本田由紀のレビュー一覧

  • 教室内(スクール)カースト

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    スクールカーストという、ネットスラング発祥の極めて捉えにくい事象に対して、社会学的観点で真っ向から立ち向かった前衛的な本。院の博士論文(修士?)の大幅加筆らしいけど、文章全体の青臭さと、大学のお偉いオッサン方にはない研究分野に対する情熱が感じられてそこが良かった。面白い。

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    2014年12月26日
  • 「ニート」って言うな!

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    2006年に出た本だけど、褪せない良書でした。自身もニートの誤用していたなぁと痛感。よくないね。

    続きはまた後で書く。

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    2013年05月27日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    今の日本の若者の苦しみの根本のところを指摘してくれていて、ずーっと頷きながら読んでしまいました。労働世界に対する「適応」と「抵抗」の二つの側面が教育に必要というのに賛成です。困難はいっぱいありますが、大きな方向性を示してくれました。

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    2013年05月20日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    東京大学大学院教育学研究科教授の本田由紀による職業教育論。

    【構成】
    序章 あらかじめの反論
    第1章 なぜ今「教育の職業的意義」が求められるのか
    第2章 見失われてきた「教育の職業的意義」
    第3章 国際的に見た日本の「教育の職業的意義」の特異性
    第4章 「教育の職業的意義」にとっての障害
    第5章 「教育の職業的意義」の構築に向けて

     職業教育には、労働への<適応>と<抵抗>という2つの側面がある。<適応>とは、実業系の高校・高専・専門学校で担われてきた文字通りの職業訓練である。<抵抗>とは普通科高校、大学等で学ぶ労働法規、職業選択等に関する適切な情報とリテラシーの学習などである。

     明治

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    2012年02月18日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    ネタバレ

     若者の就職やキャリア教育のことについて、ここ数年夥しい数の書籍や雑誌の特集号が組まれている気がするけれど、とりあえず、皆が同じ土台で議論をしていくために知っておくべき情報が整理されている本。日本における就職事情の変化、職業教育・キャリア教育の変遷、世界の中での日本の職業教育・キャリア教育、就職事情の位置など、とにかく、「現在の」「日本における」就職事情、職業教育・キャリア教育事情の位置をきちんとマッピングしてくれている。

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    2012年01月27日
  • 日本を変える「知」~「21世紀の教養」を身に付ける~

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    社会を理解する上での道具箱といえるような内容だと思う。 経済、政治、教育、社会、思想、という異なる視点での論述を通じて、 社会の姿が立体的に浮かび上がるような効果がある。 社会科学系の素人がとっかかりとして読むには最適。 あと、いくつもの本を読むだけの時間が取れない忙しい社会人にもお奨め。

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    2013年03月16日
  • 「ニート」って言うな!

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    ネタバレ

     ニートは「情けない」「甘えている」などの根拠のない精神論が一般大衆の間に罷り通り、膾炙される中、そんな風潮に異議申し立てをしているのがこの本。

     一章では、ニートには、非求職型(仕事に就きたいが、今仕事を探していない)、非希望型(今仕事に就きたいと思わない)など様々な種類があること、各々に様々な背景があって(資格試験準備中、家事手伝い、療養中など)、一概には捉えられないこと、一般の固定観念と異なり、ニートと呼ばれる人の約4分の3が職に対する意欲を持っていることなどが挙げられていまる。

     二章では、ニートを敵視する風潮は、97年の神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇事件)により加熱した青少年ネガ

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    2011年06月05日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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     高校生・大学生の就職率が最悪の状況だ。それよりも、失業率も雇用状況も改善の見込みがない。そもそも中途採用の枠すらないのだから、新卒採用枠なんぞもっとないのが当然の成り行きのはずだが、雇用状況が悪い状況では、それに連動して教育も生活も悪くなるのは当然の帰結だろう。コロンブスの卵ではないが、しっかりした収入がまず無ければ、生活することができず、同時に教育への十分な投資もできるはずがない。
     著者は、若年層への過酷すぎる就労環境への風当たりの原因を、社会(国家政府・企業)、学校などが「教育の職業的意義」を軽視し、学校現場で十分な教育をしてこなかったからだと主張する(学校現場といっても、教育政策がま

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    2011年02月06日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    多くの教育関係者、企業人、そしてふつうのお父さんお母さんに読んでいただきたい本です。

    「このままでは、教育も仕事も、若者たちにとって壮大な詐欺でしかない。私はこのような状態を放置している恥に耐えられない(p.214)」

    本田先生の主張は熱いです。

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    2010年12月29日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    労働環境(日本型雇用慣行)の変化と、そこから表出する現状の教育問題、そして対案。
    昨今話題の「キャリア教育」の課題も明確にしており、勉強になった。
    高校段階からの専門教育(職業)を意識した学校・学会・コース再編や、就職後を含む柔軟な移動など、賛同するものも多かった。
    社会に出ても、十分に職業教育を期待できない現状を知り、また、改善の策を見つけられる一書。

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    2010年10月30日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    日本の教育には仕事で活かすことが実利に直結する能力の涵養効果がない。現代の若者の失業率の高さ、フリーター・ニート問題。これらは社会の問題ではなくもはや個人の能力の問題である。だからこそ、教育が職業的能力を育む必要が生じるというのがこの本の骨子。


    私はこの考え方に反対。というのも、職業的能力を学校が育むとしたらそれは学校ではなくて就職予備校になるからだ。むしろ、学生の勤勉が社会に評価するシステムを作るべきだ。なぜなら、それが学生のインセンティブになるから。

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    2010年12月26日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    課題文献
    レポート、ウケ狙って書く。今になってちょっと狙いすぎたなとおもいつつ、提出期限まであと20分という時間を呪う。
    「教育の職業的意義」に僕も賛成するところである。職業的意義を教育制度に考慮することで社会に対する知見もより高度なものとなるだろうし、それが昨今の「若者の政治的無関心」という問題の解決糸口にもなるのではないだろうか。

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    2010年02月24日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    大学の授業で学んだ「間断なき移行」や「一人一社制」などを念頭に起きながら読んだ。

    私の高校は就職者がゼロで、進学か浪人かの2択だったので、高卒就職については解像度が低い。
    それでも、他国と比べて日本の教育の職業的意義が低く、勉強の意義を見出せない学習者が多いという指摘には共感した。学年が上がるほどその割合が増加するのも肌感覚として納得できる。

    本書を読んで、教育の意義について再考すると共に、高校生の勉強のモチベーションの低さと国際的な学力の高さのギャップに、どこか不気味さを覚えた。

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    2025年11月04日
  • 「東大卒」の研究 ――データからみる学歴エリート

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    東大分析✖︎本田由紀先生。

    教育、経験格差、再分配のされなさ、に、最近大変興味(と言うとなんか面白半分ぽくて良くないが、“問題視“というには行動が伴わなくて申し訳ない。)があり、また、仕事で東大生たちと関わる中で、そのエリート同質性(あまりに家庭環境が良い人たち、有名校出身者ばかり)に危機感を覚える中で、新聞で紹介された本。
    本田由紀先生だし、きっと面白い。と思ったら面白かった。

    何より私の中で新しかった、第一世代(非大卒の親を持つ大学生)と大卒の親を持つ学生との分断。

    東大の中に、ジェンダーだけじゃない、複合的な分断や差別があること、なんとなくわかってたけど、はっきりと可視化された。

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    2025年07月11日
  • 「東大卒」の研究 ――データからみる学歴エリート

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    東大卒の人は誰と結婚するのか?に興味があり購入。
    東大卒の男性は男性平均の結婚率よりも高い。恐らく年収との相関が強い。
    東大の女性は結婚できないというのも誤り。
    国立大学は私立公立に比べて同類婚が多いというのも納得がいく。

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    2025年05月24日
  • 「東大卒」の研究 ――データからみる学歴エリート

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    ●2025年5月12日、5/8に吉祥寺・外口書店で見つけた「不安に克つ思考」をメルカリで300円で出品してる方がほかに出してた「分子をはかる」(300円)を出してる医療系の女性がほかに出してた本。920円。

    ●2025年5月26日、東京大学・書籍部にあった。セッションで寄った日。

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    2025年05月26日
  • 「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる

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    国際データで日本とは何か?その特徴をまとめた本です。
    国際比較することで、日本の変だなというところがよくわかる。
    読み終えてみると、「日本ってダメじゃん」という絶望感がひたひたと沁みる。
    日本人の意識調査をまとめたものや、経済的な成長度などを上げたものなど、トピックが複数あるんだけど、どのトピックでも、日本のダメさ加減にうんざりしてしまう…。

    人間関係の話で言うと、いじめそのものは少ないかも知れないが、真面目な人ほど友達が作れないし、いじめられやすい!とか。
    家族関係への満足度が低いとか、お父さんへの敬慕の数値が低いとか…。

    何より、本当は政治でなんとかしなくちゃいけないのに、そういう意識

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    2025年02月15日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    高校の普通科では多様な能力を育成することはできないから、高校の専門科をもっと作るべきではないかという提案があった

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    2024年09月08日
  • 教育は何を評価してきたのか

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    教化の話しがあるが、教えられる側が知らないと食い物にされるだけだと思った
    国や子どもたちの未来をより良いものにするためという目的がないんだろうなと思う
    利権とかで済むハナシじゃない気がするんだよな

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    2024年08月09日
  • 社会を結びなおす 教育・仕事・家族の連携へ

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    わかりやすく読みやすかった。日本が好景気だった頃のモデルや価値観で今の時代を生きようとするのはもう難しい。自分もその価値感(結婚するのがあたり前・いい大学に入っていい会社に就職しないとだめ等)に囚われており苦しいと感じているが、自分と周りの状況をみて今に合った生き方をしていきたい。

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    2023年10月30日