あらすじ
零と同じ高校に進学し、充実した日々を送るひなた。3年になり、やり直した高校生活を自分なりに振り返る零。2人のもとに思わぬ人物が現れて…。珠玉の第10巻!!
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これは、様々な人間が「何か」を取り戻していく、優しい物語。そして、戦いの物語。(公式サイトより引用)
主人公の桐山零は、将棋界史上5人目となる中学生でプロ入りした若手棋士。幼くして家族を亡くしてから深い孤独を抱えていた彼が、三月町に住む川本家の三姉妹と出会った。健気であたたかい三姉妹との交流を重ねるうちに、人の優しさを改めて知り、人間的に成長していく、というヒューマンドラマである。
棋士たちが背負う想いがぶつかり合う熱いバトルがメインのお話だが、三姉妹との出会いとほのぼのしたかけ合いが、バランスよく描かれている。将棋漫画でありながら、人と関わる大切さを教えてくれる、儚さと強さを秘めた作品である。
いろいろ疲れていた心にじわじわと染み入る特効薬はいかがですか。
感情タグBEST3
11巻、早く
渾身の10巻、即買い即読み。1巻から続く人間の弱さと不幸と、それでも進んでゆく登場人物の小さな強さ。
後半では更に不幸をもたらす人物の登場と、いわばマンガみたいな展開が。11巻、早く出してください。これはもう三月のライオン読んだことがない人、全巻一気買い推奨です。
Posted by ブクログ
零くんが幸田家に挨拶に行く話は印象的。
けじめで挨拶に来ただけでもう来るつもりもなく、
タロウと会えるのも最後だと零くんは思っているのだろう。
後ろめたいままではなくて、まぁもういいか
と思えるようになったなら、やり直した甲斐はある。
3分先は光、
いっこいっこやるしかないと人から貰ったものを大事に
前を向けるようになったのがとても良い。
脇役の棋士の読み切りはどれも本当に素敵で
短くてもぐっと引き込まれる。
深海で得体の知らない生き物を見る、静かで怖く
深い描き方にぞくっとした。
生ぬるい雨の匂いという表現も好き。
父親を家にあげなければ良いのにと思ってしまうが。
零ちゃんが早めに着いてくれて良かった。
深刻な空気が分からずコーンクリームコロッケを食べながら
コーンクリームの歌を歌っているモモちゃんがリアル。
あかりさんだって長女とは言えまだ歳若く、
事がことだけに冷静でいられる訳もない。
相手がきっちり社会人であることも知らない男に
はっきり事実を突きつける零ちゃんがすごいし、
協力してくれる先生たちも好きだし、
妻子捨男のネーミングがぴったり過ぎる。
「他人の気持ちを考える人間」が
「何も考えてない人間」に勝てる訳が無い。
だから空気が読めない桐山、という先生の言い草は
ちょっと酷いものの、
すきな女の一大事に「空気読んでて何も出来ませんでした」
じゃ男に生まれた意味がない、というのが恰好良い。
天才と闘う辛さ
主人公は中学生でプロ棋士になれた紛れもない天才。
それと対峙するプロ棋士はたまったものではない。
という心情が描かれた一幕の対局。
実際にその通りなのだと、「これには勝てない」
と思わせるのが本物の天才なんだと思わせるところが
リアリティがあって良かったです。
予想を超える桐山君のまっすぐさ
将棋が全く分からないい人でも超面白い!どの巻にも言えることだが人間の強さや弱さ、温かさや脆さをどうしてこんなに上手く絡ませて話を進めていけるのか、作者のあっぱれ!脱帽です。
Posted by ブクログ
零の成長を確かに感じる10巻。自分との向き合い方も、周りとの関わり方も、9巻までの歩みを経て、確実に変化したのだということをはっきりと感じる10巻。心なしか顔つきもちょっと違う。
将棋部アウトレイジが面白すぎて笑ってしまうのと、最後のチャプターは嫌〜な展開が待ち受けているけど、川本家を守ろうと臆せず矢面に立つ零から飛び出した衝撃発言が本巻のハイライト。
とにかく零の成長が嬉しい。人間が強くなるとともに将棋も強くなる。この漫画、面白すぎる!
匿名
10巻読みました。
川本家のやばい父親登場。
零くんのひなちゃんへのプロポーズがなかなかぶっ飛んでて笑ってしまいました。
事実
掲載誌休刊で前作を抱えて掲載先を探し回り、10巻まで辿り着いたこと、大病の手術を前に本作の10巻を世に送り出せたこと、入院を前に手塚治虫文化賞を受賞したこと、「ファイター」のBUMP OF CHICKENは作家デビュー当時から聞いていたこと。あとがきで語られた事実は驚きの連続。
零君の青春
ようやく零君が走った!
彼にナマの感情表現が生まれたっ!
恋の力って大きいな。
努力家の彼が段々と普通の幸せを手に入れていく様子に、それこそが成功なんだと感じる。
桐山くんがんばりました
人に気を使いすぎる主人公ですが、動く時は動きます。
こういうタイプは人の為の方が一直線に動きますよね。おとなしい性格ですが、さすが棋士。攻めるときはちゃんと攻めます。
人に頼るという事もちゃんと出来てますね。
どんどん殻から抜け出てくる様子は、本当に応援したくなります。
毒親登場
一巻からの主人公の孤独に少しづつ答えが出て、ひなちゃんも楽しい学校生活を送っていて…と安心していると、まさかのサイコパスな父親登場。記憶に残るクズさがすごい。こういう人、本当にいるんだよね…。
零君が、大人になった(泣)最後、かっこいいぞ!そして、宗谷名人と同じ例えが使われる程の天才なのですね。川本家のお父さんがどうなるのか、気になる!
桐山、世界一格好良いよ
ひなたちの祖父が倒れた上に、父親が現れ、穏やかな生活を壊します。
桐山は愛しい日常を守るために、川本家の問題に介入し、ひなと結婚宣言をします。
周りに無関心を装い孤独に震えていた少年が、立派になって興奮します。
Posted by ブクログ
・95 日暮里って、生地屋が多いのでしたっけ?問屋なら馬喰町?
・96 プロとしては将棋で負けるわけにはいかないと。いじめ事案は、ちほとセットで考えてしまうのでした。零はひなたひとりに局所化してますけど。
・97 前にもあったような。現在の零があるのも、苛烈な環境あったゆえ?
・101 入江は幼年期の遠泳という苦行を冷やしあめで確認することでモチベーションを維持。最後に冷やしあめということは、入江は勝った?
・104 ひなたの気持ちを確認せずに、零の婚約宣言は暴挙としか。
閉園する駅ビル屋上の遊園地での傘をさすひなたが表紙ですが、遊園地がひなたと父の思い出の場所が悲しみの象徴の雨とセットなのがなんとも。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
零と同じ高校に進学し、充実した日々を送るひなた。3年になり、やり直した高校生活を自分なりに振り返る零。2人のもとに思わぬ人物が現れて…。珠玉の第10巻!!
【感想】
Posted by ブクログ
久方ぶりの新刊。
てっきり、わたしはあかりさんとひっつくのだと思っていました。
まあそれは、よく考えたら、たんにわたしの好みからくる願望なのでした。
思い起こせば、何巻も前から、彼の目はそっち向いていたよなぁと納得した1巻。
しかも、この巻の中ですら、けっこう決定的なシーンがあるのに、父親の前で宣言するまで、気づかなかったわたしは、アホだなぁと。
この「3月のライオン」と「海街ダイアリー」は、わたしのなかでは、同じ棚に入っていて、ものすごく劇的なことがおこっていたり、変化が目に見えているわけでないのに、静かに確実に物語が前に強く動いてるのを感じる不思議な話です。
Posted by ブクログ
高校生のひなちゃん、笑顔いっぱいなのが嬉しい。
ツライこといっぱいあったからね。
安心していると、また問題児「妻子捨男」登場。
この男、サイテー!
Posted by ブクログ
気づけば10巻。
もうすっかりこの世界の虜に…。
ひとつ問題がかたづいて、新たに起こる問題に、
心配で、しかたないのだけれど。
ここまで読んできて、桐山くん、川本家のみんな
そして、彼らをかこむ友情や愛情に
それを乗り越えるための
どんな展開を見せてくれるのか期待もしている。
ますます目が離せない。
Posted by ブクログ
10巻。
ひなも入学し、楽しい高校生活が描かれます。
後半は打って変わって、三姉妹の祖父、祖米二が入院中、三姉妹と母を捨て女のもとに走った父、誠二郎という外道(←こう言わざるを得ない)か何年か振りにきて、三姉妹を追い出して家に帰って住もうとするという事件が起こります。
そして…零のひなへのまさかのプロポーズ⁉︎
この分だと冗談にされて終わっちゃうんだろうけど、衝撃でした。やり方は「ななめ上」ですが、ともかく、零がとてもかっこよく成長しているのを見た気がします。
その他お気に入りコメント(零)
「人生は計り知れない 「一寸先は闇」って言葉たけがメジャーだけど その逆もまた 充分起こりうるのだ 「3分先は光」みたいな でも少しこわい あの灯りがもしまた 遠ざかって行く日が来たら その時 僕はどうするんだろう」
Posted by ブクログ
3月のライオンというこの作品は本当にすごい。
蜂蜜とクローバーも好きだったが、この作品はそれ以上かもしれない。
特にこの刊では主人公零の精神的な成長が丁寧に描かれている。主人公のみならず、様々なバックグラウンドの人間の生き様をまさに将棋を通して描き出す様は圧巻だと思う。
心に響く作品。
一刻も早く次の刊が読みたい。作者の羽海野 チカさんは苦労してこの作品を作ってらっしゃる天才なのだなと感じた。
Posted by ブクログ
最後のほう、ついつい何度も読み返してしまった!
よく言った!って感じ!
こういう情報を集めて相手を詰めていく感じ、とても好き。
本誌読んでないからわからないんだけど、これでパパはおとなしく引き下がるのかな??
Posted by ブクログ
3,4日でいっきに10巻まで読んだ。
素晴らしい。本当に、素晴らしい。
ひとりの人間の成長をここまでちゃんと描ききったのは、本当に賞賛に値する。自分にも、周りにもたくさんの問題を抱えていた桐山くんがここまで変われたことに素直に感動した。羽海野チカさんは天才です。
Posted by ブクログ
将棋と学校生活とプライベート。
一歩一歩、確実に前に進んでいる桐山君(をはじめ、登場人物の一人ひとり)の姿に、どの巻でも心を打たれ、いつも涙を拭くティッシュを抱え込んで読んでます。
まぁ、将棋部新入部員人数の件は・・・アレですが(^^;
桐山君の、川本家を守るための闘いが始まりました。
さすが棋士。
相手がどう出てくるかをじっくり読み、自分の出方を捻出。
「そうきたか…ふむふむ」
と食い入るように見てしまう野次馬の読者(観戦者)になってます。
この漫画のおかげで将棋という世界の奥深さを知ることが出来て感謝です。先崎先生のコラムもありがたい。
将棋を知ると、落語もまた面白味が増すわけで(将棋ネタ多いからね)。
Posted by ブクログ
桐山くん、かっこよすぎるわ!胸がキュンキュンでした。桐山くんは最初の頃に比べて強くなったなぁ。この巻は、学校、対局、川本家のエピソードのバランスがいいと感じました。イラっとさせる新キャラの登場に負けるな、桐山くん!
Posted by ブクログ
ひなたが零の居る高校に入学してきたことで零の高校生活も賑やかになるかと思いきや……。そこは流石に変わらないのか…
でも、変わらない日常だけどその変わらない一人の日々に苦しさを覚えていない様子の零は逆に穏やかな表情で学校を生きている
「逃げなかった記憶が欲しい」との想いから始まった高校生活はまさかの「ま、もういっか」という曖昧なものに着地する
でも、そこにあるのはきっと自分を許すとか受け入れるといった感情であり、曖昧であっても自分の気持ちの収まりどころを見つけられたからこそ、今の高校生活の在り方にも納得を得られたのだろうな
だから今の零なら飛び出すように逃げ出した幸田家にも再び戻ることが出来る。穏やかな表情でお茶を飲むことが出来る
でも、幸田母の方はまだ将棋に人生を預けた零の在り方を上手く受け入れられないままなのかな?
それでも幸田父と零のリンクする部分を見つけられたように、夢の中で他の子供と零のリンクする部分を見つけられたならその内、家族として向き合える日が来るのかな?
そうして零の成長の証を描いた後に102話から始まるのは川本家の問題……
いやぁ、あの父は酷いね。かなり強い毒を持っている
香子も毒を持った人物だったけど、その毒は零や幸田父に向けられており相手に振り向いて欲しいとの気持ちも混ざっていた
けれど、この川本父の毒は生易しい毒ではない。腐った毒だ。一緒の空間に居るだけで心まで汚染されていくような…
そんな人物にひなたとモモだけで向き合うなんてさせてしまってはいけなくて。ひなたの纏う空気、あかりからのSOSを正しく受信した零の対応は素晴らしいもの
まるでいじめ問題の際に自分が思ったようにひなたを助けられなかった悔いの気持ちを此処で発散するが如く機敏に動く零の姿は頼もしい……って、とんでもないこと言い出したよ、この人は!
SNSでプライバシーを大量に集めたと思ったら、確定申告見せて自分は養える側だと示すに留まらず、とんでもない爆弾発言を放ったね!
零の仕返しが始まった途端に毒に汚染されていた空間があっという間にいつもの川本家に戻ってしまったような気がするよ!?
川本父が登場した時はあまりに根深い問題に外野の零に出来ることなんて無いだろうと悲観していたけど、一気に光明が指したように思えた
これも零の精神が色々と成長したからこそ出来ること…なんだろうか(笑)
Posted by ブクログ
ひなちゃん、高校での親友が出来て良かった~で始まり、
将棋とまったり~な日々で流れると思ったら・・・。
びっくりの人格の川本家の父登場!!!
オマケに“ひなちゃんとお付き合い”宣言!?
怒涛のストーリー展開に目が点( ;∀;)
いや~スゴイ!
早く続きが読みたいです♪
Posted by ブクログ
面白いかと言われるとどうしようもなく面白いのだけど、全体的な雰囲気が全くのシリアスか脳天気な描写かに分かれすぎてるところに違和感があるような気がする。
Posted by ブクログ
10巻はほんわかしてるなぁとまったり眺めていたらいきなり、波乱になってきてびっくりな展開。桐山くんがしっかりしているおかげで安心して見える一面も。やはり、桐山くんはしっかりした人である。素晴らしい。おじいちゃんの件とかお父さんの件とか、ゴタゴタすぎるからうわぁーとなった。しかし、早く次が読みたい。
Posted by ブクログ
「進展の10巻」という煽り文句を見て一体どんな内容が展開されるのだろうと楽しみに読んだのだけど、多分これのことだったんだろうなーという部分が近い将来そうなって行くんだろうなーという予想の範疇だったのでちと期待ハズレ。でも大きな決断と勇気の必要な行動だったのは間違いないし、これはこれで必要だったんだろうなと振り返ってみると合点がいくというか何というか。
Posted by ブクログ
育ての母親の独白の回がすごくよかった。零もきっとこういう境遇じゃなかったら普通の子だったんだろうなあ。
あと「他人の気持ちを考える人間が何も考えてない人間に勝てるわけがない」、空気を読んでる場合じゃない、というのがわかるなあと思った。あえて空気を読むべきではないこともある。
Posted by ブクログ
友達にぜひ読んで!と言われて漫喫で一気読み。将棋漫画と漠然と理解していましたが様々な問題を抱えつつ、それぞれがどんどん逞しく強く優しくなっていく過程で次巻待ちとなりました。悲しい過去も辛い出来事もひなちゃん、あかりさん、モモちゃん姉妹と過ごせば溶けていきそうな。引き取ってくれたお父さんも会長も先生も二階堂くんも、あの人もこの人ももう、語り出せばキリがない。ただ少し出てこない香子さんがどういう存在になっていくのか気になります。まずは今はとんでもない三姉妹の父親の動向が気になります。叔母さん、零くん、頑張れ!
Posted by ブクログ
僕の定義では「自分で自分の身を立てられる事」が最低条件です。零君たくましくなったな。わだかまっていた零の心の塊が少しずつ融解していって、ああ時が経つのはいいもんだな。と。油っこい大人たちにもまれて成長していて。なんて思ってたら。だ。親父・・化物すぎやー。
Posted by ブクログ
青春のセントラルドグマに堕ちて行くだけだから 正論を粛々と体現して行く彼を前に_うちの子達は自分の弱さに心を乱し粉々に崩れていった 弱い自分を直視できず手の届く楽しさに飲み込まれ_ある日「だって努力できるのも才能じゃん」と言い放った歩の言葉に「はは」っと夫は笑った_あれが多分あの人が「棋士」としての歩を見限った瞬間だったのだろう 現代棋界の揺籃期とも言えるこの時期に 呉清源レジーム(制度) 冷やし飴にウヰスキー 好きな女の一大事に「空気読んでて何も出来ませんでした」じゃ男に生まれた意味がねーだろ‼︎