森晶麿のレビュー一覧

  • 黒猫の接吻あるいは最終講義
    真善美は、アリストテレスの時代から、複雑にこんがらがって、切り離せなくて、それぞれに密接に関わり合っている。
  • 黒猫の遊歩あるいは美学講義
    タイトル買い

    森博嗣さんも難しいこと言うけど、この人はタイプの違う難しさ
    美学博士なだけあって使う単語とか言い回しとかは綺麗なんだけど意味が分からなすぎる笑
    それ楽しめれば、ポォ?の作品を知らなくても楽しめるのかしら
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理
    日常の謎に青春と恋愛を絡めた作品。謎はどれも小振りではあるものの登場人物たちの心情が「ああ、こういう謎を生み出しそう」と思わせた。二人の続きが気になるので続きも読みたい。
  • さよなら、わるい夢たち
    理不尽なことがたくさんあって、読んでいて苦しくなる。やられっぱなしではなかったことが救いだ。
    そうは言っても海外で新しい生活をするしか無かった?日本では彼女は救われないのか。改めて、日本ってもうだめなのかななどとおもってしまった。なんとかできないのだろうか…
  • 文豪Aの時代錯誤な推理
    自死を遂げたはずの芥川龍之介が、現代の田端に茶川龍之介として蘇ったという突飛な設定。

    全体的に軽いノリで、茶川と弥生の掛け合いや、時代のギャップに戸惑う茶川が面白い。特に、平野レミの料理番組を見て夕飯を作ったり、こっそり村上春樹を読んでる茶川が可愛い!

    髪切り婆に鬘燃やし、水風船爆弾魔、メッセン...続きを読む
  • 黒猫の回帰あるいは千夜航路
    黒猫シリーズ第6弾。
    パリで大規模な事故が起き、連絡のつかない黒猫を心配する助手。

    今回は黒猫の子供時代のエピソードも。
    牛の歩みのような2人の関係も進んではいる様子。
    素敵なエピローグでひとまず締め括りかな。(続巻も出ています)
  • 心中探偵 蜜約または闇夜の解釈
    ゲスト黒猫さんで、どうなんだろう最終的に探偵役は黒猫さんになっている気もする。
    とりあえず、華影さんの口説き文句と女性があっさり落ちるところはなんか釈然としない感じもしますが、一夜の運命の女を探す旅は面白かったですね。
    最後に彼女を求めてくれたのも個人的には嬉しいです、その後彼がどうなるかはともかく...続きを読む
  • さよなら、わるい夢たち
    一気に読んでぼんやりしている。
    待機児童問題や、セクハラ問題や、人々の無関心が生み出すもの。田舎の人間関係。とても身近なものばかりで、背中がざわざわする。
    例えば性差の問題。違和感を感じることはあるけれど、具体的に言葉にするのは難しい。そんなもの関係なく話をしているのに「女だから」「男のひとはこう」...続きを読む
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導
    黒猫と付き人の出会い編。美学とポオの交わってゆく話が分からないなりにも面白い。
    こんな存在が近くにいたら、そりゃあ意識もするよね。
  • 黒猫の回帰あるいは千夜航路
    黒猫シリーズ第6弾。
    黒猫との関係性が一歩近づいたと見えた前作からあっという間に1年が経ち、無事博士の学位を授与された付き人は、未だに離ればなれの黒猫を思う日々。
    そんな中、パリで起こった事故のニュースを見て心配に駆られていた付き人の前に現れたのは、帰国した黒猫だった。

    「きゃ~、やっと帰ってきた...続きを読む
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導
    黒猫シリーズ第4弾にして、エピソードゼロとなる「黒猫」と付き人である「私」の出会いを描く学生篇。

    第1弾の頃に比べると肩の力が抜けて文体も論理展開もシンプルになったと巻末掲載のインタビュウで作者が言うように、昨日読んだ「黒猫の遊歩・・・」よりはわかりやすくて楽しめた。

    それでも今回も、事件の謎解...続きを読む
  • 放課後のジュラシック 赤い爪の秘密
    2018年127冊目。思ってた以上にファンタジーしていた。ガッツリ児童書になると森さんの魅力が出しきれないのが勿体ない。擦れた大人になった今では少年少女のように素直な気持ちで読めないのが心苦しい。
  • 火刑列島
    現象学という独特のジャンルの学者が登場。はじめは悪女が男を唆して悪さをしてるのかと思いきやAIとかVRも出てきてなかなか追い付くのが大変。
  • さよなら、わるい夢たち
    見た目と行動力にギャップがあったから最後に勝ち抜けたんだろうか?
    いつでもやられっぱなしってわけにはいかないもんね。
    ほんと、さよなら、わるい夢たち、だ。
  • ホテル・モーリス
    ふわふわして掴み所のない雰囲気だった。遠くから登場人物たちが演じる劇中劇を観ているような、現実味のない不思議な距離を感じた。仕掛けもあったらしいと気付いただけで全くわからなくて、上手く受け取って読めなかった。独特さは面白いと言えば言えたけれど、合わなかったのかな。
  • 葬偽屋に涙はいらない 高浜セレナと4つの煩悩
    「葬偽屋は弔わない」の続編。



    自分の死後の周囲の反応が見たい。

    そんな望みをかなえるため、

    偽の葬儀をアレンジする「葬儀屋」、

    殺生歩武(せっしょうあゆむ)、黒村、

    そして、歩武に拾われたセレナ。



    個性的な面々が、今回も、

    さまざまな「死」を演出する。



    死に向き合い...続きを読む
  • 黒猫の回帰あるいは千夜航路
    第6弾。今回は今までより美学の話がわかりやすかった、かな。ラストってこれってアレなのどうなのー!今作で終わるのかな?
  • 火刑列島
    いろんなピースが少しずつはまって過去とリンクし始めるお話。なるほどなぁフムフムと読んだ感じ。
    なんとなく恋路ケ島っぽい雰囲気を感じました。
  • ホテル・モーリス
    あれ、読んだことあるの? と一瞬思ったのだけれど、似たような話をどこかで読んだのだろうか?
    なんか良さそうなホテルなのに、集まってくる人が特定の人だと気楽に利用するってわけにはいかなさそう。お客が気持ちよく過ごせるように、でもその気遣いを悟られないというのが1番快適なのかもなぁ。
    どこかへのんびり出...続きを読む
  • 火刑列島
    2018年88冊目。一つ一つの要素は悪くないのに、全体を通して見るとやや消化不良な感じに。途中までキャラクターの背景がいまいち見えてこないのが、悪い方に働いてしまっている気がする。