森晶麿のレビュー一覧

  • 黒猫と歩む白日のラビリンス

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    ネタバレ

    冷花のはなしが特に好き。
    黒猫の「弟」の顔が見られるのも良き。

    「結局人生は行動が全て」と黒猫は言う。
    「言葉は揮発性」とも言う。
    はんぶんは賛成。
    黒猫にとって言葉は、大切なことを伝える手段ではないのかな…と思ったり。


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    2023年04月07日
  • 超短編! ラブストーリー大どんでん返し

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    森さんのショートショートって珍しいと思いつつ読んだ。オチだけを楽しむどんでん返しじゃなくて、短編としてしっかりしてたのがさすが。

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    2023年03月05日
  • 偽恋愛小説家、最後の嘘

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    童話・雪の女王になぞらえた殺人事件を紐解いていく小説家と編集者。
    事件を通して月子と夢センセの思いがゆっくりと雪解けていく終着点にあたたかさを感じました。同時にふたりが歩み出したその先の物語も気になる。一歩踏み出したふたり、見たいなあ!
    登場人物の関係性だけではなくミステリ要素もある内容で、物語の裏の裏まで緻密に考えられている作品。この物語にも森先生の裏のお話やメッセージがあるのかなって思わず深読みしちゃう。それくらい童話の設定を丁寧に分析されていて実際の童話も読みたくなっちゃった!
    恋愛ミステリ、素敵な分野です。

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    2023年02月09日
  • 超短編! ラブストーリー大どんでん返し

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    ショートショートの中にどんでん返しが散りばめられていて、テンポよく読めました。

    ショートショートじゃなくて、短編として読みたい話ばかりでした。

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    2022年12月29日
  • 探偵と家族

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    ネタバレ

    5年前、とある少年失踪事件が未解決に終わり、それを依頼されていた父が探偵を辞めて専業主夫となった。
    現在は母がペット専門の探偵となり、家計を支えていた。

    長女の凪咲はその未解決の失踪事件の再捜査を依頼され、そして長男の瞬矢もその探偵熱に巻き込まれて…

    何故父は探偵を辞めたのか。そして、失踪事件の真相は?
    全ての謎が解かれた時、あまりに残酷で何とも言えない気分でした。

    「家族とは」の一文がとても重かったです。

    それでも、銀田一家の絆は優しい気持ちになれました。

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    2022年11月19日
  • 偽恋愛小説家、最後の嘘

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    ネタバレ

    とある有名な恋愛小説家が真夏の朝に、凍死体として発見された。死ぬ直前に、傑作が出来たと編集者達を騒がせていたにもかかわらず…。各出版社が、こぞって原稿資料を探す中に月子も加わっていく。

    月子が編集者として成長している事が分かるし、月子の思考が夢せんせいに似て来ているように思った。事件を解く鍵は、アンデルセンの『雪の女王』。今回の一冊で、1番好きな童話が取りあげられてて嬉しかった。

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    2022年04月28日
  • 黒猫のいない夜のディストピア

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    ネタバレ

    後悔しないためにはやっぱり黒猫に相談するのが一番な気がする回。不在だろうが喧嘩中だろうがおかまいなく困ったら相談しよう。
    そして、まだまだ二人の間に邪魔が入りそうですね。

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    2022年02月14日
  • 偽恋愛小説家、最後の嘘

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    ネタバレ

    登場人物それぞれの思惑、強気な発言に振り回されながらも、月子が成長していくのが分かった。事件の真相が分かっても、どこか切ない中でその成長過程に救われたような気持ちに。

    タイトルにある「嘘」
    「嘘も方便」と言うし、ついていい嘘とそうでない嘘があると私は思っている。ついてはいけない嘘はかえって自分の首を絞める。読後にそんなことを考えた。

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    2022年02月03日
  • 偽恋愛小説家、最後の嘘

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    なかなか興味深い結末だった。
    夏に凍死というぶっ飛んだ設定を持ってきたけど凍死が肝なのではなくそこから雪の女王につなげるためのものでトリックよりも背景に重きを置かれたミステリのような恋愛小説。
    この作品に出てくる作家がまさに書くような作品

    2022.1.22
    9

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    2022年01月22日
  • 偽恋愛小説家、最後の嘘

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    シリーズ3作目にして最終巻。
    童話をテクストとして解き明かすことで、事件を解明していく。
    今回はアンデルセンの『雪の女王』
    作中の季節は夏なのに、事件の死因が凍死、カバーイラストのイメージカラーの赤がクリスマスのようで、読んでいる間中、冬に迷い込んでいるかのようだった。

    事件の真相は「せつない」だけでは言い表せない。禁断を表すときの果実や花は何故赤なのだろう。カバーの色は禁断を表す赤をイメージしているのだろうか。

    月子と夢センセの関係も、これで終わりと思いたくないほど。
    読者の中で、夢センセと、センセに振り回されながらもしがみついていく月子の二人の関係がいつまででも続いていくことを願う。

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    2021年12月15日
  • かぜまち美術館の謎便り(新潮文庫nex)

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    18年前に亡くなった少年が描いた絵とそれにまつわる謎解きの物語です。物語の根底にドロドロとした悪意があるんですが、それを吹き飛ばすようなさわやかな物語でした。
    主人公の娘であるかえでのキャラがいいですね。まだ子供であるかえでときちんと会話できる主人公にも少し憧れます。この町で大きくなったかえでの物語もいつか読んでみたいと思いました。

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    2021年12月07日
  • 使徒の聖域

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    いわゆるサイコパスを扱った小説。騙し絵のようの小説でもあり、読んでいてどことなく違和感を感じつつラストに至りました。ともすると虚実があいまいになり、初めから読み返したくなります。

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    2021年11月30日
  • 偽恋愛小説家、最後の嘘

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    ネタバレ

    このシリーズ、やはり読みやすくて面白い。
    おとぎ話の解体だからかしら。
    とても楽しく読みました。

    犯人も真相も切なかったけど、センセと月子ちゃんの関係性だけが救いのようでしたね。

    それにしても雪の女王、うちに絵本はあった気がしたけど、ちゃんと読んだ記憶がないので気になりました。今度読んでみようと思います。

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    2021年11月13日
  • 探偵は追憶を描かない

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    ネタバレ

     今回はかなり物騒な回になってしまいましたね……。バラバラだった事件が全てつながった時の驚き。蘭都も蒼もなんだかんだで腐れ縁だねえ。
     親と子の関係が主だった感じ。好きにさせてもらえない子、子に脅させれる親、いろんな親子の形。澤本が一番はっきりしなかったけど、最初から見切りがついていたのかもしれない。
     フオンも目標に向かって進んでいて安心した。言葉を消費してしまう感覚がまた後悔にならなければいいけど。。。

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    2021年09月14日
  • 人魚姫の椅子

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    不思議な作品だった。
    恋愛の話が始まったのかと思って読んでいたら、実はミステリーで、狂気的で、ちょっと突飛な部分もあったけど、なんとなく引き込まれてしまうお話でした。

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    2021年08月22日
  • 歌舞伎町シャーロック 囚人モリアーティ 解放のXデー

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    「歌舞伎町シャーロック」で、本編ではあまり描かれなかったモリアーティの収監中の話。扇動者としてのモリアーティが描かれるわけですが、ちょっと物足りないかなぁ。

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    2021年08月01日
  • 黒猫のいない夜のディストピア

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    この黒猫シリーズは、『美学』と言う“小難しいこと”(失礼)を研究している研究者が主人公なので、出てくる言葉も、まぁ“小難しい”(苦笑)訳ですが、それでもなぜだか面白いんですよね。いま放送中の朝ドラ『おかえりモネ』に出てくる菅波先生みたいです(w

    シリーズの全部を読んていたつもりですが、どこか欠けていたようです。いつの間にか、黒猫と私が、いつの間にか婚姻届けを出すところまで関係が進展していましたが、記憶に無いですからね。

    この作品では、新たな進展もある様です。続きに期待ですね。

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    2021年07月26日
  • 探偵は絵にならない

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    探偵はBARにいる3のノベライズを担当した森晶麿のハードボイルド。いい感じだと思います。
    主人公他の年恰好が若すぎて僕みたいなおじさんにはちとしんどいけど、頑張ってついていくっす。

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    2021年07月25日
  • 黒猫の遊歩あるいは美学講義

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    語られる作品はどれも知らないけど、黒猫の語りはおもしろく読めた。付き人私と黒猫の関係性もなんだかおもしろい

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    2021年05月23日
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導

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    あれ?このシリーズってこんなに甘々だったっけ?いや、私的にはおいしくいただきましたが。美学講座の部分も、慣れてきたのか今回がわかりやすかったのか、とても読みやすかった。

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    2021年05月23日