森晶麿のレビュー一覧

  • 花酔いロジック 坂月蝶子の恋と酔察

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    田舎もんなので、東京の大学っていうだけでなんとなく感情移入できない部分もなくはないが(笑)、キャラクターはぶれないし、酔っ払いへの無駄な敬意とでも言うんでしょうかね。これぞ大学生という日常も感じられるので、好きな作品。

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    2017年03月17日
  • 俗・偽恋愛小説家

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    続きもあるかなぁ?
    前回に続き童話の解釈が好きです。あれがいちばんの魅力。

    聡がどうしてもとってつけたようなキャラで好きになれませんでした。スパイスにもならない。
    でも、カエルの王子様の話はなかなか残酷な結末でしたね。よくトラウマにならなかった月子。

    ラプンツェルの大御所歌手にはかなりスパイス効いてて悪い人だけどなかなか切ないお話でした。

    続き、期待してます!

    2017.3.12

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    2017年03月12日
  • 人魚姫の椅子

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    ネタバレ

    椅子職人と小説書きの物語であり、作り手が創り出す物語。
    「つくる」こととは。物語が進むにつれて、グイグイと引き込まれていった。森晶麿さんも話していたけれど、ミステリー要素は少なくて異質。その分また違う世界が生み出されてるなって思った。
    森晶麿さんがブログで書いていたセルフライナーノーツもまた読みたい。

    戯言
    なぜかわからないが、「人間椅子」と言い間違えることがよくあった。でも、「人間椅子」(江戸川乱歩)と似て非なるものではあると思った。どちらも、座っている異性を包み込むというフェチズムが表現されていると思う。

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    2017年03月11日
  • 偽恋愛小説家

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    結構面白くて一気読み。
    ストーリーも楽しめたけど、それより童話の解釈が面白かった。
    続きも読む!

    2017.3.6

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    2017年03月06日
  • 人魚姫の椅子

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    青春と淡い恋心の小説家と思いきや、後半のミステリー感と真実の切なさに心がぎゅーっとなりました。

    途中でもしかして…と思ったことの斜め上をいってしまって…

    途中で少し、桜庭一樹さんの小説『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』を思い出しました。

    でも随所に家族の愛とか青春の甘酸っぱさがあるのがすごく良かったです。

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    2018年02月19日
  • 俗・偽恋愛小説家

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    やったね続編。

    今回も童話の解体が面白い。

    そしてセンセと月子ちゃんが…いい。

    前作読んでから結構経ってたから覚えてるかなーとか思ったりもしましたが、ばっちりでした。

    前作読んでない人も童話の内容覚えてない人も楽しめるのではないかなー。

    それにしても森さんの本は不思議なくらいグングン読めてしまう。

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    2017年02月05日
  • 僕が恋したカフカな彼女

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    カフカの解釈を上手いこと物語に嵌め込んでいた。強引な感じもなく、ストーリー作りの巧みさが光る。まぁ、カフカは読んだことないし、読む予定もないですが。

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    2017年02月04日
  • 人魚姫の椅子

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    恋心から始まる失踪事件の物語は作中作含めて薄い紗に包まれた様に幻想的でどこか浮遊感があるのに、ある意味シビアで少し残酷でもある。
    以前から思っているけれど、森先生が十代少年少女の自意識過剰だったり独善的だったり利己的だったりする部分を書くとザクザク刺さる…。

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    2017年01月20日
  • 黒猫の回帰あるいは千夜航路

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    黒猫シリーズ第6弾。パリで起きた事故に黒猫が巻き込まれたのではないかと、心配する付き人…と言うところから始まる、連作短編集。本編では、長編が続き、パリと日本で離れていた2人の関係を描いていたが、今作では黒猫が帰国。2人の距離も縮まり、疑心暗鬼で読み始めたシリーズも、すっかりはまってしまった。ラストからすると、このシリーズもひと段落な感じ。

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    2017年01月08日
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理

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    何かいい。
    自分がら大学生だったら、遠くから眺めてるだろうけど。
    ささいな謎があって、ほんわかと解き明かされる話。
    まだまだ蝶子の飲んべぇな大学生活は続きそうである。
    それにしてもこの作者、黒猫と同じ人の作品とは、初見ではわからないかも。

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    2016年11月30日
  • 俗・偽恋愛小説家

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    作家が語る童話の解釈が好き。特にカエルの王様は驚いた。王女様に投げつけられる解釈に納得させられてしまう。作中作は今回も恋愛小説と見せかけて実は…という偽っぷり。続ではなく俗なのもいい!

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    2016年11月16日
  • 俗・偽恋愛小説家

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    童話の解釈が面白い。盲点を突かれるというか、よくもまぁこんなことが思い付くなと感心。特に「かえるの王様」の解釈とそれを含めたオチは何ともやりきれない気持ちにさせてくれる。

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    2016年11月16日
  • 偽恋愛小説家

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    連作ミステリ。
    シンデレラ、眠れる森の美女、人魚姫、美女と野獣、ロマンチックな話の別解釈と現実の世界でのミステリがリンクして面白く読むことが出来た。特にシンデレラはガラスの靴に主観を置くという考え方が面白かった。
    恋愛小説の部分はエッセンス程度でほぼ本格ミステリ。

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    2016年11月02日
  • 俗・偽恋愛小説家

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    シリーズ二作目。相変わらずの偽恋愛小説と偽恋愛論……ロマンス懐疑派の私としては、陳腐な恋愛小説よりはこっちの方が何倍も楽しいなあ(笑)。お伽話に秘められた恋愛論も面白くって。そうか、「かえるの王さま」は私も納得いかないと昔から不思議だったのですが。やっと謎が解けた気がしました。とてもすっきり。
    月子と夢宮との恋愛?話はまあ恋愛小説と言えなくもないのだけれど。ちょっとひねくれてていい感じに楽しめます。さらなる人物の登場でいったいどうなっちゃうのかどきどきでしたが。そうかあ、そう来るかあ、という印象。作中の小説にも騙されてしまいました。ほんっとひねくれてるなあ。夢宮先生の小説、ファンになっちゃいそ

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    2016年10月15日
  • 俗・偽恋愛小説家

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    ネタバレ

    幼馴染とお見合いしてプロポーズされた月子。他の人を思いながら思わずプロポーズを承諾したような返事をして、訂正しようとしながらなかなか言い出せない、てなんなんでしょ?結局相手から指摘されてようやく・・・、てイライラする。 今回もおとぎ話を夢宮先生が新解釈。その部分は面白かったんですが、夢宮先生がなぜ月子を好きなのかわからん。ハッピーエンドだけど納得いかない。涙子はストーカーされてばっかり。なぜそんなろくでもない男にばかり好かれるのか、不幸すぎる。

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    2016年10月12日
  • 俗・偽恋愛小説家

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    『偽恋愛小説家』続編。
    「白雪姫」や「かえるの王さま」などよく知られたおとぎ話を解体しながら、夢センセと月子が事件を解決していくこのシリーズ。おとぎ話にこんな切り口があるんだという新しい発見と、おとぎ話に絡めて現実の事件を解決するミステリ要素、そして主人公二人の恋の行方。一冊で三度美味しい感じ。
    黒猫シリーズの美学講義よりもとっつきやすくて読みやすい。今回、ラプンツェルとくるみ割り人形は、元のストーリーを知らなかったけど、十分楽しめた。このままシリーズ化してほしいな。

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    2016年09月15日
  • ホテルモーリスの危険なおもてなし

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    この作者の作品はお上品な面白さがある。
    設定が少しヤンチャな気もしたけど、真面目な主人公が周りに巻き込まれる様子はおもしろい。

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    2016年08月15日
  • 偽恋愛小説家

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    ■俺がニセモノだったら、どうする?

    「第一回晴雲ラブンガク大賞」を受賞して、華々しく文壇にデビューした恋愛小説家・夢宮宇多。その勢いを買われてか、恋愛小説のようにロマンティックな体験談を持つ女性を実際に訪ねて話を聞く、というネットテレビ番組のホスト役の仕事が入ってくる。担当編集・井上月子の説得で仕事を受けることとなったのだが、そこで出会った女性は、まさに現代のシンデレラのようなエピソードを持つ女性であった。しかし、夢宮宇多は話を聞くうちにエピソードの隠された真実に気づいていく…。その一方で、夢宮宇多の受賞作は亡くなった彼の幼馴染みが書いたのではないか、という疑惑が浮上し、物語は意外な展開を見

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    2016年08月07日
  • 偽恋愛小説家

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    なかなかにひねくれた小説。恋愛小説的要素をはらみつつ、シンデレラとか眠れる森の美女とかの童話を、夢も希望もない解釈で切り崩す。色んな意味で面白い。ミステリーとしてもかなり面白いです。

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    2016年07月27日
  • ピロウボーイとうずくまる女のいる風景

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    国家の中で生きる為の施策が政治であるならば、政治について考える事は生について考える事と同義。
    男女の狡さを目の当たりにしながらも性と政と生を真面目に考え、愛に辿り着いたクチルの純粋さが羨ましくなる。
    生温く日々を過ごす事の是非を問う、ルックス以上に切れ味の鋭い物語。

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    2016年07月27日