エルビラ・ナバロの作品一覧
「エルビラ・ナバロ」の「兎の島」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「エルビラ・ナバロ」の「兎の島」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
エルビラ・ナバロの短編集。スパニッシュ・ホラーと銘打ってあるが、どちらかというと幻想文学?
日常の何気ないことが、非常にむず痒く気持ち悪く描写されることが多く。嗅覚、触覚を使い読書をする感覚。良かった。
○ヘラルドの手紙
付き合っている男性との別れを決意した女性の心理を描いた短編。現実なのか、この女性の妄想なのか。凄く曖昧な、真ん中はハッキリしてるけど、周辺がボヤけているような。なんとも言えない読後感。シャワー室の虫の描写が気持ち悪い。女性の心理を表しているのか、むず痒くなる。
○ストリキニーネ ★おすすめ
最後の一行怖い。耳たぶから肢が生えてくる時点で怖いけど。だんだん、自分の身体が乗っ
Posted by ブクログ
装丁が綺麗で手に取ったもの。
11の短編。タイトルの兎の島は、川の中の小島でウサギを飼ったところ、兎が想定外の行動を始める話。主人公がいなくなると、ウサギも死んで何もなかったかのようになる。
「ホテル最上階の部屋は」、住み込み料理人が、ホテルの部屋で他人の見る夢を見始める。
他人が見ている夢といいつつ、他人の考えを夢想しているだけでもあり、精神病名がつきそうな症状とも思える。
「メモリアル」は死んだ母のアカウントが自分のFacebookに友達申請される話。ホラーというよりも、母を亡くした喪失感と立ち直りの話のようである。
全編精神疾患の症状を、語るようでもある。
スペインの持つイメージともか
Posted by ブクログ
全く、スペイン語圏ホラーに触れるのは初めて。新鮮という感触より、同じ 人間同士という事でのカルチャーショックを愉しんだ。
妄想、夢想、無気味、居心地悪さ、嫌悪的感触や臭気・・は人間なら同様に感じるはず~言語は異なっても。
11の短編はいずれ劣らぬ秀作。
個人的には「兎の島」のシュール度が圧巻。
肉しか食べなくなっていた兎が、発端を作った人間が消えると死滅、あとは綺麗な白い毛布となって(死体の形状から見ると)島を覆っているというラスト観が寒い。
「地獄洋式建築に関する覚書」に登場する大兄~語り手の自分の在り様がそもそも精神的なので言うこと見る事の確かさが危ういまま、最後は霧の中に消える。司