本田由紀のレビュー一覧

  • 「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる

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    ネタバレ

    日本は終わりだ、と言わないためのデータ分析。

    学校、ジェンダー、職場、家族、人間関係など様々な場面の意識調査や統計を国際的に比較して日本の現状を分析しようとする本。著者の政権批判的な態度に反発してしまう読者もいるかもしれない。自分もそのような傾向がある。何を言ってもどうせ変わらない。誰かに任せておけばいい。学校で、職場で、ずっとそのように教えられてきた。それではダメだ、自分から動け、と言われても、ただでさえしんどい毎日で、自分からしんどいことをさらにできるわけがない。

    しかし言わなければ変わらないのだ。言っても変わらない、言わなくても変わらない、ならば少しでも行動した方がいい。デモにネガテ

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    2023年12月02日
  • 「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる

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    様々な国際データに基づいて日本という国が世界と比べてどういう順位か、日本という国はどうなのかをジェンダー、学校教育、経済、政治の観点から考察している。2021年出版なので少し古いが、世界から見た日本の立場は変わらない。かさらに格差は拡がっているかもしれないと思う。
    問題点は明らかになってきているものの、なかなか改善まではいかない。
    最後の文章には
    nobody's free until everybody's free.
    すべての人が自由にならない限り、誰も自由にならない。
    という、アメリカで1960年代から70年代にかけて、人種差別に立ち向かう公民権運動で活躍したファニー

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    2023年11月03日
  • 教育は何を評価してきたのか

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    日本経済の停滞や低賃金は、過去からの教育政策が原因とし、後半の提言で具体案が出ている。
    教育の専門家でない個人としては、現在の教育制度や企業の形について直感的に肯定的な意見を持っている。
    スキルが給与に反映しない社会、メンバーシップ型雇用の国というのも愛すべきひとつの個性と考えた場合に、急激な教育や制度改革は国レベルでの多様性が失われないか。OECD同等を目指して埋没するんじゃないかという気がする。

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    2023年09月06日
  • 教室内(スクール)カースト

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    文章は平易で語り口も優しいが、内容はずっしり。だが最後まで読み終わって、書き方の工夫にやっと気がついた。このタイトルだもの、当事者である児童生徒が手に取る可能性も大いに有り得る。
    ちなみに、使われているインタビュー調査はなかなか生々しくエグい。思うところのある人は覚悟して読んだほうがいいかもしれない。

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    2023年06月12日
  • 教室内(スクール)カースト

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    書いたけど保存せずにF5押しちゃってもう書く気おきない…
    元生徒数人と教師数人にインタビューしてるけど全員スクールカーストの存在に肯定的で教師もガッツリ贔屓している内容だった。
    読んでいて自分が経験したような事がいくつもあったので、辛い思いしたのは自分だけだと気を落とさないように前向きに捉えたい。
    生まれに差はあるし、いじめは勿論過度ないじりを許すことはできないが、カースト上位の人間も努力していて自分もがんばろうと思えた。

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    2023年02月05日
  • 教室内(スクール)カースト

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    学校の中でスクールカーストがどのように構成されているのか、それが生徒にどのような性格を与えているのかがよくわかった。

    スクールカーストの高い生徒は「自分の意見を押し通す」事が出来る。自分の意見を出すのを遠慮する生徒ほど損をし、学校の先生にまで嫌われる。なんだかこの世のシステムの不合理性を感じます。

    全体的に登場人物の発言に違和感を感じるシーンは多いんだけど、特に小林先生がしれっとクズ発言してて笑った。

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    2023年01月29日
  • 「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる

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    日々ぼんやりと感じていた日本の諸問題が国際データ比較によって明確な証拠や裏付けとなって明確に見えてくる。

    既知の問題が多く、目からウロコが落ちるような新しい発見はほぼないが、この本を読んで今の日本の現状を再認識できたし、日本を「他人事」のような感覚ではなく、当事者意識を持って捉えられたのがよかった。

    以下、読書メモ
    家族、ジェンダー、学校・仕事、経済、政治どれも密接に関わり合い、複雑に絡み合いながら問題を孕んでいる。

    いつまでも男性を主力戦力として働かせる政府、企業。女性は雇用機会が増えるも、男性の長時間労働を支えるため、仕事と家事の両立必須。
    政府の非正規雇用制度を企業は大いに活用し、

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    2023年01月24日
  • 「ニート」って言うな!

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    ニートという言葉は、イギリスのNEET(Not in ducatoin、Employment or Trainjng)からうまれた言葉であるが、イギリスと日本における、その言葉の定義を見ていくと、年齢層と失業者で大きな違いがある。具体的には、イギリスでは16〜18歳を対象として失業者を含むが、日本では15〜34歳と範囲は広めだが失業者が含まれないとあり意外であった。

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    2023年01月15日
  • 「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる

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    データに基づく社会科学の方法についての啓蒙を目指すと同時に、色々マズいことになっている日本の現状についての啓蒙の書でもあろうとしている。ただ、二兎を追うことになり、どちらも中途半端になった感がある。すでに他の著作でやっているのかもしれないが、もっとテーマを絞って、綿密な分析を分かりやすく紹介する方が、高校生には参考になるし、興味も湧くと思う。

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    2022年08月10日
  • 「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる

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    (メモ)高度経済成長での圧倒的な成長を支えたのは、家族内分業、家族的企業であったがそれが時代遅れになっている。労働意欲の低下、学業への主体的意欲の無さや、貧困の連鎖、自己効力感の低下、、、日本に漂う閉塞感。宮台真司は「終わりなき日常を生きろ」と述べるにとどまっているような現実。
    本書では海外データに基づき比較する事で著者なりの政策的な解決策のヒントを示している。

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    2022年07月21日
  • 「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる

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    2021年11月24日(水)にジュンク堂書店三宮店で購入。11月25日(木)に読み始め、26日(金)読み終える。

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    2021年11月26日
  • 教育は何を評価してきたのか

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    マイケル・サンデルの「実力も運のうち 能力主義は正義か?」の解説に本書が引用されていたため、読んでみることに。本書ではまず、日本人の異常さとして1.異常に高い一般的スキル、2.それが経済の活力にも社会の平等化にも繋がっていない異常さ、3.そして人々の自己否定や不安の異常な濃厚さを挙げる。これらを解明し、解決していく手立てが本書で論じられる。能力主義とはmeritocracyの日本語訳だが、本来は「業績主義」と訳すべきもの。海外のmeritocracyと日本の「能力主義」が乖離していく辺りに原因のひとつを求める下りは納得だが、全体に文章が硬く読みやすいとは言えない。25%ほど読んで挫折・・・積ん

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    2021年09月18日
  • もじれる社会 ――戦後日本型循環モデルを超えて

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    日本社会での能力をめぐるフレームワークは学力及び人間力の垂直的多様化(格差)に偏り、コンテンツに即した水平的多様化が極めて脆弱であるとともに、能力の形成と発揮をめぐる責任が強固に個人および母親に帰属されている。

    世界はどこも厳しい、日本はまだマシ、ってわけでもなさそうです。

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    2021年08月28日
  • 教育は何を評価してきたのか

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    メリトクラシーという用語が、日本では「能力主義」と訳されることが、そのまま受け入れられているというところが、やはり日本は本当の近代化がなされずじまいで、脱近代の時代を迎えようとしてしまっているのだなと、思う。
    まずは近代化からですね…。(ムリか)

    このように間違った訳語が流布されることで、独自の考え方がどんどん再生産されてしまうという悲しさ!というより間抜けすぎるでしょ。
    それに加えて水平的画一化(ハイパー強化)により、「態度」や「資質」を養うことを強いられている子どもたち。その閉塞感たるや、想像に難くない。

    経済的基盤が高く、クラスに影響力もある生徒は、勉強もよくできて、道徳の授業が好き

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    2021年08月01日
  • 教室内(スクール)カースト

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    sc
    堅くなくて読みやすい。専門的なものを欲している人には向いていない。
    教師の話はなんかなぁって思った。

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    2020年12月15日
  • 教育は何を評価してきたのか

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    教育関係の本にしては珍しくデータや引用を多用している。明治以降今日までの日本の教育言説を分析し、まず日本社会の現状と日本の教育の特徴に触れて、戦前、80年代まで、90年代、2000年以降に分けて論じている。

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    2020年09月03日
  • 教育は何を評価してきたのか

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    小学校まで
    横並び推奨(水平的画一化)

    中学校
    横並び・縦並び評価半々

    高校から
    縦並び評価(垂直的序列化)

    生徒に対する評価はこんなイメージなので、生徒が自己肯定感を持つのは難しいかな。

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    2020年07月26日
  • 教育は何を評価してきたのか

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    曖昧な資質・能力論や言説への批判はうなずける。一方で保守派といわれる現政権が退いたとしても、野党も教育観や資質・能力などの見方はかわらないのではないかと思う。

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    2020年06月24日
  • 教室内(スクール)カースト

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    スクールカーストは生徒・教師の両面から異なるメカニズムで維持されている。いまや市民権を得ている「スクールカースト」という言葉ですが、この本が出版された2012年12月時点では、言葉じたいはあったものの、社会学・教育学の対象にはなっていませんでした。なので、スクールカースト研究の先駆けみたいな本。本書は筆者の修士論文を再編集したものというから驚きです。

    この本では、生徒(中学2年生)へのアンケート調査と大学生10人、現役教師4人へのインタビュー調査をもとにスクールカーストについて論じられています。スクールカーストとは、クラスのなかのグループにランク付けがされ、下位のグループは上位のグループに逆

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    2021年10月23日
  • 教室内(スクール)カースト

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    ネタバレ

    む??? むむむ???
    衝撃。
    まじでこんなこと起こってるの??

    私が鈍感に生きてきすぎた?!
    いやいや。
    このレベルで展開それていれば、さすがに誰でも気づくよね。
    こんなんありえへんゎ...。

    しかも、大学生になって、思いだしながら語っているインタビュイーが、悪気ナッシングでこの価値観を語っているのも衝撃以外の何物でもなく。
    いじめじゃないですよー、とか明るく言うけど、第三者が聞くと、もはやいじめにしか見えない内容も...
    うーん。
    全国てどれくらい、こんな状況なんすかね...。

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    2020年04月24日