森晶麿のレビュー一覧

  • 花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理

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    ネタバレ

    人間は態度でいくらでもマイナスをプラスに変えられるんだよ。そういうのって、学生時代にやらずしてどうするって思うけどね。

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    2015年07月12日
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の恋と酔察

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    シリーズ2作目。蝶子も大学2年生となり、自分のやりたいことは何なのかわからぬ名無しのままに学生生活を送っていく。一歩先に自分のやりたいことを見つけてしまった神酒島先輩との距離感はそのままに、個性豊かなスイ研メンバーに加え、そこにライバルと思しき凛子や男性が登場して、1巻以上に賑やかな気がしました。

    1巻では名無しのまま、2巻で最後に、名無しから少し踏み出した形で終わる今回は、このシリーズの方向性に改めて気づかされました。この著者さんの、お互いに想いあっているのに、恋人未満のような関係が、本当に読んでいて胸キュンで甘めで好きです。

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    2015年07月01日
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理

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    ちょっととち狂ったメンバーが集まる酔研に入ることになったオチョコちゃんが、過去に囚われつつもそこからもがこうとしていくお話。神酒島先輩とのきゅんポイントは少なめですが、シリーズなのでこれからが楽しみです。黒猫シリーズに比べると糖分高そうなので期待したいところです。お酒ぐいぐい飲んだことがないですが飲んでみたくなります。

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    2015年06月27日
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理

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    蝶子と神酒島先輩とのその先が気になる。続編が出るとのこと。楽しみ。
    黒猫と付き人との関係といい、森さんの描く二人の微妙な距離感がたまらなく好きだなぁ。

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    2015年06月21日
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導

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    黒猫シリーズ4作目は、番外編となります。
    黒猫と付き人(ヒロイン)の出会いと卒業、
    学部4年生の1年間を描いた、短編集です。
    本編シリーズに対するエピソード0ですね。

    毎度々々、読んでて挫折しそぅになる、
    黒猫の美学講釈も、適度に抑え気味で、
    付き人が、徐々に黒猫を意識していく、
    微妙な展開は、とてもキュートでした。

    本編既読の方を対象にした側面はあるので、
    本編未読の方には不親切かもしれませんが、
    キャラクターや物語の初々しさが心地よく、
    ボクは、好感を持ちましたよ!

    元来は、
    ミステリーのジャンルから始まってますが、
    もぅね、わずかにその名残を感じるのみで、
    じれじれのピュア・ラブス

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    2015年06月16日
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理

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    推理研究会と間違えて酔理研究会(通称酔研)に入部してしまった。
    日夜酔っ払い大騒ぎを起こす酔研の中で起こった謎を神酒島先輩が紐解く日常ミステリー…?
    いや、こんな日常は御免被りたい。

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    2015年09月20日
  • 四季彩のサロメまたは背徳の省察

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    聞いてはいましたがここまでえr・・・官能的な話とは。家でしか読めないです。そして想像以上に内容がヘビーで、それが繋がって積み重なるものだからもうどこまでも重く、もう忍さま、頼むから動くな!とツッコミを入れたくなるほどです。最後はあれっという方が登場し、関連した本の再読を促されます多分。

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    2015年06月06日
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理

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    この作家さんの新たなシリーズの文庫化。
    飲んで飲んで飲みまくる、大学のサークル、スイ研を舞台に、蝶子の大学生活の一年間を描いた日常ミステリであり、連作短編集。
    神酒島先輩と蝶子のやりとりが読んでいて面白く、にんまりしてしまいます。子供時代に有名な子役をやっていた蝶子の抱えるネガティブであり、自分は何者になるのかという悩みを抱えている。けれど、蝶子自身が神酒島先輩への想いを自覚することで、少しずつ大人となっていく姿もいいなと思う。神酒島先輩の蝶子への想いはわからずじまいだけれど、二人の関係もどうなっていくのか、気になります。
    お酒は飲めないけれど、雪や月、浜辺など、自然を愛で、酔うことは優美であ

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    2015年05月25日
  • 四季彩のサロメまたは背徳の省察

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    1章を雑誌掲載時に読み、今回連作短編集となり、どのようにまとまるのだろうかとドキドキしてました。
    最後まで読み、エピローグを読んで、鳥肌が立ちました。エピローグの存在が、物語を引き立てている気がします。

    1章を読んだときに感じたとおり、高校生とは思えないほどの淫靡な世界が広がっていました。忍は、高校生活を支配しているように一見見えるけれど、サロメのような女に翻弄され、悲劇を生んでいく。そのことが、彼と婚約者との関係を歪な形に変えていってしまう。

    忍の女性の身体や男女の関わりを説いている姿は、ある意味では美学なのではないかと思います。話している内容が内容ですが、この作家さんのスタイルは一貫し

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    2015年04月24日
  • 黒猫の約束あるいは遡行未来

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    ネタバレ

    『メエルシュトレエムに呑まれて』に見る物質と精神。
    レモンの町で成長する〈朔行する塔〉、突如解雇される使用人、付き人を見初める映画監督、塔が崩壊するとき、離れた愛が引き合わされる。
    謎の着地点も比較的合理的で、なにより付き人と黒猫の関係がよかった。物理的に離れた一年間でもてあました不安と葛藤、動き出した距離と、寸土めする理性、めずらしく恋するひとの涙にぐっときた。

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    2015年04月06日
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導

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    ネタバレ

    黒猫と付人出会い編。
    もともと巻き込まれ型な付人まさかの被害者化。相変わらず早い展開で読みやすく、ポオ他芸術作品の解釈や学術講義が程よく難解で面白い。独特の動機付けから起こる事件ばかりで端から謎解き放棄の姿勢で向き合うシリーズだったけど、今回は精神面でのおいてけぼり感も比較的少なかったような。
    卒論の敷居に悩む付き人に与えられる「研究とは」、「論文とは」の助言は学生のころ読んでおきたかった・・・
    もう一度、本気で学業してみたいと思わせる作品。
    巻末の著者インタビューも含め、おもしろかったです。

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    2015年04月06日
  • 黒猫の薔薇あるいは時間飛行

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    付き人って
    自分のことは仕方ないにしても
    周りのことにも鈍感なんだな
    黒猫と付き人
    今回は別々の場所で
    それぞれ謎解きをする
    付き人の解釈を読んで
    美学も文学も
    あんまり変わらないんだぁと
    思っていたら
    黒猫に突っ込まれてた
    やっぱり違うのね〜

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    2015年04月18日
  • 黒猫の薔薇あるいは時間飛行

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    文庫よりこっちの表紙のほうが好き。

    離れてしまってるのが残念で、ふたりの掛け合いが少ないことがさみしい。
    それでもこのテクストを読み込んで、別の背景と重ね合わせていくかたちが、ふたりの関係が、癖になる。

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    2015年02月16日
  • 黒猫の接吻あるいは最終講義

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    黒猫シリーズの2作目。
    1作目で雰囲気が好きになりすぐさま読んだ。

    あれですね。
    遊動図式わかんねえ!この講義聞きに来てるひとたちどんな思考なの・・・。
    でも今回は、付き人がメインで黒猫の講義が少なめだったので、ちょーーっと読みやすかった(笑

    付き人が気づいてないだけで、黒猫は愛を語ってると思う、のはわたしだけだろうか。シリーズの続きがたのしみ。

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    2015年02月01日
  • 黒猫の約束あるいは遡行未来

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    ネタバレ

    成長する塔を調査に来た黒猫と、映画の出演を依頼された付き人がイタリアで偶然再会する。

    やっぱり二人で会話しているところが好き。
    互いに相手を想っているのは間違いないのに、何でそこでブレーキをかけちゃうの?!黒猫に近づきたいからこそ今じゃないと離れる付き人の決断が切ない。

    次巻も楽しみ。
    今度は黒猫が付き人を追いかけてほしい。

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    2015年01月02日
  • 黒猫の約束あるいは遡行未来

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    黒猫シリーズ第5弾。〈成長〉し続ける〈遡行する塔〉の謎に黒猫が挑む。
    ア・プリオリ(先験的)、物質と精神、虚構と幻想…感覚的には分かったような気がするけど、今作の美学理論はとりわけ難しかった。
    周りから見ると相思相愛なのに、相変わらず焦れったい2人の関係。2人のセリフの「……」がもどかしくて仕方ない。でも、言葉にはしなくても、何となく暗黙の了解となっている約束。常に黒猫の背中を追いかける付き人さんが追いついた時、2人は一歩踏み出すのだろう。黒猫曰く、付き人さんの成長は著しいらしいので、その時までヤキモキしながら見守ることにしよう。

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    2014年12月07日
  • 黒猫の約束あるいは遡行未来

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    未完成で終わっているはずの建物が、成長し始めた。
    それを調査するために現地へ飛んだ片方と
    別の理由からその場にいる事になった片方。

    一緒についていった彼女の、密やかな思いは?
    彼の行動は?
    彼女はどうしたいのか。
    建築がどうなるのか、どうしてこうなったのか、が
    話の軸だというのに、気になるのはそちら。
    2人が出会ってしまった状態だと
    それはもう気になって。

    一体誰が塔を成長させているのか。
    まったくもって分かりませんでしたが
    全員の口ぶりから、多分…という予想は。
    そちらは当たりましたが、一体何がどうなったのか、は
    『答え』を見て納得。
    あのシーンについても納得(笑)

    しかし想像するに、

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    2014年12月03日
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導

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    黒猫シリーズ4作目。黒猫と付き人の学生時代の話で、2人の出会いから卒業までを描いた連作短編。
    相変わらず美学講義の部分は難しくてよく分からないけれど、2人の関係に重点を置いて読むとさらりと読める。徐々に惹かれていく付き人さんと、たまに思わせぶりな言動を見せる黒猫。読んでる側としては焦れったくて仕方ないけれど、この2人の微妙な距離感が好き。

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    2014年11月16日
  • 黒猫の接吻あるいは最終講義

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    黒猫と付き人はあいかわらず。
    バレエをめぐる美学講座とミステリー。
    一気に読んで、次も読みたいと思い
    星4つつけたものの、
    おもしろい?と、問われたら
    んー…まぁ…と、あいまいな感じ。
    内容というより読む楽しみがある本。

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    2014年11月16日
  • 黒猫の遊歩あるいは美学講義

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    表紙が可愛らしすぎて気恥ずかしく手に取るのを迷った(最近こういう本が多い)
    アガサ・クリスティー賞受賞とのことで思い直して読んだ。
    ズッシリと読みでがある内容なのに、主人公の二人がいいのか、さらさらと読めておもしろい。
    ただ一つ、女の子の「んん」の表現だけは受け入れ難く…だんだん気になって仕方なくなってきた頃「んんん」まで登場してまいった。

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    2014年11月10日