【感想・ネタバレ】ゴルゴ13 (200)のレビュー

あらすじ

ついに単行本最高巻数、200巻到達!
反政府ゲリラに悩むアフリカの独裁国家に農業利権を狙う中国が接近する。ゲリラ殲滅のために中国がとった戦法は、ジャングルに毒バエを大量投下するというものだった。その巻き添えを食ったゴルゴはゲリラの女とともに治療薬を探すのだが……表題作『亡者と死臭の大地』『奇跡を呼んだ少年』『欧州再生EU自動車戦争』傑作3編収録!

【亡者と死臭の大地】
反政府ゲリラに悩むアフリカの独裁国家に農業利権を狙う中国が接近する。ゲリラ殲滅のために中国がとった戦法は、ジャングルに毒バエを大量投下するというものだった。その巻き添えを食ったゴルゴはゲリラの女とともに治療薬を探すのだが……

【奇跡を呼んだ少年】
アメリカ・フェニックス。脳腫瘍で入院中の少年は病院を抜け出しバード・ウォッチングをするのが唯一の楽しみだった。そんな少年がある日偶然にも、ゴルゴの射撃を目撃してしまう。ゴルゴが殺し屋だと気づいた彼は、それ以来悪夢にうなされてしまうのだが…

【欧州再生 EU自動車戦争】
不況にあえぐヨーロッパの自動車業界で一人勝ちを続けるドイツ。フランス・イタリアのメーカーは結託し対抗策を講じるが不発に終わってしまう。状況をみかねたフランスの元官僚が打ち出した、対ドイツ戦略とは……?

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ついに200巻に到達…

ゴルゴ13は、何百巻出ようがやるべきことはひとつ。任務を遂行すること。
今回、ゴルゴとし、命の恩人とはいえ、非常手厚いなと思えるエピソードあり。
しかし、ネームが多くて(笑)読みごたえあります。

#深い #カッコいい #シュール

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2021年04月28日

Posted by ブクログ

ゴルゴ13の200巻は2021年4月19日に発売された。第1巻から見ると、48年立つ。長い年月。ゴルゴ13は活躍している。ゴルゴ13は、1968年11月からビッグコミックで、連載が始まった。
ゴルゴ13が、SPコミックとしての第一巻が昭和48(1973)年。1973年は、ベトナム戦争が終結し、日航機が日本赤軍にハイジャックされ、ブルースリーが32歳で死んだ。とにかく、騒がしい時代が終わりに近ずいていた。SPコミックという小さな漫画雑誌は読みやすかった。総発行数は3億冊を超えている。暇なときに、ゴルゴ13をよく読む。とにかく、世界の裏ごとがよくわかる。
今回も、「亡者と死臭の大地」は、中国の一帯一路の重要なターゲット アフリカなのだ。
アフリカーナ国ベアム大統領と中国農業省の幹部 郭との1000万m2(1000ヘクタール、国がやるにはあまり大きくないなぁ。)の農地の貸与の調印から始まる。収穫した穀物の80%をアフリカーナ国におさめるという。小麦を100万トン(日本は2018年小麦生産量76万トン、作付面積27万ヘクタール)と言っているが、1ヘクタールで小麦5トンとったとしても、5000トンしか取れない。つまり、契約する1000万m2が少ないのだ。20万ヘクタール(2億万㎡)いる。まぁ。漫画だから、重箱の隅をつついてもしょうがない。とにかく、契約する面積がしょぼいのだ。100万トン収穫できれば、小麦相場が200ドル/トンなので、2億ドルの売り上げとなる。大統領への500万ドル+ベンツ5台の賄賂は妥当だ。中国農業省の幹部は、16ケ国との契約を結んだと言っている。鉱物資源のことも言っているが、ちょっと担当が違う。鉱物資源の方が利権は大きいと思う。中国人の多くの農業者がその国でコロニーを作っているが、クワを持って野菜を作っている。小麦も手刈りである。それもしょぼすぎるなぁ。トラックだけは多い。ゴルゴ13の農業は、まだ古いのだ。もっとコンバインなど大型化でないと100万トンはとれないよ。
反政府軍に対して、スーダンで見つけたリーシュマニア症を感染させるサシチョウバエをふりまく。サシチョウバエは蚊の約1/3の大きさと小さく羽音もしない、そして刺されると痛みを伴う。治療薬は、ペントスタム。それをゴルゴ13は持っていたが、壊れてしまう。
郭は、毛沢東の大躍進運動で、両親を飢餓でなくしていた。ゴルゴ13をやっつければ、名を上げることができると目論む。なぜアフリカに農業進出してきているのかといえば、中国の農業は危機的な状況で、①森林伐採と砂漠化②土壌の塩分障害③無許可農薬の使い過ぎ④違法な遺伝子組換えコメの普及があって食料危機を迎えるという。なるほど。うまい説明だ。
ゴルゴ13は、リーシュマニア症を抑えるために薬草を使うシャーマンを探す。ブロンニャドゥ(?)という薬草とウコン、インドセンダン、ノウクレアラティフォリアを煎じる。なるほど。寄生虫だから、インドセンダンが効きそうだ。結局、ベアム大統領と郭はゴルゴ13にやられてしまうのだ。
中国のアフリカの悪行が垣間見れるだけでも、いいが。中国のアフリカ進出を阻止するのは、ゴルゴ13だけでは足りない感じがする。まぁ、50年近く年取らずにゴルゴ13は頑張ってくいるので、なんとかなるだろう。やはり、アフリカで末端を狙うよりは、北京に派遣した方が解決は早いと思う。
パソナが、ゴルゴ13を北京に臨時派遣職員として送り、中抜きするということか。そんなアホな。
竹中平蔵、ゴルゴ13に気をつけることだ。

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2021年05月01日

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