本田由紀のレビュー一覧

  • 「ニート」って言うな!

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    ネタバレ

    「ニート」という言葉は、もうあまり聞かなくなった気がするけれど。

    ・イギリスの「NEET」=16~18歳、学生でもなく働いてもいない、失業者を含む
    日本の「ニート」=15~34歳、〃、失業者を含まない
    ・少年犯罪は凶悪化も増加もしていない。むしろ終戦直後の方が、いずれの点においても悪い状況にあった。
    ・同書の中でも述べられている通り、「ニート」論に限らず、あらゆる若者バッシングの構造を見抜くヒントが示されている。政治、経済、雇用といった側面から問題解決が図られるべきところを、教育や精神論にすり替え、自己の醜く耐えがたい部分を若者に投影することで溜飲を下げる人々がいるという。これは私自身にも無

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    2011年08月27日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    マクロ的な視点で書かれている本ということでは、けっこうデータの裏付けはあって納得できると思います。ただ、職業的意義を持った教育の推進にはものすごく時間がかかるというか人の考えを根底から覆していかなきゃいけないので大変だと思いますね。あまり現実的ではないと感じます。教育を変えるとなると、働く現場の考えも変えていかなければならない。今、企業で中核を担っている「苦労した世代」が退出していく中で、新たな考えを少しずつ若い世代に広めていく手段を考えるべきかと思います。

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    2011年08月06日
  • 「ニート」って言うな!

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    ニート問題の論じられ方、そういう論じられ方にはどういう構造的問題があるのはをデータに基づいて分析し問題提起した1冊。3部構成でそれぞれ3にんの著者がテーマ別に論じている。

    1部ではニートの定義と、本当に必要な支援策について。問題なのは非希望型と非求職型の人、ひきこもり、犯罪親和層を一色淡にしていることだ。非希望型とは今働く必要も予定もない人。非求職型とは働く意欲はあっても病気やけがで働けない人のこと。非希望型には教育機関への入学準備者や結婚を控えた女性、身障者なども含まれており、そもそも実数は増えていない。色々なライフスタイルの人が、データ上でひきこもり・犯罪親和層と同じ扱いを受けている。非

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    2011年01月23日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    最近のキャリア教育になんとなく違和感を感じていたが、その理由がこの本を読むとよくわかります。社会問題を個人の問題にすり替え、自己責任で解決しろという立場は問題です。戦後の高度成長時代に、その時代のニーズによって確立された終身雇用や新卒一括採用という制度を温存したままで、若者にキャリアを考えさせるのは若者を余計混乱させるだけです。しかし、どうすればよいのかという部分は結構難しい。まずは、この事実を若者が理解して戦略を考えることが必要。たあとえば、大学卒の男子の56%しか就職できないことを知るべきだ。

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    2010年09月04日
  • 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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    先輩に借りた本第2弾。

    はじめタイトルを見たとき、教師の職業倫理の話かと思ったが、中身は職業教育の話。タイトルが悪い。

    じっくり読み込んだわけではないが、長い割には要は何、というところがよくわからなかった。特に現在職業教育が求められている背景。格差拡大・派遣労働?だけでは飛躍していないだろうか。

    あと専門学校や資格学校がある中、職業教育が不足している背景がよくわからなかった。

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    2010年06月17日