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  • 野性の女
    完結
    -
    愛する祖母の土地を救うため単身、マンハッタンの大企業に乗り込んだ牧場主レベッカ。刺激のない毎日に退屈していた社長スレイドはレベッカの燃えるような瞳に新鮮な美しさを見いだす。彼女の訴えを聞き入れた上、「好きになった」と口説くが牧場に情熱のすべてを捧げるレベッカに、彼の言葉は響かない。しかし、「欲しいものは必ず手に入れる」という彼は当主として跡継ぎを産む必要のある彼女にある魅惑的な提案を持ちかけるが―!?
  • 夢がかなう日
    完結
    -
    Xmasには毎年家族が集まり、私をけなす。シェフのダニーは憂鬱な気分でいた。だが友人の代理で家政婦としてキャメロンと出会い、ダニーは閃く。顔立ち・名声・富・・・全てが完璧な彼に恋人のフリをしてもらえれば!パーティの無料シェフを条件に取引を持ちかけたダニーだったが、 一方で急速に彼に惹かれ始めて・・・・・・。
  • 最後のおおいなる情熱
    完結
    -
    7年前、突然姿を消したサディがアンの前に戻ってきた。この7年の間、他の男性とつきあったが、彼の事が忘れられなかったのだ。サディは劇作家として成功をおさめ、様々な美女たちとの関係が噂になっていた。再び出会った二人は、狂おしい程の愛で結ばれる。しかしサディの悲しい過去が二人の関係を脅かして。
  • ときめきを君に
    3.0
    広大な敷地に使用人夫婦と暮らす富豪の老人に雇われ、カリーナが専属看護師として移り住んでから九カ月がたった。気難しいシルバー翁に辛抱できず、何人も看護師が替わったらしい。でもカリーナはすぐに孤独な老人の強がりを理解し、持ち前の同情心とユーモア感覚のおかげで、互いに会話を楽しみながら打ち解けた関係を築きあげていた。シルバー翁には息子が一人いるが、何年も前に家を出たという。どうやら仲違いしたようで、屋敷の中には息子の写真が一枚もない。ところが十二年ぶりに帰郷すると便りがあり、老人は気が高ぶっていた。親をこんなに心配させるなんて、どんな人かしら?みんなが寝静まった夜、カリーナはその当人を迎えることになった。グレーの目をした傲慢な男――アントニオは彼女の予想を超えていた。
  • 六人目の花嫁
    4.0
    親友の結婚式でブライズメイドを務めたタミーは、パートナーとして組んだ花婿の付添人フレッチャーに魅了された。彼は天才的頭脳で事業を成功に導き、巨万の富を築いた億万長者。しかも親友が言うには、傲慢なプレイボーイだという。実際、タミーに向けられた彼のまなざしはとても情熱的で、思わずその暗黙の誘いに応えたくなるほどだった。けれど、彼が求めているのが一夜限りの関係なのは明らかだ。その唇から愛の告白や約束の言葉がこぼれることはないだろう。だからタミーは愚かな夢は捨て、きっぱりと彼をはねつけた。まさか二人目の親友の結婚式にも彼が現れるとは思いもせずに。■親友同士の六人の女性は、仲間の誰かが結婚するときはブライズメイドを務めるという固い約束を結んでいました。そしてタミー自身の恋模様は……? ハーレクインを代表する作家エマ・ダーシーの作品は現在ハーレクイン文庫からも刊行されています。
  • ブラックジャックの誘惑
    3.0
    サリーの養父レオナルド・マグワイヤが亡くなり、悲しみにくれるサリーの前に、レオナルドの実子ジャックが現れた。レオナルドに捨てられた彼は実業家として成功し、他人の夢を壊す冷酷で残忍な男――通称ブラックジャックとして、恐れられる存在となっていたのだ。ジャックは父の負債を肩代わりし、サリーの愛する家族と屋敷を救済する契約を提案してきた。彼の目的はいったい何? 不安に震えるサリーに、彼は代償としてサリー自身を要求してきて――!?
  • シャンペン・マジック
    完結
    -
    最初の出会いから、レオとテリーは強く惹かれ合っていた。レストランを経営するテリーは、レオが店に来て3度目の夜彼と結ばれた。ハンサムでセクシーな彼。何の約束もできないと言うが構わない。彼といると最高の喜びを味わえる。・・・バツイチ同士の気ままな関係の筈だった。ところがテリーの妊娠で事態は急転し・・・!?
  • 君なくて
    2.5
    声楽家志望のキャスリーンは、事故で脚を負傷し、なかば夢を諦めていた。ところがある日、彼女の音楽の師シスター・シシリーはオーディションを受けに彼女を連れだした。キャスリーンの専門はクラシックなのに、オーディションの審査には、あろうことか、いまをときめくミュージカル作曲家モーガン・ルエリン本人が現れた。キャスリーンは精一杯歌った。だが、恐ろしいほど男性的で威圧的なモーガンは冷たく言い放ったのだ。――君がスターになるのは無理だ、と。
  • 招かれざるプリンセス
    完結
    -
    フィービーは北欧の島国の皇太子アンデルスと恋に落ち、結婚したが、わずか1か月で破局を迎えた。それから6年、彼女は息子とニューヨークで平穏に暮らしていた。ある日、アンデルスが交通事故で亡くなったというニュースが入り、直後、彼の従兄レオが現れた。レオ――忘れもしない、6年前アンデルスと結婚した私をお金目当てと決めつけ、私の誇りを踏みにじった男。なのに限りなくセクシーで私の心を震わせる男。その男が、今さら私になんの用があると言うの!?
  • 遠い日のフィアンセ
    4.0
    アレグラは十八歳の誕生パーティに現れた裕福な男性――ステファノに心を奪われ、一年後に彼との結婚が決まった。だが、結婚式の前夜に父親とステファノの会話を耳にして、衝撃のあまり家と故郷を捨てた。この結婚が男たちの“取り引き”に基づいたものだと知ったのだ。あれから七年、アレグラはロンドンで自活しながら、過去のことを忘れて前向きに生きようと務めていた。ところが、従妹の結婚式でステファノと再会し、いまも彼の魅力にあらがえないことを思い知らされる。ある目的のためにステファノが近づいてきたとは想像もせずに。
  • 鏡の中の女
    完結
    3.0
    霧の中をさまよっていたリンは一人の男性に助けられる。彼ジェイクは、記憶を失っているリンの事を知っているらしい。しかも婚約者だと告げる。ところが、彼も彼の母親もリンに敵意を持って接する。挙げ句、「芝居はやめてくれ」とジェイクは言う。普通にふるまっているのに以前のリンは相当ひどい女性らしく・・・。
  • 初恋は永遠に 旅立ちの大地 I
    -
    富豪の夫との愛のない結婚生活に悩むララのもとに、十代のときに愛し合った相手リックが突然訪ねてきた。今や世界的な写真提供ビジネスで成功しているリックは、ララと夫の写った写真を偶然見かけたという。そこに明らかな虐待のしるしを見てとり、初恋の女性ララのために駆けつけてきたのだった。リックの助けを借りて、ララは夫の監視の厳しい家から逃げ出し、そのままセスナ機で奥地に飛ぶ。そこはリックにとって、苦い思い出のある土地だった。執拗な夫の追跡から逃れられるのかしら? ララの心は震えた。
  • 億万長者の恋人は誰?
    完結
    5.0
    科学者ながら女優業もこなすタリア。 ところが順調な女優業に比べて、本業としたい科学者の仕事は、資金不足でパッとしない。そこで、新聞で自らの研究の出資者を募ることに!! 幸運にも資産家ブラッドから融資の手紙が届くが、その日の夜、女優・ナターシャとして出席したパーティで、タリアは彼に口説かれてしまう。ナターシャが自分だと、ばれることを恐れたタリアは、科学者としてブラッドと面会する際には、わざと醜い変装をしていくことを思いつく。 だが、予想に反してブラッドは、醜く変装したタリアに興味を示してきて・・・!?
  • 鏡の中の迷宮
    完結
    -
    ――まるで別の世界に入り込んでしまったみたい――養父母を偲んで訪れたフランスの高級ホテルでクリスティは従業員の不可解な態度にとまどう。何よりも、初めて会った美しい男性・アルマンの刺すような視線は何!?まるで、強い憎しみをぶつけるような…。「きみは僕を裏切ったんだ!」愛の終わりを刻もうとする突然の激しいキス。――この唇を…私…知ってる!初めて会った男性なのになぜ――!?
  • キューピッドの贈り物
    -
    アダム・バナーマンから結婚を申し込まれたとき、シエナは有頂天になって受け入れた。ところがアダムは自分の事業を大きくすることしか頭になく、結婚生活は悲惨なものになってしまう。毎晩遅くまで働き、話もろくに聞いてくれない彼に絶望し、ついにシエナは家を飛びだしたのだった。それから五年後、シエナはテムズ川沿いの高級住宅地を訪れた。大成功をおさめて億万長者となったアダムは、この一角にある豪華アパートメントに住んでいるという。シエナは勇気を出して彼に会い、ある秘密を打ち明けるが……。
  • 熱い夜の代償
    4.0
    アイルランドの小さな村で生まれたベサニーは、自立を夢見ながらロンドンの学校に通っていた。今年の夏休み、ベサニーはローマにいる友人から、高級アパートメントの留守番役を頼まれた。持ち主の女性は豪華な船旅に出かけているという。ローマに無料で滞在できるうえ、手間賃までもらえるとあって、ベサニーは喜んでその役目を引き受けた。目を奪うほどハンサムなイタリア人男性――クリスティアーノ・デ・アンジェリスと奔放な情熱の時を過ごし、彼の子供を身ごもることになるとは思いもせずに。
  • 冷たい伯爵
    -
    天才ピアニストと言われるアビーは疑問を感じていた。これまでピアノにすべてを捧げてきた私は、恋をしたこともない。このまま男性を知らず、バージンで生涯を終えるのかしら。そんなある夜、アビーは演奏中に見知らぬ男性に目が釘付けになり、バーで偶然再会した彼に誘われるまま相手の部屋に行く。リュックと名乗った男性は、多くを語らずに彼女をベッドに誘ったが、そのままいつのまにか眠ってしまったアビーを置いて姿を消した。しょせん私は女性としての魅力すら持ち合わせていないのだ。だが絶望し、ピアニストとしてのキャリアも捨てた彼女の前に、半年後、突然リュックが現れた。
  • ひとときだけの恋人
    3.3
    広告代理店に勤めるデイジーは、華やかな人々が集うイベント会場で上司のリンダが投資アドバイザーのイーサンに媚びるのを見かけた。イーサンはメディアにも頻繁に登場する有能なアドバイザーで、女優たちとも浮き名を流すゴージャスな男性だ。だが、明らかにリンダにうんざりした彼がデイジーに話しかけ、憤慨したリンダにその場で解雇されるはめに陥ってしまった。両親が経済的に困窮している今、仕事を失うわけにはいかない。そもそも、軽々しいプレイボーイが私をからかったせいなのに。イーサンに怒りをぶつけたデイジーは、返ってきた言葉に耳を疑った。「お詫びに、僕の家の面倒を見る仕事を提供しよう」■あまりに身分の違う恋に悩むヒロインの姿を情熱的に描きます。
  • ささやかな過ち ボスに恋愛中
    3.0
    夜遅く、ルーシーがオフィスで一人コンピュータに向かっていると社長のニック・コンスタンチノが突然現れた。ふだんは飲まない彼が足元もおぼつかないほど酔っている。その日がニックの妻の葬儀となれば無理もない。ルーシーは秘書として彼の話し相手になり、女性として手の届かないニックへの想いを胸に秘めて求められるままに彼を慰めようとした。それがいつしか狂おしい一夜の情事に変わるとは思いもせずに。なぜそんなことになったのか彼女にはわからなかった。わかっているのはそれがもう二度と起こらないということだけ……。■“オフィスでの恋物語”――ただの秘書だけど、ひとりの女性としても見てほしい……。オフィスを舞台にした熱い愛の物語。
  • イタリア式縁結び
    -
    ソフィーは憂鬱だった。ラファエル・ローロに二週間も同行取材をしなければならないとは。出版社で働く彼女は、実業界の大物の特集記事を担当することになった。その話を聞きつけた母の親友が、息子に取材を受けるよう命じたのだ。ラファエルはソフィーが少女のころからの憧れだった。でも野暮ったい彼女に見つめられたら物笑いの種になると言われ、繊細な乙女心は粉々に砕け散った。それ以来、彼には近寄らないようにしてきたのに。久しぶりに再会したラファエルの態度は相変わらず冷ややかだった。「きみには来てほしくなかった。だがほかに選択肢はないんでね」
  • 彼が結婚する理由 ラミレス家の花嫁 I
    4.0
    「木曜のプレミア試写会には、ぼくがエスコートしよう」突然のニックからの申し出に、テスは動揺した。彼とは仕事上の関係に徹するようにしてきたのに、なぜ?しかもニックは、公然とテスと腕を組んで赤絨毯を歩くために、いまの女性関係まで整理すると言うのだ。戸惑うテスの脳裏にある考えがよぎり、彼女は凍りついた。まさかニックは、知ってしまったの?わたしが子どもを産んだことを。たった一夜の情事でできた、彼の子どもを……。
  • ギリシア式に愛して
    3.0
    勤め先のレストランを経営するミハエルの婚約者として、アビーは彼の家族がいるギリシアの島にやってきた。ミハエルが初めて女性を連れてきたことを喜び、家族はみなアビーを歓迎した。ただひとり、彼の兄で海運王国を支配するテオを除いて。「ずいぶんすばやい婚約だな」テオはアビーにささやき、あからさまに疑いの視線を向けてくる。でも、この婚約の事情を明かすことはできない。威圧的なテオの追及はますます厳しくなっていったが、アビーはだまって耐えるしかなかった。
  • 花嫁と呼ばれる日
    -
    五歳の息子マットを幼稚園に迎えに行った帰り道、停車中の赤いフェラーリから降り立った男性を見て、スカイは凍りついた。歳月を経ても、魅力的な姿は見間違いようがない。ルチアーノだ。六年前、スカイはイタリア名家の長男である彼と愛し合っていた。だが彼の弟が、自分もスカイと関係を持っていると言いだし、彼女には身に覚えのない証拠写真まで持ち出してきた。弟を信じたルチアーノは、罵声とともにスカイを捨てたのだ。その彼が、いったいなぜここにいるの?スカイはパニックに襲われ、隣にいるマットの手を握り締めた。ルチアーノに生き写しの、息子の手を。
  • 週末は夢のように
    -
    愛車を運転していたアンジーは、目の前の看板広告を見て、急ブレーキを踏んだ。そこに写る巨大な顔写真は、紛れもなく彼女だったのだ。しかも、~恋人募集!セクシーエンジェル~と書いてある。訳がわからず動揺しつつも、アンジーは商談の場へと急いだ。相手は不動産王のヒューゴ・フルブライトだ。アンジーが自己紹介をすませるなり、彼はきいた。「アンジーというのは、~エンジェル~の短縮形かな?」広告を見たのね!頬を染めた彼女に、ヒューゴは追い討ちをかけた。「この週末を東京で一緒に過ごさないか、僕のエンジェル?」
  • 再会のクリスマスから
    3.0
    闘いもせずにあきらめたりしない。七年間の結婚生活と子供たちを守らなければ。夫からの突然の離別宣言をそのまま受け入れるわけにはいかないと、ロウィーナは夫の浮気相手に会いに、勤務先に出かけた。ところが会社に着くなり、最も会いたくない人物に出会ってしまった。夫の会社の社長、そして十一年前にロウィーナを捨てた男、キアだ。キアとロウィーナの兄は一緒に車に乗っていて事故にあい、兄は亡くなり、キアは重傷を負って、手術のためにアメリカに渡った。それきり連絡はとだえ、去年のクリスマスに再会したときには、世界がひっくりかえるのではないかというほどショックを受けた。それ以来、できるだけ彼から離れて暮らしてきたというのに……。近づいたらうっかり秘密を口にしてしまうかもしれない。三人の子供のうち一人は夫の子ではなく、実はキアの子だということを。
  • 奪われた花嫁
    -
    イザベルは絶望的な思いで鏡の前に立っていた。目の前にウエディング・ドレス姿の自分がいる。数時間後には、幼なじみジェレミーの妻になるのだ。大学を中退して医学の道をあきらめての結婚だった。両親はもちろん親しい友人たちは皆、イザベルの決心をいぶかった。なかでも虚をつかれ傷ついたのはロレンツォだ。豹のような魅力をもつ、ハイスクールの時からの恋人。彼はイザベルの心変わりが信じられず、ジェレミーを愛しているという彼女の言葉をいまだに疑っている。その疑いは的を射ていた。本当はジェレミーを愛してなどいない。彼と結婚する理由は永遠に胸に秘めて、新しい一歩を踏み出すのだ。
  • 恋するシーク
    -
    ザーラは東バラカット公国で遺跡の発掘に励んでいる。ある日、早朝のオアシスで水浴びをしていたとき、黒馬に乗り、頭布をなびかせ颯爽と現れた男と目が合った。男の美しさ、そして熱い誘惑のまなざしにしばし釘づけになるが、盗賊の可能性もあると気づき、彼女はその場を逃げ出した。数日後、王室の宴に招かれたザーラは、衝撃の事実を知る。例の“盗賊”の正体は、なんと君主プリンス・ラフィだったのだ!再び彼に熱い視線を送られ、彼女は動揺のあまり独り宴を離れた。まさか本物の盗賊が待ち伏せしているとも知らずに……。
  • 孤独なシーク
    -
    家庭教師の職を得たジェーナは、中央バラカット公国の君主、プリンス・オマールの幼い娘たちに英語を教えることになった。オマールは妻を亡くして以来、二度と結婚はしないと宣言し、なぜか自らの兄弟とさえも縁を断ったという孤独で頑なな人物だ。前任教師がだれも長続きしなかったのは、そのためなのかしら?はたして不安は的中した。教育方針の違いで意見が対立し、オマールのあまりに尊大な考えに反発して、彼女は辞意を伝える。すると彼は平然としたまま、だが危険なほど瞳を光らせて言った。辞めさせたりはしない、1年間の契約を結んだのだから、と。
  • 運命のリフレイン 億万長者に恋して
    -
    セリーナが逃げるようにしてシドニーを離れ、姉のもとへ転がりこんできたのは、ちょうど一カ月前のことだ。売れっ子の美容師としての実績も、誰もがうらやむ相手との婚約も、すべてきっぱりと断ち切った。生活を変えたいと心底思ったからだ。今は姉が経営するペット美容サロンで、ペットの送り迎えをしながら、ようやく心の平穏を取り戻しつつある。ある日、顧客の邸宅を訪れた彼女は、いつになくそわそわしていた。著名な建築家ニックが出迎えてくれる予定になっている。だが現れた男性を見るなり、危うくその場に倒れ込みそうになった。なぜ彼がここにいるの! 私を屈辱的な言葉でおとしめた張本人が!◆“億万長者との恋物語”――リッチで傲慢なヒーローの華やかな輝きと、隠れた素顔の魅力を描いた、ゴージャスな恋物語です。現在発売中のR~2401「幸せという名の契約」では、シシリアの億万長者へ嫁ぐヒロインをキャサリン・スペンサーが描きます。◆
  • 三人のメリークリスマス
    3.0
    メレディスはある小包を待ちわびて、不安を募らせていた。13年前に手放さざるを得なかった娘の成長を知るすべは、養母が送ってくれる写真しかないが、それが今年は届かないのだ。最悪の事態を考え始めたころ、突然玄関のチャイムが鳴り響いた。扉の前には、片時も忘れなかったニック──娘の父親の姿がある。もしかして、ようやく私に会いに来てくれたのだろうか……?たちまち封印したはずの愛がよみがえり、期待に胸が高鳴る。だが彼の瞳を見つめたとたん、メレディスは気づいた。二人が愛し合った記憶を、彼が失っていることに。
  • 鏡の中の迷宮
    3.5
    天涯孤独のクリスティは亡き養父母の思い出をたどるため、二人がハネムーンを過ごしたパリの高級ホテルを訪れた。自分が他の客に比べて見劣りする服装をしているのは確かだが、それにしても従業員たちが彼女を見てうろたえる様子は不可解だ。ふとロビーを見回すと、気品と男らしさが漂う男性に目が留まる。気づけば、まるで彼を知っているかのように強烈に惹きつけられ、そばの女性に嫉妬すら覚える不思議な感覚にとらわれていた。すると突然、彼が振り返って怒りも露わにクリスティを凝視した。初めて会う人なのに、いったいなぜ私をそんな目で見るの?
  • シークの人質
    5.0
    あるときキャロラインは富くじで豪華海外旅行を当て、異国情緒あふれる魅惑の国、西バラカットにやってきた。案内役として現れたカイファルに導かれながら時をすごすうち、知性と気品に満ちたその男性の虜になっていった。生まれて初めて抱く愛に戸惑うキャロラインだったが、彼から誘惑されると、抗うすべもなく身も心も捧げてしまう。しかし、次に目を覚ましたとき、思わぬ事態が待ち受けていた。周囲に王子と呼ばれるカイファルに、こう告げられたのだ――ここは宮殿のハレムの一室で、あなたは私の人質なのだ、と。
  • キャンセルにご用心
    3.0
    ある日、重役秘書のテッサが出社すると上司から急を告げられた。社長の大事な出張に随行するはずだった秘書が入院したため、代わりとしてテッサを推薦しておいたというのだ。敏腕社長のブレイズは全女性の夢の化身と言われる人物。そんな世界の違う男性につき従うのは荷が重いと感じる一方、彼への憧れの気持ちも否めず、テッサは引き受けることにした。宿泊先で仕事をしていると、突然ブレイズが髪に触れてきた。驚きのあまり頭が真っ白になりながらも、テッサは心に思った。たとえ一夜で終わっても、夢のような思い出が残せるなら……。
  • 愛される計画 ボスに恋愛中
    -
    「リズ、あなたは結婚に向いた男性とおつきあいするべきよ」数年つきあった恋人にふられたリズに、ある日、母親が言った。三人の姉妹も、幸せな結婚生活を送っているので、ただ一人未婚のリズを思ってさまざまなアドバイスを口にしはじめる。三人はリズの上司で富裕な投資アドバイザーのコールに狙いを定め、いつも地味な彼女を説得して華やかに変身させた。出社したリズを待っていたのは、コールのとまどった顔だった。「いったいどうしたんだ?」なじるような口調で言う。だが有能な個人秘書としてしかリズを見てこなかったコールは、あまりに魅力的になったリズから目が離せなかった。■“オフィスでの恋物語”――ただの秘書だけど、ひとりの女性としても見てほしい……。オフィスを舞台に燃える熱い愛の物語です。
  • シークと偽りの花嫁
    -
    ルーシーは憂鬱な気分で中東の国ビリャルへ向かっていた。四年前、ラグビーのイングランド代表チームの理学療法士として働いていた彼女は、スター選手のハリドと恋に落ちた。ところがある日突然、ハリドは理由も告げぬままルーシーを捨てて、故郷であるビリャルへ帰国してしまった――重要な真実を聞くこともなく。今回のチームの遠征先がビリャルだと聞いて、ルーシーは決めた。やはり、ハリドには本当のことを話さなければならない。だが、ビリャルの空港で彼女を出迎えたのは、かつて愛した男性とは似ても似つかない、冷酷なシークだった。■王家を取り巻くロマンスを得意とするK・ヒューイットの最新作です! 中東の小国のシークと恋に落ちたルーシー。再会の喜びもつかのま、予想もしていなかった展開に巻きこまれ……。
  • 十二カ月の結婚
    5.0
    エレナは両親の求めに応じて、ロサンゼルスから故郷であるスペインのセビリアに戻ってきた。そこで彼女を待ち受けていたのは、驚くべき話だった。婚約を破棄して行方をくらました姉レイナの代わりに、スペイン屈指の銀行家、ビダル・マルケスと結婚してほしいという。レイナとビダルは愛し合って婚約したと思われていた。ところが実際は、姉妹の両親が経営する銀行をビダルに救済してもらうための政略結婚だったのだ。気が進まないながらも、エレナは両親の危機を救うため、帰国後すぐに開かれたパーティに出席してビダルと会うが……。
  • シークの囚われ人
    -
    船が私有の港に停泊するとすぐに、エミリーは逃げ出した。アフリカのザンジバルまで乗組員として航海する予定だったのに、船の所有者ジャックが麻薬密売人だったとは……。助けを求めてマングローブの湿原を必死で進んでいると、突然、ライフルを掲げた男たちに捕まえられた。連れていかれた先は宮殿で、彼女を迎えたのは、神々しいまでの威厳をたたえたシークだった。シークはエミリーの頭からスカーフを乱暴に取り除くと言った。「麻薬密売人によると、きみはバージンという話だ」なんですって?ジャックは私をシークに差し出したの?
  • 愛はうつろいやすく
    3.0
    完璧に着飾った姿を鏡に映し、ヘレンはまたため息をついた。今夜こそ、はっきりとした返事をしなければ。この一年、コンビを組んで仕事をしてきたマックスは、プロモーターとしても男性としても一流で、申し分ない。彼からプロポーズを受けた女性なら誰だって喜びで舞い上がり、即答でイエスと答えるはずなのに……。今日はこれから、このクルーズ船上のレストランでマックスの誕生パーティーが開かれる。ヘレンの心は決まっていた。もうつらい過去は忘れて、彼と一歩前に進む時なのだ。だが会場である男性を一目見たとたん、彼女の決意は音をたてて崩れた。■Bエマ・ダーシーの1985年の作品を初邦訳でお届けします。豪華クルーズ船上で繰り広げられる、10人の男女の複雑に絡み合う愛憎劇――作家の真骨頂ともいうべき情感たっぷりのロマンスです!
  • 終わらない誘惑
    -
    ★億万長者として名をなしたかつての恋人。でも、私にとって彼は最大の裏切り者だ。★十六年前、カースティは恋人のルーチョの子供を身ごもったが、なにも告げずに彼のもとを去った。ルーチョは当時から仕事にすべてを捧げていて、結婚して家族と過ごす気などまったくなかったからだ。今、カースティはある必要に迫られて、不本意ながら彼に電話し、再会を果たした。三十五歳になったルーチョはさらに魅力を増している。彼の誘惑に屈するつもりはないけれど、その瞳に見つめられただけでいまだに欲望がわき起こる。私はこれからどのようにルーチョとかかわっていけばいいのだろうか。
  • 愛されない花嫁
    -
    なぜイタリア屈指の大富豪が、私にプロポーズを?ミーガンは、まだ信じられなかった。彼女はあるつらい出来事がきっかけで故郷のアメリカを捨て、イタリアでウエイトレスとして働き始めたばかりだった。ある日偶然来店した客アレッサンドロに乞われ、彼の私邸で給仕をしたのがきっかけで二人は急速に惹かれ合った。でもだからといって、出会ってから数日で結婚とは急すぎる。しかも、ミーガンにはアレッサンドロに話していない秘密があった。もし彼が本当の私を知ったらどう思うかしら?だが、アレッサンドロはミーガン以上に深刻な秘密を抱えていた……。
  • キューピッドの罠
    -
    挿絵画家としてロンドン郊外で暮らすヘザーの家には、母親のいない近所の少年がときどき遊びに来ていた。そんなある日、少年の父親だという人物が玄関先に現れた。華々しい成功を収めている実業家レオナルド・ウェストだ。勝手に上がりこんでいる息子を迎えに来たという。烏の羽のように真っ黒な髪と彫りの深い顔のレオナルドにはクールで荒々しい雰囲気があり、なんとも魅力的だ。ヘザーの全身に震えが走ったが、すぐに反感でかき消された。彼は敵意をむき出しにして、批判的な言葉をヘザーに投げつけてきたのだ。
  • 砂のささやき 砂漠の王子たち
    4.0
    ある日ディジーのもとに、親友サミーハから一本の電話が入った。聞けば、サミーハには結婚を約束した相手がいるのに、兄たちが勝手に、王族サラーフとの縁談を進めているという。サラーフの名を耳にしたとたん、ディジーの胸は締めつけられた。サラーフは十年前、ディジーが身も心もすべて捧げた人だ。将来まで誓いあい、最後は互いを憎むようにして終わった恋。サミーハは、昔の恋人であるディジーがサラーフを誘惑すれば、彼から縁談を断ってくるはずだと考えているらしい。親友に泣きつかれ、ディジーは複雑な思いを抱えたままひとまず砂漠の国バラカットの地に降り立った。そこにはもはや少年ではない、シークとなったサラーフがいた。
  • エーゲ海の花嫁
    4.0
    リアノンは親友の産んだ赤ん坊を連れて、オープンしたばかりの高級リゾートにやってきた。リゾートの持ち主は、世界的に有名なギリシアの不動産王――ルカス・ペトラキデス。親友は赤ん坊の父親がルカスであると告げたのち、亡くなった。苦労の末、リアノンはルカスに会って事情を伝える。だが、彼は自分が父親であることを真っ向から否定したばかりか、リアノンが金目当てのゆすり屋だと誤解する始末だ。マスコミの目を警戒するルカスに連れられ、リアノンはエーゲ海にあるペトラキデス家所有の島へ向かうはめに。■今年の1月、ボスと秘書の情熱的なロマンスで日本デビューを飾ったケイト・ヒューイット。彼女の3作目はギリシアを舞台にした真摯な愛の物語です。どうぞご堪能ください。
  • 愛は記憶のかなたに
    3.7
    コンピュータ・プログラマーのジョーは仕事の依頼を受け、その会社の社長との面会に赴いて思わず全身が凍りついた。マイケル・ハンター――三年間、かたときも忘れることのなかった人。三年前、妹が妊娠させられたと聞き、ジョーは相手の男性を訪ねた。その男性のいとこであるマイケルが、話をつけると約束してくれたが、翌日ジョーを訪ねてきた彼は前日とは態度を一変させ、妹をなじった。そのまま帰りかけたマイケルを追いかけ、妹は車に轢かれて即死した。事故だったとはいえ、最初に彼を信じてしまった自分が呪わしい。ジョーは憎悪に目をきらめかせながらも、なぜかわいてくる熱い思いを持てあまし、その場に立ち尽くした。■おかげさまでハーレクイン・ロマンスは2500号を迎えることができました。その記念として、未邦訳だったエマ・ダーシーの初作品をお届けします。ご堪能ください!
  • 誘惑のらせん階段
    3.0
    自ら営む花屋のオフィスにいたクリスティーナは、不意に聞こえてきた話し声にどきっとした。昨日、ちょっとした窮地を救ってくれた男性に違いない。途方もなくセクシーな彼にクリスティーナは心を奪われた。彼はラファエルと名乗り、大企業の経営者だとわかったが、再会を約す言葉もなく、行ってしまったのだった。「僕がいないほうが君は幸せだろう……」どうやら花束に添えるカードを店員に書かせているらしい。花を贈って一方的に恋人との関係を絶つ魂胆ね。非情な男!クリスティーナは怒りに駆られ、彼の前に進み出た。
  • 身代わりのシンデレラ
    3.0
    交通事故で友人のイザベラを亡くした路上画家のジェニーは、生活のために少しのあいだ、イザベラになりすますことにした。ある日、広場で絵を描いていたジェニーに、見るからに裕福なイタリア人男性が話しかけた。「きみを迎えに来たんだ、イザベラ」ダンテと名乗る彼は、イザベラのいとこで、余命いくばくもない祖父に会わせるために来たという。パニックに陥って真実を告げたジェニーに向かい、ダンテは冷たく言い放った――刑務所へ入りたくなければ、イザベラとしてイタリアに同行しろ、と。◆令嬢を演じることを余儀なくされたうえに、ダンテの誘惑の標的にされたジェニー。揺れ動く彼女の心情と取り巻く人々の愛憎をエマ・ダーシーが見事に描きます。
  • 一日限りの恋
    -
    ソフィーは亡き父の借金の整理を迫られ、住まいのコテージをやむなく貸し別荘にすることに決めた。ほどなくついた借り手は、ギリシア人作家のテオ。およそ作家らしくない精悍でセクシーな男性だった。恋愛経験の乏しいソフィーは妙に心が波立つ。一方テオも、うぶなソフィーに興味を覚えていた。コテージに滞在する二カ月間だけ楽しむのも悪くない。幸い、秘書が気をきかせて肩書きを偽ってくれた。おかげで、財界では有名な実業家だと知られずにすむ――テオにとって、あとくされのない情事の条件は完璧に揃っていた。
  • ボスの知らない秘書
    3.0
    秘書のローズはこの四年間ボスへの想いを必死に隠し続けてきた。ボスのガブリエルが、つき合う女性を次々に替えようとも、有能な秘書らしく平然と彼女たちに贈る花や宝石を手配したものだ。でも、そんな苦しい日々も今日でおしまい。三カ月の休暇で人生を考え直したローズは今、退職願を握りしめ、ボスのデスクの前に立っていた。どういうわけかガブリエルは熱いまなざしで私を眺めまわしている。スカートが短すぎたかしら?ローズは落ち着かなくなった。そして、とどめが退職願に目を通したあとの彼の言葉だった。「だめだ。僕には君が必要なんだ。君が欲しいんだよ……」
  • 策略のダイヤモンド
    3.0
    秘書として働くメルリーナにとってボスのジェイクほど心惹かれる男性はいなかった。難点は、彼が恋をゲームのように楽しむプレイボーイだということ。結婚して堅実な家庭を築くことを夢見る彼女にはふさわしくない。そんなある日、メルリーナはジェイクに大仕事をまかされた。彼の祖父の誕生日に巨大なケーキを用意して、中から祖父好みのセクシーな女性を登場させてほしいというのだ。私を秘書としか見ていないジェイクを驚嘆させたい。そう願うメルリーナには絶好のチャンスだった。彼女はひそかにジェイクの度肝を抜くような計画を立てはじめた。★ハーレクイン・ロマンスの大人気作家エマ・ダーシーによるオフィスもの。ボスと秘書という関係が、彼の祖父の誕生日のイベントをさかいにがらりと変わってしまいます。軽快なふたりのやりとりをお楽しみいただけることでしょう。★
  • 見せかけの恋人
    3.0
    ヘザーは、昼は補助教員、夜は海運会社で派遣社員として働いていた。ある晩、仕事先で空腹のあまり倒れてしまったところを、ずっと憧れていた社長のテオ・ミケルに助けおこされる。思わぬ幸運を噛みしめていたのもつかの間、彼のお節介のせいで派遣の仕事を首になってしまう。数週間後、責任を感じていたテオが、住みこみで家政婦の仕事をしないかと持ちかけてきた。ヘザーは大喜びで引き受けたが、息子の結婚を望むテオの母に恋人だと勘違いされたことから、彼と同じ寝室を使うはめに……。
  • あなたと過ごす夜
    4.0
    ニコールは母親と共同で経営するダンススクールの講師。巨額の債務で経営は行きづまり、破綻寸前にまで追い込まれていた。金策も尽きた夜、気晴らしに行った開店したばかりのクラブで、彼女は、かつての恋人クインと思いがけない再会を果たす。もう一度君が欲しい――その誘いは彼女にあることを思いつかせた。私の体を差し出す代わりに、彼に借金を肩代わりさせたら?以前、クインは私よりもお金を選び、私の心をずたずたにした。その彼が巨万の富を築いたなら、今度は私が彼を利用する番よ。「願いを聞いてくれたら、あなたとベッドをともにしてもいいわ」ニコールの提案に、クインの目は欲望の陰りを帯びた。★ハーレクイン・ロマンスの大人気作家エマ・ダーシーが描く、シドニーを舞台にした情熱の物語です。甘く危険な復讐劇の先にどんな結末が待っているのか、たっぷりとご堪能ください。★
  • 吹雪の夜に愛して
    -
    インテリアデザイナーのジュードは、気弱な友人フレディに頼まれた。ジャズクラブの開店資金に彼名義の信託財産がぜひとも必要なので、財産を管理している兄のセザールを懐柔する手伝いをしてほしいと。弟を訪ねてきたスペイン人大富豪のセザールを見て、ジュードはフレディが兄を恐れるわけがわかったと思った。セザールには、近寄りがたく、人を凍りつかせる雰囲気がある。顔立ちは端整で魅力的だけれど、とても傲慢な人……。話し合いを終えて外に出ると、あたり一帯は雪に埋もれていた。ジュードはセザールの車で家まで送ってもらうことになるが、あとひと息というところで、車は突然動かなくなった。
  • 夜明けまでの恋人
    -
    優秀なナニーであるペニーが派遣された先は、国際的な広告代理店の社長、サント・デ・ルカの屋敷だった。ペニーは彼をひと目見たとたん、危険を感じた。なんて魅力的な瞳。こんなセクシーな男性は見たことがない。だが父親に疎まれ、妻にも裏切られて幼い娘と残されたサントは、深く傷つき、満たされない心の渇きにさいなまれていた。彼が望んでいるのは女性との一時的な関係だけ。ハンサムな男はみな同じ。私はまた同じ過ちを繰り返すつもり?そう思いつつも、ペニーは胸の奥ではっきりと気づいていた。この身を捧げてサントを癒してあげたいと願う奔放で愚かな自分に。
  • 運命の相手
    -
    カリスマ・モデルのロザリーは、孤児たちのためにさまざまな慈善活動を行っている。その温かい心で、子供たちからは天使と呼ばれ、クールで謎に満ちた雰囲気は多くの男性を引きつけてやまない。だが二十九歳になる今も、彼女には浮いた噂ひとつなかった。ある日、義兄であるスタンソープ伯爵の館で、ロザリーはアダムという男性を紹介される。プレイボーイだという噂の彼に、近づくべきではないと知りつつも、ロザリーは心引かれた。いいえ、だめよ。私には恋をすることはできない。誰にも言えない大きな過去を背負ったままでは……。
  • 愛人という罰
    3.0
    シモーヌが両親から受け継いだレジャー用船舶チャーター会社は、資金不足のため、今まさに破産に直面していた。もとはといえば、父がギャンブルに会社の金を使い込んだからだ。しかし病身の母のために、シモーヌはなんとか会社を救いたかった。そんな彼女の前に、かつての恋人ケイドが現れる。彼は五年前、シモーヌの父に投資し巨額の金をだまし取られた。その計画にシモーヌもかかわっていたという父の嘘を信じ、実業家として成功した今、復讐してやろうと近づいてきたのだ。ケイドはシモーヌの会社に多額の資金を出資すると持ちかける。条件は、シモーヌが彼の愛人になることだった。
  • ブラックジャックの誘惑
    -
    サリーの養父で富豪のレオナルド・マグワイアが世を去り、その遺言状が顧問弁護士の事務所で公開されることになった。養母と妹とともに出席したサリーは、レオナルドの実子で、実業家として成功したジャックと再会する。ジャックは父たちに見捨てられたも同然の人生を送ったが、すでに父の遺産を手中に収め、養母に復讐するために現れたのだ。だが彼は、サリーには好条件の申し出をする。彼女の生きがいである馬術競技をこれまでどおり続けてよく、遺された屋敷の管理責任者として給料を出すという。その見返りは何かと問うと、ジャックは答えた。「君が手に入る」
  • ボスに求婚
    -
    ローズは平凡な容姿がコンプレックスの種だった。一方、モデルをしている義妹はすばらしい美貌の持ち主だ。ある晩、義妹がパーティで意気投合した男性を連れてきた。ニック・パパエリオウ──だれもが知るハンサムな億万長者。あいにく、堅物で世間にうといローズはそれを知らず、下心むき出しの三流俳優だと決めつけて彼を追い返す。驚いたのはニックだった。こんな扱いを受けたことは一度もない。なんとしても彼女に思い知らせてやる。その機会は思ったより早くにやってきた。ローズが経済的に逼迫し、住む場所にも困る状態に陥ったのだ。
  • 虹色のシンデレラ
    4.0
    エリンは売れっ子の童話作家だが、大のマスコミ嫌いで、その素顔を知る者は少ない。ある日、公園で子供たちにおとぎ話を聞かせていると、輝くブルーの瞳の、りりしい男性が目に飛びこんできた。エリンには彼が王子様に見えた。世間にうとい彼女は、彼が大富豪のピーター・ラムジーだとは知らなかったのだ。そして、エリンに興味をそそられて声をかけたピーターも、彼女が自分に劣らず有名人だとは思ってもみなかった。何も知らずに出会った二人は純粋に惹かれ合う。しかし、互いの素性がわかったとき、その関係は終わりを迎えた。★R~2278「奪われた祝福の夜」の関連作をお届けします。シャーロットの兄ピーターにも、幸せは訪れるのでしょうか?★
  • 悲しい初恋
    3.0
    シャーロットはトスカーナのワイナリーで働いていたとき、リカルドと知り合い、初めての恋に落ちた。すべてを捧げ、二人の甘い将来を夢見ていた。リカルドの実家を訪ねて、彼が名家の御曹子であり、一夏の情事を楽しんでいただけだと知るまでは。あのときのリカルドの冷たさを思い出すと今でも胸がうずく。それから八年。不動産会社で働くシャーロットは、物件を見たいという客に会いに行く。「これは驚いた」待っていたのは、忘れもしないリカルドだった!平然とした彼の声を聞き、シャーロットは気を失った。
  • 月夜の魔法
    -
    「ブラインド・デートなんてお断りよ、リビー」キャサリンは妹のお節介に辟易して、そう告げた。前の恋人の影を引きずっている今は、まだ新しい男性に目を向けることなどできそうもない。だが、乗り気でないまま無理やり引き合わされたデートの席で相手の名前を聞き、キャサリンは衝撃を受けた。ザック・フリーマンですって!特殊効果の分野では、今や伝説的存在の彼が私のデート相手だなんて。胸の高鳴りを抑えながら、キャサリンは自らを戒めた。このデートは今夜かぎり。二人に明日はないと。★来月はハーレクイン・ロマンスからエマ・ダーシーの新刊をお届けいたします。億万長者のヒーローの子供を宿したヒロインのドラマティックな物語にご期待ください。★
  • 恋に落ちた人魚
    4.0
    ルシンダは新進気鋭のインテリア・デザイナーだ。今度の仕事はキャリアを積めるという点でとても魅力的だった。しかも改装を頼まれた屋敷の所在地はカリブ海のセントルシア島。南国の楽園でやりがいのある仕事につけるなんて夢のようだ。ただ一つ、依頼主がゼイン・アレキサンダーだというのが引っかかる。ゼインとは彼女がまだこの仕事につく前にも面識があったのだが、そのときも今も、危険な香りを漂わすゼインは彼女を苛立たせた。婚約者と別れて以来、男性不信に陥っているルシンダにとって、ゼインこそ、最も近づきたくない相手の一人。なのに、島に着くなりバカンスをともに過ごそうと誘われて……。
  • 甘美な罠に落ちて
    -
    向こうに立っているのは……ハンター・ドナヒュー!友人に誘われたパーティで元夫と再会し、キーシャは愕然とした。仕事第一のハンターに幻滅し、彼女が家を出たのは三年前。いまや彼は広告業界で大成功を収め、一方キーシャは、家賃滞納で立ち退きを迫られる身の上だった。「ぼくの会社で働かないか?」元妻の窮状を見かねたハンターの申し出に、彼女の心は揺れた。いまだ惹かれている彼のもとで働くのは危険すぎる。でも、家賃が……。背に腹はかえられず、キーシャはハンターにすがった。ハンターの真の狙いは、彼を捨てた妻への復讐にあったのに。
  • 奪われた祝福の夜
    3.0
    結婚式を間近に控え、シャーロットは実家へと車を走らせていた。いまだ相手の男性を花婿として認めようとせず、財産目当てだと反対する両親と兄を今日こそ説得するつもりだった。ところが家に着くと、兄の友人だという男性ダミアンを紹介される。ダミアンはゴージャスで自信にあふれた、まさに億万長者の代表。婚約者とは正反対の男性に、シャーロットはいらだちをつのらせた。それに、彼はなぜ謎めいた熱いまなざしで私を見つめているの?あの視線がほのめかしているものは、いったい何?これから先、彼がどんなゲームを始めようとしているのか、シャーロットは胸騒ぎを覚え、どうしようもない不安に襲われた。★シャーロットをひと目見たとたんに運命の相手だと直感したダミアン。実力派作家エマ・ダーシーが渾身の力をこめて描く〈ひと目惚れ〉の恋のゆくえをお楽しみいただける一編です。★
  • 誘惑の森
    -
    エイミーは率直さが取り柄の社員食堂の料理係だ。社長宅で開かれた慰労パーティに招かれた彼女は、庭を散歩していて迷ってしまい、庭師とでくわした。およそ庭師らしからぬ傲慢な男で、客であるエイミーにひどく無愛想にふるまう。エイミーは腹を立てながらも、彼に妙に強い印象を受けた。一方、君の会社の会長だと言えずについ庭師だと偽ってしまったラファエルは新鮮な驚きを覚えていた。彼女はふだん財産目当てに寄ってくる女たちとは大違いだ。このまま庭師を装って、短い恋を楽しむのもいいかもしれない。
  • 幸せを演じて
    4.0
    新進気鋭の女優クロエは、華やかな舞台の裏で孤独を抱えていた。ステージママとして有名な彼女の母親は、娘よりもお金を愛し、脚本家の夫はクロエに関心すらなく、秘書との情事に忙しい。ある日、パーティ会場で夫の浮気相手から暴言を受け、突然クロエの中で何かが音をたてて崩れた。だがその瞬間、力強い手が彼女を支えた。プロデューサーのマックスだ。彼はクロエを介抱しつつ、見事な早技で問題の処理にあたると、当面の間、クロエの生活を援助したいと申し出た。業界でも有名なプレイボーイの彼が、なぜ私にそこまで?クロエは疑問を感じながらも、わき上がる甘い興奮を抑えきれなかった。■大人気作家エマ・ダーシーの最新作です! 支配的な母親や薄情な夫の呪縛に苦しめられているクロエ。そんな彼女に救いの手を差し延べてきたマックスは、真の勇敢な“白騎士”なのでしょうか?
  • 招かれざるプリンセス
    -
    アメリカ娘のフィービーは旅先で北欧の島国アマルネスの皇太子、アンデルスと恋に落ちて結婚した。しかし彼は甘やかされて育った利己的な男性にすぎず、わずか一カ月で結婚は破局を迎えたのだった。六年後の今、フィービーは宝石デザイナーとして自立し、息子クリスチャンとともにニューヨークで平穏に暮らしている。ところが、ある日、アンデルスが交通事故で亡くなったことで、フィービーの人生は一変する。アンデルスの従兄レオが不意にフィービーの前に現れ、息子とともにアマルネスに来るよう強要してきたのだ。■今年1月に日本デビューを飾った作家ケイト・ヒューイット。人気急上昇中の彼女がお届けする今回の作品は、北欧の美しい島国を舞台にした読み応え満点のロイヤル・ロマンスです。
  • あなただけに言う秘密
    -
    裕福な銀行家の一人娘アルテアは、クラブやパーティで派手に遊び、タブロイド紙をつねににぎわせている。だがそれは、あくまで仮の姿。素顔のアルテアは、過去のつらいトラウマに苦しめられている弱い女性だった。ある日、アルテアはパーティでディモスと名乗る裕福なヨットデザイナーと出会い、ひと目で激しく惹かれた。ところが彼は、アルテアの父親と結託し、彼女に強引に結婚を迫ってきた。気乗りしないままディモスの求婚に応じたアルテアだったが、ハネムーンの夜、パニックを起こして彼から逃げ出してしまう。■今年1月にデビューした新作家K・ヒューイットの新作をお送りします。心に傷を持つアルテアと、人知れぬ苦労を背負って生きてきたディモス。二人は障害を越えて心を開くことができるのでしょうか?

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  • 砂嵐の夜に抱かれて ダイヤモンドの迷宮 IV
    -
    カリラは中東の小国ザラクの王女として、同盟国カリスタの王子との結婚を幼い頃から決められている。カリラが二十四歳を過ぎ、いよいよ結婚式の準備も整ったが、カリスタから彼女を迎えにきたのは花婿ではなく、その弟のアーリフだった。花婿への失望、政略結婚への反発、自由への憧れ──複雑な感情を爆発させたカリラは、隙をついて逃げ出した。だが砂嵐の中、一人で彼女を追ってきたアーリフに見つけられたとき、カリラは不思議な感覚を覚えた。彼なら信用できるかもしれない……。砂漠の夜、一つきりのテントの中で、彼女の心は危険なほど揺れた。■大人気のシリーズ〈ダイヤモンドの迷宮〉の第4話をお送りします! 幼い弟の誘拐現場に居合わせたことがトラウマとなり、心を閉ざしたアーリフ。カリラの愛は彼に届くのでしょうか?
  • 愛を捨てた罪
    -
    ロンドンで教師をしているメガンは、学校のパーティに現れた男性を見て驚愕した。教え子の母親の婚約者として紹介されたアレッサンドロは、七年前にメガンを捨てた、かつての恋人だった。ヘッドハンティングされた彼は、“きみとぼくとでは住む世界が違う”と言って、すがる彼女を振り切り、新しい人生を歩み出したのだ。アレッサンドロは今や経済界の寵児となり、彼女を見ても素知らぬふりを装った。だが、動転して家路を急ぐメガンの前に再び彼が現れた。
  • ルール破りの恋
    4.0
    有名な歌手でありながら、スキャンダラスな亡くなり方をした母。以来アンは、娘であることをひた隠し、ひとり地道に暮らしている。セクシャルハラスメントが原因で退職したものの、オーストラリア屈指の実業家、マシューの個人秘書として採用された。その初日、“ぼくに恋をするな”と釘を刺される。確かに彼はセクシーな外見の持ち主だけれど、誰がこんな自己中心的な男に惹かれるものですか。ボスの傲慢さに手を焼きながらも、充実した日々が始まった。そんな矢先、なんと彼の妹によって秘密が暴かれ、アンは窮地に立たされる。彼女を見るボスの目も変化して……。■秘書のアンにとって新しいボスとの職場での相性は良好そのものでした。ところが、いったんほころびが入ると……? テンポよく、情熱的な作風で大人気のエマ・ダーシーの作品をお届けします!
  • 週末だけの妻
    4.0
    著名な建築家コーマックの秘書を務めるリジーは、ある日、カリブ海の小島への出張に同行するよう言われて驚く。もう二年以上コーマックのオフィスで働いてきたけれど、仕事の指示以外に、ボスが私に話しかけてくれたことなどない――ひそかに思いを寄せる私の気も知らないで。それなのに、二人きりで南の島への出張旅行だなんて!だがその夜、コーマックがリジーの家を訪ねてきて、秘書にふさわしい洋服を今から買いそろえようと言い出したときには、リジーの驚きは疑惑に変わった。いったいなんのために?翌朝、謎は解けた。僕の妻を演じてほしい、と彼が切り出したのだ。■やぼったい秘書のリジーと、彼女がひそかに慕うゴージャスなボスとのもどかしいラブストーリーです。今月、日本初登場の作家ケイト・ヒューイットの情熱的な世界をご堪能ください。
  • モリーの明日
    5.0
    パリ仕込みで、コルドンブルー並みの腕を持つモリーはやはり腕のいいコックのベスと、テイクアウト料理販売業を始める。“電話でディナー・パーティーを”という店のすばらしい料理内容と、料金を出せば出張給仕もするという形式は口コミだけで広く知られ、今では固定客もついている。働きづめの二年間だったが、モリーとベスには苦い経験があり男性に頼らず、恋もしないで過ごしてきた。ベスの夫は蒸発し、独身と思っていたモリーの恋人には妻子がいた。今度こそ、将来を分かち合える相手と恋がしたい。そんな思いのモリーは、バカンス先ですてきな男性と出会うが……。■セクシーな恋を鮮やかに描くE・ダーシーの最新刊『ルール破りの恋』は現在、ハーレクインロマンスより好評発売中です。どうぞお見逃しなく!
  • 運命の相手
    -
    たぐいまれな美貌に恵まれたロザリーは、カリスマ・モデルとして活躍する一方、熱心に慈善事業を行っている。その私生活は謎に満ちていて、男性をいっさい寄せつけず浮いた噂ひとつない。ところがある日、義兄である伯爵の館で、彼女はアダムと名乗るきわめて魅力的な男性と出会った。この人に近づいてはいけない――そう思いながらも彼の誘惑から逃れられなくなるロザリー。いいえ、だめ。私には恋をする資格などない。あの忌まわしい過去を背負ったままでは。
  • ハーレクインコミックス セット 2024年 vol.427
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