【感想・ネタバレ】黒猫の薔薇あるいは時間飛行のレビュー

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Posted by ブクログ

フランスにいる黒猫と日本にいる付き人。それぞれは関係ないように思うが、最後に、1つのcotton roseという花によって繋がる。フランス・日本と場面が交互に変わり、対比しつつも話の繋がりに目が離せない。

時の流れを意識した作品のように感じた。音楽が時を経て変化したり、薔薇の色が時間をかけて変わってしまったり…。黒猫と付き人の関係は理想的だな。

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2022年02月25日

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二人の関係がもどかしい。きっと黒猫が近くにいたら恋をしてしまうだろう。そして切なさに悶えそうだ。
いつも文の組み立てが素晴らしいと思いながら読んでいる。私もこういう風に綺麗な文章を組み立てて言葉にしたいなぁ。

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2016年05月01日

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フランスへ行ってしまった黒猫が恋しくてちょっと切ないなか、彼女は教授とともに作家のインタビューへ。そこからまたも謎を解き明かすべく足を使って考えていく。一方黒猫も変わってしまった音楽家、その家に住む謎の男。庭園の謎を解明し、さらに大教授のピンチも救う。凄すぎる24、25歳?彼女も頑張ってます。お互いにモテ期が。最後がまた切なくなる展開で、二人の背中を全力で叩き押したくなります。

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2015年04月27日

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シリーズ屈指の完成度だったと思う。情景の美しさに感動。
すれ違ってるようで実はしっかり繋がっている二人の関係がなんかいいな。

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2014年01月13日

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付き人ちゃん可愛いなぁ…(笑
好きだって認めたんだね。
そして黒猫が素直じゃない!!でもそんな黒猫が好きだ(笑
二人の関係がすごい好きです。離れていても深いところで繋がってる感じ
今回もすごく面白かったです。

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2013年12月14日

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黒猫が海外へいってしまってのシリーズ三作目。日本にいる助手と海外にいる黒猫のかかわる事件がリンクする。

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2013年11月09日

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黒猫シリーズ三作目。パリと日本、別々の場所それぞれの謎を解くふたり。
付き人ちゃんに付き人くんが現れてしまいましたよ!
今回の講義はポオとサン=テグジュペリ、万葉集。
キーワードは「時間」。

愛する男に蔓を巻く勇気を持たぬ付き人ちゃん。
やだなぁ黒猫は蔓のように絡まる君にとっくに離れられなくなっているのに。
黒猫の接吻も黒猫の薔薇も、誰に捧げられているのかってことですね。

付き人ちゃんは!そろそろ黒猫の愛を自覚しなさいよ!

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2013年10月20日

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黒猫シリーズの中では、一番すっきりしていて読みやすいように感じた。知っている話題が出たからかもしれないが、納得できる部分が前作、前々作より多い。

付き人さん鈍すぎ・・・!だがそれがいいのかも・・・?

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2013年05月11日

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『落下する時間たち』
綿谷埜枝の小説は、菅浩江さんの小説を思い出した。
たった一晩の恋か…。
唐草教授は格好良いなぁ。お茶目な所も素敵。
唐草教授はお互いがお互いの鏡だから黒猫の付き人にしたって言うし、黒猫も授業で誉めてたってことは、付き人って思ってたより凄い人?
それに、一作目の柚木くんといい、今回の戸影くんといい、意外とモテてる?

『舞い上がる時間たち』
黒猫はパリでもモテるのか。
付き人への態度と比べると、マチルドに対しては少し冷たいというか距離があるなぁ。やっぱり、黒猫にとって付き人は特別なんだな。(置いてきた人=付き人 だよね!?)
どれだけ大切で愛しい人だとしても、一人で十年も待ち続けるのは辛いよなぁ。二人とも可哀想。

『黒猫の薔薇あるいは時間旅行』
プロローグはそういうことか!
今回は伏線が凄かったなぁ。
『落下する〜』の本当の真相も。
付き人の導き出した真相も凄かったけど、黒猫のは更に上をいく凄さ。
唐草教授はどんな気持ちで『星から花』を読んで、どんな気持ちで付き人の謎解きを聞いたんだろう。

前作でも思ったけど、黒猫は計画性がない。前もって伝えておこうよ!それが黒猫らしさなんだろうけど…。
お互い恋敵が出来たけど、次はもう少し進展するかな?

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2013年03月03日

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ネタバレ

今回の作品が今までの中でもっともミステリーっぽかった。というのは、それまでの作品が相当程度美学寄りだったが、今回のモノはそれよりも少し日常寄りだったから。

「文学作品を土台にして」というところがしっかりミステリーとして活かされてたという気がする。それに違う場所で「時間」を同じくするような構造はまさにミステリーっぽい。

今回の作品は、これまでであれば3枚目的なポジションに近い「付き人」が探偵役としても自立した気がする。物語の構成上、そうならざるを得ないのかもしれないけども、そういう成長の上に黒猫との関係があるだろうし、その結果として、単なる探偵の助手ではなく、ある種の専門家として探偵的な役割を担うこともできるようになるだろう。

今後の2人の関係はともかく、役割としてどうなっていくは「私、気になります!」

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2018年07月01日

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再読。
今回のテーマは「時間」と「恋」。
付き人も黒猫もそれぞれ別の地で、時間の意味を知り、恋の形を知る。そして2人の中の図式ーー原風景には2人が共に過ごした美的時間があるんだろうなあと。
最後、黒猫のばかーっ!ってなる。

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2017年12月06日

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第3弾。前作よりも読みやすかったけどやっぱりよくわからない黒猫の講義。それでも2人に惹かれて読み進められるからすごいなーこの作者、と思う。ラストはここまで来てそれか!!と悶える。

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2016年06月18日

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付き人って
自分のことは仕方ないにしても
周りのことにも鈍感なんだな
黒猫と付き人
今回は別々の場所で
それぞれ謎解きをする
付き人の解釈を読んで
美学も文学も
あんまり変わらないんだぁと
思っていたら
黒猫に突っ込まれてた
やっぱり違うのね〜

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2015年04月18日

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文庫よりこっちの表紙のほうが好き。

離れてしまってるのが残念で、ふたりの掛け合いが少ないことがさみしい。
それでもこのテクストを読み込んで、別の背景と重ね合わせていくかたちが、ふたりの関係が、癖になる。

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2015年02月16日

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黒猫シリーズ第3弾。黒猫の渡仏から半年。パリと日本で、黒猫と付き人がそれぞれ謎に挑む。今回のテーマは、ポオの『アッシャー家の崩壊』に『万葉集』、『星の王子さま』と盛り沢山。そしてキーワードはタイトル通り時間と薔薇。美学講義の部分は理解できたとは言えないけれど、2人の薔薇のような女性をめぐる恋が切ない
別々のものでありながら、共通点が多く、やがて繋がっていくふたつの謎。離れていても、どこか繋がっている黒猫と付き人の関係を表しているよう。相変わらずじれったい2人だけれど、ようやく自分の気持ちを認めた付き人さんが、どう動いていくのか楽しみ。

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2014年09月18日

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渡仏した黒猫と、日本で研究に励もうとする付き人。
同じ植物園、その植物園を作った植物学者、酔芙蓉、そして同じポオの作品。日本とフランスで、離れていても同じものをキーワードで謎を解決しようとする二人と、大切な人との時間。距離は離れて、二人が違う謎を追っているのに、共有しているような感じでした。二人の隣にはいつもの人がいないというところがとても寂しい。
プロローグのシーンも意味ありげだったけれど、読んでみて納得。
今回は二人が会話を交わすシーンがとても短かくて、付き人が、黒猫を想う気持ちがひしひしと伝わってきた。けれど、黒猫も同じなのでないだろうか、と思うところがあって、読んでてにんまり。このお話の最後は、読んでいて、切なくも甘美な感じがしました。
付き人の、逃げてて一歩を踏み出せないといいながらも、遠回りしながらも悩み、前へ進もうとする姿がかわいらしく思えて、好きです。

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2014年04月04日

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じーんと来た。
今回は日本とパリで起きたせつない恋のミステリ。

相変わらず黒猫と付き人の関係はもどかしいままだけど
黒猫風に解釈するならば
外的距離は遠くなるばかりだけれど内的距離はいつも寄り添っている感じ。
なんだかこういう関係ってうらやましいなぁ。

今回はちょこっとしたか登場しなかったけど
付き人母のキャラがとても好きだ。
こちらを主人公にスピンオフ物も読みたい!

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2013年03月10日

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実に洗練されたセンスで、文学はもとより古今の音楽から美学までの芸術論をたっぷりと盛り込んだぺダンチックなミステリで、これがシリーズ三作目にあたるという。

出版リストの題名に惹かれて、初めて手に取ったのだけれど予想外の面白さ。語り手の「付き人」の立場から見ると、これはミステリというよりは、なかなか前へ進まぬラブ・ストーリーに思えてくるほど。

iいささかスノッブで、うんちくたっぷりの芸術用語のオンパレードや小難しい言い回しの連発に閉口する向きもあるかも。

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2013年02月13日

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四作目?時系列が違う気がするがまあいいや。冒頭の謎は最後で解決する。パリと日本でおこる謎に黒猫と付き人がそれぞれ対応する。章立てで切り替わるが何処かつながりを感じさせる。黒猫の行動のヒントをつなげるとラストにつながるところが面白い。

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2015年05月20日

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黒猫シリーズ第3弾。
フランスへ渡った黒猫と、東京の付き人。2人はそれぞれに音楽家の天地逆の庭の謎、小説家の処女作に籠められた謎を解く。

2人の関係…どんだけプラトニックやねん(褒め言葉)!でも、このゆったり感が美学的なのかも。もっと美学講義を読み解けていれば、作者が言葉の端々に含ませているものをより感じられるのかもしれない と思う。

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2019年06月07日

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ネタバレ

『アッシャー家の崩壊』に描かれる生と死、知覚と時間から過去と現在の恋を紐解く。
付き人は小説家の叶わなかった恋の真相を、黒猫は教授の逆さまの庭と実験音楽の関係を。日本とパリでそれぞれ経験する謎解き。付き人を慕う後輩・戸影の爛漫さは憎めなくて楽しいコンビではあったけど、やっぱり黒猫と並んで交わされるポー談義や軽口の押収が懐かしまれる。
すぐ近くにいたのに、結局一度も対面できないじれったさ!黒猫への想いで、ちょっと苦しさが割増のエピソード。

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2015年04月06日

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なかなか面白かった。 テキストを解釈して、ある結論を導き出す。 このシリーズはそれを全面に出す作品ですが、今回もしっとりしていて面白かった。 派手な事件はないけど、ミステリの面白さは出ている。 よかったです。

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2014年11月10日

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終わったと思った黒猫シリーズの新作です。相変わらずの黒猫と付き人。気持ちの伝え方がなあーと思いながらも、これが二人らしさだなと。
いろいろ伏線ありで面白かったですが、やはり解釈の時、論理に感覚すら追いつかず、難しいなと。
何度か読み返さないとわからない(^_^;)
文庫で出たら買い揃えたいです。

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2013年08月14日

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黒猫と付き人第3弾。
前作は読んでてちょっと辛かったけど(二人の関係に注目するしかなくて)、今作は謎もまだわかりやすく、二人の関係が進んでるようでよかったかな。黒猫が付き人に惹かれてる理由はよくわからないけど…後輩な黒猫のライバル?や外国の付き人のライバル?なども登場。

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2013年06月24日

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この方の作品はどれも小説の皮を被った研究発表なのだろうと思う。美学を齧ったことのない自分には講義内容がさっぱり解らず、更にミステリ自体も然程頭に残らず、結局黒猫と付き人の関係性のみに注視してしまう。

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2013年06月07日

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離れてしまった彼と彼女。
そんな日々にて、の話。

こちらで起こった話と、あちらで起こった話。
解決編付き、という状態ですが…まさかまさかの最後。
サプライズすぎるから!
勘で気が付いてみたりしようよ!
とか思ってみたり。
あぁ残念すぎる。

謎については…言われてみれば納得、な状態。
むしろそばに居ないのに、それだけ分かってしまう貴方がすごいです。
いやそれよりも、15分しか休憩がないのがすごい?
あちらにもこちらにも、好奇心旺盛な女の子は存在、です。

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2013年04月10日

Posted by ブクログ

黒猫の渡仏から半年。付き人は日本で、とある女流作家のデビュー作の解体作業のために、彼女にインタビューを行う。そこで聞いた、彼女のひとつの恋とそれにまつわる謎がデビュー作の構造に深く関わっていることを知り、その秘密を解いていく。
一方黒猫は、パリで、恩師の孫娘から、とある音楽家の音色が変わった原因を調べてほしいと頼まれる。
日本とパリで、二つの謎を解く二人。二つの謎の鍵は、ポオの「アッシャー家の崩壊」が握っている。

黒猫シリーズ第三弾。
付き人の章と黒猫の章が交互に挟まれている。
唐草教授とか戸影くんとかの作家綿谷埜枝さんとか、日本側のキャラクターがとっても魅力的だった。ラテスト教授もかわいいし、おじいちゃんかわいい。
付き人側の謎はロマンチックで切なくてよかったのだけど、黒猫側の謎は、唐突感がぬぐえなくて、いまいち謎自体に興味がもてなかったな。あと今回ほど黒猫の講演を読み飛ばした本はなかった。
でも黒猫の章のラストはとっても幻想的で美しかった。
ところどころ、じれてる感じの黒猫が垣間見えてにやにやした。

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2013年04月02日

Posted by ブクログ

黒猫と付き人がフランスと日本に別れた分、衒学的な部分は減ったかなと思ったが、やはり黒猫の講演の内容は難解だった。

ポオの『アッシャー家の崩壊』、『星の王子様』、万葉集などがモチーフになっている。

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2013年03月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ第三弾。

黒猫と付き人はパリと日本で離れ離れに…

けれど、おのおのに事件が起こる。


離れた二人がそれぞれに謎を解いていると思ったら、二つの事件はつながっていて、そしてインターネットを利用し、アバターを使って会話したり。読んでいて二人が進展しないことにヤキモキしつつ、そこが面白いと思いつつ読んでいました。

黒猫と付き人のすれ違いと謎解きのドキドキ感とても楽しめます。

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2013年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

黒猫と付き人シリーズ第三弾。
両想いのはずなのになかなかくっつかない二人の関係にやきもきする。
ミステリー要素はどんどん薄くなってきている気がします。黒猫の美学講座は相変わらず分かったような分からないような…

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2013年03月18日

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