黒猫の薔薇あるいは時間飛行

770円 (税込)
3pt

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3.9

32件

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黒猫の渡仏から半年。付き人はポオをテーマに博士論文に挑むが、つい黒猫のことを考えてしまう。そんなとき、作家・綿谷埜枝の小説に「アッシャー家の崩壊」の構造を見出す。その小説を研究するには、一晩で消えた薔薇の謎を解く必要があるらしい。一方、パリで研究を始めた黒猫は、恩師の孫娘マチルドから、ある音楽家の音色が変わった原因を調べてほしいと頼まれる。日本とパリでそれぞれ謎を解くふたり。でも隣を歩くのはいつもの相手ではなくて……。待望の黒猫シリーズ第3弾。

黒猫の薔薇あるいは時間飛行のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

＃深い＃切ない＃ほのぼの

Posted by ブクログ 2022年02月25日

フランスにいる黒猫と日本にいる付き人。それぞれは関係ないように思うが、最後に、１つのcotton roseという花によって繋がる。フランス・日本と場面が交互に変わり、対比しつつも話の繋がりに目が離せない。

時の流れを意識した作品のように感じた。音楽が時を経て変化したり、薔薇の色が時間をかけて変わっ...続きを読む

Posted by ブクログ 2016年05月01日

二人の関係がもどかしい。きっと黒猫が近くにいたら恋をしてしまうだろう。そして切なさに悶えそうだ。
いつも文の組み立てが素晴らしいと思いながら読んでいる。私もこういう風に綺麗な文章を組み立てて言葉にしたいなぁ。

Posted by ブクログ 2015年04月27日

フランスへ行ってしまった黒猫が恋しくてちょっと切ないなか、彼女は教授とともに作家のインタビューへ。そこからまたも謎を解き明かすべく足を使って考えていく。一方黒猫も変わってしまった音楽家、その家に住む謎の男。庭園の謎を解明し、さらに大教授のピンチも救う。凄すぎる２４、２５歳？彼女も頑張ってます。お互い...続きを読む

Posted by ブクログ 2014年01月13日

シリーズ屈指の完成度だったと思う。情景の美しさに感動。
すれ違ってるようで実はしっかり繋がっている二人の関係がなんかいいな。

Posted by ブクログ 2013年12月14日

付き人ちゃん可愛いなぁ…(笑
好きだって認めたんだね。
そして黒猫が素直じゃない!!でもそんな黒猫が好きだ(笑
二人の関係がすごい好きです。離れていても深いところで繋がってる感じ
今回もすごく面白かったです。

Posted by ブクログ 2013年11月09日

黒猫が海外へいってしまってのシリーズ三作目。日本にいる助手と海外にいる黒猫のかかわる事件がリンクする。

Posted by ブクログ 2013年10月20日

黒猫シリーズ三作目。パリと日本、別々の場所それぞれの謎を解くふたり。
付き人ちゃんに付き人くんが現れてしまいましたよ！
今回の講義はポオとサン=テグジュペリ、万葉集。
キーワードは「時間」。

愛する男に蔓を巻く勇気を持たぬ付き人ちゃん。
やだなぁ黒猫は蔓のように絡まる君にとっくに離れられなくなって...続きを読む

Posted by ブクログ 2013年05月11日

黒猫シリーズの中では、一番すっきりしていて読みやすいように感じた。知っている話題が出たからかもしれないが、納得できる部分が前作、前々作より多い。

付き人さん鈍すぎ・・・！だがそれがいいのかも・・・？

Posted by ブクログ 2013年03月03日

『落下する時間たち』
綿谷埜枝の小説は、菅浩江さんの小説を思い出した。
たった一晩の恋か…。
唐草教授は格好良いなぁ。お茶目な所も素敵。
唐草教授はお互いがお互いの鏡だから黒猫の付き人にしたって言うし、黒猫も授業で誉めてたってことは、付き人って思ってたより凄い人？
それに、一作目の柚木くんといい、今...続きを読む