本田由紀のレビュー一覧

  • 教育は何を評価してきたのか

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    様々な著者の論文を集めて新書にしたものであるが、それなりに統一は取れている。
    学力、能力、態度についての歴史的な変遷や現在の状況まで説明しているので、読めば基本的な考えはわかる。また、水平的多様性のすすめがある。
     多様性について企業からの考えも示されているが、非定期雇用の問題が指摘されていないのは教育の限界かもしれないので要注意である、

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    2020年09月20日
  • 教育は何を評価してきたのか

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    今までもやもやとしていたことを資料も使ってはっきりと示してもらえた感じ。特に、教育基本法にもあった「能力に応じて」のくだりは納得。やはり教育の目的は人格の完成にあるのだから、評価をしてはいけないと強く思った。
    それぞれの子どもの良いところを見て伸ばし、社会性を育んでいければいい。
    さらに巻末の提言があり、未来へ向けた指標になる。
    ここで示された「垂直的序列化」と「水平的画一化」という概念はとてもわかりやすく、納得のいくものだった。

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    2020年06月26日
  • 教室内(スクール)カースト

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    スクールカーストのことは大変興味深い。誰でもどこかのグループには位置している。スクールでなくても、2人以上人がいれば極端でなくてもなんとなくカーストは作られる。自分は小学校高学年から中学まで場面緘黙を発症して、この本の表現だと「どのグループにも入らない最下層」を経験しているため、かえって冷静に観察できるようになった気がする。

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    2019年11月17日
  • もじれる社会 ――戦後日本型循環モデルを超えて

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    教育、仕事、家族の問題の本質について、構造的に明らかにしており、いずれの論点もうならせられるもの。興味深い。
    ただ、指摘は鋭いが、具体的に政策としてどのように落とし込めるのかという点はやはり弱い。それを少しずつ、具体化させたいと思う。
    以下、特に印象に残った点。これ以外に、最終章のなかの「親としての在り方」も強く問われた気がする。

    ・教育の病理:学ぶことの意義自体が問われてこなかった。かつ、自分と自分の家族に閉ざされた利害で動いている→社会の連帯が育ちにくい。
    ・家族、仕事に対しても意義が問われていない

    ・柔軟な専門性、柔らかい鎧をもて

    ・ある組織のメンバーに入れてもらうという働き方が日

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    2016年04月01日
  • 教室内(スクール)カースト

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    現高校生の者です。少し、自分の経験と照らし合わせながらスクールカーストについて書いてみたいと思います。
    僕は、中学生の時どちらかといえば下位層でした。成績は良かったので、完全なる最下位層になることはありませんでしたが、劣等感というのは感じていました。スポーツも得意で無かったですし。

    そんな僕に、中2の時転機が訪れます。下位層を仕切ってるような奴が僕に悪口を浴びせてくるので、僕はそいつと関わらないようにしました。どうやったかというと、中位層の人たちと仲良くなるようにしたのです。前述のように、僕は「どちらかというと下位層」であり、もともと中位層にも友達が何人かいたため、その人たちと良く話すように

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    2016年03月05日
  • 社会を結びなおす 教育・仕事・家族の連携へ

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    相変わらず熱い本田先生による憂国の書。
    「社会の維持さえ難しくなるような危機はもう目の前に迫っている(p4)」で始まり、「多くの人々が「このままではだめだ」という感覚を生々しく抱く度合いが高まっている(p52)」で終わっている。熱いけれど分析は冷静で極めてわかりやすい。
    戦後日本の3区分で「戦後日本型循環モデル」がいかに成立・普及し、破綻したか、2つの図と4つの環境要因で明快に説明されている。そして「新たな社会モデル」では従来モデルにはない逆向きの矢印や仕事・教育・家族の3領域を覆う「布団」が示されている。
    「このままではだめだ」と思う1人として、それぞれの領域での関わりを意識していきたい。

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    2015年01月10日
  • 教室内(スクール)カースト

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    スクールカーストという、ネットスラング発祥の極めて捉えにくい事象に対して、社会学的観点で真っ向から立ち向かった前衛的な本。院の博士論文(修士?)の大幅加筆らしいけど、文章全体の青臭さと、大学のお偉いオッサン方にはない研究分野に対する情熱が感じられてそこが良かった。面白い。

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    2014年12月26日
  • 「ニート」って言うな!

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    2006年に出た本だけど、褪せない良書でした。自身もニートの誤用していたなぁと痛感。よくないね。

    続きはまた後で書く。

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    2013年05月27日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    今の日本の若者の苦しみの根本のところを指摘してくれていて、ずーっと頷きながら読んでしまいました。労働世界に対する「適応」と「抵抗」の二つの側面が教育に必要というのに賛成です。困難はいっぱいありますが、大きな方向性を示してくれました。

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    2013年05月20日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    東京大学大学院教育学研究科教授の本田由紀による職業教育論。

    【構成】
    序章 あらかじめの反論
    第1章 なぜ今「教育の職業的意義」が求められるのか
    第2章 見失われてきた「教育の職業的意義」
    第3章 国際的に見た日本の「教育の職業的意義」の特異性
    第4章 「教育の職業的意義」にとっての障害
    第5章 「教育の職業的意義」の構築に向けて

     職業教育には、労働への<適応>と<抵抗>という2つの側面がある。<適応>とは、実業系の高校・高専・専門学校で担われてきた文字通りの職業訓練である。<抵抗>とは普通科高校、大学等で学ぶ労働法規、職業選択等に関する適切な情報とリテラシーの学習などである。

     明治

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    2012年02月18日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    ネタバレ

     若者の就職やキャリア教育のことについて、ここ数年夥しい数の書籍や雑誌の特集号が組まれている気がするけれど、とりあえず、皆が同じ土台で議論をしていくために知っておくべき情報が整理されている本。日本における就職事情の変化、職業教育・キャリア教育の変遷、世界の中での日本の職業教育・キャリア教育、就職事情の位置など、とにかく、「現在の」「日本における」就職事情、職業教育・キャリア教育事情の位置をきちんとマッピングしてくれている。

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    2012年01月27日
  • 日本を変える「知」~「21世紀の教養」を身に付ける~

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    社会を理解する上での道具箱といえるような内容だと思う。 経済、政治、教育、社会、思想、という異なる視点での論述を通じて、 社会の姿が立体的に浮かび上がるような効果がある。 社会科学系の素人がとっかかりとして読むには最適。 あと、いくつもの本を読むだけの時間が取れない忙しい社会人にもお奨め。

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    2013年03月16日
  • 「ニート」って言うな!

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    ネタバレ

     ニートは「情けない」「甘えている」などの根拠のない精神論が一般大衆の間に罷り通り、膾炙される中、そんな風潮に異議申し立てをしているのがこの本。

     一章では、ニートには、非求職型(仕事に就きたいが、今仕事を探していない)、非希望型(今仕事に就きたいと思わない)など様々な種類があること、各々に様々な背景があって(資格試験準備中、家事手伝い、療養中など)、一概には捉えられないこと、一般の固定観念と異なり、ニートと呼ばれる人の約4分の3が職に対する意欲を持っていることなどが挙げられていまる。

     二章では、ニートを敵視する風潮は、97年の神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇事件)により加熱した青少年ネガ

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    2011年06月05日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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     高校生・大学生の就職率が最悪の状況だ。それよりも、失業率も雇用状況も改善の見込みがない。そもそも中途採用の枠すらないのだから、新卒採用枠なんぞもっとないのが当然の成り行きのはずだが、雇用状況が悪い状況では、それに連動して教育も生活も悪くなるのは当然の帰結だろう。コロンブスの卵ではないが、しっかりした収入がまず無ければ、生活することができず、同時に教育への十分な投資もできるはずがない。
     著者は、若年層への過酷すぎる就労環境への風当たりの原因を、社会(国家政府・企業)、学校などが「教育の職業的意義」を軽視し、学校現場で十分な教育をしてこなかったからだと主張する(学校現場といっても、教育政策がま

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    2011年02月06日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    多くの教育関係者、企業人、そしてふつうのお父さんお母さんに読んでいただきたい本です。

    「このままでは、教育も仕事も、若者たちにとって壮大な詐欺でしかない。私はこのような状態を放置している恥に耐えられない(p.214)」

    本田先生の主張は熱いです。

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    2010年12月29日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    労働環境(日本型雇用慣行)の変化と、そこから表出する現状の教育問題、そして対案。
    昨今話題の「キャリア教育」の課題も明確にしており、勉強になった。
    高校段階からの専門教育(職業)を意識した学校・学会・コース再編や、就職後を含む柔軟な移動など、賛同するものも多かった。
    社会に出ても、十分に職業教育を期待できない現状を知り、また、改善の策を見つけられる一書。

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    2010年10月30日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    日本の教育には仕事で活かすことが実利に直結する能力の涵養効果がない。現代の若者の失業率の高さ、フリーター・ニート問題。これらは社会の問題ではなくもはや個人の能力の問題である。だからこそ、教育が職業的能力を育む必要が生じるというのがこの本の骨子。


    私はこの考え方に反対。というのも、職業的能力を学校が育むとしたらそれは学校ではなくて就職予備校になるからだ。むしろ、学生の勤勉が社会に評価するシステムを作るべきだ。なぜなら、それが学生のインセンティブになるから。

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    2010年12月26日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    課題文献
    レポート、ウケ狙って書く。今になってちょっと狙いすぎたなとおもいつつ、提出期限まであと20分という時間を呪う。
    「教育の職業的意義」に僕も賛成するところである。職業的意義を教育制度に考慮することで社会に対する知見もより高度なものとなるだろうし、それが昨今の「若者の政治的無関心」という問題の解決糸口にもなるのではないだろうか。

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    2010年02月24日
  • 教育は何を評価してきたのか

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    2026.08.28 考え方についてはほぼ同意する。
    日本的な教育システムが、生きづらさと日本の活力低下を生み出していると自分も考えている。垂直的序列化による弊害を教育の内部でどう解決していくのか。構造を変えない限りそれは論理的に無理なのか?

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    2026年08月28日
  • 「東大卒」の研究 ――データからみる学歴エリート

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    東大に入れればそれでゴールという訳ではないという事が改めてわかりました。もしかしてそうかな?と思っていた事が可視化された感じ。
    富の再配分や自己責任論はこのまま行けば日本は完全な自己責任論の国になってしまう。
    東大生に読んで欲しい本。

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    2026年06月28日