北欧を舞台にしたヴァイキングの物語。主人公・トルフィンの少年時代は、殺された父親の仇を取ることだけが生きがいでした。少年ながらに、侵略・略奪・戦争を繰り返し、その過程で人を傷つけることを平気に感じてしまう。そんな彼が、戦って、成長して、失望して、希望を見つける過程が、ゆっくりと描かれていくマンガです。
「世の中から……戦争と奴隷を失くすことは、できないもんかな…」
いつしかトルフィンは、そんな夢を口にします。
ヴァイキングとしての過去の過ちを悔いながら、殺してしまった多くの人の魂を背負って夢に進むトルフィン。彼を通じて「本当の強さとは何だろう」という問いに対する答えが、あるいは願いが、丁寧に丁寧に描かれている傑作です。
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Posted by ブクログ
私はまた、偉大な作品の一つに出遭ってしまったのではないだろうか‥‥‥心して読み進めていこうと思う。
自覚がないだけで
人は皆
何かの奴隷
平和を求めて
ヴァイキング(海賊)がメインの作品です
今まで読んだところまでまとめると、父親を殺された子供が敵をうつために敵のもとで戦いにあけくれます
しかし、あることをきっかけに戦いが嫌になり、戦争がなく、奴隷もおらず、豊かな土地を目指して当時あまり知られていなかったヴィンランド(アメリカ大陸)を目指して旅に出る物語です
戦争シーンでは極端ではないにしろグロテスクな描写があるので、注意が必要ですが、おもしろいです
アニメも放送されたので、新シーズンたのしみにしてます
Posted by ブクログ
最近読んだ中でダントツに面白い作品。
久しぶりに胸が熱くなる漫画に出会えました。
家族愛はただの差別。
なるほど、本当にそうだと思いました。
私はうまく言葉がみつからず。。
長年もやもやしていたのが解消されました。
物語も絵も圧巻で、すごい漫画家さんがいたんだな~と
驚きました。
トルフィンが奴隷になってからのお話がますます面白くなりましたね。
プラテネスも読んでみたい!
大河ドラマの幕開けですねー
北欧の歴史はそんなに詳しくありませんが、当時から既にアメリカ大陸に渡っていた証拠は出てきていますので、コロンブス以前にも当然、往来はあったのでしょうね。
作品冒頭はいわゆるバイキング勢の闘い方が端的に示されていて、作品冒頭のつかみとしては申し分ありませんでしたね。
主人公の少年、短刀を逆手に持っている場面が多いですが、見事に敵の首を討ち取っていましたし。約束の報酬をすっぽかそうとするフランク王国側もしてやられていましたしね。
時系列的にはその後10年前に戻り、これからいよいよ……といったところですね。
3巻までとりあえず読みますね。
アニメを観ておけばよかった。
11世紀の北ヨーロッパが舞台で
ブリテン島を攻めるバイキングの話で
アイスランドとかバイキングのことは良く知らないので
面白かった
Posted by ブクログ
11世紀のヨーロッパを席巻したヴァイキングの物語。
北の民(ノルマンニ)、デーン人と呼ばれた北欧ヴァイキングのトルフィンという短剣使いの少年が主人公。
アイスランドの戦士トールズの息子トルフィンは、なぜか父の仇のアシェラッドに従っていた。
あまり馴染みのなかった北欧の歴史が描かれる。侵略と強奪を繰り返したヴァイキングの傍若無人さが際立っている。