本田由紀のレビュー一覧

  • 「東大卒」の研究 ――データからみる学歴エリート

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    そういえば、何年か前にアンケート依頼があり、あまりに面倒くさそうなので、スルーしてしまっていたという記憶があった。

    こういう本になる事がわかっておれば、アンケートに回答していたかもしれない。そうすると、回答者の年代範囲がもう少し広まっていたであろうに、ごめんなさいm(_ _)m



    図が小さくて全く見る気がしない。その代わりに文中でひとつひとつ細かに説明はしてくれているのだが。読み疲れてしまう。まぁ学術論文ならこれで良いのだろうが、一般読者向けにはなぁ・・・

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    2025年10月18日
  • 「東大卒」の研究 ――データからみる学歴エリート

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    日本の学歴社会の頂点に立つ東京大学は、実は大きな格差を内在している。男/女、東京圏/地方という四象限で分析すると、マジョリティとしての東京圏男子と、マイノリティの地方女子の大きな格差が浮かび上がってくる。東大に入学してくる新入生の半数程度が東京圏男子であり、中高一貫校を経て鉄緑会のような塾歴を持ち進学してくるのが特徴である。地方男子が約30%、東京圏女子が15%と続き、地方女子は約5%となっている。

    東大卒、という学歴に期待されるのは大きく2つの伝統的キャリアがあり、研究機関として世界に伍する最先端の科学技術を探求する研究者と、官僚養成機関として国家の中枢を支える公務員というイメージが先行し

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    2025年07月31日
  • 「東大卒」の研究 ――データからみる学歴エリート

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    話題性としては注目していたが、中身としての新鮮味はそれほどでもなかった。本著のような量的調査で一定の担保を踏まえたうえで、質的な語りがより見られれば面白いとは思う。

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    2025年07月12日
  • 新版 文系でもわかる統計分析

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    統計がわかるようになりたいなあと漠然と思いながら何もせぬまま十数年。ことしはちょっと仕事上でもそんな世界に触れることがあり、動かぬからだにむち打ってようやくこの一冊を読んでみた。一番とっつきやすいかなと思ったから。
    まあ、こんなもんだよねという予想どおりのチンプンカンプン。覚えといたほうがよさそうなところに付箋を貼ってったらページからたくさん付箋が飛び出た状態に。さて、これをどうしましょう……。

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    2025年01月01日
  • 「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる

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    幸せってなんだろう。どうなったら幸せと感じるんだろう。この本を読んでから、私は日本に住んでいる限り本当の幸せを得る事はできないのかもと思ってしまった。自分で変えられる事以外に住む国によって決まってしまう環境の影響が大きすぎる。子供達のためにも人の心が豊かで満たされる国へと変わって行って欲しい。でも、政治家たちには何も伝わらないんだろうな。

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    2024年08月22日
  • 「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる

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    色々な統計データが出てきますが、細かすぎるので詳細に読むことはなく、筆者が要約してくれている文章を読むことで終始しました。データに慣れていないのもありお腹一杯で「結局どういうこと?」って。
    総じて日本にネガティブなトーンで、平易な表現で説明してくれるのですが、メディアを通じて認識している内容から大きな解離はなく「だったよね」で、これも終始しました。
    逆に、昨今の経済社会情勢についての自分の認識と照らし合わせて、「日本、何かどんどん変わってきてるんじゃない?良い方へ」とも感じる次第で、読むのが遅かったかなというのが感想です。

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    2024年03月21日
  • 教室内(スクール)カースト

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    読んでいて胸糞が悪くなる部分と「なるほど、あの頃感じたモヤモヤはこれか」と納得した部分がある。
    自分が高校生だった2000年代前半に比べたらきっと、もっとカーストは酷くなっているのか、ではそこからどうすればいいのかと考えてみたり。教師がどう思っているのかも書かれており、興味深かった。

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    2024年01月27日
  • 「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる

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    ネタバレ

    日本は終わりだ、と言わないためのデータ分析。

    学校、ジェンダー、職場、家族、人間関係など様々な場面の意識調査や統計を国際的に比較して日本の現状を分析しようとする本。著者の政権批判的な態度に反発してしまう読者もいるかもしれない。自分もそのような傾向がある。何を言ってもどうせ変わらない。誰かに任せておけばいい。学校で、職場で、ずっとそのように教えられてきた。それではダメだ、自分から動け、と言われても、ただでさえしんどい毎日で、自分からしんどいことをさらにできるわけがない。

    しかし言わなければ変わらないのだ。言っても変わらない、言わなくても変わらない、ならば少しでも行動した方がいい。デモにネガテ

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    2023年12月02日
  • 「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる

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    様々な国際データに基づいて日本という国が世界と比べてどういう順位か、日本という国はどうなのかをジェンダー、学校教育、経済、政治の観点から考察している。2021年出版なので少し古いが、世界から見た日本の立場は変わらない。かさらに格差は拡がっているかもしれないと思う。
    問題点は明らかになってきているものの、なかなか改善まではいかない。
    最後の文章には
    nobody's free until everybody's free.
    すべての人が自由にならない限り、誰も自由にならない。
    という、アメリカで1960年代から70年代にかけて、人種差別に立ち向かう公民権運動で活躍したファニー

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    2023年11月03日
  • 教育は何を評価してきたのか

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    日本経済の停滞や低賃金は、過去からの教育政策が原因とし、後半の提言で具体案が出ている。
    教育の専門家でない個人としては、現在の教育制度や企業の形について直感的に肯定的な意見を持っている。
    スキルが給与に反映しない社会、メンバーシップ型雇用の国というのも愛すべきひとつの個性と考えた場合に、急激な教育や制度改革は国レベルでの多様性が失われないか。OECD同等を目指して埋没するんじゃないかという気がする。

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    2023年09月06日
  • 教室内(スクール)カースト

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    文章は平易で語り口も優しいが、内容はずっしり。だが最後まで読み終わって、書き方の工夫にやっと気がついた。このタイトルだもの、当事者である児童生徒が手に取る可能性も大いに有り得る。
    ちなみに、使われているインタビュー調査はなかなか生々しくエグい。思うところのある人は覚悟して読んだほうがいいかもしれない。

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    2023年06月12日
  • 教室内(スクール)カースト

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    書いたけど保存せずにF5押しちゃってもう書く気おきない…
    元生徒数人と教師数人にインタビューしてるけど全員スクールカーストの存在に肯定的で教師もガッツリ贔屓している内容だった。
    読んでいて自分が経験したような事がいくつもあったので、辛い思いしたのは自分だけだと気を落とさないように前向きに捉えたい。
    生まれに差はあるし、いじめは勿論過度ないじりを許すことはできないが、カースト上位の人間も努力していて自分もがんばろうと思えた。

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    2023年02月05日
  • 教室内(スクール)カースト

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    学校の中でスクールカーストがどのように構成されているのか、それが生徒にどのような性格を与えているのかがよくわかった。

    スクールカーストの高い生徒は「自分の意見を押し通す」事が出来る。自分の意見を出すのを遠慮する生徒ほど損をし、学校の先生にまで嫌われる。なんだかこの世のシステムの不合理性を感じます。

    全体的に登場人物の発言に違和感を感じるシーンは多いんだけど、特に小林先生がしれっとクズ発言してて笑った。

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    2023年01月29日
  • 「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる

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    ネタバレ

    日々ぼんやりと感じていた日本の諸問題が国際データ比較によって明確な証拠や裏付けとなって明確に見えてくる。

    既知の問題が多く、目からウロコが落ちるような新しい発見はほぼないが、この本を読んで今の日本の現状を再認識できたし、日本を「他人事」のような感覚ではなく、当事者意識を持って捉えられたのがよかった。

    以下、読書メモ
    家族、ジェンダー、学校・仕事、経済、政治どれも密接に関わり合い、複雑に絡み合いながら問題を孕んでいる。

    いつまでも男性を主力戦力として働かせる政府、企業。女性は雇用機会が増えるも、男性の長時間労働を支えるため、仕事と家事の両立必須。
    政府の非正規雇用制度を企業は大いに活用し、

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    2023年01月24日
  • 「ニート」って言うな!

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    ニートという言葉は、イギリスのNEET(Not in ducatoin、Employment or Trainjng)からうまれた言葉であるが、イギリスと日本における、その言葉の定義を見ていくと、年齢層と失業者で大きな違いがある。具体的には、イギリスでは16〜18歳を対象として失業者を含むが、日本では15〜34歳と範囲は広めだが失業者が含まれないとあり意外であった。

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    2023年01月15日
  • 「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる

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    データに基づく社会科学の方法についての啓蒙を目指すと同時に、色々マズいことになっている日本の現状についての啓蒙の書でもあろうとしている。ただ、二兎を追うことになり、どちらも中途半端になった感がある。すでに他の著作でやっているのかもしれないが、もっとテーマを絞って、綿密な分析を分かりやすく紹介する方が、高校生には参考になるし、興味も湧くと思う。

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    2022年08月10日
  • 「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる

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    (メモ)高度経済成長での圧倒的な成長を支えたのは、家族内分業、家族的企業であったがそれが時代遅れになっている。労働意欲の低下、学業への主体的意欲の無さや、貧困の連鎖、自己効力感の低下、、、日本に漂う閉塞感。宮台真司は「終わりなき日常を生きろ」と述べるにとどまっているような現実。
    本書では海外データに基づき比較する事で著者なりの政策的な解決策のヒントを示している。

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    2022年07月21日
  • 「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる

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    2021年11月24日(水)にジュンク堂書店三宮店で購入。11月25日(木)に読み始め、26日(金)読み終える。

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    2021年11月26日
  • 教育は何を評価してきたのか

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    マイケル・サンデルの「実力も運のうち 能力主義は正義か?」の解説に本書が引用されていたため、読んでみることに。本書ではまず、日本人の異常さとして1.異常に高い一般的スキル、2.それが経済の活力にも社会の平等化にも繋がっていない異常さ、3.そして人々の自己否定や不安の異常な濃厚さを挙げる。これらを解明し、解決していく手立てが本書で論じられる。能力主義とはmeritocracyの日本語訳だが、本来は「業績主義」と訳すべきもの。海外のmeritocracyと日本の「能力主義」が乖離していく辺りに原因のひとつを求める下りは納得だが、全体に文章が硬く読みやすいとは言えない。25%ほど読んで挫折・・・積ん

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    2021年09月18日
  • もじれる社会 ――戦後日本型循環モデルを超えて

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    日本社会での能力をめぐるフレームワークは学力及び人間力の垂直的多様化(格差)に偏り、コンテンツに即した水平的多様化が極めて脆弱であるとともに、能力の形成と発揮をめぐる責任が強固に個人および母親に帰属されている。

    世界はどこも厳しい、日本はまだマシ、ってわけでもなさそうです。

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    2021年08月28日