名称未設定さんのレビュー一覧
-
「最強」を求める格闘漫画
企業・商人が闘技者を雇って、素手による格闘試合の「拳願仕合」をさせて、自分たちの紛争を解決するという構成になっているが、基本的には個人と個人が己の肉体と技術を激しくぶつけ合って戦う「格闘漫画」である。自分自身が地上最強であることを証明しようとして参戦した十鬼蛇王馬(ときたおうま)が主人公で、「ギリシア彫刻のような完璧な肉体」と「野生動物にも似た超人的な身体能力」を持つ王馬が格闘家として死闘をくぐり抜け成長していく。どんな相手にもひるまず打ち勝つ姿に興奮して感動させられるが、謎の最強武術「二虎流」で王馬が過酷な戦いに満身創痍で勝っていく流れは、過去にヒットした格闘漫画「修羅の門」の主人公・陸奥九...続きを読む
-
-
わんちゃん漫画と思いきや
てっきり『おじいちゃんと飼い犬のほんわか物語』と思い込み読み始めたら、あまりに全然違ってビックリしました。
主人公は年齢よりも老け顔の『いぬやしき』さん。
そのいぬやしきさんが散歩中にまさかの事件に巻き込まれて、何故か正義のヒーローになっていく。
うだつの上がらない、子供たちからも妻からも見下されたおじさんが、戦える力を与えられたからって、悪に立ち向かえるか!?やはりそこは、『その人自身』が出てくる。本ストーリーの中でも、『力の使い方』が『その人』の未来を変えていく。たとえ、考え方を変えたとしても。
絵の描き方のせいか、ストーリーのせいか、1冊読み終えるのが早い漫画です。 -
目が離せない青春スポーツ漫画
かつてのバレー名門校の烏野高校に「小さな巨人」最強アタッカーにあこがれて入部した主人公、日向翔陽と、偶然入学してきた天才セッター影山飛雄との成長ストーリーだと思って読んでいます。驚異的な身体能力を持ちながらバレー部員が足りず実戦にでれなかった日向、バレー名門校でプレーの完璧さを求めすぎて誰もついてこれずに孤立した影山、この二人がコンビを組んで強豪校を倒していく過程が泣けます。それをささえる烏野高校の先輩、仲間たちにも葛藤やつらい過去を乗り越える姿勢に共感します。また烏野高校バレー部の進化から目が離せません。日向と影山の高速攻撃も最初は影山の正確なトスに頼り切りだったのが、日向の滞空時間をのばす...続きを読む