人魚姫の椅子

人魚姫の椅子

1,650円 (税込)

8pt

瀬戸内海に面した椅子作りの町、宝松市鈴香瀬町。高校生の海野杏(うみの・あん)は、毎朝海辺で小説を書きながら、椅子職人を目指す同級生・五十鈴彗斗(いすず・すいと)と少しだけ話すことを日課としていた。 ある日の朝、いつものようにやってきた彗斗から、「高校をやめて町を出る」と告げられる。特別仲がよかったわけではないが、傍にいて当然の存在がいなくなることに焦りを覚える杏。 時を同じくして、杏は親友の翠(みどり)からラヴレターの代筆を頼まれる。戸惑う杏だったが、必死に頼む姿にほだされ、誰にでも好かれる、明るくてかわいい翠を思い浮かべながら、一文一文を丁寧に書きだしていく。そのラヴレターから、小さな町を揺るがす失踪事件が始まるとも知らずに。

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人魚姫の椅子 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    I don't know what that say, not much love and murder. sea cucumber means NAMAKO(海鼠,海参)

    0
    2018年10月28日

    Posted by ブクログ

    繊細な心と今どきの生活風景。幻想的な世界と事件。行ったり来たりしながら切ない旅をしたな。
    なんだかいつも森さんの作品を読んでいる間は不思議な気分になる。ふわっとその世界に入り込んでしまう。

    その輝きは消えないって。よかった。今の私には救いの言葉。


    0
    2017年10月02日

    Posted by ブクログ

    椅子と物語のモチーフが綺麗にはまっていた。爽やかな青春小説の体裁を取りながら、様々なものを奥底から浮かび上がらせてくるのが、何とも深い。

    0
    2016年12月10日

    Posted by ブクログ

    仲の良い友達翠が告白すると決めた日に行方不明となった

    書くことが得意でラブレターの代筆を頼まれた杏

    翠が好きな人もわからずかいたラブレターだったが好きな人が判明した

    街全体が不穏な空気となっていく

    疑われる人が出たらその人に疑いの目を向ける

    だが真犯人は別にいた

    そして翠は帰ってきたが翠

    0
    2025年06月09日

    Posted by ブクログ

    不思議な作品だった。
    恋愛の話が始まったのかと思って読んでいたら、実はミステリーで、狂気的で、ちょっと突飛な部分もあったけど、なんとなく引き込まれてしまうお話でした。

    0
    2021年08月22日

    Posted by ブクログ

    青春と淡い恋心の小説家と思いきや、後半のミステリー感と真実の切なさに心がぎゅーっとなりました。

    途中でもしかして…と思ったことの斜め上をいってしまって…

    途中で少し、桜庭一樹さんの小説『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』を思い出しました。

    でも随所に家族の愛とか青春の甘酸っぱさがあるのがすごく良か

    0
    2018年02月19日

    Posted by ブクログ

    恋心から始まる失踪事件の物語は作中作含めて薄い紗に包まれた様に幻想的でどこか浮遊感があるのに、ある意味シビアで少し残酷でもある。
    以前から思っているけれど、森先生が十代少年少女の自意識過剰だったり独善的だったり利己的だったりする部分を書くとザクザク刺さる…。

    0
    2017年01月20日

    Posted by ブクログ

    高校生の優しく微笑ましい恋愛のお話、と思ったら・・・

    まさか、いやいや、まさか、いやいやを繰り返して

    まさかがそのまま結末になる。残酷なお話。

    0
    2018年01月13日

    Posted by ブクログ

    瀬戸内海に面した椅子作りの町、宝松市鈴香瀬町。高校生の海野杏(うみのあん)は、毎朝海辺で小説を書きながら、椅子職人を目指す同級生・五十鈴彗斗(いすずすいと)と少しだけ話すことを日課としていた。
    ある日の朝、いつものようにやってきた彗斗から、「高校をやめて町を出る」と告げられる。特別仲がよかったわけ

    0
    2017年04月10日

    Posted by ブクログ

    椅子造りに込められた狂気。犯人の美学も身勝手だが、周囲の思いこみによる集団リンチにも似た行動や、風評被害の加害者たちの行動が怖い。感情は簡単に理性を凌駕する。その分、長期的視野を持ち、大局的な観点に立って理性で行動できる大作の存在が重い。また、生活力に乏しいヒロインの義父のまっとうさにほっとさせられ

    0
    2017年02月23日

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