森晶麿のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこのシリーズを読むとき、いつも「言葉」について考える。
言葉を尽くしても伝わらないこと。
言葉にしたら消えてしまうこと。
言葉にしたくないこと。できないこと。
前作で、黒猫は「結局は行動」と言っていた。
ここに出てくる4人も、誰かに何かを伝えるために行動する。その行動の意味を、黒猫の言葉によって暴かれて、黒猫の言葉によって救われる。
行動も、言葉も両方があった方がいいよなあと思う。
そうして、ふたりは、恋ではないもっと崇高な絆、を手に入れてしまったのだろうか。
その上で、プロポーズする(プロポーズの言葉がなんとも自信満々だし)灰島教授、男前だな…
でも最後の黒猫の作品の意味は、いまいち -
Posted by ブクログ
シリーズ3作目にして最終巻。
童話をテクストとして解き明かすことで、事件を解明していく。
今回はアンデルセンの『雪の女王』
作中の季節は夏なのに、事件の死因が凍死、カバーイラストのイメージカラーの赤がクリスマスのようで、読んでいる間中、冬に迷い込んでいるかのようだった。
事件の真相は「せつない」だけでは言い表せない。禁断を表すときの果実や花は何故赤なのだろう。カバーの色は禁断を表す赤をイメージしているのだろうか。
月子と夢センセの関係も、これで終わりと思いたくないほど。
読者の中で、夢センセと、センセに振り回されながらもしがみついていく月子の二人の関係がいつまででも続いていくことを願う。
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