北欧を舞台にしたヴァイキングの物語。主人公・トルフィンの少年時代は、殺された父親の仇を取ることだけが生きがいでした。少年ながらに、侵略・略奪・戦争を繰り返し、その過程で人を傷つけることを平気に感じてしまう。そんな彼が、戦って、成長して、失望して、希望を見つける過程が、ゆっくりと描かれていくマンガです。
「世の中から……戦争と奴隷を失くすことは、できないもんかな…」
いつしかトルフィンは、そんな夢を口にします。
ヴァイキングとしての過去の過ちを悔いながら、殺してしまった多くの人の魂を背負って夢に進むトルフィン。彼を通じて「本当の強さとは何だろう」という問いに対する答えが、あるいは願いが、丁寧に丁寧に描かれている傑作です。
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Posted by ブクログ 2023年02月06日
全話を某アプリで読みました。
最初は、復讐だったり、戦闘が中心の話ですが、
最後は、人の赦しの話。
様々な登場人物の人間模様や成長も描写され
素晴らしい作品。最後は泣いてしまった。
トルフィンもヒルドさんも長い旅路の末にようやく救いを得られて本当によかった。
戦士編が終わってから読むのやめてしまった、という方をよく見かけましたがもったいない!トルフィンの人生は奴隷編の終わりからようやく始まった感じがします。