森晶麿のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
摩訶不思議な俳句×ミステリー小説。連作短編集である。
主人公は編集者・古戸馬(ことば)。友人で俳人の虚池空白(うろいけくじら)を編者にムック本『Nの歌を聴け』を製作中。虚池は、界隈ではちょっと名のしれた俳人で「自由律俳句の伝道師」とも呼ばれている。
ムック本に載せるのは、野良句(のらく)と呼ばれるもの。街中やふとしたところに落ちている、読み人知らずの自由律俳句のことで、主に看板や落書きから拾っている。僅かな文字・言葉から生まれた自由律俳句の解釈が謎となり、二人は頭を悩ませる。
そもそも自由律俳句なのか、誰がどういう意図で詠んだのか、句の解釈がミステリー(=謎)になっているというのが面白い -