森晶麿のレビュー一覧
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「旅」をテーマに、気鋭の作家陣が短編を寄稿したアンソロジー。とはいえ旅の解釈はそれぞれであり、SFだったりミステリーだったり、各人の特徴が出ている内容となっている。
個人的な好みは藤井太洋さんの「月の高さ」。ご本人の経験を踏まえた舞台芸術の置かれた現状、地方巡業のドタバタ感、枯れたおじさんと若い女性の緩い連帯といった内容が小気味よくロードムービー的に展開されていて面白かった。
一方で石川宗生さんの「シャカシャカ」については正直よく理解できなかった。地表がシャッフルされるという話のメタ構造として、各章の順番もシャッフルされていく流れなのだけど、いきなり話と場所が飛んでしまうためについていけな -
Posted by ブクログ
あの日、タワマンで君と
著:森 晶麿
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**〈 書籍の内容 〉**
かつてない、タワマン文学×恋愛ミステリ!
山下創一は配達員をしながら日々を食いつないでいる。ある日、高級レストランから料理を届ける仕事が入った。依頼人は六本木でもっとも高いタワーマンションの最上階に住む多和田という男で、創一が到着すると、強引に部屋に上がらせた。戸惑う創一だったが、窓の外に広がる地上47階の景色に心を奪われてしまう。さらに、そこに現れた人物に驚く。それは高校時代、密かに想いを寄せていた静香だった。リビングに入ってきた女は「玲良」と名乗り、多和田は自分の婚約者だと紹介した――。
配達員の登録番号「444 -
Posted by ブクログ
ジャンク飯を愛する潤子の「推し」は人気俳優の天草茅夢。家庭教師中に訪問宅で生徒の父である家主が殺された。気分転換に近くのジャンク飯屋に向かうと、そこでジャンク飯が好きだと言う「推し」と遭遇。事件について話すと天草は推理を披露して…。
タイトルが秀逸。タイトルに惹かれて読んでしまった。事件現場に居合わせる潤子は現場近くのジャンク飯屋で推しにたびたび遭遇し、推しが推理を披露すると言う流れ。
4話まであるが、1〜2話は犯行を立証できず犯人が捕まらないというのが正直微妙かなと思うけれど、全体通して結構楽しめた。3話のマジシャンは気の毒な感じだったけど…。ジャンク飯の描写に力が入っている感じなのも面白か