感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
今回の作品が今までの中でもっともミステリーっぽかった。というのは、それまでの作品が相当程度美学寄りだったが、今回のモノはそれよりも少し日常寄りだったから。
「文学作品を土台にして」というところがしっかりミステリーとして活かされてたという気がする。それに違う場所で「時間」を同じくするような構造はまさにミステリーっぽい。
今回の作品は、これまでであれば3枚目的なポジションに近い「付き人」が探偵役としても自立した気がする。物語の構成上、そうならざるを得ないのかもしれないけども、そういう成長の上に黒猫との関係があるだろうし、その結果として、単なる探偵の助手ではなく、ある種の専門家として探偵的な役割を担うこともできるようになるだろう。
今後の2人の関係はともかく、役割としてどうなっていくは「私、気になります!」
Posted by ブクログ
『アッシャー家の崩壊』に描かれる生と死、知覚と時間から過去と現在の恋を紐解く。
付き人は小説家の叶わなかった恋の真相を、黒猫は教授の逆さまの庭と実験音楽の関係を。日本とパリでそれぞれ経験する謎解き。付き人を慕う後輩・戸影の爛漫さは憎めなくて楽しいコンビではあったけど、やっぱり黒猫と並んで交わされるポー談義や軽口の押収が懐かしまれる。
すぐ近くにいたのに、結局一度も対面できないじれったさ!黒猫への想いで、ちょっと苦しさが割増のエピソード。
Posted by ブクログ
シリーズ第三弾。
黒猫と付き人はパリと日本で離れ離れに…
けれど、おのおのに事件が起こる。
離れた二人がそれぞれに謎を解いていると思ったら、二つの事件はつながっていて、そしてインターネットを利用し、アバターを使って会話したり。読んでいて二人が進展しないことにヤキモキしつつ、そこが面白いと思いつつ読んでいました。
黒猫と付き人のすれ違いと謎解きのドキドキ感とても楽しめます。