【感想・ネタバレ】ヴィンランド・サガ(13)のレビュー

北欧を舞台にしたヴァイキングの物語。主人公・トルフィンの少年時代は、殺された父親の仇を取ることだけが生きがいでした。少年ながらに、侵略・略奪・戦争を繰り返し、その過程で人を傷つけることを平気に感じてしまう。そんな彼が、戦って、成長して、失望して、希望を見つける過程が、ゆっくりと描かれていくマンガです。
「世の中から……戦争と奴隷を失くすことは、できないもんかな…」
いつしかトルフィンは、そんな夢を口にします。
ヴァイキングとしての過去の過ちを悔いながら、殺してしまった多くの人の魂を背負って夢に進むトルフィン。彼を通じて「本当の強さとは何だろう」という問いに対する答えが、あるいは願いが、丁寧に丁寧に描かれている傑作です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年03月29日

アルネイズの夫ガルザル逃亡事件後に、ケティル一族が農場に戻る。
トールギルはクヌート王に抗戦することを伝えずに兵を組織。
ケティルは唯一の救いと思っていたアルネイズが逃亡を企てたことを知り、豹変。温和だった人格が崩壊する。
極限状態で人間性がどう変わるのか、そして死ぬことにしか希望を見いだせぬ状況で...続きを読むかけてあげられる言葉はあるのか。
恐らくここまでがヴィンランドを目指すトルフィンの動機付けとなる序章、ということなのだろう。末恐ろしい作品である。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年11月24日

ようやくスタート地点、「戦士の誕生」。
長い長い旅路と苦悩の果てに、自分が為すべき事を見出したトルフィン。
かつてクヌートが誓った決意と同じというのがまた…。

目に光が宿ったのもいいんですが、エイナルを兄弟と呼んだのが泣ける。いや、ホモいとかそういうんじゃなくてさ(^_^:
道を見出したのと同時に...続きを読む友達・信頼できる中も手に入れたんだなぁ、と。

ケティル悲惨。巻き込まれたアルネイズは更に哀れだけど。
…戦争の被害者なんだよなぁ…。

それにしても蛇強ぇ…。ヨーム戦士一太刀やん。しかも2人。
あれだけ壊滅的な状況で奮戦できるって只者じゃないですな。
…出来ればトルフィンの仲間になって欲しいけど…多分、ケティルと一緒にクヌートの前にしょっ引かれるんだろうなぁ…。惜しい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年08月25日

物語がとてつもなく動いた。
いろんな要素が凝縮され、最後へとつながっていく。
それぞれの思いや行動が素晴らしく絡み合って紡がれていて、誰しもが主人公級の魅力を放っていた。
だが、やはり最後はトルフィンの「兄弟」の一言だろう。何なんだ、この高揚感は。

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ネタバレ購入済み

ヴィンランドへ

2022年08月31日

相変わらずの戦闘シーン。残酷な運命に弄ばれる人たち。マンネリ感も出てきた。そしてようやくヴィンランドの話が見えてきた。

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