森晶麿のレビュー一覧

  • 黒猫の接吻あるいは最終講義

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    『黒猫の遊歩あるいは美学講義』続編。前作は短編集だったけどこちらは長編。前作は短編ゆえ、ポー談義を入れるとどうしても内容よりそちらに目が行きがちだったけど、今回は長編にしたことでポーがうまくエッセンスになっていて前作よりもこちらの方が何倍も良かったと思う。文章も読みやすくなってるのかな?前作で黒猫の性格定義がなされているからかな?内容は『金田一少年の事件簿』に出てきそうな事件だったけど、面白かった。次回作は黒猫帰還…あるのか?2012/457

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    2015年04月16日
  • 黒猫の薔薇あるいは時間飛行

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    黒猫シリーズ第3弾。フランスの黒猫と日本に残った付き人ふたりの視点で物語が進みやがて絡み合う。切ない結末にきゅん。しかしポーが読みたくなる作品だ。2013/074

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    2015年04月10日
  • 黒猫の薔薇あるいは時間飛行

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    ネタバレ

    『アッシャー家の崩壊』に描かれる生と死、知覚と時間から過去と現在の恋を紐解く。
    付き人は小説家の叶わなかった恋の真相を、黒猫は教授の逆さまの庭と実験音楽の関係を。日本とパリでそれぞれ経験する謎解き。付き人を慕う後輩・戸影の爛漫さは憎めなくて楽しいコンビではあったけど、やっぱり黒猫と並んで交わされるポー談義や軽口の押収が懐かしまれる。
    すぐ近くにいたのに、結局一度も対面できないじれったさ!黒猫への想いで、ちょっと苦しさが割増のエピソード。

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    2015年04月06日
  • 黒猫の約束あるいは遡行未来

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    黒猫シリーズも早第5弾。別々のところから偶然の邂逅を果たす黒猫と付き人。ふたりの距離はきっと確実に縮まっているはずなのだ…

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    2015年03月27日
  • 黒猫の約束あるいは遡行未来

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    仏滞在中の黒猫は、ラテスト教授からの思想継承のため、イタリアへある塔の調査に向かう。建築家が亡くなり、設計図すらないなかでなぜか建築が続いているという〈遡行する塔〉。だが塔が建つ屋敷の主ヒヌマは、塔は神の領域にあるだけだと言う。
    一方、学会に出席するため渡英した付き人は、滞在先で突然奇妙な映画への出演を打診され……。

    久々の黒猫本編。今回は美学談義は少なめで、話もわかりやすくロマンチック。二人が飲むシーンが久々に見れてにやにやした。相変わらずでじれったすぎるけど、いっそずっとこの距離感を保ち続けてほしいところ。

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    2015年03月15日
  • ホテル・モーリス

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    うーん……パッと見の印象より刺激も迫力も足りないような……
    ボレロの存在感はすごく面白かったですが。

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    2015年02月11日
  • 黒猫の接吻あるいは最終講義

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    バレエと美学の組み合わせ。最終講義なんてタイトルに入っているのでシリーズ最後かと思ったがそんなことはなく、いつも通り付き人と黒猫の関係は続いていく。今回もというかシリーズ一貫して黒猫が付き人を導いている。そもすれば上(立場的にも)に立っているが、ところどころに認め会っている感じが漂っていて研究者としての期待をも含んでいる気がする。

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    2015年01月29日
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導

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    出会いからの短編集。

    出会ったころばかりかと思ったら
    そうでもなかったです。
    しかし初っ端からあだな確定。
    まったく名前を呼ばれないのも悲しい…?
    一種の記号、と言い切られそうですが。

    初詣に行く道すがら、回想されていく過去。
    すべてに、その話の軸になる『話』が。
    少々興味はありますが、多分
    読み上げる事ができないかと。

    一番4話がすごいタイミングでした。
    記憶が刺激されているな、というのは分かりましたが
    まさかの人物背景。
    色々とありですか!? と言いたくなる状態でした。

    どれもこれも短編なので、そこまで美学を
    深く追求していないので、読みやすかったです。
    後、ぶりの味噌煮、美味しそ

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    2015年01月12日
  • 黒猫の薔薇あるいは時間飛行

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    なかなか面白かった。 テキストを解釈して、ある結論を導き出す。 このシリーズはそれを全面に出す作品ですが、今回もしっとりしていて面白かった。 派手な事件はないけど、ミステリの面白さは出ている。 よかったです。

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    2014年11月10日
  • 名探偵だって恋をする

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    タイトルから想像していた話と、何か違った。まぁ男女間のものだけが恋愛だけが恋ではないといえばそれまでだが。
    「秘密の小箱」椹野道流、「花酔いロジック」森晶麿、「浮遊惑星ホームバウンド」伊与原新、「空蜘蛛」宮内悠介、「消えたロザリオ」古野まほろ、の5話収録。
    2014/9/11

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    2014年09月13日
  • 黒猫の遊歩あるいは美学講義

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    ネタバレ

    「ジャケ買い」なんて言葉がありますが、美しい装丁や言葉のリズムに惹かれて手に取る作品というものがあります。
    今日、手に取った一冊はそんな一冊。

    早川書房が主催する第1回アガサ・クリスティー賞受賞作。
    24歳にして教授職につく通称「黒猫」と、同じく24歳でエドガー・アラン・ポオの研究者「付き人」が出会う6つの事件を通じた物語。
    殺人事件と名探偵といった狭義のミステリではない、いわゆる「日常の謎」系の短編小説。

    かなりクセの強い小説。ミステリよりも、黒猫と付き人、各編に登場する人々の幻想のような淡く浮かぶ恋物語を感じる小説、だと思う。
    そういう意味で、英国アガサ・クリステイー社の許諾を得て募集

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    2014年09月07日
  • 黒猫の接吻あるいは最終講義

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    黒猫シリーズ第2弾。
    前回の短編と違い、今回は黒猫と付き人が観に行ったバレエでのアクシデントから始まる長編。黒猫大学時代の同期、塔馬が登場。
    相変わらず2人の関係はもどかしい。次作気になる。

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    2015年09月09日
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導

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    課題本だったので読んだのだが、自分には合わないのかなぁ…
    真相に至るプロセスが抽象的だったりするので、驚きなどではなく納得させられるといった感じ。

    ただ2人の距離感は好きなので、時間が空けば時系列順に読んでみたい。

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    2014年08月18日
  • 黒猫の接吻あるいは最終講義

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    長編になったことで、美学講義よりも恋愛感情がちらちらしている、かも。
    黒猫と付き人の関係はやっぱり曖昧で、終盤までそうかな?そうじゃないかな?って距離感が続きます。
    踏み出してくるのは今回も黒猫。

    ただ、私の頭が悪いせいで黒猫の講義がよく分からない……という…orz

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    2014年06月18日
  • 黒猫の遊歩あるいは美学講義

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    若くして大学教授の「黒猫」と付き人の「私」が日常的謎解きをする短編集。
    第1回アガサ・クリスティー賞受賞。

    黒猫の学術論理が小難しい。でも読んじゃう。キャラクターの魅力とうっすら恋愛要素が入っているからかな。
    最後にひとつ、解かれてない謎は次巻に続く?次作も読んでみよう。

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    2019年08月04日
  • 名探偵だって恋をする

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    伊与原新めあてで買ったけれども期待外れ。全体的に自分の年齢で読むのがつらいというか居場所がない感じでした。最後の古野まほろさんの作品が面白かったので星三つにしましたが、それがなかったら星二つでした。

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    2014年02月17日
  • 名探偵だって恋をする

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    古野まほろ目当てで購入。
    一つひとつの話は面白いと思ったのだけれども、タイトルと内容自体はあまり関係ないものが多く、作家さんのシリーズのスピンオフをただ集めただけでアンソロジーの出来としては微妙。
    読んだことのない作家さんの作品に触れることが出来たのでその点は良かった。

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    2014年01月28日
  • ホテル・モーリス

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    初めての森昌磨。
    「プリズン・ホテル」みたいでけっこうおもしろかった。
    他の作品も読んでみたい。

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    2014年01月27日
  • ホテル・モーリス

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    ホテルを舞台にしたミステリー。ミステリーというよりもドタバタコメディのようだった。
    テンポ良く軽快でサクサク読めた。所々クスッと笑えるところもあれば、思わず胸が締めつけられるようなところ、ハラハラするところあり、目まぐるしかった。
    初読みの作家さんですが、他の作品も読んでみたい。

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    2014年01月23日
  • ホテル・モーリス

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    海沿いに立つホテル・モーリス。

    ギャングが常連にしている経営不振のホテルに新しい支配人がやってきます。
    元支配人の美しい妻、訳ありそうなコンシェルジュ、一癖も二癖もありそうな客たち。

    このホテルスの一風変わったおもてなしとは?全5話です。

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    2014年01月18日