【感想・ネタバレ】ヴィンランド・サガ(20)のレビュー

あらすじ

北海最強の武力集団ヨーム戦士団の跡目争いにはイングランド・デンマーク統一王のクヌートの思惑も絡んでいた。だが闘争心に火が付いたトルケルはクヌートの目論見から逸脱し、もはや誰にも止めることができない。最凶の槍使い・ガルムは人質をとりトルフィンをヨムスボルグに誘い出す。最強の戦士達がヨムスボルグに集結。大きな戦いが幕を開けた!

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北欧を舞台にしたヴァイキングの物語。主人公・トルフィンの少年時代は、殺された父親の仇を取ることだけが生きがいでした。少年ながらに、侵略・略奪・戦争を繰り返し、その過程で人を傷つけることを平気に感じてしまう。そんな彼が、戦って、成長して、失望して、希望を見つける過程が、ゆっくりと描かれていくマンガです。
「世の中から……戦争と奴隷を失くすことは、できないもんかな…」
いつしかトルフィンは、そんな夢を口にします。
ヴァイキングとしての過去の過ちを悔いながら、殺してしまった多くの人の魂を背負って夢に進むトルフィン。彼を通じて「本当の強さとは何だろう」という問いに対する答えが、あるいは願いが、丁寧に丁寧に描かれている傑作です。

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ネタバレ 購入済み

ドサクサでゴチャゴチャ

敵と味方が入り混じり、戦闘シーンがゴチャゴチャしていて、ちょっとよく分からない状況。ストーリーの行き詰まり?

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2022年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

戦時は役に立っても、平時は厄介者の傭兵団。
強い=偉いが染み込んでる連中に転職を勧めても、職業訓練を施しても、まぁ無駄だろう。
嬉々として共食いをする奴らの戦に巻き込まれたトルフィン。
殺さずの誓いは守れるのか??

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2018年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 混迷を極めるヨルムボルグでの戦争にトルケルが現れた20巻である。
 ガルムが人質に奪っていった仲間を取り戻すためには、誰かを殺さないといけない。その覚悟を引き受けながら、その道に堕ちることを許さないヒルドの監視との間にトルフィンは揺れている。
 戦地ではレイフとエイナルが敵方のキーパーソンであるバルドル(トルケルの父の暗殺を命じた陰謀家フローキの孫息子)の助けによって脱出に成功した一方、巡り合わせの悪さでグズリーズは脱出に失敗し、ヨムスボルグの砦に取り残された。レイフもまた戦場で矢を受けてしまう。
 トルケルとの一騎打ちに満足したガルムは物語から一度姿を消し、トルケルに見込まれたシグルドは鎖使いとして戦地に参加し、トルケルは頭髪と髭をチリチリのパーマにする。
 自体は混迷の一途をたどっている。そこにトルケルが現れた、という形である。

 いまだヨルムボルグの情勢は読めず、このエピソードがあと何巻を費やすのかも見えない暗中模索の状態である。
 物語は少しずつ前進しているが、あくまで間の巻としてここでは星四つ半相当と評価している。

0
2018年03月14日

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