ハーレクイン - MIRA文庫作品一覧

  • 月をくれた伯爵
    4.5
    あの頃わたしはあなたに愛され、月さえもらえると信じていた。人気作家が描く、リージェンシー2部作の華麗な幕開け! 17歳の牧師の娘ヴィクトリアは、ある日、村で美しい青年に微笑みかけられ、ひと目で恋に落ちた。彼の名はロバート。領主の息子で爵位を持つ彼は信じられないことにヴィクトリアに愛を囁き、結婚を約束する――だがふたりの恋は身分違い。駆け落ちの夜に彼女は父親に閉じこめられ、翌日、真実を知らされた。ロバートは彼女と結婚する気など毛頭なく、ロンドンへ発ったと。打ちのめされたヴィクトリアは家を出て家庭教師となり、辛いながらも平穏な生活を手に入れた。7年後ロバートが屋敷の客として現れ、彼女を睨みつけるまでは。 ■世界中のファンを魅了するベストセラー作家がMIRA文庫に初登場! ジュリア・クインの甘く切ないリージェンシー・ロマンスをお届けします。本作のヒロインは世間知らずな牧師の娘、ヴィクトリア。17歳の彼女は偶然知り合った伯爵ロバートとひと目で恋に落ちます。でも身分違いの恋が祝福されるはずもなく、二人は駆け落ちを決意しますが、ヴィクトリアはロバートに捨てられてしまいます。7年後、家庭教師となったヴィクトリアの前にロバートが現れて……。若い二人の夢見るような恋がとてもロマンティックなぶん、失恋の悲しみは胸が張り裂けるよう。米国ロマンス作家協会で名誉ある“殿堂入り”を果たしたジュリア・クインならではの、胸を打つ作品をご堪能ください!
  • とらわれて
    2.5
    ケイリーが16歳の若さで人気女優の座を獲得すると、悪質な手紙が届くようになった。彼女はボディガードとして雇われたゼインと一目で恋に落ち、情熱の赴くままに結婚するが、偏執的な男性ファンに襲われた日を境に二人の仲に亀裂が入り、やむなく離婚した。7年後の今、ゼインは警備会社を経営し、ケイリーはテレビの司会者として人気を博している。だがある日、例の男が自由の身になるという情報がゼインのもとに届いた。彼はケイリーを人里離れた山小屋に連れ去り、今度こそ守りぬこうとする。抑えきれない思いを胸に秘めて。
  • 連鎖
    4.0
    全米ベストセラー作家が放つノンストップ・ラブサスペンス!死者に捧げられた“愛の詩”は、美しく哀しい戦慄。 裕福な家で何不自由なく育ちながら、両親の反対を押しきり刑事の道を選んだテイラー。最年少で女警部補となった彼女の喉には、以前、容疑者と相対した際につけられた深い傷が今なお消えることなく残っている。生死をさまよったその時ずっとそばにいてくれたFBI捜査官ジョンは、今では最愛の恋人だ。その二人がまた同じ事件を捜査することになった。若い女性を陵辱のあげくに殺し、両手を切断するという残忍きわまりない連続殺人。しかも遺体の傍らには、なぜか必ず愛の詩が残されていて……。〈テイラー&ジョン〉、第1弾! ■MIRA初登場の著者J・T・エリソン。どんな人物か少しご紹介すると、ロマンス界の大御所C・コールターに“並外れた才能を持つ作家”と絶賛され、RITA賞ロマンティック・サスペンス部門賞にノミネートされ、国際スリラー作家協会の大賞を受賞して…と、実に多方面で活躍する多才な実力派なのです! デビュー作でもある本作は、なんと言っても主人公テイラーの、世の中の闇(“悪”と言っても犯人にとっては正義だったりする)や己の弱さに立ち向かう凛とした姿がたまらなく魅力的。凄腕FBI捜査官の恋人ジョンもこれまた最高に素敵で、そんな二人が猟奇犯を追う様はジェットコースターのようにスリリング。読んでいて現実世界の悩みがかき消えるほど、もはや爽快です。文句なしにオススメの一冊です!
  • 涙がかれるまで
    -
    少女は必死に願った。誰よりも、ただ一人の幸せを。話題をさらった不朽の感涙作が、ついに文庫化で復刻。 16歳のジェニファーは生まれたばかりのわが子を抱き寄せた。それは別れの前に許された数十秒のふれあい。相手の青年に裏切られ、両親に見放され、養子に出す以外道は残されていない。そのとき誓ったのだ――自分の幸せは望まないから、この子を幸せにしてください、と。12年後、ジェニファーは恋愛もせず、一心不乱に仕事に打ち込んでいた。そんな折、友人の個展で出会ったのが、優しい目をした広告代理店経営者ブライアン。あの誓いを立てて以来初めてジェニファーの心はときめくが、彼が近づいてきたのにはある理由があった。 ■知る人ぞ知る名作が、ついに文庫化で復刻! 16歳で幸せを諦めたヒロインに起きた、12年後の奇跡。思わず涙腺を刺激される1作です。
  • 公爵と家庭教師
    2.0
    叶わぬ恋なのに、心も体も公爵に溺れゆく――。日本初上陸の期待の星による、華麗なるヴィクトリア朝絵巻。 ラザフォード公爵から“娘の家庭教師を探してほしい”と依頼が舞いこみ、求人仲介を営むリリーは驚きを隠せなかった。公爵と言えば女王陛下と王族の次に偉い身分。そんな相手から依頼がくるなんて……あいにく家庭教師の人材はあいていないけれど、好機を棒にふるわけにいかないわ。リリーは自らが家庭教師になろうと腹をくくり、豪華絢爛な公爵邸に出向いた。だが待っていた公爵は想像と違い、こちらが赤面するほど見目麗しく、女を魅了してやまない類いの男性。奇妙な胸のざわめきを覚えつつ、リリーの家庭教師生活は始まった。 ■イギリス・ヴィクトリア朝、女王陛下と王族の次に高い身分だったのが公爵。ヒーローは想定外にその爵位を継いでしまい、怠惰な日々を送っていましたが、今まで会ったこともなかった自分の娘がたずねてきた事件をきっかけに、人生を見つめ直していきます。その手助けをしたのが、娘の家庭教師となったヒロインのリリー。彼女は人に言えない過去がありながらもユーモアを忘れない持ち主。公爵は初心な家庭教師を怒らせてはその反応を楽しんでいましたが、やがてそのからかいが互いの視線に熱を帯びさせ…。米国Amazon2015ベストロマンスtop15にも選ばれた、注目作家の日本初登場作品。今後、大化けしそうな作家だけに今から大注目です!
  • 運命の王女をさがして
    4.0
    使用人同然の娘に知らされる真実――わたしが東欧の王女?ベストセラー作家が贈る、珠玉のロイヤル・シンデレラ物語! 両親を知らぬまま、幼くして酒場の夫婦に引き取られたターニャは、毎日のように杖で打たれてこき使われてきた。20歳になった今では身を守るため、美しい顔立ちに老けた化粧を施して店に出ているが、ある日、立派な身なりの紳士たちが現れて思いがけないことを告げる。自分たちは東欧の小国から来た国王と護衛で、ターニャこそ行方知れずの王女――そして、王の許嫁に違いないと。もちろんターニャには信じられない話。しかもその中の一人、顔に傷のある悪魔のような魅力の男はゆうべ、ターニャを娼婦と間違えて買おうとしたのだ! ■ついにMIRA文庫に初登場、人気作家ジョアンナ・リンジーのロイヤル・ロマンスです。個性的な登場人物たち、華やかでドラマティックなストーリーが魅力のリンジー作品。19世紀初頭、東欧の国の新王が許嫁の王女をさがしに米国に赴くところから物語は始まります。両親の顔すら知らないまま酒場夫婦にひきとられ、身を粉にして働くヒロイン。そこへ突然、見目麗しい紳士が現れ「あなたこそ東欧の国の王女だ」と告げたのだから大変。もちろん、なかなか信じることができません。もしも自分だったら…やはり信じられそうにはないかも。ちょっぴり(いや、かなりの)ひねくれ者ヒーローと惹かれあいながらももつれあう、海をわたるふたりの恋物語のゆくえ。見守っていただければ幸いです!
  • ラスト・レイン
    3.5
    愛しあう恋人たちに、待ち受ける残酷な罠。癒しの作家S・サラが描く人気3部作、ついに完結! また夢を見ていた――恋人キャメロンと交わす美しくも切ない愛の夢を。だが目覚めた瞬間、ローラは現実に引き戻される。乗っていた旅客機が雪深い山間部に墜落したのだ。外部との連絡は取れず、奇跡的に生き残ったのは彼女一人。何度も意識を失い恐怖に襲われながらも、FBI捜査官でもある愛しいキャメロンが助けに来てくれると信じ必死に生きようとする。そしてついに救い出されたローラはキャメロンの温かな腕に飛びこみ、もう二度と離れたくないと願った……まさか残忍な殺人犯が、復讐の道具として彼女に目をつけたとも知らず。 ■癒しのロマンスの名手、シャロン・サラの待望の新作をお届けします。自然の驚異のもとで育まれる愛を描いた3部作、ついに完結です。ヒロインは前2作にも登場した赤十字職員のローラ。彼女はある連続殺人事件の現場で出会ったFBI捜査官キャメロンとたちまち恋に落ち、幸せな日々を過ごしていましたが、ある日、乗っていた飛行機がデンバーの雪深い山間部に墜落。ただ一人生き残った彼女は……。あの殺人鬼との対決も合わせ、目が離せません。運命の恋人たちに訪れた悪夢――切なさに心震える、哀切に満ちた感動のクライマックス、ご堪能ください。
  • 子爵と孤独な花嫁
    4.0
    意に染まぬ結婚さえも、彼女は拒むすべがない――不遇の令嬢に訪れた、奇跡のシンデレラ・ロマンス。 継母に疎まれ、異母妹たちのために裕福な男性と結婚することを期待されている令嬢サラ。社交界シーズン真っ盛りのある日のこと、サラたちは一家そろって郊外の瀟洒な館ソーンクリフへ休暇に訪れる。そこで両親の選んだ“有望な独身男性”と初対面し、サラは打ちのめされた。相手は親子ほど年の離れた年寄りで、好色な目を向けてきたのだ。結婚とは名ばかりで、売り払われるも同然だわ。悲嘆に暮れていたとき、同じく館に滞在中のスペンサー子爵と出会う。サラの胸はときめくが、彼女には幸せな結婚など望めない理由があって……。 ■広大なお屋敷、ソーンクリフ・マナーを舞台に繰り広げられる、華麗なリージェンシー・ロマンスをお届けします。ヒロインのサラは親の決めた相手との結婚を迫られた令嬢。それも相手の男性は親子ほど年が離れ、好色で卑劣。サラは嫌悪感をおぼえますが、ある事情からこの結婚を断るすべはありません。一方、同じ屋敷に滞在するスペンサー子爵は、独身主義なのに母親からも5人の妹たちからも結婚を急かされて辟易しています。偶然サラと知り合った子爵は、彼女を助けたいと思うようになりますが…。子爵のまわりで活躍する妹たちがとってもキュート。ぜひ縁結びに奔走する彼女たちの視線でお楽しみください。
  • グラスゴーでふたたび
    3.0
    “あなたの花嫁になりたい”と初めて思ったのは、5歳の頃。19世紀のスコットランドを舞台に、切ない愛が再燃する。 19歳になったばかりのグリニスは舞踏会を抜け、控えの間でレノックスが来るのを待ち侘びていた。彼は兄の親友で幼い頃から憧れ続けた人。今夜大人びたドレスをまとってきたのも今日こそ想いを打ち明けるためだ。だがついに現れたレノックスの傍らには、正真正銘の大人のレディが仲睦まじく寄り添っていた。二人が将来を約束する仲と知り、打ちのめされたグリニスは逃げるようにイングランドへ。そして7年後――成熟したグリニスはついに故郷グラスゴーに戻ってきた。今や世界規模の造船会社経営者となったレノックスがいる地に。 ■USAトゥデイやNYタイムズのベストセラーリストに名を連ねる新鋭作家がMIRA文庫に初登場。19世紀半ばのスコットランドを舞台に“成就しなかった初恋の相手との再会”を切なく描き上げます。ヒロインはかつてお転婆だったグリニス。兄の親友レノックスとの結婚を夢見ていましたが、彼の婚約の噂に打ちのめされ、故郷を離れることに。そこから運命の歯車が狂っていきます。7年ぶりに故郷の地を踏んだ彼女は、別人のような仮面をまとい…。少女時代が生き生きとした性格だっただけにその変化は胸にくるものがあります。発展著しいグラスゴーの社交界をみずみずしい筆致で描いている点にもご注目。ヒストリカルファン必読の一冊です!
  • 風の谷の約束
    -
    有能な看護師としてキャリアを積んできたエラが、つかのまの休息地として選んだ場所はサウスカロライナの美しい田舎町だった。水と緑に囲まれた小さな家で、新たな雇い主となるハリス・ヘンダーソンは幼い娘を看病しながら野鳥の保護に明け暮れている。彼は鳥たちの傷ばかりでなく、娘の心も顧みるべきだ―父娘の問題を即座に見抜くエラだったが、近い将来を予見することはできなかった。この父娘との出会いを境に、大きく変わりゆく自らの運命を。
  • 虚飾の海
    -
    ★アメリカ合衆国大統領。その地位のためなら、彼は私を利用するだろうか?実力派作家レイチェル・リー、待望のサスペンス長編。 ★ある夜、フロリダの別々の場所で発見された若いダンサーと老女の遺体。一見無関係に思えた二つの殺人事件をつなぐ鍵は、次期大統領候補の上院議員グラント・ローレンスだった。担当刑事のカレンは、グラントの周辺を探るため、首都ワシントンへ乗りこむ。ハンサムで誠実なグラント――だが本人の魅力とは裏腹に、彼の周囲にはあまりに多くの思惑がうごめいていた。グラントに心惹かれつつも、真実と虚飾の狭間で揺れ動くカレンは、やがて自らもスキャンダルの餌食となってしまう。そんな中、殺人者の触手はさらなる標的へ……。
  • スプーン一杯のロマンス【MIRA文庫版】
    -
    シアトルの街に君臨する富裕一族の、愛憎うずまく物語――!世界を虜にするS・マレリーの傑作シリーズ、ついに文庫化。 ある日、腕ききシェフのペニーのもとに、3年前に別れた夫キャルから突然連絡がきた。彼はシアトルの外食業界を牛耳る富豪一族ブキャナン家の長男で、一族が有する老舗レストランを再生させるために、ペニーに力を貸してほしいという。顔を合わせるのは離婚して以来初めてだが、キャルは昔とまったく変わらず、ハンサムで堂々として憎めない。いまなお別れたときの心の傷はうずくものの、ペニーは“シアトル一のレストランを開く”という自身の夢のためでもあると了承した。ただし、キャルにはまだ言えないある事情を抱えたまま。 ■北米で飛ぶ鳥落とす勢いの人気ぶりを見せるスーザン・マレリー。編集部にもファンの多い彼女ですが、その代表シリーズのひとつブキャナン一族の物語がついに文庫化です! シアトルの街を牛耳るブキャナン富豪一族ですが、本作はその長男キャルと元妻ペニーの愛の再生を描いた、大人ロマンス。たっぷりの愛と癒しとユーモア、それに切なさも加わった極上ロマンスを、どうぞご堪能ください。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツスペシャルから既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 甘やかな陥落
    4.0
    彼にすてきな花嫁候補を紹介するのが、わたしの役目――ベストセラー作家が華麗に紡ぐ、ヴィクトリア朝ロマンス。 世にいう嫁き遅れのヘンリエッタは、社交界での長い経験を活かして、若い令嬢たちが放蕩者に騙されないように助言をしている。あるとき彼女は、色男として名高い貴族のジェームズが妙に慌ただしく友人に結婚を迫っていることに気づく。ヘンリエッタの忠告により、友人は求婚を断り、事は丸く収まった。ところが、怒り狂ったジェームズは彼女の前に現れ、お節介を罵った! 彼は女性を騙すつもりなどなく、領地と使用人を守るために4週間以内に結婚しなければならないのだ。責任を感じた彼女は、花嫁探しを手伝うことになり……。 ■お待たせしました! 愛され度ナンバー1のヒストリカル作家ステファニー・ローレンス、待望の初邦訳作品が登場します。しかも、本作はローレンスの代表作といえる〈シンスター・シリーズ〉の関連シリーズ、〈The Cynster Sisters Duo(シンスター姉妹2部作)〉の1作。ヒロインのヘンリエッタは29歳。社交界での経験と幅広い人脈をいかして、放蕩者たちの本心を見破り、若い令嬢たちに結婚の助言を与えるため、“縁壊し屋”と呼ばれています。そんな彼女がひょんなことから兄の親友ジェームズの花嫁探しを手伝うことに。さて、“縁壊し屋”の縁結びはどうなるのでしょうか。ファンにはおなじみのシンスター家の面々も八面六臂の活躍。懐かしい再会に歓喜します!
  • いつか涙の果てに
    4.0
    故郷を離れて街で孤独に暮らすクリスティのもとに、ある日、差し出し人不明の薔薇の花と手紙が届いた。まったく心当たりがなく、気味の悪さすら覚える。その後も、見えない相手の行動はしだいにエスカレートしていき、眠れぬ夜が続いた。たまらず警察に通報するが、駆けつけた刑事を見て思わず息をのんだ。そこには、彼女が初めて恋に落ちて破れたスコットの精悍な姿があった……。運命的な再会劇から始まる『危険な薔薇』と、悪の魔手から逃れようともがくふたりの絆を描いた『溺れた人魚』、ロマンティック・サスペンス2編を収録! *本書に収録されている「危険な薔薇」は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 彼女たちの麗しき恋事情
    3.0
    地味でお堅い女教師ナタリーは、ある秘密を抱えている。それは、同じアパートに住むセクシーな男性ジェット・サッターと夜ごとベッドをともにしていること。存在すら知らずにいた甘美な世界を彼に教わり、退屈だったナタリーの生活は一変した。だが、いつかはジェットとの関係も終わるのだと思うと胸が痛むようになり……。人気作家ローリー・フォスター作『昼の顔、夜の顔』他、スーザン・ドノヴァン作『プライベート・バカンス』、そして期待の新星ヴィクトリア・ダールが綴る衝撃作『誰にも言わないで』の3編を、豪華収録! *本書に収録されている「昼の顔、夜の顔」「プライベート・バカンス」は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 隣人は切ない嘘をつく
    3.8
    ペッパーが全身に熱い視線を感じてふと顔を上げると、窓辺に彼がいた。2週間前に越してきた隣人ローガン──罪深いほど魅力的な彼が、なぜ地味な私に興味をもったの? ペッパーはある事情から姿も名前も変え、この古びたアパートメントで息を潜めて暮らしてきた。だがローガンと他愛もない会話を交わし、ささやかな食卓を囲むようなってから、もっと多くを望むようになってしまった。身も心も……彼とつながりたい。ローガンの誘惑にまさに陥落しようとしていたペッパーは、まだ知らなかった。彼もまた正体を隠していることを。
  • 愛人は叶わぬ夢を見る
    -
    時に切なく、時に波瀾に、時にエロティックに――人気ヒストリカル作家N・コーニックの公爵と愛人の波瀾物語。
  • 世紀をこえた愛
    -
    とある昼下がり、ミットフォード家の館に招待された准男爵令嬢ジェインは、 見目麗しき長男ロバートに出会った瞬間、妙な懐かしさにとらわれた。 彼はイギリスに帰ってきたばかりで会うのは初めて。それなのに、どうして? 21歳にして恋すら知らぬ無垢なジェインは、これが世に言うひと目惚れなのかと戸惑う。 だがそれは、時空をも超えた奇妙な愛の始まりだった。
  • 再会のテキサス
    -
    何よりもつらいのは、彼を愛してしまったこと……。ダイアナ・パーマーの真骨頂、虐げられた純情! 地味な装いに身を包み、司法長官の事務所で働くジョセットは、上司に命じられて殺人事件の捜査に協力することになった。担当捜査官はマーク・ブラナン――2度にわたって彼女を地獄に突き落とした男だ。15歳のとき、パーティで少年に襲われた彼女は裁判を起こしたが、当時警察官だったマークの証言によって少年は無罪となり、彼女は嘘つきという汚名を着せられた。そのうえ2年前に再会したとき、彼はジョセットの恋心を踏みにじったのだ。今も彼の目に浮かぶ蔑みに傷つきながら、ジョセットは彼に心を許すまいと決意した。 ■テキサスを舞台にした物語を書かせたら右に出る者はいない、偉大なる作家ダイアナ・パーマー。そんな彼女が“テキサス”を冠して描いた名作をお届けします! 傲慢なヒーローはダイアナ・パーマーの代名詞でもありますが、今作のヒロイン、ジョセットの傷つけられ方は半端ではありません。15歳のときに少年に襲われて裁判を起こしますが、ヒーロー、マークの証言によって彼女は嘘つきというレッテルを貼られ、家族はばらばらに…。そして再会したとき、ジョセットは彼に恋をしますが、またもや信じられないような形で踏みつけにされます。自分の過ちに気づいたマークがどう彼女の信頼を取り戻していくのか――。じっくりとお楽しみください。マークの妹がヒロインを務める『砂漠の君主』も合わせてどうぞ。
  • 公爵とリトル・ローズ
    3.8
    “リトル・ローズ”と呼ばれたあの日、彼女は恋に落ちた。人気作家L・ヒースが描く、可憐で一途な初恋物語。 「求婚者が自分を本当に愛しているのか、持参金目的なのか、どうしたらわかるの?」――社交界にデビューしたばかりの令嬢グレースは、ある日の真夜中、不安を抱えてラヴィングドン公爵を訪ねた。幼いころにいじめっ子から助けられて以来、9歳年上のラヴィングドンはいつも彼女の救いの騎士だ。だが、2年前に最愛の妻子を亡くした彼は世捨て人のように荒んだ生活を送り、最近は会うこともなくなっていた。グレースはすっかり陰りを帯びた彼に驚きつつ、助けを求めた。彼女には、愛のある結婚をしなければならない理由があって……。 ■USAトゥデイやNYタイムズのベストセラーリスト入りを果たす人気作家がMIRA文庫に初お目見え。華やかなヴィクトリア朝のロンドンを舞台に切ない恋を描きます。ヒロインは19歳のグレース。持参金が多く世慣れていない彼女は、愛のある結婚を夢見て、幼なじみのラヴィングドン公爵に婚活のアドバイスを求めます。愛する妻と娘を亡くして以来、世を疎み孤独に生きてきた公爵は迷惑だとはねつけながらも、渋々彼女に助言を与えます。本当に彼女を愛する男なら――ただ花を贈るのではなく、“君の好きな花を選んで贈る”、ワルツのあいだは“君から目を逸らさない”。それを実演されるうち、いつしかグレースは手の届かない彼を愛してしまい…。ラヴィングドン公爵の誘惑の数々はため息もの。胸に染みわたる感動的な物語です。
  • この愛を諦め
    -
    1902年、英国。運命に翻弄される少女の壮大な愛の物語。故ペニー・ジョーダン、幻の未邦訳作品。 美しい少女エリーは小さな町で生まれ育ち、やがて町の青年ギデオンと恋に落ちた。だが幸せな日々は、母の突然の死で一変する。名家出身の母は駆け落ち同然に結婚したことを悔やみ、娘には自分と同じ道をたどらせるまいとしていた。そこで死に際、しがない青年と恋に落ちた娘に約束させたのだ――二度とギデオンには会うなと。愛する母の遺言にそむくこともできず、エリーは事情を告げられぬまま、涙ながらに彼に別れを告げた。そして家族とも引き離され、裕福な伯母のもとへあずけられる。待ち受けていたのは壮絶な日々だった。 ■ロマンス界を牽引した人気作家、ペニー・ジョーダン――2011年の暮れ、突然に飛び込んだ彼女の訃報に編集部は騒然となりました。総発行部数1億部。日本でも多くの読者さんに愛され、まるでその人物が実在するかのような巧みな描写と圧倒的筆力は唯一無二。ペニー・ジョーダンの一ファンとして、もう彼女の新作は読めないのかと無念に思っていたのですが、そんな彼女の別名義による作品が、このたび満を持して刊行できる運びとなりました。舞台は1902年英国。悲しい遺言によって引き裂かれた少女と青年の切ない愛は、胸を震わす、壮大な物語へと広がっていきます。584頁という長さながら、気がつけば物語の世界に放り込まれて無心に読んでしまうこと間違いなし。訳者さんも担当編集も涙した、傑作です。
  • 一つの顔、二人の女
    -
    このみじめに壊れた生き物は、第2の傑作の素材になる。天才外科医の鋭い目が、狂信的な光を放った。半年後、鏡を見たブロンテは愕然とした。事故以前の平凡な顔立ちは見る影もない。そこに映っていたのは、絶世の美女と謳われたマダム・デブリン―長年彼女を苦しめていた亡き母の顔だった。いったいなぜ、こんなことに?期せずして美しく生まれ変わったブロンテを待ち受けていたのは底なしの闇と罠、そして瓜二つの美貌を持つ邪悪な妖婦だった。
  • 追憶のフィナーレ【MIRA文庫版】 運命のモントフォード家 III
    -
    フランス革命下で生き別れた伯爵家3兄妹がついに巡り合う――人気作家が紡ぐ〈運命のモントフォード家〉、感動の終幕! 亡き恋人ギルを想い独身を貫いてきた令嬢ニコラは、妹の家へ馬車で向かう道中、憂鬱になっていた。妹の夫こそ、かつてギルを死に追いやった憎い男なのだ。そのとき急に馬車が止まった。外を見ると黒覆面の盗賊の一団に囲まれている。その優雅な物腰から“紳士”と呼ばれる賊の首領は馬車から金品を運び出し、さらにニコラに要求した。「あなたから頂きたいものがもう一つある」彼はそう言ってニコラの唇を奪った。その口づけは彼女を罰するようで……。 ■キャンディス・キャンプの人気シリーズを復刻! 『黒い瞳のエトランゼ』、『盗まれたエピローグ』に続く、〈運命のモントフォード家〉第3話をお届けします。ヒロインの令嬢ニコラは10年前に恋人を亡くし、以来独身を貫いています。そこに謎めいた盗賊が現れて彼女の唇を奪って……。亡くなった恋人を想い続けるニコラの一途な姿に、胸を締めつけられました。フランス革命の混乱のなかで生き別れてしまった伯爵家の3兄妹のその後、そして陰謀のすべても明らかになります。どうぞご期待ください。 *本書は、MIRA文庫から既に配信されている作品のカバー替え版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • あなたが私を見つけるまで
    4.2
    世界で一番嫌いなはずの私に、あなたは偽りの愛を囁く――古城を舞台に幕を開けた、波瀾まじりの甘くほろ苦い4日間。 弟の結婚式に参列するためフランスの古城を訪れたヴィクトリアは、タイレル・ブラウンが新婦の友人だったと知り、その場から逃げたくなった。タイレルとは先日、7年前に彼の妻の命を奪った交通事故をめぐり法廷で争ったばかり。ヴィクトリアは加害者の弁護士として、罪悪感を覚えつつも酷い質問を投げ、彼の心の傷をえぐったのだ。その彼とこんな場所で再会するなんて……。だがタイレルは彼女を呼び出し、端整な顔を嫌悪感に歪め不可解なことを言い放った――僕らは城に滞在中、恋に落ちたふりをしなくてはいけないのだと。 ■日本初登場のカーラ・コネリーが、まるで映画を観ているかのような極上ロマンスをお届けします。本作のヒーローとヒロインの出会いは、まさに最悪。法廷で敵対する同士として出会ったのですが、不本意ながらそこでヒロインが彼に投げつけた“ある残酷な質問”のせいで、ヒーローにとって彼女は「世界で一番嫌いな女」となってしまったのです…。そんな二人が偶然にも、フランスの古城で開かれる結婚式で再会。しかもひょんな事情から、惹かれあっているふりまですることに…。それぞれに事情を抱えた者同士の大人の切なさと、キュートで軽快なエロティックさが絶妙に織り交ぜられた1冊。ヒーローも典型的(?)な、気の良い傲慢ワイルドなテキサス男で、いいキャラしています。カーラ・コネリー、担当編集はお気に入り作家の一人となりました。オススメです。
  • 朝が来るまでキスをして
    4.0
    格闘界のスター選手との、期間限定の同棲生活。一つ屋根の下で毎夜はじまるエロティックなレッスン/、、、、/は最高に甘く刺激的で……。 3年前、あるショッキングな事件に巻き込まれて心に傷を負ったイヴェット。再出発を誓い逃げるように故郷を離れた彼女は、最愛の祖父の遺言で再び町を訪れる。遺言は、孫娘とあのとき彼女を救ってくれた男性キャノン二人に自宅と経営する店を譲るというもの。それはずっと憧れ続けてきた相手であり、人気格闘家として注目を浴びるキャノンとの期間限定の同棲生活を意味していた。自分はもう壊れものじゃない――イヴェットはキャノンとの再会を前に心乱されまいと決意するが、夜ごと注がれる彼の熱い視線に否応なく翻弄され……。 ■ローリー・フォスターの新シリーズ第1弾が登場です。といっても、本書のヒロイン&ヒーローは既刊『恋人は静かに愛を待つ』に顔を出していた二人。あのとき不幸な事件に巻き込まれた若き美女イヴェットと、間一髪彼女を救ったキャノンが今回主役を張っています。事件の記憶とキャノンへの叶わぬ想いを断ち切るように町を出たイヴェットと、格闘家としてデビューを果たしスター選手となったキャノン、3年間顔を合わせることもなかった二人は、イヴェットの祖父の遺言によって再び故郷に呼び寄せられます。今や手の届かない有名人となったキャノンとの再会に心揺れながらも、事件を乗り越え大人になった自分を見てほしいと願うイヴェットの女心が痛いほど切なく、冒頭からドキドキが止まりません。亡き祖父のはからいで期間限定の同棲生活をするはめになった二人――トラウマが癒えきっていないイヴェットの心と体を徐々に開いてゆくキャノンの視線や言葉がとにかく甘くエロティックで、ゲラを読みながら何度ため息をついたことか……ホットなシーンの連続はまさにローリー・フォスターの真骨頂。シリーズの今後を担ってくれそうなキャノンの格闘家仲間たちも要注目の1作です。
  • 三カ月だけフィアンセ【MIRA文庫版】
    -
    あなたと過ごす3カ月は、いつかは終わる束の間の夢。セクシー・ロマンスの名手N・ウォレン、切なく可愛い婚約劇。 パリで料理を学んだチェルシーは自分のケータリング店を持つのが夢。だが借りられる厨房のあてはなく、住んでいる部屋すら契約を切られる寸前だ。困り果てていた矢先、親友がすばらしい家とキッチンを提案してきた。それは親友の兄デイビッドの高級アパートメント――ただし、副社長への昇進に向けプレイボーイの評判を払拭したい彼のために、3カ月間婚約者のふりをするのが条件だ。もう何年も会っていないけれど、デイビッドは初恋の人。その彼と一つ屋根の下で暮らすなんて……戸惑いのなか、甘く切ない同居生活は始まった。 ■セクシーでユーモアたっぷりのロマンスを紡ぎだすナンシー・ウォレン。本作はそんな彼女の作品の中でも少し切なさ漂う、偽装婚約ロマンスです。というのも、ヒロインのチェルシーが訳あって婚約者のふりをすることになった相手は、親友の兄で初恋の人でもあるデイビッド。何年も会っていなかったし、もう昔のことと割り切っていたはずなのに、演技が始まるやチェルシーは気づいてしまうのです――今でも彼のことが好きな、自分の本当の気持ちに。果たして偽りの演技のゆくえは? 胸キュンロマンスと呼ぶにふさわしい1作です。 *本書は、初版ハーレクイン・デジタルから既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • アフター・レイン
    -
    悲しみに終わりはなく、涙は涸れることがない……。失った愛のもとに取り残された二人の、癒しの物語。 小鳥がさえずる早朝、ジョリーンは墓標の前にひざまずき、我が子に祈りを捧げていた。3年前、息子は生まれる前に命を絶たれた。FBI捜査官の彼女は、同僚である夫ウェイドが休むように勧める声に逆らって出勤し、任務中に撃たれたのだ。彼女を責めるように見つめる、ウェイドの瞳が今でも忘れられない。つらい記憶から逃げるように彼女はウェイドと別れ、以来、避け続けてきた。そんなとき、連続殺人犯が現れ、ジョリーンは彼のチームに配属されることになる。不安を隠しきれないまま、ジョリーンはウェイドと再び見つめ合った。■抜群の人気を誇る、シャロン・サラの新作。『ビューティフル・レイン』に続き、自然の驚異のもとで育まれる愛を描いた作品です。本作のヒロインはFBI捜査官のジョリーン。同じくFBI捜査官のウェイドと幸せに暮らしていましたが、新しい命を授かり、出産を心待ちにしていたとき、任務中に撃たれて子どもを失ってしまいます。激しい後悔と悲しみから彼女は殻にこもり、ウェイドとの間にも溝ができ、二人は離婚。3年後、ある連続殺人事件のために二人は同じチームに招集され、再会するのですが…。傷ついた二人の関係は修復できるのか? 涙なしには読み進められない感動作!
  • 公爵の愛しのシンデレラ
    2.7
    ひと目見た瞬間、彼女は初めての恋に落ちた。ベストセラー作家が贈る、胸躍るシンデレラ・ロマンス。 2年前に父親を亡くしたタビサは、叔父夫婦に引き取られて以来、毎日使用人のように働かされている。そんなある日、タビサは罪深いほど美しい紳士プレストンに村で偶然出会った。よもや公爵とは知らず、タビサは彼に目を奪われる。でもわたしには恋も結婚も無縁のこと――。自分の思いを抑えつけたとき、さらなる不幸がタビサを襲う。叔父に意に染まぬ結婚を命じられたのだ。婚約者と会うため、憂鬱な気持ちでロンドンに向かう道中、タビサはプレストンと運命的な再会を果たす。驚くタビサに、彼はからかうような笑みを浮かべ……。■人気と実力を兼ね備えたエリザベス・ボイルがMIRA文庫に初登場! 19世紀の英国が舞台の華麗なシンデレラ・ストーリーです。MIRA文庫の歴代ヒロインのなかでも、不幸さは一、二を競うのではないでしょうか。父親を亡くし、叔父夫婦の世話になる身となったヒロインのタビサ。彼女はすぐさま屋根裏部屋に追い払われ、毎日床を磨き、皿洗いをする毎日。ボンネットはもちろん、ドレスもストッキングも、何年も新調してもらえず、ぼろを着ているようなありさまです。このままこの家で、叔父夫婦の慈悲にすがって生きるしかない…そう人生をあきらめていたときに、思いがけない転機が訪れます。親戚が彼女に莫大な財産を残して亡くなったのです。ところが、遺産相続の条件は25歳までに結婚すること。25歳の誕生日まではあと1カ月ちょっとで…。こんなにも健気なヒロインながら、物語はユーモアたっぷりでくすりと笑ってしまう場面も多々あります。はまること間違いなし! の今年イチオシの作品です。
  • 邪悪な天使【MIRA文庫版】
    2.5
    イタリア富豪の熱き血が求めるのは、従順な愛人役――ロマンス小説界のトップスターが放つ怒濤の再会劇! ルチアーノ・ダ・バレンサが釈放された――その知らせにケリーは動揺した。5年前、婚約者だった彼に裏切られ、その直後に彼が横領の罪で逮捕されて、二人の関係は終わった。その彼が無実だったなんて! 出所した彼は、ケリーの祖父に以前貸した大金の返済が滞っているので、祖父母とケリーが住んでいる古い城を差し押さえると言い出した。追い出されても、行くあてもお金もないのに……。屈辱をおして彼を訪ね、猶予が欲しいと懇願したケリー。するとルチアーノは思わせぶりな態度で、こう訊ねた。「君はまだバージンなのか?」 ■ハーレクイン・ロマンス(新書シリーズ)のスター作家、リン・グレアムがMIRA文庫2回目の登場です。設定は著者お得意の「傲慢イタリア人大富豪との再会もの」ですが、長編だけあって、恋が成就するまでの紆余曲折がすさまじく、リン・グレアム・ワールドが200パーセント(いつもの倍)味わえる一作となっています。またヒロインの苦労人っぷりが半端ないので、シンデレラストーリーの醍醐味も満点。ああ、もう、誰かヒーローの目を覚まさしてあげてっ!と何度も懇願したくなるくらい、すべてがヒロインにとって悪い方悪い方へ進んでいきます。しかもヒロインは究極の貧乏!  彼女が住む古~いアイルランドのお城は、2階以上に電気を引けていないのですから……。 *本書は、初版ハーレクイン・リミテッド・エディションから既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 侯爵を結婚させる方法
    3.5
    縁結びの達人も、自分の恋には無頓着……!?放蕩侯爵が始めた花嫁探しが、社交界に波瀾を起こす! ある日、社交界一の結婚仲介人として知られるベリンダのもとに、トゥルブリッジ侯爵が訪ねてきた。侯爵のことは噂でしか知らないが、常に女性をはべらせる、ベリンダがこの世で何より嫌いな“放蕩者”らしい。身構えるベリンダに侯爵は、自身の困窮した経済状況を明かし、「裕福な花嫁を探してほしい」と切り出した。お金目当ての結婚だなんて! 彼にはどんな女性も紹介したくないわ――だが半ば強引に説得され、ベリンダは渋々花嫁探しを手伝うことに。そればかりか侯爵は、なぜか誘惑めいた不埒な眼差しをベリンダに向け……。■MIRA文庫に人気ヒストリカル作家ローラ・リー・ガーク、初登場です! この物語、実は作家仲間エリザベス・ボイルのちょっとした助言(?)がきっかけで生まれたのだとか。ヒロインは英国社交界で“凄腕の結婚仲介人”と噂されるべリンダ。アメリカ生まれの彼女は、英国紳士と、アメリカからやってきたレディたちとをくっつける縁結びを行っています。それもひとえに「自分と同郷の子たちが不幸な結婚生活で傷つかないように」したいから。なのにある日「花嫁を探してほしい!」とやってきたトゥルブリッジ侯爵は、女遊びに目がないと噂のトンデモナイ男! もちろん侯爵の花嫁探しは一筋縄ではいかず、やがて社交界に波瀾を巻き起こし…。RITA賞受賞経験もある実力派がお届けする、ゴージャスで小粋な社交界ロマンスです♪
  • 密使
    -
    <死>は泥酔した男を嫌悪の目で見下ろし、火のついた煙草を屑入れに落とした。 裁きの業火が燃えさかる。 これを正義と言わずして、何を正義と言うのだろう……。 過失による焼死事故から数カ月、警察官メラニーは一連の死亡事故に共通項を見いだした。 すべての被害者は暴力男だったのだ。神を気取った殺人犯は“闇の天使”と名付けられた。 過酷な捜査の果てに、メラニーを襲う衝撃の事実とは?全米ベストセラー作家の筆が冴えるサスペンスの決定版。
  • シルバー
    -
    一度見たら忘れられない完璧な美貌とすばらしい肉体で人々の注目を集める謎の女、シルバー・モンテーヌ。スイスの豪奢な山荘にこもり、金で買った盲目の男から愛のテクニックをレッスンされる彼女の胸には、激しく燃えさかる憎しみの炎があった。幼い日の純愛をふみにじられ、最愛の父を奪われた伯爵令嬢は、いま、復讐を誓った魔性の女に変身する!ベストセラー作家ペニー・ジョーダンが描く会心のサスペンス・ロマンス。
  • 天使は同じ夢を見る
    4.5
    仕掛けられたゲームは真実への入り口か、それとも過ちへの序章か……? ■5年前、3人の幼い少女が次々と殺害された。その遺体がまるで眠る天使のように美しかったことから、犯人はSAK――スリーピング・エンジェル・キラーと呼ばれ、世間を騒がせた。そして今、再び少女が殺された。SAKの手口をそっくり再現するかのように……。当時あと一歩のところで犯人を取り逃がした刑事キットは、今度こそはと逮捕を心に誓う。しかしその翌日、SAKを名乗る人物から一本の電話が入った。「僕はあの少女を殺していない。誰かが手口を盗んだ。まねしたんだよ。僕はそいつを捕まえて、犯行をやめさせたい」
  • 大人のためのエロティック童話13篇 美女と野獣 他
    -
    部屋の灯りをそっと消して……ようこそ、恍惚のおとぎの世界へ。大人の女性たちに捧げる、官能ベッドタイム・ストーリー。 雪のように白い肌、瑞々しい唇――その美しさを継母である妃に妬まれ、城を追われた白雪姫。森で心優しい7人のこびとたちに出会い、彼らと一緒に暮らすことになるが、“自分を愛してくれる王子にはもう出会えない”と思うと悲しくてたまらない。ある夜、一人泣いている白雪姫に気づいたこびとたちは囁いた。「白雪姫、ぼくたちに任せて」そして白い柔肌に14本の手がいっせいに伸び……。こびとたちと白雪姫のめくるめく物語『白雪姫』、野獣との刺激的な愛の形『美女と野獣』他、子供には語れないもうひとつの有名童話13篇。 ■美女と野獣、白雪姫、シンデレラ――誰もが知っている有名童話。でもそれが本当は、エロティックで官能的なお話だったとしたら? 本作はそんな妄想が炸裂した、子供にはとてもじゃないけれど教えられない、もうひとつの有名童話集です。こびとたちと“違う意味”で仲良く暮らしている白雪姫はじめ、見知った主人公たちのあんな姿やこんな姿に、「えええ!」っとページをめくるたび衝撃の連続。でも行間にはちょっとした著者からの人生のメッセージがこめられたりしていて…これぞまさに、大人の女性のための童話なのです。原題にも「EROTIC BEDTIME STORIES FOR WOMEN」とありますが、眠れぬ夜、部屋をほんの少し暗くして、ぜひ禁断の世界をのぞいてみてください。【収録タイトル】美女と野獣/青ひげ/猫とネズミ/シンデレラ/太陽の東、月の西/3匹のくま/鏡よ鏡~白雪姫と7人のこびと/奥さまキツネの嫁入り/白雪姫と7人のこびと/裸の王様/がちょう番の娘/羊の皮をかぶったオオカミ/みにくいアヒルの子(計13作) *本書に収録されている「美女と野獣」「太陽の東、月の西」「3匹のくま」「裸の王様」は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 楽園の闇に抱かれて
    -
    ホイットニーはある日突然、医師から余命半年と宣告される。絶望に打ちひしがれながらも、彼女は残された時間を謳歌しようと決意して楽園のように美しいカリブ海の島へと旅立った。奔放な女性に変身し、これまで想像したこともないくらい情熱的な恋をするのだ――ただし、期間限定で。そしていま、まさに理想の男性が目の前に現れた。驚くほど整った顔立ち、神秘的な褐色の瞳。しなやかな指が肌をかすめた瞬間、ホイットニーの体を電流が駆け抜けた。
  • 過去が壊れる時
    -
    絶対にこの館を手に入れる。古びたデベリル館を前にして、ジェンナは固く心に誓った。競売は数日後。館を改築すればインテリア・デザイナーとしての腕試しになるだけでなく、過去と決着をつけられる気がしていた。憎きデベリル家の栄華の象徴を手に入れ、15年前の悲しい出来事を葬り去りたい……。振り返ったジェンナは、いつの間にか背後にいた男を見て絶句した。屋敷内部の肖像画と瓜二つではないか。デベリルの子孫は完全に絶えたはずなのに……?
  • 野性の花嫁
    3.8
    G・ハート賞受賞作家ジュリア・ジャスティス、色褪せぬ名作!壮絶な悲しみを背負った少女が知る、はじめての恋。 10年前に愛する母親から引き離されたヘレナは、暴力をふるう父のもと軟禁され続けるという不幸な少女時代を送った。その父が亡くなり晴れて自由の身になれたのも束の間、母はすでに他界していたことを知る。ようやく一緒に暮らせると思ったのに――悲しみの中ヘレナは母の遺言で、ロンドンに住む母のいとこレディ・ダーネルのもとに身を寄せることになった。だが引き合わされたダーネル家の家長アダムを見て、彼女は唇を震わせた。野暮ったい恰好のヘレナを心底ばかにするような表情が、世にもハンサムな顔に浮かんでいたのだ。 ■父親の葬儀が行われるなか、一人ほっと胸をなで下ろすヒロイン――そんな冒頭のシーンから一気に読みに入らせる本作『野性の花嫁』は、実力派ジュリア・ジャスティスまさに本領発揮!の1冊。ヒロインのヘレナは幼い頃に愛する母親から引き離され、暴力的な父親のもと実に10年間(!)も軟禁、虐げられてきた娘。父が亡くなり、ようやく母のもとに帰れると思ったのも束の間、すでに母も他界していました。そして彼女は母の遺言で、後見人であるいとこの家に引き取られ、その家長アダムと出会い…。社交界のマナーはもちろん、紅茶の味や、目の前にある果実がなんなのかすらわからぬヘレナ。そんなヘレナが強くしなやかに大輪の花を咲かせ、また、アダムをはじめとする周囲の人々が彼女の影響を受けていくさまは必読! おすすめの1冊です。
  • 恋人は静かに愛を待つ
    3.3
    愛を知らない彼女に、男はただ寄り添い、ぬくもりを与える。必読のL・フォスターの人気シリーズ最終話! 氷のように冷たく、一目置かれる刑事――それが普通の男たちから見たマーガレットの姿だ。だが、ダッシュにとっては違う。彼女は美しく繊細な心惹かれる存在だ。会社経営者のダッシュは囮捜査に協力して彼女と親しくなりかけるが、マーガレットは何かを恐れるように、壁を築いて彼を近づけさせない。もどかしさを募らせたころ、彼女が何者かに襲われて怪我をした。きっとマーガレットは一人で乗りきろうとするだろう。ダッシュは強引に彼女の家に泊まり込んだ。自分が彼女を守る、そして彼女の心の扉を開けてみせる、と決意して。 ■皆様、お待ちかね! 読むとハマる人気作家ローリー・フォスターの〈Love Undercover〉シリーズ最終話がいよいよ登場します。ヒーローは『隣人は切ない嘘をつく』でヒーローを務めた刑事ローガンの弟、ダッシュ。会社経営者の彼はどんなときも人生を楽しむ主義で、誰をも虜にする魅力の持ち主です。対するヒロインは、『聖母は涙にキスをする』でも大活躍した警部補マーガレット。優秀な刑事ですが、鎧をまとったかのように誰にも隙を見せません。しかしダッシュは彼女が隠し持つ繊細さとやさしさに惹かれ、どうにかして彼女を口説き、笑顔にしたいと思うようになります。そんなときふたりは事件に巻き込まれて…。ふたりの熱い駆け引きと、スリリングなサスペンスが同時に楽しめます!
  • 危険なチョコレート
    -
    マンハッタンで働くエマは申し分のない恋人が二人もいて、バレンタインデーのスケジュールもぎっしりだ。なのにアパートの上の階に越してきた謎の男性にすっかり夢中になっている。黒ずくめで、影のように音もなく出没するフランス人。エマが名を秘して今年のカードとチョコレートを彼に贈ってしまったことから、息もつけないほど恐ろしい事態に。
  • 誓いのバレンタイン
    -
    天上界では何世紀にもわたって聖者バレンタインとギリシアの神エロスが論争していた。ロマンスが実るには魂と肉体のどちらが大切か? そしてついに賭で決着をつけることになった。地上で最も相性の悪い男女を選び、バレンタインデーまでに双方力を尽くしてこの男女を結びつけようというのだ。選ばれたのはシャノンとパトリック。そんなことは露知らず、シャノンは妹の離婚裁判で義弟側の弁護士パトリックと出会い……。
  • 愛の選択
    4.0
    スペインの修道院で暮らすホープは、厳しい父の希望どおり、外の世界を知らずに成長した。18歳になったホープのもとに、父の代理だという見知らぬフランス人伯爵が迎えに来た。ブルゴーニュの彼の屋敷に連れていかれたホープは、伯爵の話に慄然とする。父がホープを修道院に閉じ込めたのは、政略結婚のため娘の純潔を守りたかったからだというのだ。言葉を失うホープに、伯爵はさらに言った。父上の破滅を望む僕は、君を今夜、傷物にするつもりだ、と。
  • ミスター・シンデレラ
    3.0
    富豪の父親を亡くし、若いみそらでけなげに跡を継いだマデリン。ずっと良き娘として生きてきたけれど、一度くらいはめをはずしてみたい!ある夜、パーティーで見事にタキシードを着こなしたカウボーイに一目惚れ。そのまま自分のアパートへ連れていき、一夜を過ごしてしまう。が、翌朝彼の姿はなく、あとには片方のカウボーイブーツだけが…。
  • 幾度もの季節を重ね
    4.0
    眠れぬ夜を重ねた二人は、ついに6年前の真実と向き合う――スリルと官能が交錯する、切なく蕩ける大人ロマンス! グレースは6年前に別れた元夫レイと、今では友達付き合いをしている。だがそれは表向き。この6年グレースが恋と無縁だったのは、いまだに彼を忘れられないからだ。かたや元麻薬捜査官で女性遍歴の絶えないレイは、別れた後も2度の再婚と離婚をくり返し、グレースのこともさして気にかける風でもない。ただ別れた当時の話だけは、お互い露骨に避けていた。そんなある日、グレースは朝のジョギング中、一人の男が殺されるのを目撃してしまう。こちらに気づいた犯人に追われ、本能的に向かった先はもちろんレイのもとだったが……。 ■リンダ・ハワードもその才能を認める全米ベストセラー作家の、極上ロマンティック・サスペンスが登場です。6年前に離婚したグレースとレイ――表向きは友達づきあいをしているものの、別れた当時の話はお互いに避け続けているという、どこかぎこちなく張りつめた二人ですが、そんなときにグレースが殺人事件を目撃してしまい…!? 切ない男と女の気持ちが溢れだす、大人向けで官能度もたっぷりのHOTなロマンス。6年前に二人が別れた理由とは? 女性にモテモテのレイが笑顔の裏に隠している過去とは? そして、目撃者として命を狙われることになったグレースの運命は? 一気読み間違いナシの1冊です。
  • レディは泣かない
    -
    過去の恋愛に傷つき、遠く離れた町に越してきた獣医のアントニア。星空の美しいその地で、彼女はダニエルと出会った。女性なら誰もが憧れてしまう、長身で端整な顔立ちの富豪だ。第一印象は最悪だった。尊大なダニエルは、アントニアが若い女というだけで獣医として無能と決めてかかったのだ。だが彼をよく知るにつれ、あらがいがたい魅力と優しさに触れていき、最初に覚えた反発心はいつしか別の何かへと形を変えていく。その正体に気づいたときアントニアは息をのんだ――それは、二度と抱きたくなかった恋という感情だった。
  • 熱い夜の記憶
    -
    “さよなら”から3年半、隠していた秘密は白日のもとに――エリカ・スピンドラーの筆が唸る、切なすぎる大人の愛。 小さな町から都会に出てきたばかりのエイミーは、とある画家の展覧会でハンター・パウエルに出会い、たちまち心奪われた。ハンターは裕福で洗練された素敵な紳士。だが身も心も捧げたエイミーに対し彼は、“子供も家族も欲しくない”とその愛を拒んだ。傷つき、逃げるように故郷に戻って3年半――突然、エイミーの家にハンターが訪ねてきた。動揺して凍りついたエイミーは、幼い息子のオリバーが母親を追って玄関に現れたので、ますます混乱する。ハンターは気づいてしまうだろうか……私が人知れず産んだ息子が、自分の子供だと。 ■ドラマ化された『レッド』でも知られる、ベストセラー作家エリカ・スピンドラー。本作はそんな彼女が丹念に紡いだ、読み応えたっぷりの重厚ロマンスです。身も心も捧げたハンターに愛を拒まれ、引き裂かれる思いで彼のもとを去ったエイミー。実は身ごもっていた彼女は、人知れずハンターの子供を産み、それから3年半後…。エイミーの美しい故郷を舞台に繰り広げられる、男と女のドラマティックな再会劇。そして明かされる、ハンターがひとりで背負ってきた、あまりに大きくつらい過去。ひとたびページをめくれば、どこかセンチメンタルなこの物語の世界に入り込んでしまうこと、間違いなしです。
  • 屋根裏の男爵令嬢
    4.0
    零落した貴族の娘は、生きるために働くほかなかった。RITA賞2度受賞作家が贈る、感涙のヒストリカル! 男爵令嬢のグレースは、不安に押しつぶされそうになりながら、パン屋の扉を叩いた。借金の山を残して父親が亡くなり、住み慣れた屋敷を追い出され、働かざるを得なくなったのだ。もはや結婚も望めないだろう……。下働きにも慣れ始めたある日のこと、グレースはパン屋の常連で、変わり者の老侯爵と友人になった。そして思いがけない遺産を託される。居心地のいい屋敷と十分な手当、それから戦争で捕虜にされているという侯爵の子息を――。グレースは遺言に従って子息を迎えに行った。予期せぬ運命が待ち受けているとも知らずに。 ■抜群の人気を誇る、カーラ・ケリーの新作をお届けします。名誉あるRITA賞を2度も受賞したベテラン作家である彼女は、日の当たらない場所に生きる人々や、苦境に立たされている人々を細やかに描くことでも知られています。本作のヒロイン、グレースは男爵令嬢でありながら家族を亡くして一文無しとなり、パン屋で働かざるを得なくなった身の上。働きはじめたとたんに、貴族の“元”友人からは蔑まれ、口もきいてもらえません。それでもグレースは辛い仕事に不平を言わず、誰よりも真面目に働いています。そんな彼女にある日転機が訪れます。パン屋の常連の老侯爵が思いがけない財産を残して亡くなったのです。グレースに託されたのは、老侯爵の子息。彼女は身元引受人となって、彼を迎えに行きますが、ここから物語は意外な方向に進みます。読み応えたっぷりの名作。はらはらどきどきしながらお楽しみください!
  • 聖母の微笑み (聖母:マドンナ)
    -
    ニューヨークのリトル・ロシアと言われる町で一人の老人が殺害された。彼は三十年前に事故死したとされる旧ソ連の遺伝子研究の第一人者だった。捜査官ジャックは老人が生前に暮らしたモンタナ州山あいのホテルに潜入する。そして息をのむほど美しい女性の肖像画に出会い、心を奪われる。三十年前に死亡したはずの彼女は、その夜とつぜん姿を現した。美しい瞳に悲しみをたたえて…。D・マコールが生命の神秘を描く、珠玉のロマンティック・サスペンス。
  • 不埒な貴族と籠の小鳥
    4.0
    世間知らずの小鳥は、堕天使の翼に守られる――人気作家C・モーティマーが贈る、可憐なリージェンシー! 公爵未亡人のジュヌヴィエーヴは、社交界にデビューしたばかりの少女のように胸をときめかせて舞踏会を楽しんでいた。18歳のとき、老公爵に売られるように結婚して以来、おぞましい生活を強いられてきたが、その夫が亡くなりようやく自由になれたのだ。紳士から慣れない賞讃を浴び、彼女が舞い上がっていると、ふいに冷ややかな声に制された。数多くの浮き名を流し、社交界の堕天使と呼ばれるベネディクト卿。彼はその紳士がジュヌヴィエーヴの目を盗んで薬を盛ろうとしていたことを暴露すると、辛辣に彼女の不注意を非難した。■ハーレクイン・ロマンスでおなじみの人気作家キャロル・モーティマー、待望のヒストリカル長編が登場! ヒロインは、18歳で家族のために老公爵との結婚を強いられたジュヌヴィエーヴ。つらい結婚生活ののちに未亡人となった彼女は、ロンドンで暮らし始め、まるでデビューしたての娘のように華やかな社交界に胸をときめかせます。そこで社交界の“堕天使”の異名を持つベネディクトに目をつけられて…。ジュヌヴィエーヴを“経験豊富な未亡人”と思い込んで近づいたベネディクトが、ジュヌヴィエーヴの純真さや警戒心のなさにうろたえる姿が見物。笑いあり、涙あり、刺激的なラブシーンあり、の著者渾身の一作です。関連作『悪魔公爵と一輪のすみれ』と合わせて、華麗なリージェンシーの世界にどうぞ。
  • フラッシュバック
    4.5
    40年以上も前に、この人と私が愛し合っていた……? セアラは混乱に陥りながら、目の前で事故死した老人の遺品を見つめた。色褪せた写真――若いころの彼と写っているのは、まぎれもなくセアラ自身だ。“彼女の時間から私の時間へ”“光の波動”老人が書き残した謎めいた言葉を手がかりに、セアラは過去の時代へとタイムトラベルを果たす。そしてなつかしい腕に抱かれた瞬間、時空を超えて出会った二人のせつない恋が始まった。永遠の絆を描いた感動作。
  • 王家の蝶 上
    -
    シカゴの高級宝飾店モナークは、かのティファニーと肩を並べるほどの一流ブランド。代々一族の女性だけが才能を受け継ぎ、トップデザイナーとして君臨してきた。女の子の誕生を待ちわびるモナーク家に、ついに新たな子供が誕生した。輝く宝石のような肌をした、女の赤ちゃん。しかし幸せなはずの母マデリンは不吉な影に身を強ばらせた。娘を執拗に見つめるあのまなざし。この家には邪悪な何かがうごめいている…。エリカ・スピンドラーの長編傑作。
  • 誘惑の天使
    -
    それは人間を愛してしまった、切ない天使の恋の話―― 誰もがきっと涙する、ジョアン・ロスの純愛傑作。 凍えるほど寒いある冬の日、両親に捨てられ施設で暮らす少年シェイドは、施設裏の湖に誤って落ちてしまった。息もできず薄れゆく意識の中で少年が見たのは、天使のような女性の幻覚。そして目覚めたとき、どういうわけか彼は助かっていて、医務室に横たわっていた。あれから20年近く経ち、諜報員となって暗躍するシェイドは今、大切な友人を助けるため人生で最も危険な任務に就こうとしていた。そんな彼の前に現れたのは風変わりな修道女。彼が気づくはずなかった――彼女が遠いあの日の天使と瓜二つなことにも、彼女の正体にも。■ベストセラー作家ジョアン・ロスの純愛傑作です。本作の主人公はシェイド――幼くして母親に捨てられて施設で育ち、今では諜報員として暗躍する、名の通り“影”の世界に生きる男です。そんな彼が唯一心を許すのが同じ施設で育った親友なのですが、ある日その親友がとある無法国家に拉致され大ピンチ! シェイドは命をかけて親友の救出に向かいますが、そこへ愛らしく風変わりな修道女が現れ、自分もついていくと言いだし…。この修道女、実はずうっと長い間シェイドを見守ってきた、彼の守護天使のレイチェル。シェイドの命を守りたい一心で、地上に降りてきてしまったのですが…果たして、人間を愛してしまった彼女の運命は? ちょっと不思議で胸に沁みる純愛を、どうぞご堪能ください。
  • シンデレラの秘密の契約
    -
    華やかなシアトルの社交界で、シンデレラは苦悩する。 世界の女性を虜にする、北米超ベストセラー作家の極上ロマンス。 ケリーが待ち詫びていた男性は、その日ついに店に現れた。ネイサン・キング――シアトル随一の富豪として知られ、冷徹な手腕で悪魔と恐れられる不動産王だ。ケリーがこの高級レストランで働き始めたのも、彼が常連客と知ったからこそ。余命いくばくもない幼い息子を救うため、ケリーはどうしても1,500万ドルを必要としていた。頼れる夫も親戚もおらず、もはやいくら無謀でも、ありあまる財力を持つ彼に助けを求める他ない。果たして必死に訴えるケリーに、ネイサンは交換条件を出した。金を出す分、きみを利用させてもらおうと。■北米で飛ぶ鳥落とす勢いの人気ぶりを見せる、スーザン・マレリー――彼女の久しぶりの新刊を、満を持してお届けします! 主人公のケリーは美容師として生計を立てながらウエイトレスのバイトもしているシングルマザー。実は彼女がウエイトレスの仕事を始めたのは、その高級レストランの常連で富豪のネイサンに接触するためで…。余命いくばくもない幼い息子のために奮闘しながらも、いつも笑顔とユーモアを忘れないケリー。けなげに頑張るケリーにつられ、読んでいるこちらまでパワーをもらえてしまうほど。そしてシアトル随一の富豪で“悪魔”と恐れられるネイサンにもご注目。実は彼には深い心の傷があるのですが、そんな彼がケリーとの出逢いで変わっていく様子は必読です。編集部内にもファンの多いマレリーの、くすりと笑えてホロリと泣ける、極上ロマンスです。
  • ビューティフル・レイン
    3.3
    絶望の淵で、ひと目あなたに会いたいと願った―― 愛と赦しの作家S・サラが贈る、心揺さぶる感涙作。 ノーラは視線をさまよわせ、広がる黒い水面を見て絶望に襲われた。暴風雨のせいで洪水が起きたのだ。家は流されて跡形もない。家族もなく、頼る相手もいない彼女はひとりで木に登り、体を木に縛りつけて耐えていた。恐怖の中、思い出すのはテイトと過ごした幸せな日々。8年前に彼女を捨てた憎らしい男なのに、彼の顔ばかり目に浮かぶ……。そのとき銃声が鳴り響き、ノーラは離れた家の屋根で起きた殺人事件を目撃してしまう。まもなく救助され、病院のベッドで目覚めた彼女の前に現れたのは、FBI捜査官となったテイトだった。■読者に愛され続ける作家、シャロン・サラの待望の新作。いつもロマンスやハラハラするサスペンスだけでなく、心に染み入る感動を与えてくれるシャロン・サラ。本作から始まる3部作では、“自然の脅威”をテーマに、災害によって運命を変えられていく人々を描いています。第1話のヒロインは、ルイジアナ州で洪水の被害に遭い、何もかも失ったノーラ。しかも彼女は救助を待っているあいだに殺人事件を目撃してしまいます。恐怖をおぼえるなか、最後に会いたいと願った元恋人と再会して…。華奢で繊細で、一見か弱いヒロインは、心に強さを秘めています。涙を流しながらも何度も立ち上がる彼女の姿に胸を打たれる感動作。「シャロン・サラっていいな」とつぶやきたくなること間違いありません。
  • ときめきの宝石箱
    4.0
    カサンドラは途方に暮れた。父が他界した今、没落寸前のわがヴェレア家を存続させるのは私の役目。代々伝わる財宝を見つけ、お金に換える必要がある。それには宿敵ネビル家に協力を請い、両家に伝わる二枚の地図をもとに隠し場所を探さなければならない。なのに昨夜…人違いとはいえ私のベッドに忍び込み、強引に唇を奪った彼こそ、ネビル家の当主サー・フィリップ。いくら家のためでも、レディを愚弄したあの放蕩者に頭を下げることになるなんて。
  • 罪深きウエディング
    3.7
    3年前、ジュリアの兄は信託財産を横領した罪に問われ、狩猟小屋で謎の死を遂げた。だがジュリアは今もなお、兄の無実を信じていた。真犯人は、兄を告発したストーンヘヴン卿デヴェレル・グレイに違いない。真相を暴くため使用人に彼を誘拐させようとしたがうまくいかず、ジュリアは大胆な計画を思いつく。みずから彼に接近し、色仕掛けで口を割らせるのだ。高貴な身分を隠して賭博場に潜入し、デヴェレルと間近で向き合ったジュリアは、誘惑のゲームを開始した――あまりにもハンサムな敵の姿に、驚きと戸惑いをおぼえながら。
  • 求婚の掟
    3.0
    たった一度のキスが私の運命を変えることになるなんて。 S・ローレンスが紡ぐ、可憐なリージェンシーロマンス! 姉妹そろって社交界デビューを控えたドロシアは、平凡な自分より美貌の妹のことで心配が尽きなかった。思いを巡らせながら一人で森を歩いていたとき、ふいにウエストに男の手が伸びてきて、キスをされる。巧みな口づけに陶然として唇を離したあと、相手の名前を聞いてドロシアは息をのんだ。ヘイゼルミア侯爵――札付きの放蕩者! 彼女を村娘と間違えた侯爵は、厚かましいことに恥じ入る様子もない。ドロシアは彼に胸をときめかせた自分をいましめ、もう会うことはないと胸をなで下ろした。すぐに予期せぬ形で再会するまでは。■ヒロインは田舎の領地から出たことがないドロシア。美人の妹と二人揃って社交界デビューすることになりますが、地味で野暮ったい自分は結婚を望めないと早々にあきらめ、妹の花婿探しに専念する気でいます。そんなドロシアはひょんなことから悪名高い放蕩者のヘイゼルミア侯爵に出会い、恋に落ちていきますが…。二人の恋の行方はもちろん、社交界の厳格な作法にもご注目。男女は紹介なしに知り合ってはならない、付き添いなしに会ってはならない、一夜の夜会でワルツを踊るのは1度まで。ヒストリカルならではの、忍耐を試されるヒーローの悶々とした姿に萌えます。ステファニー・ローレンスの魅力をたっぷり楽しめる、華やかな物語をどうぞ。
  • 月下に咲くは恋の華
    3.6
    ある凄惨な事件で心身に傷を負い、故郷を飛び出したライラ。都会でひとり、本名を誰にも明かさず、類まれな美貌を冴えない服装に隠してひっそり暮らしていたが、そんなときにショーンと出会う――近代的なこの街で人間と共存している、ヴァンパイアのひとりだ。美しくも恐ろしい存在のはずなのに、ショーンといるとなぜか無性の安心感に包まれ、ライラはいつしか心癒やされていく。今ふたたび、過去の悪夢が背後に迫りつつあることなど知らず……。C・ハリスの〈トゥルーブラッド〉番外編とN・シンの未邦訳作品を、豪華収録!■新年を飾るにふさわしい豪華競演! テレビドラマ化もされて大人気のあの〈トゥルーブラッド〉の番外編と、ナリーニ・シンの幻の未邦訳作品を収録した、読み応え200%の極上ダーク・ロマンスをお届けします。どちらの作品の主人公たちも“普通ではない”壮絶な運命を背負っていて、そんな二人の恋は宿命と呼ぶより他ないほどドラマティック。1話目「ダンサーズ・イン・ザ・ダーク」は、ヴァンパイアが市民権を得て人間と共存する世界が舞台で、猟奇的なストーカーに狙われるライラと、数百年生き永らえてきたヴァンパイアのショーンのお話。2話目「漆黒の君主」は滅亡に追いやられた王国を舞台に、幼児期の記憶を消された王子マイカと、国を滅亡に追いやった男を父に持つリリアナのお話。どちらも、読み始めたら現実を忘れてしまうほどどっぷり浸れてしまう、太鼓判を押しておすすめできる作品です! ちなみに「ダンサーズ・イン・ザ・ダーク」の主人公ライラとショーンは、〈トゥルーブラッド〉第7話に登場しています。
  • 金の星に願いを
    -
    放蕩子爵ジュリアンは父の希望で身を固める前に“遊びおさめ”を企てる。愛人を連れて親友の別荘へ行き、快楽のクリスマスを過ごすのだ。特定の相手がいない今、狙うは難攻不落と噂の踊り子ブランチ。彼女ならさぞや楽しい時を過ごさせてくれるはずと期待に胸をはずませる。まさか彼女が、病の妹の薬代を稼ぐために聖職者の娘という身分を隠して舞台に立っているとも知らず……。
  • ダンシング・ラブ
    3.7
    アメリカ南部に勢力を持つブラックストーン家。跡を継ぐはずだった夫を亡くしてからも、スーザンは貞淑な未亡人として家業に、そして家族に尽くしてきた。あるパーティの夜、ふいに訪れた惑わすような瞳の男に誘われるがまま、情熱的なダンスをする。夫の死後、初めて感じた心のざわめきに酔いしれるのもつかの間、スーザンは男の正体を知り愕然とした。過去に問題を起こし、勘当された夫の従兄コード。厄介者の彼が、一族への復讐を誓って帰郷したのだ。
  • 容疑者
    3.0
    愛する夫が謎の凶弾に倒れ、何もかも完璧だったスペンサーの人生は狂い始めた。一向に進まない警察の捜査に業を煮やし、自ら事件の解明に乗り出した彼女に次々と魔の手が襲いかかる。もう誰も信じられない。猜疑心に苛まれる彼女を支えたのは、私立探偵デイヴィッド―かつて熱烈に愛し合った元恋人だった。危険な捜査が最後の容疑者をあぶり出したとき、二人の命運は既に尽きかけていた…。ベストセラー作家の筆が冴えるノンストップ・サスペンス。
  • 秘密のコテージ 伯爵夫人の縁結び I
    3.5
    未亡人ながら変わらぬ美貌で、社交界の名花であり続けるフランチェスカにはひとつの才覚があった。それは、恋に不慣れな男女の縁談をとりまとめること。あるパーティの席、旧知のロックフォード公爵に挑発された彼女は、勢いで彼と賭をしてしまう――このシーズンが終わるまでに、彼が選んだ女性を婚約させてみせる、と。そして公爵が指さしたのは、父の看病で行き遅れ、財産もなくて壁の花となっている冴えない令嬢コンスタンスだった。ところがフランチェスカの思惑に反し、コンスタンスは予想外の男性と恋に落ちてしまい……。
  • 夜に終わりを告げて
    4.0
    キャットは満ち足りた気持ちで恋人ウィルソンに寄り添っていた。彼は仕事中に銃で撃たれて生死の境をさまよったものの、順調に回復している。父を惨殺した男に復讐するためだけに生きてきたキャットは、長いあいだ彼の愛を拒んでいた。だがウィルソンを失いかけたとき、ようやく彼を愛していることに気づいたのだ。危険な仕事を引退して、温かい家庭を築きたい――キャットは初めて人生に希望を感じていた。しかしそのころ、ウィルソンを銃撃した犯人は金と車を奪って逃走を続けていた。ふたりが平穏に暮らす、この地に向かって。
  • 夜明けのフーガ
    4.3
    休暇中のセラピスト、ディオンヌが新たに依頼を受けた患者は、海、空、山をこよなく愛し、どんな冒険にも勇敢に挑む男ブレイク・レミントンだった。登山中に大怪我を負い、再び歩くどころか食べる気力さえ失って衰弱の一途だという。渡されたレントゲンを見るかぎり、傷は癒えている。承諾を迷うディオンヌは添えられた写真を手に取った―鍛えあげた肢体をあらわにし、深いブルーの海をバックに生き生きと微笑む事故前の彼。ディオンヌの心がうずいた。
  • 沈黙
    -
    医師が自宅のガレージで燃料をかぶり、自らの体に火を放った―アヴェリーは愛する父の自殺のニュースに打ちひしがれた。もっと話を聞いてあげていれば…。罪悪感とともに帰郷した彼女は、謎めいた女からの脅迫電話を機に真相を探り始めた。そして、町を恐怖で牛耳る秘密組織の存在を知る。父は彼らに殺されたのでは?黒幕の正体を暴こうとしたとき、アヴェリーの命運はすでに尽きかけていた。全米ベストセラー作家のノンストップ・スリラー。
  • 裸足の伯爵夫人
    3.8
    「デュア卿、私と結婚してください」デュア伯爵サイモン・ウェストポートは面食らった。結婚するなら物わかりのいい大人の女性が望ましい。しかし目の前に突然現れた見知らぬ美女は、社交界デビューもそこそこの世間知らずな令嬢だ。サイモンは即座に断ろうとしたが、頬を赤く染めたチャリティ・エマーソンが懸命に語る“便宜結婚のメリット”に、つい耳を傾けていた。全米屈指のベストセラー作家が贈る、キュートでセクシーなヒストリカル・ロマンス。
  • 終われないふたり
    3.5
    何が目的なの?突然の怪電話、脅迫にジュリアーナは恐怖のどん底あった。司会を務めるトークショーに出演したテキサス州知事選候補者の女性スポークスマンの毒殺事件以来、生活は一変してしまった。いや、わたしが最も恐れているのは、彼かもしれない。長年避けつづけてきた元夫、テキサス・レンジャーのゲイツが捜査に介入したのだ。愛と陰謀が交錯するロマンティック・サスペンス。事件の真相を追うふたりに突きつけられる真実とは……。
  • クリスマスの幸せ星
    4.3
    クリスマスの星は、きっと幸せの星なんだ―― 読み応え120%の心に染みいる物語は、C・ケリーの真髄。 1812年――ローラ・オルティスの人生は18歳にして突如、天国から地獄に変わった。名高い会計士だったはずの父親が横領と町の人々への詐欺の罪で捕まったのだ。彼女に対する世間の態度は一変。屋敷も家財道具も奪われたローラに優しい声をかける者はなく、彼女は自身の下着までもが売られる悪夢に打ちひしがれながら、辛辣な蔑みに耐えるほかなかった。そんなローラに手を差し伸べたのは英国軍医トーマス。長身で気高き名医は、すべてを失ったローラを救うため結婚を申し込み……。3世代に渡り、ある一族の奇跡を描いた珠玉作。■ロマンス界で最高権威とも言われるRITA賞を2度受賞し、数いる作家の中でも「もはや別格の存在!」と評されるカーラ・ケリー。そんな彼女の、心の奥底にまで沁みこむクリスマスストーリーをお届けします。本作は、3世代に渡ってある一族を描いた物語。1812年を舞台にした「英国軍医のウエディング」で幕を開けます。王室会計士の父親が詐欺を働いたため、尊敬されていた立場から、一気に街の嫌われ者になってしまったローラ。打ちひしがれるローラを見かねた英国人医師トーマスは“結婚”という形で彼女を救おうとし…。さすが史実に詳しいカーラ・ケリーだけあり、本作には実在した歴史上の人物も出てきますので、そんなところにも要ご注目。訳者のさとうさんも「ほろりと来た」と語るようにひしひしと胸を打ちながらも、随所にユーモアが垣間見える、オススメの1作です。クリスマス独特の神聖な空気感を、どうぞ読みながら肌で感じてみてください。
  • 淡い夢のほとりで
    3.0
    小学校教師のオータムは繰り返し見る奇妙な夢に悩まされていた。金髪の少女が男に連れ去られ、山の中で暮らしている夢だ。記憶を頼りに新聞を調べると、それが6年前に失踪したモリーという少女で、有名な実業家ベン・マッケンジーの娘であることがわかった。かつて夢に見たとおりの事故で友を亡くしたオータムはベンのもとに押しかけ、一刻も早くモリーの捜索を再開すべきだと主張する。だが、娘は何年も前に死んだと思い込んでいるベンは、オータムを金目当ての詐欺師と決めつけて……。全米で話題のロマンティック・サスペンス!
  • マイ・ファーストラブ
    4.5
    夜空に消えゆく流れ星は、あの日なくした恋を思いださせる―― 癒しの作家S・サラが“永遠の愛”を綴った、渾身作。 高校時代、同級生のリンクと恋に落ちたメグ。だが、放課後のデートやぎこちないキス、星空の下での逢瀬を重ねる幸せな日々は、ある日起きた惨劇によって失われた――彼が、父親を殺した容疑で逮捕されたのだ。無実の訴えもむなしくリンクは有罪に。以降、メグの前に姿を見せることはなかった。あれから十数年、そのリンクが突然、故郷に戻ってくる。あどけなかった少年の面影はなく、圧倒的な存在感を漂わせる会社経営者となって。どうして今になって帰ってきたの……? リンクを忘れられずにいたメグは、動揺を隠せなかった。■読者人気No.1、癒しの作家シャロン・サラが“永遠の愛”をテーマに綴った渾身作です。高校時代、恋人同士だったメグとリンクですが、幸せな日々を引き裂いたのはリンクの父親の死。しかも、まだ幼かったリンクに父親殺しの容疑がかけられたのです。手のひらを返すように周囲から冷たい目で見られ、無実の訴えむなしく逮捕――連行されるリンクの姿を、彼を信じ続けたメグは泣きながら見送るしかできませんでした。物語はそれから十数年後、事件の真相を探るためリンクが故郷に帰ってきたことで幕を開けます。ついに再会を果たす二人ですが、歳月が生んだ戸惑いともどかしさは隠せず…。手に汗握る事件の謎と、甘く切ないロマンスが絶妙にマッチした本作。これぞシャロン・サラの真骨頂です。本作に登場するメグの弟ライアルの話は『マイ・ラブレター』で、クィンの話は『マイ・スイートガール』でお楽しみいただけます。
  • 放蕩伯爵、愛を知る
    3.5
    レイヴンスカー伯爵デヴィンは社交界を賑わす放蕩者。恵まれた風貌ゆえ女性に不自由せず、享楽的な生き方にどこか虚しさを覚えつつも独身を謳歌している。一方で伯爵家の領地は困窮の一途を辿り、ついに長男の彼が裕福な花嫁を娶るしかなくなった。そこで母が相手に選んだのが、莫大な持参金を持つ、アメリカから英国に来たばかりのレディ。どうせ自国で嫁ぎ先が見つからない、不器量な田舎者だろう。気乗りはしないが他に手もなく、腹を括ったデヴィンは彼女の邸宅に赴く。そしてろくに顔も見ぬまま求婚の言葉を口にするが……。
  • 仮面伯爵、愛を忍ぶ
    4.0
    社交界の名花といわれる伯爵夫人レイチェルは、魅力的な笑みの陰に人知れぬ悩みを抱えていた。誰もが羨む理想の夫マイケルと結婚してから7年がたつが、そこに愛はなく、ベッドをともにしたことがないのだ。マイケルは常に礼儀正しく思いやりがあり、ロンドンで何不自由ない生活を送らせてくれる一方、絶えず距離を置き、ひとり領地で過ごすことを好む。彼が何を考えているのかわからないながらも、レイチェルは夫に愛される日を夢見ていた。そんな折り目正しいふたりの生活は、ある日レイチェルが追いはぎに襲われて一変し……。
  • 隠遁公爵、愛に泣く
    4.0
    クレイボーン公爵リチャードはついに、命を絶つ決心をした。4年前に悲惨な事故で妻子を失って以来、部屋に籠もって息をするだけの毎日だった。称号も財産も、もはや意味などない。生まれ育った城で死のう。そんな決意を胸に帰郷した彼のもとへ、ある夜更けのこと、何者かが訪ねてくる。誰にも会う気はないと門前払いを食らわそうとするも、訪問者は使用人の制止を振りきって城内に入り、叫び始めた。「公爵はどちらにいらっしゃるの?」たまらずリチャードが廊下に飛びだすと、そこには赤い髪の美しきレディが佇んでいて……。
  • 宵闇の鳥のささやき
    -
    きみが望むのなら、月も星もあげよう――それは罪と背徳の伯爵が夢見た、儚くも狂おしい愛の物語。社交界を賑わすウォーリングフォード伯爵マシューは、その見目麗しい容貌で幾多の浮き名を流しつつも、退屈な日々に辟易していた。女などしょせん欲望の捌け口――そう思っていたマシューの心を初めて揺さぶったのが、ジェイン。ごろつきに襲われ入院した際、一時的に盲目となった彼を天使の声で癒してくれた看護師だ。ジェインの姿も知らぬまま退院したマシューは、柄にもなく彼女に会いたくてたまらず、どうにか手紙で会う約束を取りつけた。だが当日、そこには地味な眼鏡の女性がいるだけで、ジェインらしき人物は現れず……。■官能、耽美、詩的――そんな漢字表現が似合う、どこか日本人好みのエロティックな作風で人気のフェザーストーン。約1年ぶりの新作となる本作もこってり濃厚、まさに淫靡な作品です。不幸な幼少期を過ごしたがためにブラックホール並(!)の闇を心に抱える伯爵マシュー。そんな彼が、怪我をして目が見えないときに出会ったのが、男性経験がなくてうぶな看護師ジェインでした。姿も見えぬ彼女に、生まれて初めて心を揺さぶられたマシューでしたが…。自堕落な放蕩貴族と、貧しく地味な看護師…正反対の二人の恋はひと筋縄ではいきません。どこまでも官能的でありながら心をえぐるこの純愛ロマンスは、Romantic Times Reviewer Choice AwardやAustrailian Readers Awardにもノミネートされた話題作。ぜひ本作を読み終わられた後は、『花嫁たちに捧ぐ詩』に収録「七夜の契り」もお手に取ってみてください。本作主人公たちのその後の姿をお楽しみいただけます。
  • 危険な駆け引き
    4.5
    「その男をとめて!」混雑したロビーでサニーは叫んだ。搭乗便の出発のめどが立たないうえに、今日中に届ける約束の書類をひったくられるとは。すると前方で、長身の男が犯人を取り押さえた。その恩人との出会いはサニーにさらなる幸運をもたらす。チャーター機のパイロットだという彼が、目的地まで乗せてくれると言うのだ。思わずサニーはチャンスと名乗る男の厚意に飛びついた――すべては仕組まれたシナリオどおりだとも知らずに。ファンの熱烈なリクエストによって誕生したチャンス・マッケンジーの物語、伝説のロマンス。
  • 愛の輪舞
    -
    娘が結婚するという。相手は富豪の子息で、まずは彼の伯母の審査をパスしなければならないの、と半ば楽しそうに話す。一人娘の幸せを心から願う一方で、クローディアの思考は遠い昔の記憶へと舞い戻った。元夫ガースとの愛の日々、そして裏切り。小さい娘をこの腕に初めて抱いたあの日の真実…。娘は知る由もない忌まわしい過去が、純粋に愛し合う二人を引き裂くことになったら―思わずクローディアは受話器を取り、ガースの番号をプッシュした。
  • 熱い砂の上で
    2.0
    実業家のアダムは幼なじみのメルと二人きりで無人島に流れ着いた。客船の船上で7年ぶりに偶然再会したところを嵐に襲われ、海に投げ出されたのだ。貧しい少年だったアダムにとって、町の名家の娘メルは手の届かない存在。彼は恋心をもてあまし、彼女をいじめてばかりいた。今、メルは昔と変わらぬ嫌悪の表情を彼に向けている。この機会に誤解を正し、彼女の身も心も手に入れたい。アダムはひそかに決意し……。
  • 彼女たちの可憐な恋愛白書
    3.0
    甘い悦びを知り、3つの恋のつぼみは麗しく花開く。 全米ベストセラー作家陣が織りなす、恍惚オムニバス。 ウエイトレスとして働くメリリーには密かな悩みがある。体の弱い母の介護に10代の頃から明けくれ、ついにその母が亡くなり1年。気がつけば同年代の女性たちが恋に結婚にと忙しくするなか、いまだ男性経験すらないのだ。ある日メリリーは意を決し、以前から気になっていた長身のセクシーな常連客ブリックに“初めての相手”になってくれないかと頼む。すると彼はある条件を出して……。人気作家L・フォスター作『ヴァージン卒業宣言』をはじめ、V・ダール作『ひと夜を刻んで』他、官能くすぐる刺激的な3短篇を豪華収録!■全米ベストセラー作家たちが集結してお届けする、身も心も焦がす官能ラブアンソロジー! 『ヴァージン卒業宣言』はいまだ男性経験がないことに悩むウエイトレスが、『ぼくと君の同窓会』は学生時代おたくだったハンサム富豪が、『ひと夜を刻んで』は2年前に結ばれない恋に涙した二人が、それぞれ主人公。夏にぴったり、刺激強めのホットな世界をぜひご堪能ください。
  • 昼の顔、夜の顔
    4.0
    地味でお堅い女教師ナタリーは、ある秘密を抱えている。それは、同じアパートメントに住むセクシーな男性、ジェット・サッターと夜ごとベッドをともにしていること。存在すら知らずにいた甘美な世界をジェットに教わり、退屈だったナタリーの生活は一変した。だが、いつかはジェットとの関係も終わるのだと思うと胸が痛むようになり……。
  • ショッキング・ピンク 上
    -
    のぞいてはいけない。本能的にそう思いながらも、少女たちはその甘美な光景を食い入るように見つめていた。スカーフで目隠しをされた女が、一枚一枚服を脱いでいく。生々しい行為を強要し、女を意のままに操っているのは悪魔のように凶暴な男。完全に性の奴隷と化した女は、後日全裸の首吊り死体として発見された。密かに少女たちは男を畏敬し、無垢な心がゆるやかに歪みはじめる……。エリカ・スピンドラーの新境地、異色のロマンティック・サスペンス。
  • 公爵からの甘美な恋文
    -
    公爵夫人エリザベスは結婚生活に危機感をいだいていた。3人の子供に恵まれて幸せな日々を送る一方、夫婦の営みはここ最近まったくない。身体だけでなく夫の心までもが離れていくようで、この状況をどうしていいのかもエリザベスはわからずにいた。そんなある日、夫から一通の手紙が届いた。そこに綴られていたのは……。耽美で官能的な、夫婦の恋物語。
  • 欲しいのはあなただけ
    -
    故郷と恋人を捨てて世界的デザイナーになる夢を叶えたが、母親の死を受けて帰郷することになったファンシー。ヒロインが恋の季節に見つけた永遠の愛とは…。
  • 素顔を隠して
    3.0
    愛を疑われたとき、わたしはすべてを失った―― 名匠ダイアナ・パーマーが描く、踏みつけられた純情。 親代わりの大叔母が亡くなり、メレディスは遺品整理のために帰郷する覚悟を決めた。町にはかつての恋人、サイラス・ハーデンが暮らしている。6年前、18歳のメレディスにとって彼はすべてだった。だが貧しい生まれの彼女が名門ハーデン家の御曹司との結婚を許されるはずもなく、浮気をしたうえに盗みを働いたという濡れ衣を着せられ、故郷を追放されたのだ。身ごもっていることを彼に告げられないまま……。サイラスは無実を訴える彼女の言葉を信じてはくれなかった。そして今、メレディスはある計画を胸に秘めて故郷へ向かった。■“愛が深くなるほどに憎しみも深くなる”という言葉を体現したような激しい愛の物語をお贈りします。ヒロインのメレディスは18歳のときに愛と純潔を捧げた最愛の恋人サイラスがいました。ところが彼女はサイラスの親に結婚を反対され、浮気をしたという濡れ衣を着せられて故郷を追放されてしまいます。メレディスは彼が信じてくれなかったことに傷つき、またサイラスも彼女に裏切られたことに傷つき、愛を憎しみに変えて生きています。そんな二人が6年後、再会してどうなるのか……。愛するがゆえに人はいかに残酷になれるのか、そしていかに優しくなれるのか、を教えてくれる大作です。
  • 戦慄
    -
    誰も知らない本当の恐怖が過去を遡って甦る。実力派ベストセラー作家が贈る傑出サスペンス!最初に襲ってきたのは、目がくらむほどの熱い痛みだった。骨が切断されるおぞましい音がして、白い流しが赤く染まった……。幼いころの血塗られた記憶に苛まれながら、アンナは素性を隠して作家の道を歩みはじめていた。しかし、ある少女からのファンレターをきっかけに、穏やかだった日常はにわかに蝕まれていく。その無邪気な手紙は、本当の恐怖のはじまりだった。
  • ミステリー・ウィーク
    -
    スコットランドの古城に一週間滞在し、殺人劇の犯人あてをする<ミステリー・ウィーク>。一部の有名ミステリー作家たちだけの楽しみだったこのゲームの最中、城主夫人カッサンドラが謎の死を遂げた。3年後、ジョン・スチュアートは妻の死に立ち会った作家たちを招待し、ゲームの再開を宣言した。ある目的を胸に秘めて……。真夜中の足音。地下墓地に眠る一族。蝋人形の囁き。疑惑と愛憎と幻想に彩られた恐怖の舞台の幕が開く!城に集まった13人の中に、真犯人はいるのか?
  • プライベート・バカンス
    -
    大学でアメリカ文学を教えている36歳のゲイル。離婚をして以来、世捨て人のように娯楽や恋愛からは遠ざかってきたが、友人のすすめで春休みにバカンスに出かけることにした。目的地は大好きなヘミングウェイのゆかりの地、キーウエストだ。そしてブルーグリーンの海が美しい常夏の島で、ゲイルはジェシーに出会う。ジェシーは、滞在先の隣に住む最高にセクシーな男性。ゲイルはたちまちジェシーに惹かれ、彼とめくるめく官能のひとときを楽しむようになった。隠されたジェシーの正体にゲイルが気づくのは、まだ先のことだった。
  • 恋と冒険とカウボーイ
    -
    自分を変えたくて、洗練された女を装って夏の発掘調査隊に参加した、本当はさえない教師のクリスティ。個性豊かなヒロインが恋の季節に見つけた永遠の愛とは……?
  • 残酷な遺産 上
    -
    遠いあの日の失恋が、美しきレディの運命を狂わせた。 ロマンス界の巨匠が圧倒的な筆力で紡ぐ、壮大な物語! おまえの取り柄はその美しさだけ――物心ついた頃から両親や兄にそう言われ続け、フィリパは操り人形のように生きてきた。そんな彼女が唯一心を寄せたのが、兄の友人ブレイク。だが18歳のあの日、残酷なまでにブレイクから拒絶され、抜け殻となったフィリパはまもなくして、両親の勧める相手と愛のない結婚をしたのだ。あれから16年……結婚後も妻に関心すら向けなかった冷たい夫が、会社経営を苦に自殺した。呆然とするフィリパに告げられたのは、死よりもつらい現実だった。P・ジョーダンの作家人生に残る傑作、堂々の前編。
  • 王位をかけた恋
    -
    ロンドンの小さなカフェで働くドティは、店に現れた場違いなほど洗練された客に強引に招待され、エルリア王国へ向かう機中にいた。そこで明かされた彼の正体はプリンス・ランドルフ。出生時の手続きの不備から王位継承権を剥奪されたばかりの“元”王子だ。唖然とするドティに彼は告げた。「きみはプリンセス・ドロテア、エルリアの王位継承者だ。国を救うためにきみが女王になるんだ」驚きながらも、彼のやさしい微笑みに胸がときめき……。
  • 恋人たちのシエスタ
    -
    仕事で訪れたメキシコの砂漠で、オリヴィアは山賊(バンデイード)にさらわれ意識を失った。気がつくと、そこは海に囲まれた美しい邸宅。そして不意に、息をのむほどハンサムな男が現れた。オリヴィアは混乱しつつも激しく男を罵った。その先に、熱く刺激的な愛の炎が待ち受けているとは夢にも思わずに……。
  • ふられた花嫁
    -
    どん底に突き落とされた3人の花嫁たちの物語。 ベストセラー作家が女性に贈る、温かなエール。 卒業式――今日は人生最高の日になるはずだった。忘れられない日になったのは確かだが、悲しみと裏切りの日として永久に記憶に残ることになるとは思ってもみなかった。大学で一目置かれる美人優等生のグレッチェンは、胸に卒業証書を抱き、指に婚約指輪を輝かせ、希望にあふれていた。1カ月後にはとびきりハンサムな婚約者と結婚式が控えていた。ところが、ずっと彼に裏切られていたことがわかり、絶望の淵に突き落とされて婚約を破棄したのだ……。花婿に捨てられた3人の花嫁が織りなす、愛と涙のウエディング・ストーリー。
  • マイ・スイートガール
    4.3
    星の数ほどの悲しみを知る彼女に、神様がもたらす奇跡とは。 癒しの名匠S・サラが渾身をこめて紡ぐ、涙のシリーズ第2弾。 病室に現れたクィンを見てマライアは息をのんだ。彼に会うのは実に3年ぶり――遠い戦時下の異国で出逢った二人は、かつて体を重ねる仲だった。とはいえその行為は軍に属するクィンにとって、死と隣り合わせの日々からつかのま目を背ける手段。そうわかっていたマライアは愛を打ち明けられず、やがてクィンの突然の帰国で音信不通になっていたのだ。クィンは知人にマライアが怪我を負い帰国したと聞いたらしく、身寄りのない彼女を自宅に連れ帰るため迎えに来たという。最愛の人との思いがけない再会に心乱れるマライアだが……。
  • 見知らぬ夫
    -
    男が追いかけてくる。崖下には青い海。これ以上、逃げられない。そしてニキは深い闇にのみこまれていった……。次に目を開けたときには病院のベッドにいた。傍らには憔悴した男の姿があった。優しく触れてくる親しげな態度とは裏腹に、ひどく危険な雰囲気を漂わせている。あなたのことも、なぜここにいるのかも思い出せないとニキが告げると、男はうろたえた。僕たちは新婚旅行でここサルバヘ島へ来て、君は誤って崖から転落したんじゃないか、と。だが失われた記憶の底で、ニキの直感が警告した――違う、この人は夫じゃない。

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  • 悪魔公爵と一輪のすみれ
    3.8
    不埒な生きざまから“社交界の★悪魔/デビル/”と呼ばれる公爵ルパートは、パーティの最中、レディがにやけた伊達男に襲われているところに出くわした。とっさに助けた彼は、女性がパンドラ・メイベリーと知り目をみはる。1年前、二人の男がパンドラを巡る決闘で命を落としたという。以来彼女は魔性の女と囁かれているのだ。それにしても……実に美しい。潤んだすみれ色の瞳は、悪評とは裏腹に汚れ一つなく見える。ルパートはその瞳を見つめるうちひらめいた。もしかしたらぼくの目下の悩みは解決するかもしれない――彼女を花嫁にすれば。

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  • 聖母は涙にキスをする
    4.0
    内気なアリスは人付き合いが苦手で、近所の住人とも深くかかわらないようにしている。だがつい最近、彼女の防御の壁を破り、声をかけてきたハンサムな隣人がいた。リース――たくましくて色気のある彼の魅力にアリスは圧倒されるが、刑事である彼の部屋が荒らされ、やむを得ず彼を部屋に泊まらせることになってしまう。アリスはリースに微笑まれ、熱い視線を向けられるたびに胸がときめいた。でも親密になんてなれない……。きっと彼は、わたしがどうしていつも怯え、過剰なほどに周囲を警戒しているか知ろうとするだろうから。

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  • プディングの中は・・・
    -
    腕のいい料理人のヘブンは、雇主の陰謀によって、彼の不倫相手だという醜聞を流され、仕事も信用もなくしてしまう。そこで、ヘブンは名前を偽り、出張料理人として、元雇主が主催するパーティで仕返しすることにする。だが、そこには心引かれていた元雇主の義理の弟、ジョンも来ていた。彼を復讐劇に巻き込むことになったヘブンは・・・。

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  • マッケンジーの娘
    4.0
    激しい頭の痛みでメアリスが目を覚ますと、男がじっと見つめていた。初めて見るモーテルの部屋に、見知らぬ男。思い出そうとしても、ここ数時間の記憶が抜け落ちている。なぜこんな場所に来たのだろう。そして、マッケンジーの兄たちに似て、どこか危険な匂いがするこの男はいったい誰……? 超人気ロマンス作家リンダ・ハワードの伝説的な傑作短編。

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  • 愛と憎しみの旅路
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    ヘレンは祖母の急逝を知らされ、重い足を故郷に向けた。忌々しいレイフのせいで、唯一の家族である祖母の最期に立ち会えなかった。レイフはヘレンにとって大切な屋敷の使用人の息子で幼なじみだ。ヘレンは祖母のお気に入りの彼に反発する半面、憧れを抱いていた。だが15歳の夏の日、淡い恋心を踏みにじられ、愛は憎しみに変わった。彼とのいがみ合いもこれで終わるはず……。ところが葬儀のあと、レイフの素性が明らかになり、予想外の遺言が言い渡される。屋敷はレイフに遺され、ヘレンは彼と結婚しない限り相続できない、と。

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  • 風の追憶
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    誰かに狙われている……。毎日のように鳴り響く怪電話に怯えたトップモデルのアンドレアは、ちょうど舞い込んだ撮影の仕事を受け、ロケ先のメキシコへ飛んだ。めったに会えない恋人ドンの別荘を訪ねるのにも好都合だった。だが撮影を終えたとき、見知らぬ男がアンドレアに声をかけてきた――撮影中も彼女のことをオニキスのような黒い瞳でじっと見つめていた男だ。なれなれしい態度に反感を抱きつつ、彼の強烈な存在感に圧倒されていたアンドレアは、やがて男が発した言葉に耳を疑った。「今夜、きみがドンと会うのを止めに来た」

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  • 悲しみをつつむ夜に
    3.0
    父を殺した男が生きていた! 銃撃戦の末に焼死した凶悪犯チュツオーラが命拾いした可能性があると知り、キャットは復讐の念を新たにした。チュツオーラの居所を示す発信器の信号は今またメキシコ国内を移動している。今度こそあの男を追い詰め、使命を果たす。それまで私は幸せになれない――彼女を心配してくれる恋人ウィルソンには何も告げず、キャットはひとり南へ車を走らせた。孤独に慣れたはずの心が恋しさで満たされるのを懸命に無視して……。

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  • 孤独な夜の向こうに
    3.0
    幼い頃に目の前で父を殺されたキャットは、保釈中に逃げた被告を捕らえる仕事の傍ら、今も脳裏に焼きつく父親殺しの犯人を求めて国中を駆け巡っている。そんなある日、親友から不倫相手の子を妊娠したと打ち明けられた。孤児のキャットにとって、マーシャはただ一人家族と呼べる存在。中絶を強要されたと聞いて激しい怒りを覚え、キャットは相手の男と直接話そうと決めた。だがその矢先、マーシャが消息を絶つ。きっと恐ろしいことが起きたのだ――キャットは知り合ったばかりの同業者ウィルソンとともに、親友捜しの旅に出る……。

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