森晶麿のレビュー一覧

  • 人魚姫の椅子

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    椅子造りに込められた狂気。犯人の美学も身勝手だが、周囲の思いこみによる集団リンチにも似た行動や、風評被害の加害者たちの行動が怖い。感情は簡単に理性を凌駕する。その分、長期的視野を持ち、大局的な観点に立って理性で行動できる大作の存在が重い。また、生活力に乏しいヒロインの義父のまっとうさにほっとさせられる。

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    2017年02月23日
  • 俗・偽恋愛小説家

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    偽恋愛小説家の続編。
    前作同様に童話の異なる面を曝け出させる。白雪姫、ラプンチェル、カエルとお姫様、くるみ割り人形。今回はそこに夢センセと月子の恋愛が絡む。前作のように盗作疑惑が絡んだミステリ仕立ての方が好みだった。最後のオチも少し無理がある。童話の解釈などは面白いので読み応えはある。

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    2017年02月19日
  • 俗・偽恋愛小説家

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    ネタバレ

    夢センセの書いた小説の違和感はそれだったのか!とすっきり。相変わらずひねくれたおとぎ話の解釈をするけれど、その方が納得できるんですよね、不思議。夢センセが割と嫉妬丸出しで面白かった。月子も嫌いではないけれど、もっと早い段階で決断していれば死人は出なかったのではないだろうか。

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    2017年02月04日
  • そして、何も残らない

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    途中ものすごい山田悠介みたいで、「ええー……('A`)」と思ってたけど、トリックとラストに向けての展開は森晶麿ワールド全開だった。
    今回は歌、特にロックが大きなテーマだったので、なかなかおもしろかった。
    ナユタの存在は本当に神秘的だった。対極的に軽音部OBOGがすごい噛ませ犬っぽい。

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    2017年01月20日
  • 人魚姫の椅子

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    ネタバレ

    森さんの話は、合うものと合わないものが極端に
    別れるのですが、これは…中間くらい?
    青春期のモヤモヤと未成熟さとがありつつ
    殺人事件が起きて、関係が変わっていく話。

    黒猫シリーズは「ポー」ですが
    まさかのこっちは「乱歩」…
    悲劇的展開に押しつぶされそうになった時に
    帯のQRの黒猫シリーズ出張版に救われました。(何)

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    2017年01月20日
  • 僕が恋したカフカな彼女

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    ヘルメットに芋虫に拷問具…カフカがモチーフなだけあって、そこで起こる事件も真相もシュールで不条理。
    怪物率の様などこかファンタジーめいてる訳じゃなくて現代の高校生達のはずなのに主人公楓とヒロイン風香のキャラクターもどこか浮世離れしていて、それがまた世界観のシュールさに拍車をかけている。
    楓は中学時代の内に恋愛に飽いて天然を詐称している様だけど、意外とリアルに天然で奥手で、でもそこがいい。
    読み終わる頃には章間に挟まれる断章のせいで、カフカに火夫禍の当て字の幻が…。

    某公園で初々しさを醸し出してる大人のカップルはいつも蚊に噛まれまくっているんだろうか、なんて余計な心配をしてしまった。

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    2017年01月20日
  • 黒猫の約束あるいは遡行未来

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    2017年1冊目。黒猫シリーズ第5弾。2作目のラストでフランスに渡ってしまい、バラバラになった黒猫と付き人。前作では、二人は出会わないまま、終わったけど、今回の舞台はイタリア。恩師の依頼で「遡行する塔」の調査に向かった黒猫と、学会でイギリスに来ていた付き人が、こちらも恩師のいたずらか、イタリアに行くことになり、久しぶりに再会する。製作者が亡くなった後も、変化を遂げる「遡行する塔」が物語のキーポイントだが、相変わらず、この講釈はなかなか難しいというか、非現実的だけど、段々人間味を増してきた二人の関係に注目!順番が逆になってしまったけど、次は「卒論指導」!

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    2017年01月04日
  • 恋路ヶ島サービスエリアとその夜の獣たち

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    サービスエリアで起こる摩訶不思議な事件のかずかす。時系列が最後になるにつれてあれってなってくるのは私だけでしょうか。そしてマキノさん、あなたはもしや。

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    2016年12月25日
  • 黒猫の接吻あるいは最終講義

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    黒猫シリーズ第2弾(発売から言うと、間に1冊あるらしい…)。第1弾が短編集だったので、そのままの流れかと思いきや、まさかの長編。バレエ演目の「ジゼル」に沿った5年前の主役の不審死と、同じ演目を演じることになったプリマを巡るミステリー。頭を切り替えながら、読まなければならない短編と違い、文章の癖も分かってきて、一気読み。とにかく「美学」に則り、謎を解決していくところから、犯人の動機に寄り添えない部分はあるけど、黒猫と付き人の話として読めば、結構面白い。続けて読むことは決めているけど、2作目にして黒猫がパリに行ってしまうことになり…この後の展開はどうなるのだろう?

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    2016年12月22日
  • 黒猫の遊歩あるいは美学講義

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    黒猫シリーズ第1弾。本格的に読む本がなくなってきて、友人に勧められて、読み始めたシリーズ。ポーの短編集に沿って、描かれた短編集だが、最初は独特な雰囲気に慣れず、そもそもの作品のあらすじを2,3回読まないと理解出来ない部分も…文体にもくせがあり、違和感もあるが1冊読めば、結構慣れる。推理も独特なので、続編も読んでいこうと思う。

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    2016年12月21日
  • 偽恋愛小説家

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    面白かったです。夢センセの童話の解釈が思いもよらなかったものばかりで、とても興味深かったです。幼少の頃に読んだ、シンデレラや人魚姫が苦く感じられました。読みやすくてすらすら進みます。人魚姫の中の、「感傷と恋は似ているけんが、違うもんだで。」、心にちくりと刺さりました。ちょっと黒猫を思い出しましたが、夢センセもいいなぁ。続きがあるようなので気になります。「彼女」が読んでみたくなりました。

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    2016年12月10日
  • 黒猫の約束あるいは遡行未来

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    このシリーズやっぱり面白いなあ。
    敷居が高い雰囲気はありますが、読み出したら止まらなくなるし、二つの物語が絡み合い、一つの物語に到達する。
    なかなかいいミステリを読んだ。
    あと、黒猫と付き人の話しをうまく書いていていい感じ。

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    2016年12月05日
  • 俗・偽恋愛小説家

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    夢先生は直球に見せかけた変化球を投げる。あーこんにゃろーと思わず唸った。
    結局は俗なんだなー……。前作もまた読み直そうかなー。

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    2016年11月14日
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導

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    大学最後の年 就職活動しないが大学院に進むか決めかねている私と黒猫との出会いと日常起こる事件をエドガー・アラン・ポーの物語になぞらえて解いて行く。

    私と黒猫とのやりとりが軽妙で楽しい。
    各話とも事件の推理よりそこから派生する黒猫と私のものの考え方・見え方が他のミステリにはないので新鮮に感じた。

    それから、各話とも事件の顚末が書かれていない。推理小説の体裁だが、私と黒猫の日常の物語として受けとめられるかな。

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    2016年11月09日
  • ホテルモーリスの危険なおもてなし

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    【収録作品】グリーン・ビートルをつかまえろ/ローチ氏を始末するには/けじめをつけろ、ドラゴン・フライ/シェルの歌でも聴け/バタフライを見失うな/ホテルモーリス滞在備忘録

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    2016年10月13日
  • 黒猫の回帰あるいは千夜航路

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    黒猫シリーズ最新刊。読めば読むほど知らないポーの作品があるんだなぁと思ってポーへの興味が増していく。ゆっくりじっくり海外文学に浸る暇があればよいのだけれど。

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    2016年10月12日
  • ピロウボーイとうずくまる女のいる風景

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    貧困のどん底から、政治家を目指しピロウボーイとして働く絢野クチルと、そのお客の4人の女性の物語。
    主人公が政治家を目指しているということで政治論や、他にも芸術論が頻繁に出てきて正直難しい。
    やってることは高級男娼なんだけど、将来政治家になるための手段と割り切るクチルと、彼をめぐる女性たちの色んな愛の形。そして、その中から自分の大事なものに気付いていくクチル。
    ラストはちょっとモヤモヤしたけど、一応ハッピーエンドなのかな。

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    2016年09月30日
  • 偽恋愛小説家

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    単行本でも読んでたのに、忘れてて文庫化になりまた買ってしまった。
    面白いことに前に読んだ内容をまるで覚えてなく
    、何気に面白く読めてしまったので結果オーライ。

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    2016年07月28日
  • そして、何も残らない

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    こじらせた人間関係と、それを割り切る事も忘れる事も出来ない中学時代の元軽音部のメンバー達。
    時が経ち、母校に集められた彼らに起こる事件と過去の精算。

    青春ってのは脳内で歳を取るとやたらと懐かしく美化されてしまうもの。
    10代の頃の無駄に肥大化した自意識と自尊心と言った黒歴史を思い出す、ヒリヒリと痛い物語。

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    2016年07月26日
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導

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     文庫版では2作目だけど、探偵役の黒猫とワトソン役の私が学生時代のシリーズ開始前のころの年代のお話し。
     私が読みなれているせいなのか、作者が書き馴れているせいなのか、前作より読みやすい。
     そして美学という観点で謎を解く探偵は魅力的だなぁと思った。
     イケメン。ただし黒猫という男子学生の金の出どころってどこなんだろう。相当裕福な気がする。

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    2016年07月05日