知念実希人のレビュー一覧
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刊行順では3作目ですが、時系列順だと1作目になる『スフィアの死天使 天久鷹央の事件カルテ完全版』のレビューになります。
概要です。
ある患者との間で起きた事件をトラウマに抱えた小鳥遊(たかなし)は、統括診断部の医師として今日から勤務を開始する。聞き慣れない部署に期待と不安を感じながら、小鳥遊は病院の屋上に立つ謎の家の扉を開け、これから始まる宇宙人や謎の宗教と、様々な事件を解決に導く『その人』と出会う。
感想です。
知念実希人さんの『となりのナースエイド』の逆バージョンとも言えますが、天久鷹央の独特な個性は魅力的ですね。
小鳥遊先生の天久鷹央に対する感情の変化、クールビューティーになりきれな -
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おおっ続編は望み薄だとおもいきや、続編が出ていた。
嬉しい嬉しい。
シリーズ第一作よりも、ちょっと舞台と設定をひねってあるのと、主人公の性格もひねってあるので、第一作よりもちょっと読みにくかった印象があるものの、前作が犬だったのに対し、今回は猫ということで行動範囲は広く、そしてより凝った展開なのが面白かった。
もともと人が死んだ後に地縛霊になった魂を導くというのが骨子にあるので、100%文句なしのハッピーエンドにいたるものではなく、ちょっとビターな味わいはあるものの、ひとつひとつの話を積み上げて総仕上げで物語が完成する展開はとても気持ちが良かった。
第三作もあるようなので、これから続きを読むの -
Posted by ブクログ
小学4年生の陸、美鈴、天馬は、ミステリクラブを結成し、時々事件解決に挑みながらも、ほとんどの放課後の時間を部室で過ごす日々を送っている。ある日、担任の真理子先生から、プールに大量の金魚が放たれていた事件の解決を依頼され、早速調査に乗り出した。
著者が本格ミステリー作家とあって、児童書とどうバランスを取るのか期待しながら読み進めた。言葉遣いや舞台設定やキャラなどは、まごうことなき子ども向けなのだが、「読者への挑戦」を仕掛けてくる辺りは普通の短編ミステリーと変わりはなかった。特に子どもたちが一切登場しないプロローグ部分は、普通のミステリーを読んでいるのかと錯覚するほど。
巻末におまけとして、作中