国書刊行会作品一覧

  • JR

    JR

    4.0
    11歳の少年JRが巨大コングロマリットを立ち上げて株式市場に参入、世界経済に大波乱を巻き起こす――!?  ミステリ作家・殊能将之も熱讃した、世界文学史上の超弩級最高傑作×爆笑必至の金融ブラックコメディがついに奇跡的邦訳!! 第27回全米図書賞受賞作。 *** ロングアイランドのとある公立学校に通う少年JR・ヴァンサントは、弱冠11歳にして金儲けに興味津々、いつも頭の中はビジネスチャンスのことばかり。 ある時JRは、軍需余剰品売買の情報を得て、自身のクラス・6年J組名義で勝手に銀行口座を開設、わずかな資金で要領よく海軍放出のピクニック用フォークを大量に陸軍へ売却し、大儲けに成功した。また一方で、社会見学の時間にクラスのお金でたった1株を買っただけのケーブル会社の社則違反を見つけ出し、株主として損害賠償を請求、さらなる大金をせしめる。 こうして得た資金を元手に潰れかけの紡績会社を買収し、企業経営に乗り出したJRは、音楽家志望の教師バストを代理人としてこき使いながら、わらしべ長者的に投資規模を拡大。いくつもの中小企業を雪だるま式に乗っ取り、「JR社ファミリー」なる企業グループを瞬く間に築き上げる。マッチポンプ方式でグループ内の連携を強化し事業を軌道に乗せ、満を持してアメリカ株式市場に参入。 かくしてアメリカンドリームを体現するがごとく成功の道を突き進むかに見えたJR社ファミリーだったが、間もなくJR自身の手に負えなくなり、市場を貪欲に飲み尽くす巨大コングロマリットと化し大暴走、数多の企業や人々を巻き込み、世界経済に大波乱を巻き起こす――! 訳者あとがきの一部をこちらでご覧いただけます。 書評サイト「ALL REVIEWS」 https://allreviews.jp/review/2831

    試し読み

    フォロー
  • 乙女のための  源氏物語  上
    6/7入荷
    -
    「いやあね、私そんな光源氏大嫌い!」老婦人が孫娘らに語り聞かせる、源氏物語講義の夕べ。 少女小説の第一人者・吉屋信子のまなざしが、光源氏と女性たちの華やかなりし日々を新鮮に照らし出す。『源氏物語』全五十四帖を誰でも愉しみながら理解できる、柔らかで明快な入門書としての現代語訳。田辺聖子の解説再録に加え、新たに角田光代による書き下ろし解説を付した新装版。

    試し読み

    フォロー
  • 大乗仏教と小乗蔑視
    6/7入荷
    -
    部派仏教へのまなざしから読みとく大乗仏教史 インドにおける小乗蔑視の発生と受容、中国における小乗蔑視の受容と小乗批判の発生、そして、日本における小乗蔑視と小乗批判との受容―― 大乗仏教が辿ってきた道を、大乗経から中観派、唯識派、最澄まで多彩な文献を用いて説きあかす。 小乗批判から生まれた、本来の大乗仏教と異なる「日本式大乗仏教」とは何か。 日本人の大乗仏教理解に再考を迫る。

    試し読み

    フォロー

最近チェックした本