森晶麿のレビュー一覧

  • 心中探偵 蜜約または闇夜の解釈

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    独立しても読める物語だけれど、やはりここは事前に主人公華影忍の高校時代を描いた「四季彩のサロメまたは背徳の省察」をぜひ。

    成長した彼は新鋭の作家となり厭世感を強くしたものの、女に甘いのも性にだらしないのも相変わらず。むしろ大人になった分その行動は危うげで、女を疑う事を基本しない忍はその計略にあっさりとひっかかる。
    共に死のうと誓ったはずの行きずりの女は一人で命を絶ち、何故か生き残った忍は彼女の素性を知るために担当編集者を巻き込んで奔走する。
    彼と一夜の愛を交わした女は誰なのか。ソフトボイルドな探偵行の果てに知るその正体と行動の意味と原因はある意味とてもグロテスク。
    高校時代の事件に続き、今回

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    2017年11月22日
  • かぜまち美術館の謎便り(新潮文庫nex)

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    なかなか悲惨な事件がありながらも物語の雰囲気はかぜまちという名にふさわしいふんわり優しさの溢れた物語。

    てか、生きてたのか、嫁。

    2017.11.16
    160

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    2017年11月24日
  • 黒猫の遊歩あるいは美学講義

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    ネタバレ

    黒猫の回帰の文庫版が出たので再読。最初に出会ったのは大学生の時だったので、久しぶり。

    「月まで」と「月と王様」は互いに相互的関係にあるなあと思った。そして今後の黒猫と付き人の関係にも……。

    「壁と模倣」「頭蓋骨の中で」はどちらも悲しいひとりの人間の物語だった。〈自分〉を持たなくなった青年と、〈自分〉とのせめぎ合いに苦しむ人の話。後者は生と死の相反するようで同じところにあるものという解釈を初読では持っていたので、また違う楽しみ方もできた。

    「水のレトリック」は初読では、イマイチ理解追いつかずだったけど、今回はなんとなく理解。詩的というか言葉遊びの世界というか。

    「秘すれば花」の存

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    2017年10月12日
  • 偽恋愛小説家

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    黒猫シリーズが好きで、この本を知りました。読んでみてやっぱり読みやすく面白く嬉しくなりました。次作を読むのが楽しみ。

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    2017年10月10日
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理

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    人の心が織りなす謎が解き明かされる。謎の最たるものが恋か。
    蝶子にとって、ミステリは善し悪しを他者と語らう代物ではなく、好きなものの種類くらい自分で分かっており、他のものを人から押し付けられたくないという言葉にいたく共感…。

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    2017年09月03日
  • 四季彩のサロメまたは背徳の省察

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    これが昔の黒猫...?
    と、ソワソワしながら読みました。こんなにエロティックな本だと思わなかったので衝撃でした。

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    2017年08月30日
  • M博士の比類なき実験

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    何て言うかエグ味の強いお話。救いもないし。
    M博士と黒猫の美についての議論を聞いてみたい気がするな。

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    2017年06月08日
  • M博士の比類なき実験

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    森作品の中で何度も「美」については語られているけれど、今作は割とストレートに外見の美について。
    閉ざされた孤島の研究所で美の高みを目指し整形を繰り返すM博士とその被験者達。そこで起こる殺人事件の物語。

    美しく造られた外見の描写が様々で、人工的だと分かっているが故に余計に想像力を掻き立てられる。
    真相は自分が何となく予想していた結末から更にもう一捻りされていて、真実が分かった瞬間に良い意味で背筋がゾクリとした。
    心底怖い話なのだけれど、でも惹かれてしまうのはそこにあるのが『完全な美』だから…?

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    2017年05月09日
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導

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    短編集。
    主人公である「私」と黒猫との出会いから黒猫の留学前までを描いている物語。
    「美学」に照らし合わせて黒猫は論理的にいくつもの謎を読み解いていく。
    もしかしたら好き嫌いがわかれる物語かもしれない。
    次から次へと出てくる美学にまつわる単語、いつだって抽象的な言い方しかしない黒猫。
    解体という作業によって浮き彫りになる新たな景色、新たな思考、新たな結末。
    ポオの作品を例に、黒猫と私は表層的にみえるものから、さらにその奥に眠っているかもしれないものへと思考を掘り下げていく。
    ハマる物語だった。
    読み終わった後にまたポオの作品を読みたくなるような・・・。
    もしかしたらまた違った視点でポオの面白さ

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    2017年04月26日
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導

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    2人の出会いと学生時代のはなし。
    最後のお話が素敵でした。

    にしても、キザだな、黒猫。
    教授って肩書きだと生きるキザさだけど、こんな大学生ちょっとやだw

    2017.4.18

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    2017年04月19日
  • 黒猫の回帰あるいは千夜航路

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    ネタバレ

    黒猫シリーズ。フランスから帰ってきて、近くで過ごせる。
    遠くに居て連絡が取れないと、途方もなく心配になる。不安が積み重なり、疑心暗鬼になる。黒猫の姉も出てきた。教授がなくなった。お土産をずっと渡せない人だと、知っていればそれだけで安心する。

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    2017年04月11日
  • 偽恋愛小説家

    ネタバレ 購入済み

    面白かった。

    個人的にひねくれものが好きらしい。
    童話の解釈も面白かった。これから童話は裏を考えながら読みます

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    2017年03月25日
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理

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    とりあえずトラブル体質というかそういう主人公のドタバタ劇。登場人物は基本大学生なので、非常に親近感がわく。推理にかけてあるから、日常の謎系なのかと思ったらそうではなかった。とはいえ、これはこれでおもしろく読み切れたので、よかった。

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    2017年03月17日
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の恋と酔察

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    田舎もんなので、東京の大学っていうだけでなんとなく感情移入できない部分もなくはないが(笑)、キャラクターはぶれないし、酔っ払いへの無駄な敬意とでも言うんでしょうかね。これぞ大学生という日常も感じられるので、好きな作品。

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    2017年03月17日
  • 俗・偽恋愛小説家

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    続きもあるかなぁ?
    前回に続き童話の解釈が好きです。あれがいちばんの魅力。

    聡がどうしてもとってつけたようなキャラで好きになれませんでした。スパイスにもならない。
    でも、カエルの王子様の話はなかなか残酷な結末でしたね。よくトラウマにならなかった月子。

    ラプンツェルの大御所歌手にはかなりスパイス効いてて悪い人だけどなかなか切ないお話でした。

    続き、期待してます!

    2017.3.12

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    2017年03月12日
  • 人魚姫の椅子

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    ネタバレ

    椅子職人と小説書きの物語であり、作り手が創り出す物語。
    「つくる」こととは。物語が進むにつれて、グイグイと引き込まれていった。森晶麿さんも話していたけれど、ミステリー要素は少なくて異質。その分また違う世界が生み出されてるなって思った。
    森晶麿さんがブログで書いていたセルフライナーノーツもまた読みたい。

    戯言
    なぜかわからないが、「人間椅子」と言い間違えることがよくあった。でも、「人間椅子」(江戸川乱歩)と似て非なるものではあると思った。どちらも、座っている異性を包み込むというフェチズムが表現されていると思う。

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    2017年03月11日
  • 偽恋愛小説家

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    結構面白くて一気読み。
    ストーリーも楽しめたけど、それより童話の解釈が面白かった。
    続きも読む!

    2017.3.6

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    2017年03月06日
  • 人魚姫の椅子

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    青春と淡い恋心の小説家と思いきや、後半のミステリー感と真実の切なさに心がぎゅーっとなりました。

    途中でもしかして…と思ったことの斜め上をいってしまって…

    途中で少し、桜庭一樹さんの小説『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』を思い出しました。

    でも随所に家族の愛とか青春の甘酸っぱさがあるのがすごく良かったです。

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    2018年02月19日
  • 俗・偽恋愛小説家

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    やったね続編。

    今回も童話の解体が面白い。

    そしてセンセと月子ちゃんが…いい。

    前作読んでから結構経ってたから覚えてるかなーとか思ったりもしましたが、ばっちりでした。

    前作読んでない人も童話の内容覚えてない人も楽しめるのではないかなー。

    それにしても森さんの本は不思議なくらいグングン読めてしまう。

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    2017年02月05日
  • 僕が恋したカフカな彼女

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    カフカの解釈を上手いこと物語に嵌め込んでいた。強引な感じもなく、ストーリー作りの巧みさが光る。まぁ、カフカは読んだことないし、読む予定もないですが。

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    2017年02月04日