森晶麿のレビュー一覧

  • 黒猫の回帰あるいは千夜航路

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    シリーズ通して読んでる身としてはエピローグがひたすらジーンときます。ここで終わるのも綺麗だけど、まだまだこの先の二人を見てみたい気持ちも。個人的には「戯曲のない夜の表現技法」が一番のお気に入り。全編通して愛と死が貫く、二人に捧げられたかのような美しい一冊。

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    2016年01月20日
  • 黒猫の回帰あるいは千夜航路

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    少しずつやっと縮まってゆく黒猫と付き人の距離。今回文字通りfinとなってしまうの?それでも構わないくらい美しくまとまっています。「空とぶ絨毯」「独裁とイリュージョン」「戯曲のない夜の表現技法」「笑いのセラピー」「男と箱と最後の晩餐」「涙のアルゴリズム」6つの短編集の形をとってはいるがふたりが過去も未来も念頭に置いて回帰を重ねながら航海をともに誓っていこうという内容でした。このシリーズ、まだ続いてほしいものです。

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    2016年01月03日
  • 黒猫の回帰あるいは千夜航路

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    装画といい、短編集といい、ミナモといい、原点回帰?!と思っていたけれど、ちゃんと成長していて進んでいて、愛があふれる物語でした。すごーくハッピーエンド!だけじゃない感じがこのシリーズの好きなところだなぁと改めて思います

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    2016年01月01日
  • 黒猫の接吻あるいは最終講義

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    2015-137
    二人の距離感が好き。
    相変わらずの美学講義は全然理解できないけど、それでも面白いです。

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    2015年12月19日
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理

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    好きだなぁ、森晶麿。

    テンポの良さと心地よさ。なのに『ついてこい!』っていう強引な引っ張りがなくて、きちんと考えさせられる。考えることは、推理じゃない。あくまで人間心理みたいなところ。

    黒猫シリーズもおもしろかったし好きだけど、柔らかな、比べるとちょっとあほな空気が、好きです。

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    2015年11月17日
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導

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    黒猫絶対かっこいい。
    2人の関係が進むのかどうなるのかハラハラしながら読みました。この終わり方でいいんだきっと。やはり頭のいい男性は素敵

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    2015年09月29日
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理

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    第1話で死屍累々な酔っ払い集団が登場した時はどうなることかと思いましたが、きっちりとロジカルなお話でした。
    酔っ払いには酔っ払いのロジックがあるということなんでしょうけど、この集団、身近にいたら迷惑だろうなぁ。個人的にはエリカ嬢があっさり退場してしまったのがちょっと残念でした。

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    2015年07月23日
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理

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    ■酔いしれるは酒と恋、とびきりの謎。

    戸山大学に入学した坂月蝶子は痩身の文学青年・神酒島先輩から声をかけられ、“スイ研”―酔理研究会に入ることに。そこで目にしたのは、数々の酒と恋と、日常の謎。新歓コンパや野球交流戦、月愛でる学園祭に雪の冬合宿と、移ろう四季の中で出合った謎を神酒島はするすると解いていく。酒に酔えない体質の蝶子だが、神酒島が読み解く謎の理は不思議な酔いの余韻を残していき…。切なくてじれったい、青春恋愛ミステリ!

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    2015年07月16日
  • 四季彩のサロメまたは背徳の省察

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    耽美で淫靡な連作ミステリ。「歩く女百科事典」ってなんだそりゃあ、とか。節操ないにもほどがあるだろ、とか突っ込みたくなってしまうのですが。猥談もこんな感じで語られると芸術的に思えてきますね……現実にいたらかなり困りそうだけど、キャラクターとしては魅力的です。
    一人の少女の死を巡る謎から、それぞれの恋慕と嫉妬と謀略がぐるぐる渦を巻いて深まっていく物語は絶品。そして怒涛のラストにはもう絶句するしかありませんでした。「サロメ」を絡めたなんとも美しくて残酷な謎は、永遠に解かれることがないのかもしれません。

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    2015年06月30日
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の恋と酔察

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    これは読んでいてお酒が飲みたくなる作品。一歩間違えば酔っ払いの戯言だがちょくちょく至言が挟まれてるのも興味深い。

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    2015年06月28日
  • 四季彩のサロメまたは背徳の省察

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    ああやっぱりカラス…!可愛いやないの。
    乳房もんだりなんだりなかなかエロスでした。
    森センセは女子が好きそうな男子をよく知っとられる。
    黒猫読み返したいな。買うべきか。

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    2015年06月16日
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導

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    二人の出会い、そして今のような関係に至るまで。黒猫がかっこよすぎてつらいです。
    そしてもう一目惚れですね、ですよね。

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    2015年05月06日
  • 四季彩のサロメまたは背徳の省察

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    フェティシズム全開の内容なのに不思議と下品にはならず、むしろ美しく感じてしまうのは森さんの醸し出す雰囲気の為せる業だと思う。癖のある登場人物達を上手く動かしている印象だが、いかんせん最後の展開は恐すぎる。

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    2015年06月07日
  • 黒猫の薔薇あるいは時間飛行

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    フランスへ行ってしまった黒猫が恋しくてちょっと切ないなか、彼女は教授とともに作家のインタビューへ。そこからまたも謎を解き明かすべく足を使って考えていく。一方黒猫も変わってしまった音楽家、その家に住む謎の男。庭園の謎を解明し、さらに大教授のピンチも救う。凄すぎる24、25歳?彼女も頑張ってます。お互いにモテ期が。最後がまた切なくなる展開で、二人の背中を全力で叩き押したくなります。

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    2015年04月27日
  • 黒猫の接吻あるいは最終講義

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    2人のバレリーナが同じ演目の同じシーンで事件が起き、そこから謎を解明しようと彼女がひとりで首を突っ込んだ結果、巻き込まれていくお話。突っ込まされたというのが正しいけれど、この二人の関係がもどかしくて小難しいこととか時には捨ててくれと言いたくなります。最後のおくりものにはきゅんとさせられましたが。

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    2015年04月27日
  • 黒猫の遊歩あるいは美学講義

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    これは私の頭だと一回読んだだけでは理解しきれないですが、二人の小難しい会話がだんだん楽しくなってきます。よく本からここまでいろいろな事を思いつくと感心してしまいます。研究者ならそれも普通のことなんでしょうか。話はちょっとこれは飛躍?というように感じられる部分もありますが、丁寧な文体で納得するように導かれます。続きもまた読みたくなりました。

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    2015年04月12日
  • 黒猫の約束あるいは遡行未来

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    ネタバレ

    このシリーズはどんどんすっきりとして面白くなっていっている気がする。構成が特にうまくなっているように思う。それから事件の内容も、シリーズのはじめの方はややリアリティに欠けると感じていたが、違和感なく読めるようになってきた。

    最後の映画の描写は、本当に映画を一本見たような感覚がしたが、そこに様々な謎の答え合わせが詰め込まれていて驚いた。ミステリらしさはあまり期待していなかったが、回収されずに終わるのかと思われた伏線がいろいろと回収された。ゆっくり読めば気づいたかもしれないが、本書はサクサク読めるので流していた。

    個人的に気になったのは
    ・エレナはどこの出身なのか
    ・エレナはなぜ、どうやってヒ

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    2015年04月11日
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導

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    このシリーズ、ほんとうにいいな。

    警戒していた初期から、徐々に檻が薄れていく感じ。
    しかし黒猫の付き人にたいする目線はいつも優しく思える。
    第4話のなかみにびっくりして
    第6話のキーワードに懐かしさと未来をみつけた。

    あとがきに書かれていた森さんの対談(?)を読んで、『ほんとうにこういう思考の人がいるんだ』とすこしびっくりした。

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    2015年03月05日
  • 黒猫の約束あるいは遡行未来

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    待望の新刊。やっと読めた!一気読みでした!
    本当に面白い!!!
    建物への考察やポオの作品に対する考察も面白かったし、事件の真相も興味深かった。

    そして何より黒猫がっ!!!!!
    もうっ!!!
    この2人の関係、すごく素敵だよなぁ。
    ほっこりできました( ´ ▽ ` )

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    2015年01月12日
  • 黒猫の約束あるいは遡行未来

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    黒猫シリーズの5冊め。今回は、イタリアが舞台。パリから遡行する塔の調査にきた黒猫と、学会できたロンドンで映画監督にスカウトされた付き人が再会する。人間の可能性であるところの黒猫と、人間の心であるところの付き人が少し近くなったところで物語はおわる。
    ポオの解体中はやや少なめで、でも付き人の成長をうかがわせる内容になっている。

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    2015年01月12日