感情タグBEST3
Posted by ブクログ
御伽話の解釈の仕方に驚いた。シンデレラや眠り姫・人魚姫だったり…。担当編集者の月子は、恋愛小説家である夢宮宇多のデビュー作「彼女」に惚れ込む。しかし、夢宮宇多に突如偽疑惑がかかる。小説の内容と現実が重なっていることが疑惑の根源になっている。夢宮宇多は恋愛小説家なのか、あるいは偽恋愛小説家なのか。
Posted by ブクログ
大好きなグリム童話の話が絡めてあってすごく面白かったです✨
そういう視点で見れるなんて!?と何回も驚きました。
いろんな視点から見るグリム童話の話が好きなので面白かったです。
Posted by ブクログ
初読みの作家さん。連作短編集。一冊通して解決へと進む事件はミスリードされたなぁ。各話で童話の新解釈が現在の事件のカギとなる。新人恋愛小説家、夢先生に振り回される新米作家月子の会話が面白い。夢先生の本名は最後まで出てこなかった。続巻が出ているので、これは読まねば。他の作品も読んでみたいと思える作家さんに出会えてうれしい。
Posted by ブクログ
おとぎ話の解体と、それをモチーフにした事件。
おとぎ話に隠された風刺?みたいなのは好き。「眠りの森の美女」のはなしがなかなかダークでおもしろかった。
夢センセの書いた小説も作中作として織り込まれていて、最後はおおっと思ったけど、犯人の登場が唐突では?
Posted by ブクログ
連作ミステリ。
シンデレラ、眠れる森の美女、人魚姫、美女と野獣、ロマンチックな話の別解釈と現実の世界でのミステリがリンクして面白く読むことが出来た。特にシンデレラはガラスの靴に主観を置くという考え方が面白かった。
恋愛小説の部分はエッセンス程度でほぼ本格ミステリ。
Posted by ブクログ
■俺がニセモノだったら、どうする?
「第一回晴雲ラブンガク大賞」を受賞して、華々しく文壇にデビューした恋愛小説家・夢宮宇多。その勢いを買われてか、恋愛小説のようにロマンティックな体験談を持つ女性を実際に訪ねて話を聞く、というネットテレビ番組のホスト役の仕事が入ってくる。担当編集・井上月子の説得で仕事を受けることとなったのだが、そこで出会った女性は、まさに現代のシンデレラのようなエピソードを持つ女性であった。しかし、夢宮宇多は話を聞くうちにエピソードの隠された真実に気づいていく…。その一方で、夢宮宇多の受賞作は亡くなった彼の幼馴染みが書いたのではないか、という疑惑が浮上し、物語は意外な展開を見せはじめるが―。アガサ・クリスティー賞受賞の鬼才が放つ、連作恋愛ミステリ!!
Posted by ブクログ
なかなかにひねくれた小説。恋愛小説的要素をはらみつつ、シンデレラとか眠れる森の美女とかの童話を、夢も希望もない解釈で切り崩す。色んな意味で面白い。ミステリーとしてもかなり面白いです。
Posted by ブクログ
謎だらけの偽?恋愛小説家と新米編集者コンビがシンデレラや眠り姫などのおとぎ話のような事件の真相を追うミステリー連作短編集
さすがシリーズ化されてる作品やなって感じのキャラ強恋愛小説家と新米編集者のコンビがいい味だしてていい感じ!
おとぎ話に絡めるだけじゃなくおとぎ話自体もミステリーとして楽しんでいく感じで面白い。
Posted by ブクログ
面白かったです。夢センセの童話の解釈が思いもよらなかったものばかりで、とても興味深かったです。幼少の頃に読んだ、シンデレラや人魚姫が苦く感じられました。読みやすくてすらすら進みます。人魚姫の中の、「感傷と恋は似ているけんが、違うもんだで。」、心にちくりと刺さりました。ちょっと黒猫を思い出しましたが、夢センセもいいなぁ。続きがあるようなので気になります。「彼女」が読んでみたくなりました。