ダラダラ漫画嫌いさんのレビュー一覧

感情移入

気味悪さがどんどん増していって、主人公や登場人物に段々感情移入できなくなっていく。納得できない残酷さがある。

出だしは良かった

独特の作品世界だが、なぜそんなにヒットしたかは理解できない。特に死生観に納得できない。違和感が大きい。

ラストは苦しい

こういうすっきりしない終わり方だと、もやもやが残る。ドラマで結末を変えたのは、その辺もあってか？もっとも、ドラマの方もすっきりしなかったが。

幕末の血腥い話

戦国時代と並び、幕末は色んな物語で扱われてきたが、結局切った、切られたの話が万人受けするのだろうか。本作の時代も幕末を選んでいるが、医療で人を救う主人公の活躍の場が、血腥い時代というのも皮肉な話だ。

坂本龍馬

よほど思い入れがあるのか、坂本龍馬が本作のキーパーソンになっている。歴史を変えてしまったらどうなるかというタイムパラドックスは、タイムスリップ物の定番だが、ドラマではコミックスとあえて結末を変えたのは残念。

敵と味方

主人公を亡き者にしようとする敵がまた蠢く。そして主人公が助けた人達が主人公を味方する。江戸から横浜、京都へと、救命の旅が始まる。

脳外科手術

主人公の本職とはいえ、江戸時代に脳外科手術までやるという設定で、なかなか本格的な考証がされている。リアルな手術シーンが続き、生々しい。

歴史上の人物との交流

名医として有名になって、歴史上の人物と関わり合う。そちらの方が未来を変えてしまう可能性が高いのでは？大江戸神仙伝では、金持ちだけ相手にするというのが、未来を変えない方便だったが、まあフィクションだしね。

江戸時代に現代の外科医が大活躍

今回も手術の腕が冴える。ペニシリンの結晶化にも成功し、恋の行方も順調と、江戸での医師としての生活は順風満帆。

医学で人を助けるヒーロー

タイムスリップものは今も昔もたくさんあるが、医学や科学の知識と経験で人助けをするヒーローというのは寡聞。

脚気

脚気の話は、石川英輔氏の小説、大江戸神仙伝では、米糠からビタミンB1を抽出して患者に飲ませたが、本作品ではビタミンB1を混ぜたお菓子を食べさせるアイデアで、一捻りしてある。監修者が独自に思いついたか、参考にしたか。

敵と味方

旧来の医術にしがみつき自己保身のため、主人公を亡き者にしようとする敵と、人命を救い“仁”に生きようとする主人公を助ける味方が入り乱れ、ドラマを盛り上げる。

むさ苦しい中年男が活躍

特に、むさ苦しい中年男が、健気で可愛い武家のお嬢様や、当代一の花魁に惚れられる恋愛模様が、男心をくすぐる。

江戸時代にタイムスリップ

過去にタイムスリップして活躍するアイデアは、大江戸神仙伝を始め、類似のものがあるが、ドラマの面白さという点で、秀でている。

大江戸神仙伝

製薬業界にいた主人公が江戸時代にタイムスリップして、薬品や医療に関する知識を活用して活躍する、石川英輔氏の大江戸神仙伝シリーズを想起した。

シチュエーションは面白い

リアルな絵に反して、キャラクターの存在感が希薄。そこはほっぽり出したような感がある。58歳のおっさんにしては風貌がジジイ過ぎるのが変。

最終巻の前

この辺りを読んでた頃は、まさかあんなラストになるとは全く予想してなかった。稲城は最大のライバルだったが、その後も読みたかった。

一体どう終わるんだろう？

月面天文台は完成したし、月面で兄弟が再会したし、帰還に向けて着々と進んでいるし、地球への生還がヤマなのか？

やっぱりあとがきがとてもいい

恋の進展やら、あかりのポテトサラダの功罪やら、またまた癖のある棋士の登場やら、色々と楽しい巻でした。でもあとがきがやっぱり面白い。

あかり

あかりのような女性は男性から見て理想像の一つだが、なぜこういうキャラクターになったのか、そしてその内実が明かされる。そしてあかりやひなに振り回される男性陣の様がほのぼのとしていい。

みんないい人

二階堂四段と名人との対戦、滑川七段の裏話、あかりの内面。登場人物それぞれを掘り下げて、主人公は脇役の巻。

嵐の後の晴れ間

ドロドロの家庭問題が解決した後のボーナス巻。ユーモアに満ちたハッピーな話が満載。個性的な棋士達の話は抱腹絶倒。

人への愛

家族をあっさり捨てて他の女性に走った下劣で愚劣で卑劣な男。自分の都合だけを考え、捨てた家族も利用しようとする。妻と娘を不幸のどん底に落とされた老父は、その男を殺そうとすら思う。主人公はその男からその家族を守ろうと奔走する・・・とんでもない展開だけど、この話の顛末には作者が人に向ける優しい目が感じられる。

事実

掲載誌休刊で前作を抱えて掲載先を探し回り、10巻まで辿り着いたこと、大病の手術を前に本作の10巻を世に送り出せたこと、入院を前に手塚治虫文化賞を受賞したこと、「ファイター」のBUMP OF CHICKENは作家デビュー当時から聞いていたこと。あとがきで語られた事実は驚きの連続。

甘やかしうどんうまそう

目まぐるしくストーリーが展開する。いじめ解決、別れ、合格、昇級、新キャラ登場。重苦しかった流れがスッキリ爽快に。

2つの対局

若者同士、そしてベテラン同士の好対照の2つの対局。もっとも、島田と宗谷は同い年だったか。祭りの出店で活躍する主人公の話もほっこりしていい。

メガもってり

いじめ問題もようやく終息。心友を倒れさせた憎い相手との決勝戦も内実に触れて一件落着。ご褒美のメガもってりは本当に美味しそう。

山場

主人公と主人公が関わる人たちが皆苦しみながら前に進もうとする。アニメでも十分時間をかけて描いた物語の山場。

怒りと救い

アニメでもそうだったが、陰湿で、陰惨ないじめのリアルなシーンに、フィクションと分かっていても、感情を揺さぶられた。そして、屈辱に塗れ、怒りに震えながら、道理を貫き決し挫けないヒロインの闘いぶり、彼女を見守り、寄り添い、救おうと動く主人公、家族、友人、教師達のドラマに、思わず感情移入してしまった。

島田八段の表紙がいい

個性的な棋士が次々と登場し、彼らとの対戦がドラマの一つの楽しみとなっている。主人公や晴信を先輩として導く一方で、彼らの棋力や戦法も利用しようとする島田八段の強かさ、二面性がいい。キャラの存在感を高めている。

新房昭之監督との親和性が高い

アニメで本作品を見て、独特の新房ワールドに仕上げられた作品世界にどっぷりハマってしまったが、原作を読んで、二度目の美味しさを堪能できている。

特徴のあるキャラの顔

アニメでは、キャラクターの顔のデザインに最初は違和感を感じたが、視聴の回を重ね、コミックスも読み出すと、とてもしっくり来る。

異色の将棋マンガ

将棋の世界、東京の下町、家族愛、その喪失と再生、人同士の偶然の出会いから始まるかけがえのない繋がり。そういう色々な物語が輻輳して紡がれる感動のマンガ作品。

相変わらずの画期的さ

畜産動物を育て農作物を収穫し大百姓貴族になるため、農機を駆使し天災や害獣や猛獣と日夜闘う、北海道の畜産農家の裏話を窺い知ることができる。

よくこれだけ面白いネタが続く

抱腹絶倒のリアルな北海道畜産農家実話集。漫画っぽい味付けはしているが、どれもがフィクションでないのが恐ろしく面白い。

よくこれだけ面白いネタが次々と

北海道の農家のあるある、実父の奇跡のような不死身ぶり、色んな北海道の動物や家畜を屠食する話。ギャグのノリながら、今回も信じられないような経験がドンドン出てくる。

荒川弘を生み出した家族も画期的

冗談としか思えないような、北海道の実家での農場生活の実話が凄すぎる。お父さんの化け物じみたタフさは信じられない。

ハガレンと同じ作家とは思えない

鋼の錬金術師、銀の匙と読んできて、スケールの大きな、そして斬新な物語世界を構築できるすごい作家さんと思っていたが、その才能の形成の裏には、こういう人生があったのか。

すごい人生譚

ユーモアに包んでいるが、波瀾万丈の人生を送ってこられた荒川先生の、作家以前の農業従事者だった頃の実話ネタが網羅されている。荒川先生、画期的過ぎる。

そろそろアニメ化？

異世界から騎士（美少女）がやってきて、おっさんと田舎で農業をするという異色のストーリーだが、そろそろアニメ化も進むのでは？

辻褄合わせ

自由に発想を飛ばして展開していながら、理論や世の中の課題も盛り込んで、背景を補強し、いい意味で辻褄も合わせようとしている。作者のそういう姿勢に好感が持てる。

色々

ドラマの紆余曲折がいい。深い洞察に裏付けられていて、作者の力量と、ノって描いているのが良く分かる。

恋の行方

気を揉み合うライバル二人。果たしてどちらの恋が叶うのか？どちらも叶わぬのか？結論は出ずに終わるのか？

部活の悩みと解決策

部活と受験の板挟みについてがメイン。よくある問題。その解決策までの経過と結論が明確で、作者の深い考察が窺われた。

最高潮

一巻丸々定期演奏会。演奏シーンは、こういう音楽系の漫画では苦労するところだろうけど、渾身の作画と見て取れる。

盛り上がり

イベントに向けて、色々な出来事が積み上がっていく。うまい盛り上げ方。音楽を基軸としたさわやかな青春物語。

衝撃の告白

なるほど、二人はそういう関係だったのか。こういうドラマチックな展開は、女性作家でないと生み出せないかも。

ラフな筆致の味

ドラマはきめ細かいが、線は太くて筆致は結構粗い。思春期の登場人物の不安定さを描くには、このアンバランスがいい。

女性作家らしい丁寧さ

色々なドラマを織り込みながら、色々な登場人物を丁寧に描き込みつつ、オーケストラの物語を紡いでいる。今後が楽しみ。

残念

本編も段々パワーが落ちていったが、番外編になってから、ますます面白くない作品に成り下がってしまった。