストレーター、OLなど“寅さん大好き人間”の集まりで、半年に一度そろって観賞し、作品や登場人物の分析・研究を続けてきた。彼らの人生にとって「寅さんシリーズ」は欠くことができないものだという。  45作公開時点でまとめられた本書は、数ある“寅さんの謎本”のなかで、寅さんへの愛情がもっとも感じられる一冊。
  • 道教の性愛術: 古代中国人の悦楽秘法
    3.6
    道教は中国三大宗教の一つで、二千年を超す歴史を持つ。 その考え方の中には不老不死を願う神仙思想、陰陽五行説による男女の交わりなどがある。 こうした考えをもとに「房中長生術」が生まれた。 房中術というと、セックスをどう楽しむかだと解釈しがちだが、そうではなく、セックスという男女の交わりを通じて、病を治し、健康な生活を維持し、長生きをし、場合によっては不老不死の生命を得ようというものだ。 本書では、それらを現代に移し替えて男女の交わり・性技巧について微に入り寨を穿って解説をする。 男女、互いの気持ちを高め、十分に気持ちを通じ、過度にならぬセックスが、体も心も癒し、長寿に導くと説く
  • どこまでも殺されて
    -
    待望の連城三紀彦作品! 「どこまでも殺されていく僕がいる。いつまでも殺されていく僕がいる」。 7度殺され、8度めの殺人が間近にある、という手記。そして、高校教師の元に、「僕は殺されようとしています」というメッセージが届く。これは現実の犯罪なのか、悪戯なのか。僕とは犯人なのか、被害者なのか? 周到に埋め込まれたいくつもの伏線と展開が待ち受ける驚愕の本格推理エンターテインメント!
  • 長生きする食 早死にする食
    4.0
    医師にもいろいろな立場がある。 製薬会社と関連している場合もあれば、食品会社との連係していることもある。 もしそんな立場の医師だとすると、公正であれ、というのは理想論ということになるかもしれない。 ただ、そうでない医師もいる。巨大組織と利害関係を絶った立場の医師ならば、忖度した発言はしなくなるだろう。 著者で医学博士の高田明和は、本書で高らかに宣言している。 「私は本書で、『自由意思の正論』を思いっきり言おうと思います」と。 「自分の自由意思でものを言える『自由医師』」の著者だからこそ、本書は信じられる。
  • 長崎オランダ坂殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    冷たい雨が降る深夜、大手不動産会社社長の一人息子であり、同社専務の高部智彦の運転する車がトラブルに巻き込まれた。先方のあおり運転が原因だった。喧嘩の末、高部の子を身ごもっていた野々宮規子が命を失った。傷害致死の罪で喧嘩相手の柴野省平という男が逮捕されたが、もしかしたら高部が仕組んだ殺人なのではないか――と、規子の姉・野々宮奈緒美は考えずにはいられなかった。相談を受けたの宗像光生弁護士は真相を求めて動くが、関係者が轢殺されてしまう。『紅の殺人海溝』に続く、弁護士・宗像光生シリーズ第2弾!
  • ながめせしまに
    -
    1巻671円 (税込)
    酒場と着物、恋愛模様、修羅場……。 男と女のさまざまな心の機微を描いた短編集。 財界の中心人物の囲われ者だった女、こよなく愛した着物にも飽き次第に男との距離も空き、年齢を重ねていくとこに恐れを感じる表題作「ながめせしまに」。客を足蹴にしたい、という思いから奇想天外な酒場を作り上げる「酒亭抜荷丸」など、新宿、銀座など舞台に夜ごと酒を仲立ちにして希望と後悔を繰り返す7編を収録する。
  • なぜ人は恐ろしいことをするのか
    3.0
    このエッセイは、(中略)私の贅沢な時間の報告として続いてきた。贅沢というと、おいしくていいものばかりと思われそうだが、およそ世間に存在するすべてのものはおもしろい。浅ましさ、狡さ、でたらめ、それらのものすべてが、人間の属性だから、やはり楽しいのである。―まえがきより― 世の出来事をどのような視点で見て、考えたら良いのか、見事なまでに示され、読み進めるうちに、背筋がすっと伸びていくようである。 読書の醍醐味がぎっしり詰まった明晰エッセイ集!
  • 鍋大好き読本
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 鍋料理の歴史から、その醍醐味、日本各地の自慢の鍋を紹介。そして湯豆腐、寄せ鍋、ちゃんこ鍋、アンコウ鍋、鴨鍋、すき焼き、カキの土手鍋など、さまざまな鍋料理の作り方を解説する。
  • 奈落
    -
    1巻660円 (税込)
    男は小劇団の人気脚本家。女は、両親を俳優にもち、自らも地道に活動をつづける女優。 脚本家が年上の女優に抱いた好意と好奇心が、数十年に渡って隠されてきた女優の秘密をあぶり出すきっかけとなった。 女優は少女の頃、営利誘拐されていた。あまりのショックに何も覚えていないようだったが、それでも脚本家はしつこく探っていく。 その先に現れる秘密は、女優と脚本家を幸せにするのか? 意表を突くストーリー展開と凝りに凝った構成は極上。岡江多紀による意欲に満ちた初期サスペンス&ミステリー!
  • 肉を食べると健康になる
    -
    高齢化社会に突入した今、いかに健康で溌溂とした老後を送ることが、これまで以上に重要になってきました。健康な体を支えるためにすべきことは、食事の見直しでしょう。 著者が提案するのは「肉食の勧め」です。 肉食については、「コレステロール値を上げる」「血圧に悪い」「資質で太る」などといった弊害が喧伝されてきましたが、それらは「迷信」であると、様々な研究からわかってきました。さらには、肉食は精神を安定させ、気分を高揚させ、快適なに生活を作ることができるといったことも明らかにされたのです。健康になるには肉を食べる。これが新常識!
  • 逃げる女
    -
    1巻671円 (税込)
    「奇妙な小説ですね」と、初掲載した小説誌の担当編集者が思わず唸ったという稀な作品。 主人公は湯佐稔、そして三年前に離婚して湯佐の元を去った佳奈子。彼女は娘とともに別の男と暮らしはじめていたが、どういう理由か、娘を置いて家を出てしまった。それを知った元夫の湯佐は、心の呻きに従い、元妻の行方を追い始める。 元妻は何から逃げ、何を怖れ、何を求めたのか。女の思考の神秘を追う大胆なエロス&サスペンス!
  • 西穂高殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    西穂高独標付近で倒れている男が発見された。当初は遭難と思われたが、遺体にはアイスピック状の刺し傷があったため、殺人事件と思われた。 長野県警豊科署の人情刑事・道原伝吉も、不自然な現場を目の当たりにして、殺人事件と考えた。 殺害された被害者の身元を調べていくと、かつて働いていた一流企業を同時期に辞めた男も、南アルプスで殺害されるという事件が起きた。 その被害者も、アイスピック状の凶器に倒れたと判明し、ふたつの事件は同一犯によるものであろうと推測された。 伝吉はふたりの被害者の足跡を追い、隠されていた共通項を見いだし、犯人に近づいていく!
  • 日本国の逆襲
    3.5
    1巻682円 (税込)
    バブル全盛期、日本はその強大な経済力を持って世界を席巻しようとしていた。そんな時代に書かれた抱腹絶倒のコミカルなパロディー小説集。 表題作は日本に脅威を抱く各国は多国籍軍を組織して対抗し、日本は影響力をなくしていくその顛末を描く。 そのほか巨大化する力士のためか日本の伝統的スポーツ大相撲の滅亡を描いたり、車社会の「神」の存在や、受験教育のひずみなど、日本の社会が抱える問題は抉り出す。 バブル全盛期に書かれたものだが、21世紀、令和になっても、日本の状況はそれほど変わっていない、いや、もっと深刻になっている、と考えさせられる。 作家の想像力、創造力の偉大さを感じずにはいられない一冊。
  • 人間区人体町
    完結
    -
    全2巻495円 (税込)
    精神が過去へ死者が未来へ。性器が天へ親子が地下へ、生誕から死滅までヒトの生涯が一冊に凝集された大問題作。巨匠黒鉄ヒロシによる驚異の書き下ろし人間喜劇マンガ。
  • 人間の十字路
    -
    1巻715円 (税込)
    あり得ないほど見事なまでに、特異な短篇集だ――。北アルプス山麓の村で、若者の失踪が相次いだ。究明のために訪れた法師の伊良加は、そこに強烈な霊気を感じ取り、挑んだがはかなくも敗れてしまう。そこで頼ったのが、高僧の紹運だったが、はたして、どうなるのか……。(「情鬼の邑にどらわれし女の物語」より)。九つの短篇すべてが「~~の物語」と題され、全編に描かれる異界と現実の交錯には嘆息――。
  • 年中夢中 俺のゴルフ
    完結
    -
    全1巻416円 (税込)
    いまにも潰れそうなオンボロ帝都ゴルフ練習場に頻繁に通う出版社編集者の夏目金之介がひょんなことから、金持ちゴルファーの石原裕三郎と決闘を演じることになった。コース攻略法など、ビギナーにとって役立つ情報も満載のゴルフ漫画の傑作版。
  • 脳を「芯」から癒す本 クスリがいらない、ウツの処方箋
    -
    「癒し」は心の万能薬 私たちの心の奥にある本能的な甘え願望を優しく包み込んでくれる、それが「癒し」です。 その癒しを利用した療法が、ウツの治療に非常に効果があることがわかりました。 「癒しホルモン」が分泌する生活習慣を取入れて、疲れた心を癒してください。 癒しは心の万能薬、心を満たす最大の力なのです。 著者の言葉より
  • 野麦峠殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    人気女優の仁科奈津子は、記者会見を開いて重大発表をした。世間を揺るがせたその発表後、映画のロケの予定だったが、彼女は現れなかった。 首を吊っていたのだ。テレビリポーターの連城蘭は、自殺とされた警察の結論に疑問を抱き、取材と称して独自に調べていく。 行き詰まりを見せるなか、警察庁広域捜査係の宮之原警部が乗り出す。だが、政権政党の政治家が絡み、宮之原警部も窮地に追い込まれる――。
  • 背徳の山嶺
    -
    1巻682円 (税込)
    大規模な建設工事着工前に行われる環境調査を主業務とする会社社長の松宮達行は、寝汗をかくほどの不吉な予感に襲われていた。 予感が的中したかのように、家族が食中毒で入院することになる。その数日後には、松宮自身が交通事故に遭ってしまう。運転者はわからずじまい。轢き逃げだった。 いくら考えても、生命を狙われる覚えはなかった。それだけに、不幸な偶然が重なっただけとも思えたが……。 悪意をぶつけられた者は、どうやって切り抜けるのか。スリルに満ちた長編推理!
  • 博多大花火殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    警察官らしからぬパンチパーマでキメている大鷹鬼平に、10代の少女・高瀬千津琉から相談が持ちかけられた。 10日後に開催される全日本花火コンクールに、事故で亡くなったはずの花火師の兄・敏彦が参加するという。 単なる嫌がらせかと思われたが、そのコンクールでは、敏彦が研究を重ねてきた幻の花火「雪月花三段開き乱れ咲き」を打ち上げるという。 敏彦しか作ることができないはずの幻の花火。はたして、亡くなったはずの敏彦がつくあげたものなのか。 鬼平は、有給休暇をとり、自費で花火大会が催される博多へ飛ぶ。 留置所の看守をする警察官・大鷹鬼平が職務を離れて事件を追う人気シリーズ!
  • 羽川豊リポート2014 日本&世界ゴルフツアー
    -
    2014年ゴルフ界で起きたサプライズ、事件、トラブルをすべて網羅する貴重なゴルフデータ本である。 日本ゴルフ界悲願の日本人男子プロによるメジャータイトル獲得が近付いている。丸山茂樹プロに並ぶ日本人最多タイの米ツアー3勝をマークし、世界ランキングトップ10に入った松山英樹だ。 ドライバー飛距離、ショット精度、パッティングの技術はすでにトップクラス。米ツアーでは毎週のようにパワーランキングで優勝候補に挙げられ、世界も認めるトッププロに成長した。 そんな松山の2014年ツアー軌跡を世界最強レフティと呼ばれ、シニアツアーで活躍する羽川豊プロが的確に分析する。 4月のマスターズ・トーナメント、6月の全米オープン、7月の全英オープン、8月の全米プロ選手権とメジャー大会は年に4回開催される。 これまで松山がメジャー大会でどんな戦いをしてきたか? 勝てなかった理由は何か? 松山に求められているモノは何か? いつメジャーに勝てるか? など、世界で戦ってきた羽川プロの鋭い視点でチェックする。 また高校1年生のアマチュアで日本ツアーに優勝して一躍人気者になった石川遼は米国でなぜ勝てないのか、取り組むべき最優先課題は何か。米女子ツアーでは宮里藍、宮里美香、横峯さくらが競争激しいステージでどれぐらい活躍できるのか。ゴルフファンが抱く疑問にズバリ答える。 人気選手不在で試合数が激減、長期低迷にあえぐ日本男子ツアー活性へのヒントを提言する。
  • 萩・西長門殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    椎名紗智は恋人ともに、日本一美しい海と称せられている萩から西長門を旅していた。笠山半島の虎が崎で、偶然にも中年カップルを目撃したことで、殺人事件に巻き込まれていった。 ひなびた田舎の土地での大規模な観光開発がからんでいるのか、それとも、怨恨なのか。 警察庁遊撃捜査係の宮之原警部が、欲と憎悪の深層を追う!
  • 白銀の暗黒
    -
    1巻682円 (税込)
    読み応え十分の5つの中編ミステリーからなっている。 表題となった「白銀の暗黒」は、北アルプスの屏風岩で転落死した登山者のテントに、別の登山者の凍死体が発見されたことが事件の発端となった。 「潜伏」では、自分のミスから若い女性を死なせたことから責任をとって辞職した元刑事が、数十年後、死の予感の中で、迷宮入りとなったその事件に、鋭い推理を働かせる。 「弱味」は、6千万円を持ったまま行方不明になった不動産会社社長の行動を追ううちに、忌まわしい過去をあぶり出していく。 「岩尾根の告発」では、ピッケルを間違えてられた若者に悲劇が襲いかかる。 「雪の蝶」では、記憶喪失になった男が、蝶を描くことだけはできるということを知った長野県警豊科署の道原伝吉の見事な推理が冴え渡る。 「避難命令」では、雪山の小屋から署に犯人移送をはじめた伝吉たち刑事の危機を描く。 梓林太郎が、巧みで、力強いことをあらためて知らせている。読後感は清涼だ
  • はずれ姫
    -
    1巻605円 (税込)
    「はずれ姫」は「マキの包むもの」「はずれ姫」「ナッちゃんの豆腐」「蛍を飲む」「サリーの恵み」の5編からなる短編集。表題作の「はずれ姫」は路地裏のバーで、艶めかしい魅力の女のいつも貧乏くじを引く人生の焦り描く。「マキの包むもの」は、中国人の経営する宅配餃子の店で働くやるせない日々、「ナッちゃんの豆腐」の女性は、小さな飲み屋の女将、醜女の彼女はその店の中だけで人生の大半を過ごすが、ふらりと現れた男に騙される。「蛍を飲む」は、男と酒だけが生きがいの アルコール依存の女の優しさ。「サリーの恵み」は引きこもり男が病院で知り合った天女にも思える女の悲しい性とは。5編の短編それぞれにまともな人生を生きられない女たちの懸命さと、切ないまでの男と女のふれあいを描く。
  • 働くことがイヤな人のための本
    -
    仕事に生き甲斐を見いだせないで悶々としている20代、30代、40代、50代の人たちを登場させながら、仕事とは何か、生きるとは何かといった本質に迫っていく。 仕事に疑問を感じた時、立ち止まって考えたい時、本書を手に取ってほしい。哲学者だからこそ語れる核心が散りばめられている。
  • 八方尾根殺人事件
    3.0
    1巻682円 (税込)
    北アルプスで起きた2件の遭難死亡事故は、殺人ではなかったかとの投書が、長野県警刑事部「特殊犯罪捜査室」に寄せられた。 捜査をはじめてみると、明らかにおかしな点が出てきた。 同じ人物のパートナーが遭難していた。 彼らは、親しいつきあいをしていたわけでものに、北アルプスに向かったのだ。 これは事故なのか、事件なのか。刑事たちの地道な捜査がつづき、少しずつ真実が明らかになっていく。 驚愕の結末は、予想できないものだった。
  • 果てなき死線
    -
    1巻682円 (税込)
    平凡な男が、暴力団組長の娘の誘拐を企てた。 ごく少額だった闇金融での借金が法外な利息によって膨れ上がり、家をとられ、妻は自殺し、娘二人も苦界に沈んだのだ。 サラリーマンだった男の目的は、復讐あるのみ。それこそが、ひとり残された夫・父としての存在証明となるのだ。組長の娘の誘拐に成功したものの、その現場には、かつて三木の組に籍をおいていた馬場豊が犯行を目撃していた。その馬場もまた、組長への憎悪に燃えていた。 交わるはずのない二人に、復讐という同じ目的から奇妙な友情が芽生えていく。心にしみるバイオレンス!
  • 花舞台殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    大衆演劇出身の人気俳優・鈴鹿進一郎はかつての兄貴分、姫川初太郎の座長旗揚げ公演に参加のために大分県日田に向かっていた。途中、福岡県飯塚で公演中の香椎研二郎一座を尋ねたことから、連続殺人事件に巻き込まれる。 予告された香椎座長殺害がその日のうちに実行され、翌朝尋ねた姫川の瀕死の状態にまで遭遇する。二つの殺人事件現場にいたことから鈴鹿は福岡県警の警部・久住院から疑われる。 香椎の娘で一座の女優・希代美、謎の女・城ケ崎淳子がからみ事件は複雑化していく。著者の初期旅情ミステリーの力作。
  • 針ノ木岳殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    新宿駅西口の飲食店街「思い出横丁」にある小さな食堂の店内で、ゴールデンウイーク明け前日の朝に、登山者と思われる服装をした男の刺殺体が発見された。 所持品の中に長野県警豊科署の刑事・道原伝吉という名刺が入っていたことから、男は日東自動車に勤務している相沢敬三だと判明する。 相沢は、数日前に後立山連峰の針ノ木岳という山で刺殺された、同じ会社の梅津文大と交友関係があった。 ふたつの殺人事件の関連を、道原刑事は追い始める。長編山岳ミステリー。
  • 春信の春、江戸の春
    5.0
    江戸の浮世絵界に一大変革をもたらした絵師が、鈴木春信だった。単色の摺りの木版画だった浮世絵を、多色摺りの「錦絵」にしたのだ。本書は、春信のカラー画像をふんだんに載せ、江戸時代の絵師・鈴木春信について独自の視点で解説している。 さらに本書では、紙の本では絶対にできない、電子書籍ならではの特長のあるつくりをしている。現代かな遣いに加え、同じ内容で全篇(目次を含め)を歴史的仮名遣にしたものを収録しているのだ。こんなに凝った本、どこにもない。
  • 半村良コレクション1
    -
    1~2巻671円 (税込)
    半村良の初期の短編や中編を収録した。のちの長編のもととなるものや、サイドストーリーとして書かれたものもある。 SF作家としてスタートした著者だが、その後人情もの、時代ものなどのジャンルの小説を書き分け、高い評価を得ている。 第一部は短編でまとめられさまざまな手法でのSF。第二部の中編は伝奇ロマンが綴られる。『半村良コレクション』として刊行されていた文庫を二分冊にした。半村良マニア垂涎の作品集である
  • ハード・忘れられない
    -
    1巻682円 (税込)
    郷田健一は杉並で開業した歯科医。結婚して8年になる貞淑な妻と幸せな家庭を持っているが、学生時代からの女遊びは止められない。 29歳の美しいOL由利にも偽名を使い旅行ライターをかたって口説き落とし、一夜限りの情交を楽しんだ。 その場限りのはずだったが、新宿のデパートで偶然再会したことで、由利の旺盛な性欲と奔放な性戯に「三度は会わない」という自らの禁を破ってしまう。 スリルを楽しみつつ、甘美な肉体に溺れたあげく、「好きだよ、由利」と囁いてしまう。 そんなことがあっても、何事もなく過ぎていくはずだった。 ところが、由利が彼の歯科医院に患者として現れて……。 美しくも淫らな描写と、男と女の愛憎の心模様が、読者を官能の世界にいざなっていく。
  • 爆弾ゴルフ
    完結
    -
    全1巻451円 (税込)
    日本ゴルフツアーきっての飛ばし屋・北の丸小鹿プロは、爆弾ショットと呼ばれる圧倒的なドラバー飛距離を武器に、青木、尾崎、中嶋、倉本ら最強と呼ばれたAONKを蹴散らしてトーナメントで暴れまくる。
  • 「ばっちいもの」健康学
    3.5
    現代人は「きたない」「くさい」「きもちわるい」などを排除してしまう。 しかし、こうしたものがないと、本来人は生きていくことができなないという。 うんこ博士と言われ、自らの体内に寄生虫を飼い、感染免疫学の専門家であるの著者は、身の回りの「きたないもの=ばっちいもの」とむきあう。 ウンコ、おしっこ、おなら、げっぷ、汗といった人の体から出るもの、細菌、ダニ、寄生虫、カビなど、嫌われものとのつきあいを通じて、アレルギーにも負けない免疫力の高い体作りを考える。 そして、殺菌、滅菌、消臭、無臭などを指向する「超清潔社会」に警鐘を鳴らす。
  • 晩年の美学を求めて
    -
    さて、晩年とは何歳なのだろうか、という簡単な疑問から始まる。当人にはいつが晩年かわからないからだ。連載当時七十歳代半ばだった著者は、晩年をどう美しく生きるかを、人生の締めくくりとして考え始める。超高齢化社会に加速度的に向かう日本と日本人は様々な問題を抱えている。老後の生活の不安、ひとり残された暮らし方、老いた親のことなど。ボケを防止するという消極的なことではなく、自らを律し(自律)、自ら生活を立て(自立)積極的に老後を生きることを提案する。不幸な家庭と戦争という少女時代、貧しかった世の中、作家として生きることを決め、キリスト教者として「神の存在」を確信し「愛」で自らを見つめる。人みな老いていく中で、どう生きるべきか、どう人生を締めくくるか。 本書は考えるきっかけを、心に語りかけてくれる。
  • パラサイト式血液型診断
    -
    1巻792円 (税込)
    A型、B型、O型、AB型――。一世を風靡したABO式血液型による占いは、いつの間にか下火になった。人間を4つの型に分けて分析するなんて乱暴すぎる、といった当然の批判が噴き出すようになったあたりからだろう。 本書は、血液型について真正面から科学的にとらえたものである。 血液型は、生活習慣病をはじめとして、さまざまな病気と関連があることがわかってきた。これを免疫学の視点から解き明かしていく。もっとも硬派な血液型本!
  • 飛騨岩稜殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    北アルプス涸沢岳西面の岩稜ルート、通称「飛騨泣き」で中年男性の死体が発見された。遺体の腹部は横一文字に切られていたことから、転落死ではなく、他殺と断定し、捜査を開始した。 長野県警豊科署の道原伝吉刑事は東京に出張し捜査を開始するが、手掛かりは得られない。捜査に行き詰まり感がではじめた頃、同様の切り傷をつけた殺人事件が発生した。 点と点はつながるのか。連続殺人ではないのか。道原伝吉の地道な捜査と、透徹した眼力で、殺人の深層をえぐり出していく。人情刑事・道原伝吉の山岳長編ミステリー。
  • 飛騨高山祭り殺人事件
    -
    1巻693円 (税込)
    飛騨高山の老舗料亭の息子は、東京でプロカメラマンとして成功を掴もうとしていた。そんな折り、実家の依頼という弁護士が訪ねてきて、今後一切、実家の料亭に関する権利を放棄してほしいと言って、五千万円の小切手を提示した。その後で、父親が事故に遭って亡くなったと告げた。 伝える順序が違うのではないか? 高山に住む妹夫婦は何をてしいるのか? 父の死をなぜ伝えてこなかった? 実家で何が起きているのかを確かめるため、息子は急遽、高山に向かった――。そこでは、思いもかけない重大事が連続して起きていた!
  • 人は星、人生は夜空 2019年版
    3.0
    結婚、家庭、健康、病気、老い、死……。時代が移り、社会が大きく変わっても、これらは私たち人間にとって容易に解決できない永遠のテーマである。一日一日を生きていくなかで、常に壁となって行く手を阻み、私たちを苦しめる。それでも人間は歩み続ける。うまくいかなくても、挫けそうになっても、信念をまげず上を向いて。天空に輝く星に自分自身を重ねるように。 一生はよくも悪くもなくただ続くものかもしれない。そんな日々過ぎて行く時間を、少しでも楽しく、目的を持って費やすならば、人生はみじめであるどころか、その人にとって眩い光彩を放つものになる。作家曽野綾子の数多くの著作には、そんなメッセージが散りばめられている。 妻として、夫として、子として、親として。誰もが拠って立つ位置それぞれの、様々な場面で指針となる希望のことばがここに詰まっている。人生に悩み、闇夜に彷徨うあなたを厳しく、そして優しく照らしてくれる珠玉の箴言集。
  • ひとり遊びをときどき
    -
    様々な雑誌や媒体に掲載されたエッセイをまとめたもの。したがってテーマも多岐にわたっている。主婦、母親、そして女優との間を行き交う。高校時代から駆け出し女優時代を得て三十代の成熟した女へと成長していくなかで、見たこと、したこと、感じたことを綴っている。結婚記者会見での指輪のエピソード、理解ある夫の元で友人たちと飲み歩いたり麻雀に興じたりして、まわりの主婦たちを唖然とさせる。しかし、娘が生まれた後は、母親としての気遣いを見せる。幼馴染や旧友たちとの別れや再会、好きな車の運転、車窓から透けて見える人たちの生活、などなど。I.「いつまで続くやら」と心配された私の結婚生活II、女の敵はやっぱり女なのかなあ……III、子供と過ごす時間、彼女はいろいろなことを教えてくれるIV、ひとり遊びをときどきV、「フツーのおばさんになりたくない」と思っていた頃
  • 皮肉な凶器
    -
    1巻671円 (税込)
    成田信夫に会社の同僚・盛岡精一が頼んできたのは、ゴルフの雑誌社が主催するゴルフコンペに身替わりとして参加してほしいということだった。腕に少々自信のある成田は、優勝賞品の高級ゴルフクラブに惹かれて頼みを聞き入れることにした。翌日、成田は盛岡の出社を待ったが現れない。いったい盛岡の身に何が起きたのか……(表題作の「皮肉な凶器」)。 「損な役割」では、高校時代からの同級生八重沢から、秘密の頼み事をされた遠野の顛末が描かれている。八重沢は不倫をしていたが、夫にバレてしまう。話し合いの席をもうけることになったが、身替わりとして遠野に出てほしいというものだった。慰謝料として百万を携えていった遠野がそこで見たものとは……。 もっともっと評価されるべき作家・佐野洋の、身替わりを材にとった凝りに凝ったミステリー7編。
  • ひみこーッ
    -
    1~2巻495円 (税込)
    吉良邸討ち入りに現われる白装束の「ひみこ」。井原西鶴の「好色五人女」のお夏清十郎、樽屋おせん、おさん茂右衞門、八百屋お七の話などに現われひっかきまわす「ひみこ」鞍馬天狗のカッコ良さに痺れたかと思ったら、病の沖田総司にお茶をいれる「ひみこ」……。日本の歴史や物語を手玉に取り、フィクション・ノンフィクションひっくるめて縦横無尽に描く博覧強記の黒鉄ヒロシの世界。一度読んだら、病みつきになること間違いなし。
  • 百万塔伝説殺人事件 警察庁 宮之原警部 東北旅情難解ミステリー長編
    4.0
    1巻682円 (税込)
    岩手水沢の日高火防祭りを見物のために東京から訪れていた緒方に、見知らぬ男が突然、風呂敷包みを渡して走り去った。 一緒だった恋人の飯島晶絵は、不安になり、そんなものは警察に届けるか、ホテルか駅のコインロッカーに置いてきてしまえばいい、と言ったが聞き入れられなかった。 不安は的中した。 翌日、渡した男が死体で発見され、渡された緒方にも不幸が……。 捜査をはじめた警察庁の宮之原警部は、これは古美術にまつわる事件と看破したが、思いもよらぬところまで向かう難事件となる。
  • ヒラリーマン
    -
    1巻495円 (税込)
    4コマ漫画は多かったが、著者が挑戦したのは6コマ漫画。昭和の時代でも珍しかったくらいのコマ割りだけに、今読むとショッキング。ぐだぐだのサラリーマン氏の日常を面白可笑しく描いている。サラリーマンという生き物は、今も昔も変わらないなあ。ちなみにタイトルのヒラリーマンとは、役職のつかない社員を平社員と呼んでいたが、その「ヒラ」と、サラリーマンをギュッと押し込めた造語。
  • 広島水の都殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    最先端のバイオ技術の研究に取り組むバイオセラピー社の社長・久枝治臣が、広島のホテルの浴室で死亡しているのを発見された。 広島県警は自殺と断定したが、娘の晴香は信じなかった。父に自殺する動機がないと訴えても、広島県警の刑事たちに信じてはもらえなかった。 助けを求めたのは、警察庁の広域捜査官の宮之原警部だった。 調べを進めると、欲深い政治家や企業が、バイオセラピー社の技術に群がっていることがわかった。はたして、本当に自殺だったのか、自殺と偽装した他殺だったのか。宮之原警部は、核心に迫っていく。
  • 美幌峠殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    北海道の石北本線にD51二重連結機関車が走るという企画に、撮り鉄が撮影ポイントに集まっていた。偶然にもそこで撲殺された遺体が発見された。 被害者は、前夜に北見市のバーに出かけたという美幌町の酪農家だった。 容疑者として、被害者が訪れていたバーのママが浮かびあがった。そのママには、11年前にも殺人事件の容疑者になっていた。 その美貌のママは、警察庁の宮之原警部に助けを求めたのだ。 はたして、ママと宮之原警部との関係は? 被疑者と関係のある宮之原警部に事件の究明はできるのか?
  • 夫婦口論 二人で「老い」を生きる知恵
    3.7
    まるで、朝食のテーブルを挟んで前に夫婦が語り合っているかのようだ。 丁々発止のやりとりは、スリリングであり、エキサイティングだ。 日々の生活、子育てから始まり、日本と日本人、国際社会で生き抜くこと、安全保障の危うさ、戦争はいかに人を作るか、キリスト教、イスラム教、仏教、神道―宗教は人生とどうかかわるか、夫婦の在り方と幸福とは、などとさまざまに展開していく。 義務や責任をないがしろにし権利だけを主張しがちな現状を憂い、このままでは日本は危ういとまで言い切る。 日本人はどうあるべきか、どう生きるべきかを、長い人生経験と独特の価値観、50年以上の夫婦生活の経験から語る珠玉の言葉の数々。
  • 夫婦の情景
    3.0
    夫婦にとって何が大切で、何が夫婦に幸せをもたらすのか。そして、夫と妻、それぞれの幸せと不幸せとはいったい何なのか?  夫婦生活をつづけていけば、必ず起きる、喧嘩。些細なもので済むこともあれば、別れる別れないの大事に展開していくこともある。何がどうなって、気持ちはすれ違っていくのか。互いの思いやりが、相手の心に響かなくなってしまうのは、いつからなのか。  壊れやすい夫婦の愛と心を、温かいまなざしで描いた極上の短編集。
  • 復讐の狂炎
    -
    1巻682円 (税込)
    親友と思っていた出世が早い同期入社の男に蔑まれ、侮辱の言葉を投げつけられたら、サラリーマンはどうしたらいいのか? 上司の策略で左遷させられても、黙って従うのがサラリーマンなのか? 地方に飛ばされている間に、妻に浮気されたサラリーマンは、子どもや家庭のために見て見ぬフリをすべきなのか? 本書の中編4本に、それらの答が描かれている。 悔しさと悲しみを堪えるばかりが正しいことではない。不誠実な者たちに、冷徹に鉄槌を下す。怯まずやり抜くその胆力と正義感が、正しいサラリーマン人生に導く――。
  • 不逞の輩 退職者たち
    -
    1巻660円 (税込)
    サラリーマンは会社では没個性を良しとして生きているが、それはあくまでも会社での顔である。 彼らの素顔があらわになるのは、定年退職した時だ。 自分はどうやって生きていけばいいのか。社会との関わりをどうやって維持していこうか。いっそ、世の中に背を向けて生きていくことも可能だろうか。 退職者たちは、生き方を探りながら恐る恐る一歩を踏み出す。 けれどもそこで待ち受けているのは、安全な地ばかりではない。落とし穴や底なし沼かもしれない。 退職がきっかけとなって起こる悪意や殺意を見事に描いた短編9作品!
  • 「冬の蝶」殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    はじまりは、セクハラの告発だった。 温泉宿に社員旅行にいった医療機器販売会社の男子社員が、女子社員の入る女風呂を覗いた。覗かれた女子社員は新聞社に告発文を送ったため、内部でうやむやにならず、マスコミが連日大きく取り上げた。 責任をとる形で、覗きを主導した社員と、東京支社長の西野が左遷された。左遷先への赴任当日、西野は新幹線には乗ったものの、京都支社に顔を見せなかった。1週間近く後、静岡県掛川市の山中で発見された。 人望があり、尊敬する父が殺されたことに、遺された娘の奈穂は納得かいかず、少しずつ調べはじめた。そこに宮之原警部が加わり、事件の裏に、奈穂の想像もつかない闇が広がっていたことがわかった……。

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