森晶麿のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
■俺がニセモノだったら、どうする?
「第一回晴雲ラブンガク大賞」を受賞して、華々しく文壇にデビューした恋愛小説家・夢宮宇多。その勢いを買われてか、恋愛小説のようにロマンティックな体験談を持つ女性を実際に訪ねて話を聞く、というネットテレビ番組のホスト役の仕事が入ってくる。担当編集・井上月子の説得で仕事を受けることとなったのだが、そこで出会った女性は、まさに現代のシンデレラのようなエピソードを持つ女性であった。しかし、夢宮宇多は話を聞くうちにエピソードの隠された真実に気づいていく…。その一方で、夢宮宇多の受賞作は亡くなった彼の幼馴染みが書いたのではないか、という疑惑が浮上し、物語は意外な展開を見 -
Posted by ブクログ
雪に閉ざされた廃校、ある企みのもとに集められたメンバー、そして見立て殺人。好物がいっぱい詰まったミステリです。「そして誰もいなくなった」好きには特にたまらないなあ。
次々起こる見立て殺人には、不謹慎ながらわくわく。終盤になってくると、事件の真相はなんとなく分かってきてしまうのだけれど。だからといって興が殺がれることはありませんでした。犯人が誰かよりも動機が何なのかという部分にクローズアップされた真相は、また別の緊迫感が感じられて魅力的です。
青春ミステリと言っていいけれど。爽やかさよりもむしろ苦さと痛々しさが強く感じられました。だけどそこから立ち上がる希望が感じられて、読後感には何も残らないな