森晶麿のレビュー一覧

  • キキ・ホリック

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    ジャンルを並べると百合ホラーミステリーという感じ
    全体から漂うわざとらしさ
    こういうのでいいんだよこういうので
    最近現実的な小説ばっか読んでたから楽しめた
    プロローグの叙述トリックみもいい
    妙に反応の薄い主人公は最初から植物になりかかっていたのかもしれないと思わせる

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    2025年07月13日
  • 超短編! ラブストーリー大どんでん返し

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    ラブストーリー版の「超短編!どんでん返し」。アンソロジーではなく、森晶麿さん一人で31作。すごい。31作同じサイズの短編を書き出版されるクオリティに仕上げるのは、さすがプロの仕事。面白かった。

    特に好きだったのは『ジャンゴリウムにて』『ネクタイ』『運命を祝ってあげよう』『鬼の島』『うつくしい耳』『オール・アバウト・マイ・フェア・レディ』。勉強になるものも多かった。

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    2025年06月12日
  • 名探偵の顔が良い―天草茅夢のジャンクな事件簿―(新潮文庫nex)

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    書店でジャケ買いした作品。面白かった!
    続きがあれば良いなあ!
    この作者さんの他の作品も読んでみたいと思った。

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    2024年11月05日
  • 黒猫の遊歩あるいは美学講義

    匿名

    世界観が美しすぎて...!解説にもありましたが、こんなに上品という言葉が似合う小説は他にないと思います。美学の話が分からなくても、雰囲気だけでも楽しめます。

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    2024年05月02日
  • 黒猫と歩む白日のラビリンス

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    短編集
    相変わらず楽しませてくれる作品
    灰島教授が出てくる作品も含まれているとは…
    黒猫シリーズを読むと読書をする際に背筋が伸びる気がします(笑)

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    2024年04月20日
  • 黒猫と語らう四人のイリュージョニスト

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    え、マジですか?マジですか?

    個々の物語も結構好きだったんだけど最後の衝撃で全部持って行かれた。

    ぶどうのうたのエピソードが一番好きかな。
    でも少年の美しさを切り取ろうとしたあのエピソードの苦々しさもなんとも言えん。

    しかしこの終わりが実に受け入れ難い。
    黒猫に置いていかれたのは私たちだ。
    黒猫が余韻なく立ち去ったことに黒猫の葛藤も感じるのだが、置いていかないで欲しかった。。。

    2023.7.15
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    2023年07月15日
  • 黒猫と歩む白日のラビリンス

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    現代芸術をテーマに話が進む。
    芸術と言っても、絵画だけでなく、詩や服飾、パフォーマンス…。アートと芸術の違い。
    深く考えたことなかった分野だったからそういう考え方があるんだと新鮮な気持ちで読んでた。贋作とオリジナルなんてわたしには見比べることはできない。きっと贋作でもら感動しそう。何が真実なのかなんてわからない。

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    2023年05月21日
  • 黒猫のいない夜のディストピア

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    ネタバレ

    灰島浩平〈ハイエナ〉とのテクスト解体もグロテスクや反美学と新しい単語が多くて苦戦したけど、やっぱり謎は恋愛関係。母と都市開発。途中の幕間の母からの愛がとてつもなく心打たれる。
    灰島の影響で読んでる時にドーナツ食べたくなった。

    なんとなく、竹取物語や印鑑から、え?もしかして??って思ってたけど、最後の最後にまさか婚姻届の話が出るなんて。知らぬ間に2人はお互いの親に婚姻の許しまで得ていたし。二人の距離が近くて遠くて近い。

    特典で濱松蒼が出てくるとは。

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    2023年05月04日
  • 黒猫と語らう四人のイリュージョニスト

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    衝撃の結末という言葉がぴったりですね。

    第1話から第4話を読み進める中で、1つ1つの話を楽しみながら読み、最終話で一気にもっていかれる感じがしました。第1話で黒猫がかつて言った言葉を付き人が思い出していましたが、最終話に出てきた黒猫の言葉と繋がっているのでしょう。私自身も好きな言葉です。

    ここまで黒猫と付き人とのやり取りが好きだった私からすると、少し寂しい気持ちもしますが2人が出した決断であり、付き人が強い女性だと再認識できました。

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    2023年04月11日
  • 偽恋愛小説家

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    御伽話の解釈の仕方に驚いた。シンデレラや眠り姫・人魚姫だったり…。担当編集者の月子は、恋愛小説家である夢宮宇多のデビュー作「彼女」に惚れ込む。しかし、夢宮宇多に突如偽疑惑がかかる。小説の内容と現実が重なっていることが疑惑の根源になっている。夢宮宇多は恋愛小説家なのか、あるいは偽恋愛小説家なのか。

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    2022年04月04日
  • 黒猫と歩む白日のラビリンス

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     現代アートをめぐる謎について、黒猫と付き人が迫る。1つの話で、付き人がシャーロックホームズ・灰島がワトソンとして書かれていた。ワトソンである灰島が、気づかずにヒントを出しすぎていて、シャーロックホームズである付き人に指摘されるところが面白かった。アートに含まれる意味が、大衆に伝わるものもあれば、本人にしか分からないものも多く含まれている事を知っておく必要がある。

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    2022年03月16日
  • 黒猫のいない夜のディストピア

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    今巻から黒猫シリーズ第2期が始まりました。読者としては嬉しいです。付き人が、自分と似ている女の人を街中で見かける所から、話が始まります。今回も黒猫との美学論議になるのかと思いきや、2人の関係には何か蟠りがるようです。黒猫に変わって、反美学研修者の灰島浩平が現れます。最後は、驚きの結果に繋がっていました。

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    2022年03月09日
  • 黒猫の約束あるいは遡行未来

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    フランスにいる黒猫とイギリスにいる付き人。何の偶然か、イタリアにある「遡行する塔」で出会う。黒猫の隣にいる女の人には嫌いだな。黒猫と付き人の会話がたくさん見たい。イタリアで過ごす夜に、黒猫と付き人がお酒を飲みながら会話をするシーンは目が離せなかった。2人だからこそ出来る、想いの探り合いみたいなものが魅力的だった。

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    2022年02月25日
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導

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    黒猫と付き人が出会う話。お互いに意識しているように感じる表現が、ところどころ読み取れた。付き人は博士課程に進むのか悩み、自分の研究に自信が持てないでいたが、黒猫との出会いが付き人の行く方向を定めていく。論文や研究に対する黒猫の考え方を知ることができて興味深かった。

    私も数年後には、卒業論文を書かないとなんだな。

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    2022年02月17日
  • 黒猫の薔薇あるいは時間飛行

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    フランスにいる黒猫と日本にいる付き人。それぞれは関係ないように思うが、最後に、1つのcotton roseという花によって繋がる。フランス・日本と場面が交互に変わり、対比しつつも話の繋がりに目が離せない。

    時の流れを意識した作品のように感じた。音楽が時を経て変化したり、薔薇の色が時間をかけて変わってしまったり…。黒猫と付き人の関係は理想的だな。

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    2022年02月25日
  • 偽恋愛小説家、最後の嘘

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    幸いにも雪の女王は読んだことがあったので、予備知識はありました。
    このシリーズは、夢センセによるおとぎ話の解体、新解釈が面白いのですが、今回は編集者側のお話があったのが良かったです。ロマンスもあってドキドキさせてくれるのも◎。ミステリもありロマンスもありっていうのは、つまり夢センセは森先生のことなのでは?(笑)

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    2022年01月16日
  • 偽恋愛小説家、最後の嘘

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    ネタバレ

     今回の童話のテーマは「雪の女王」。そして、夢センセと月子のコンビも解散かと思ってましたが「最後の嘘」にそんな仕掛けがあるなんて、素敵なラストでした。

     事件の方は切ない展開でしたが、月子の英断が格好良かったです。
     このシリーズも好きなので、続編読みたいです。

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    2021年11月28日
  • 人魚姫の椅子

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    ネタバレ

    杏の中の優先順位があからさまに出ている。
    ①自分の想い、空想の世界
    ②彗斗の尊厳
    ③翠の命
    一般的には翠の安否が最優先のはずだけど、杏は空想の世界のことばかり考えている。
    現実世界じゃなくて、自分の世界を守ることに必死なのかな、と思った。
    翠の行方を気にしつつ、どうせもう死んでいるだろうと半分決めつけているあたり、実はドライな性格なのかも。翠の家族との対比を感じて、主人公に対して不気味な気持ちになった。

    主人公に全く共感できなかった一方で、展開は予想外。最後まで私の想像を超えたお話だった。

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    2021年05月26日
  • 歌舞伎町シャーロック 囚人モリアーティ 解放のXデー

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    ネタバレ

    アニメの描かれなかった空白の時間のお話し。小説を読む前に、アニメを見てからの方が断然内容が入り易いかな、と思う。もちろん、ひとつの物語として読むのも良いが、アニメを見ておくと張り巡らされた伏線がモノの見事に回収される。わたしはこのモリアーティが愛しくてたまらない。心に穴の開いたティーポットを持っていても、どうにか生きるすべはあったのではないかと思う。癖のあるステキな大人たちに優しく包んでもらえたのではないだろうか。

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    2021年05月11日
  • 沙漠と青のアルゴリズム

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    SF

    『分岐世界』
    ストーリー★5
    ボリューム★5
    満足度★5

    ゲーム ドラッグオンドラクーン、ニーアオートマタが好きな方にも超おススメです。

    内容に触れると面白さが激減してしまうと思ったので、こんな形式の紹介にしてみました。

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    2021年03月07日