森晶麿のレビュー一覧

  • 人魚姫の椅子

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    高校生の優しく微笑ましい恋愛のお話、と思ったら・・・

    まさか、いやいや、まさか、いやいやを繰り返して

    まさかがそのまま結末になる。残酷なお話。

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    2018年01月13日
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理

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    戸山大学酔理研究会の話。面白いんだか、面白くないんだか、微妙なストーリー。神酒島先輩はつかみどころのない人だな。蝶子とこれからどうなるのかな。

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    2018年01月01日
  • 心中探偵 蜜約または闇夜の解釈

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    .途中まで全く気が付かなかったけれど、この本サロメの続編っぽい?

    主人公はゲスい。

    ちょこちょこ出てくる黒猫がかわいい。

    行きずりの相手と一緒に心中したが、自分だけが生き残り相手は死んでしまった。
    だけど、死んだのはいっしょに心中した相手ではなかった。
    一緒に心中した相手はどこに行ったのか?

    というお話。

    伏線の張り方はやっぱりうまい。
    ラスト一歩手前で「お前か!」となった

    面白いっちゃ面白いけれど主人公のゲスさが受け入れられなかったので★マイナス一。

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    2017年12月31日
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の恋と酔察

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    大学の酒酔いサークルを舞台にしたミステリ。それなりに楽しみました。ミステリというより青春小説に近いかな。

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    2017年12月12日
  • 探偵はBARにいる3

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    ススキノで探偵をする“俺”は、相棒である高田の後輩から、失踪した恋人・麗子の捜索を頼まれる。調査の過程で、麗子がバイトをしていたモデル事務所のオーナー・岬マリに会った“俺”は、なぜか既視感を抱く。だがその直後に何者かの襲撃を受け、捜索から手を引くよう脅されることに。事件は札幌で成長著しい北城グループの幹部殺害事件とつながっていたのだ―劇場映画第3弾となるオリジナルストーリーをノヴェライズ。

    原作は十二冊(そんなにあったのか!)とも読んでいるが、映画はあいにく未見。新作もしばらく出ていないし、読んでみようと思った。これはこれで読ませるが、やはり著者に書いてもらいたかった。

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    2017年12月09日
  • 探偵はBARにいる3

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    ネタバレ

    「ススキノ探偵」シリーズの映画のノベライズ。原作小説をベースにした映像作品のノベライズのため、探偵が「もじゃ毛」とされたり完全に映画主演の大泉洋を意識したものになっていて、原作とは別物の作品のように思えた。

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    2017年11月28日
  • かぜまち美術館の謎便り(新潮文庫nex)

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    直前に理詰めのミステリーを読んでたせいか、謎解き部分は「ふーん」って感じ。話に出てくる絵を見ながら読むと面白い。学芸員さんの話を聞いてるみたい。
    『わになっておどる』がわりと好き。

    読む前にネタバレ見ちゃったから、この作品最大のどんでん返しを味わえなかった。ただ、このどんでん返し必要か?

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    2017年07月26日
  • かぜまち美術館の謎便り(新潮文庫nex)

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    18年前、香瀬町で亡くなった少年画家がピカソなどの西洋絵画を模した絵画
    その絵に込められた少年画家の想いが18年前の事件の真相を明らかにする。
    サスペンス感やスピード感とは無縁の、優しく流れるミステリーだ。

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    2017年06月10日
  • 僕が恋したカフカな彼女

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    カフカ中毒の女の子を好きになってしまった高校生の話。キャラがアレな感じなのはL文庫だからかなの?内容がどうこうというより、森作品の面白さとでもいいましょうか…。嫌いじゃない。

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    2017年06月01日
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の恋と酔察

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    ネタバレ

    「名無しの蝶は、まだ酔わない」では、ただの酒好きという印象だった神酒島先輩だったけれど、今作では大分かっこよく感じた。神酒島先輩は出会った時から蝶子に気が合ったのかな?最後はキュンとした。

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    2017年05月09日
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導

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    巻末の刊行記念インタビュウが興味深い。このシリーズの魅力は黒猫の美学論議に基づく推理と並んで、黒猫と付き人の恋の行方があるとおもう。このインタビュウでは結構聞き手が上手く話を進めていて成る程と思うこと然り。ブックファーストすごい。
    花酔いロジックでもそうだけど、『恋愛は目的に到達するかしないかのぎりぎりの部分が美しい』という説明が森作品の恋愛小説の側面での面白さをまさに説明してると思う。
    推理も面白いけど、二人の関係が気になって続刊を読まずにはいられない。

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    2017年04月19日
  • 人魚姫の椅子

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    瀬戸内海に面した椅子作りの町、宝松市鈴香瀬町。高校生の海野杏(うみのあん)は、毎朝海辺で小説を書きながら、椅子職人を目指す同級生・五十鈴彗斗(いすずすいと)と少しだけ話すことを日課としていた。
    ある日の朝、いつものようにやってきた彗斗から、「高校をやめて町を出る」と告げられる。特別仲がよかったわけではないが、傍にいて当然の存在がいなくなることに焦りを覚える杏。
    時を同じくして、杏は親友の翠(みどり)からラヴレターの代筆を頼まれる。戸惑う杏だったが、必死に頼む姿にほだされ、誰にでも好かれる、明るくてかわいい翠を思い浮かべながら、一文一文を丁寧に書きだしていく。
    そのラヴレターから、小さな町

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    2017年04月10日
  • そして、何も残らない

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    誰と誰がなんなのか?ということをしっかり理解しながら読まないといけない。それは確かに正しいのだが、そうした作品はいかに複雑な関係性でもあっても、それを複雑に表現するだけでは読んでる方にハードルの高い作品になる。そのあたりでちょっと混乱したなぁ。

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    2017年03月30日
  • ホテルモーリスの危険なおもてなし

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    ネタバレ

    経営の危機にある高級リゾートホテル「ホテル・モーリス」に派遣された准。現オーナーるり子に心惹かれ、元殺し屋のコンシェルジュ日野をはじめとする個性豊かなスタッフに振り回されながら、ホテル常連ギャングをおもてなしする。コメディタッチで気楽に読める。作中で紹介されるホテル映画の数々。「ホテルルワンダ」と「ベニスに死す」は今度見てみていな。

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    2017年03月28日
  • 人魚姫の椅子

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    椅子造りに込められた狂気。犯人の美学も身勝手だが、周囲の思いこみによる集団リンチにも似た行動や、風評被害の加害者たちの行動が怖い。感情は簡単に理性を凌駕する。その分、長期的視野を持ち、大局的な観点に立って理性で行動できる大作の存在が重い。また、生活力に乏しいヒロインの義父のまっとうさにほっとさせられる。

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    2017年02月23日
  • 俗・偽恋愛小説家

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    偽恋愛小説家の続編。
    前作同様に童話の異なる面を曝け出させる。白雪姫、ラプンチェル、カエルとお姫様、くるみ割り人形。今回はそこに夢センセと月子の恋愛が絡む。前作のように盗作疑惑が絡んだミステリ仕立ての方が好みだった。最後のオチも少し無理がある。童話の解釈などは面白いので読み応えはある。

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    2017年02月19日
  • 俗・偽恋愛小説家

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    ネタバレ

    夢センセの書いた小説の違和感はそれだったのか!とすっきり。相変わらずひねくれたおとぎ話の解釈をするけれど、その方が納得できるんですよね、不思議。夢センセが割と嫉妬丸出しで面白かった。月子も嫌いではないけれど、もっと早い段階で決断していれば死人は出なかったのではないだろうか。

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    2017年02月04日
  • そして、何も残らない

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    途中ものすごい山田悠介みたいで、「ええー……('A`)」と思ってたけど、トリックとラストに向けての展開は森晶麿ワールド全開だった。
    今回は歌、特にロックが大きなテーマだったので、なかなかおもしろかった。
    ナユタの存在は本当に神秘的だった。対極的に軽音部OBOGがすごい噛ませ犬っぽい。

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    2017年01月20日
  • 人魚姫の椅子

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    ネタバレ

    森さんの話は、合うものと合わないものが極端に
    別れるのですが、これは…中間くらい?
    青春期のモヤモヤと未成熟さとがありつつ
    殺人事件が起きて、関係が変わっていく話。

    黒猫シリーズは「ポー」ですが
    まさかのこっちは「乱歩」…
    悲劇的展開に押しつぶされそうになった時に
    帯のQRの黒猫シリーズ出張版に救われました。(何)

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    2017年01月20日
  • 僕が恋したカフカな彼女

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    ヘルメットに芋虫に拷問具…カフカがモチーフなだけあって、そこで起こる事件も真相もシュールで不条理。
    怪物率の様などこかファンタジーめいてる訳じゃなくて現代の高校生達のはずなのに主人公楓とヒロイン風香のキャラクターもどこか浮世離れしていて、それがまた世界観のシュールさに拍車をかけている。
    楓は中学時代の内に恋愛に飽いて天然を詐称している様だけど、意外とリアルに天然で奥手で、でもそこがいい。
    読み終わる頃には章間に挟まれる断章のせいで、カフカに火夫禍の当て字の幻が…。

    某公園で初々しさを醸し出してる大人のカップルはいつも蚊に噛まれまくっているんだろうか、なんて余計な心配をしてしまった。

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    2017年01月20日