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若き大学教授とその付き人という関係から一歩踏み出し、新たな生活を送り始めた黒猫と私。ある日「本が降ってくる奇妙な夢を繰り返し見る」という女子学生の相談を受けた私は、黒猫と共にその言葉の真意を探り始める。だが、まもなく当の女子学生が詩集に“降られ”昏倒する事件が……巻頭作ほか芸術展への脅迫事件、覆面画家が残した風刺画の真実など、現代アートをめぐる5つの謎に黒猫と付き人が迫る書き下ろし短篇集
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Posted by ブクログ
現代アートとは何なのか。前作での私の感想に一部答えてくれるような本作だった。
▼シュラカを探せ
でも、落書きとアートもしくは芸術との違いは結局分からないまま。日本でも最近、NFTアートと称して小学生の落書きに100万円以上の値がついたそう。個人的には、そういうのは芸術じゃないように感じるけど、じゃあその境界線はなんなんだろう。長い経験や修行の果てのアウトプットかどうかか?新しい視点を齎すものなのかどうかか?人の心をどのくらい深く揺さぶるかなのか?思想や信念の有無?シュラカは「中心などない」という、その意味も結局きちんとは理解出来なかった。気が向いたら参考文献に目を通してみる。
▼贋と偽
贋作と、偽物と、本物の違い。黒猫の主張には激しく同意。そういえば、よく企画美術展で、モネが来るフェルメールが来ると皆浮き足立つけれど、一体その中のどれくらいの方々にとって、本当にその目の前にある作品が本物でなくてはならないのだろうか、と他の鑑賞者の様子を見ていてよく思う。勿論、鑑賞の仕方は人それぞれ。皮肉ではなく素朴な疑問。
▼本が降る
こちらも黒猫の主張には激しく同意。
ところで、詩の鑑賞の仕方が未だに良く分かっていない。黒猫の出世論文のテーマであるマラルメとか難解すぎ。勿論アルチュール・ランボーも良く分からない。外国語による詩はハードル高いよな。といいつつ、日本語の詩だって、島崎藤村の「椰子の実」の切なさとか谷川俊太郎の「卒業証書」の優しい眼差しくらいしか味わえないけど。
▼群衆と猥褻
トリックが無理矢理感強いなあ。
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