森晶麿のレビュー一覧

  • 探偵と家族
    バラバラに見えるけど、根っこでちゃんとつながった家族。初めて読む作家さんでしたが、楽しく読ませて頂きました。
  • チーズ屋マージュのとろける推理(新潮文庫nex)
    チーズ専門レストラン「マージュ」。
    シェフの真沙流とウェイトレスの美藻がお客の抱えるトラブルの謎を解く日常の謎系。

    チーズ料理を絡めて小さな謎を解いていく(チーズだけに)コージーミステリー。
    最後の方はあっさりな畳み方。軽い読み物って感じの話。
  • チーズ屋マージュのとろける推理(新潮文庫nex)
    チーズ料理店が舞台、というところが売りなのかな?

    サラっと読めて面白いけれど、もう少し濃い目の味つけでも良かったかも…
    ミステリも人間模様も、設定が良いだけに少し残念に感じられた。
  • 黒猫と語らう四人のイリュージョニスト
    本当に「衝撃の結末」でした。
    婚約は黒猫と付き人の間で交わされたことかと思って読んでましたが、最終話で、まさかの灰島さん!
    このシリーズ、ここで完結なのでしょうか?まだまだ続きはあるのでしょうか?
    私の中では付き人の気持ちがまだ上手く掴めません…。
  • 黒猫と語らう四人のイリュージョニスト
    黒猫シリーズ第9弾。
    休暇届を出して以来連絡が取れなくなった黒猫。唐草教授に頼まれ、付き人は黒猫を訪ねていた4人から手掛かりを探る。

    えー…「衝撃の結末」ってこれで終わり?
    4人の話より最後で全部持ってかれた。
    「結婚」するの?看病する間の安定のために?
    灰島って後半の方に出てきて大して登場しない...続きを読む
  • チーズ屋マージュのとろける推理(新潮文庫nex)
    トラウマとの決着の付け方が薄い。
    片方は蓋を開けてみると悪い人じゃなかった。もう一方は小物すぎて話にならなかった。
    途中までは面白かったというか読みやすかったので、勿体無い。一冊で回収してしまおうとしたのだろうけど、全てを明らかにせずに続巻でも良かったように思う。
  • チーズ屋マージュのとろける推理(新潮文庫nex)
    神楽坂のレストラン。チーズ料理とワイン。イケメンシェフ。なんだかステレオタイプだけれど、ミステリーの設定としては珍しいかもしれない。軽く読み易い。
  • 黒猫と語らう四人のイリュージョニスト
    「黒猫シリーズ」第9弾。
    大好きなシリーズの新刊をワクワクしながら手に取った。帯の「衝撃の結末」という言葉に、ある覚悟をしながら読んだ。
    やはりか‥‥。

    シリーズを終えるにはこの結末しか始末のつけようがなかったのかもしれないけど、シリーズのファンとしては切なすぎる。
    どうにも後味の悪い終焉でした。
  • 僕が恋したカフカな彼女
    カフカの作品というと、『変身』ぐらいしか知らなかったです…。
    カフカの色んな作品をベースに繰り広げられていく物語は面白かったです!
    こんな作品もあるのかーと、少しずつカフカの作品を興味を持っていきました!

    ラブレターを添削で返された日にはもう立ち直れないですよね…
    それでも果敢に挑んでいくのはすご...続きを読む
  • チーズ屋マージュのとろける推理(新潮文庫nex)
    2話辺りからぐっと引き込まれ始めた。
    最後まで読む頃にはチーズフォンデュを食べたくて仕方なくなっていた。
    今夜はチーズフォンデュにします。
  • 探偵と家族
    たぶん森さん史上1番読みやすい(私調べ)
    なんか謎というより家族の絆のお話の側面が強かった気がします。
    出てくるワードがものすごく『現代!!』って感じだったので、何年後かに読んだらものすごく懐かしくなりそうな気がします。
    そういうのを見越してこんな感じのお話にしたんだろうなあと思います。そんなところ...続きを読む
  • 偽恋愛小説家、最後の嘘
    最終回?の割になんか締まらなかったなぁと思ってしまった。森さんのいつも通りの物語の解体は面白かった。自分自身、読みやすいミステリ自体そこまで好きではないからちょっとあっさりしすぎたのかも。途中まで読むとなんとなく展開が見えてきてしまった。真夏の凍死って言うから、もう少し派手なのを期待していました。ミ...続きを読む
  • M博士の比類なき実験
    絶海の孤島を舞台にした美をテーマにした作品。
    基本的にはホワイダニットで美に関するもののため、トリック等はそこまで意識されていない、そのためこの本最大のトリックである入れ替わりトリックが割とあっさりとしている印象だった。
    そして動機が美に対する追求が気持ち悪く、それがまさかアキラの高校時代から始まっ...続きを読む
  • 黒猫と歩む白日のラビリンス
    現代アートとは何なのか。前作での私の感想に一部答えてくれるような本作だった。

    ▼シュラカを探せ
    でも、落書きとアートもしくは芸術との違いは結局分からないまま。日本でも最近、NFTアートと称して小学生の落書きに100万円以上の値がついたそう。個人的には、そういうのは芸術じゃないように感じるけど、じゃ...続きを読む
  • 偽恋愛小説家、最後の嘘
    今回はあまりはまらなかった。作家につく編集者って何するのか気になる。月子はもっと口出しした方がいいが、編集者のカラーが出てしまうほど手を入れるのはどうなのか…。
  • 偽恋愛小説家
    謎だらけの偽?恋愛小説家と新米編集者コンビがシンデレラや眠り姫などのおとぎ話のような事件の真相を追うミステリー連作短編集

    さすがシリーズ化されてる作品やなって感じのキャラ強恋愛小説家と新米編集者のコンビがいい味だしてていい感じ!

    おとぎ話に絡めるだけじゃなくおとぎ話自体もミステリーとして楽しんで...続きを読む
  • 文豪Aの時代錯誤な推理
    推理じゃなくて、存在そのものが時代錯誤。とある事件を防ごうとするために芥川が現代に転生し、テレビやスマホやファストフードを知ってだんだん馴染んでいきつつも基本的には時代錯誤なのが面白い。
  • 前夜
     兄の死の真相を求めて、弟・真斗は兄になる。
     一言でいうなら、すごい。信じていたものが目まぐるしく変わっていって、再読して確認したくなる。真斗の少し世界の見え方に違いがあるという先入観に振り回されてしまった……。奥の開けてはいけない扉は言い得て妙だと思ったけど、まさかあなたもですか。ていうか食べ合...続きを読む
  • 探偵は絵にならない
    落ちぶれてしまった絵描きが、地元で繰り為す彼女を探し、自分も絵を描くための意思を探す話。
    主人公がなかなか人間らしいダメさを持っているが、友人たる蘭都が頭脳派なので、毎話少しずつ明らかになる主軸の話にもワクワクできるバランスのとれた話だと感じた。
  • 探偵は追憶を描かない
    前作が記憶になくても大丈夫。今回は浜松っぽさをあまり感じなかったが、知らないから気付かないだけかも。やたら組関係者が多いのが気になる。蘭都のアロマ講釈がほどほどなのが謎の雰囲気でちょうど良い。やり過ぎすると胡散臭くなりそう。