森晶麿のレビュー一覧
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黒猫シリーズの2作目。
1作目で雰囲気が好きになりすぐさま読んだ。
あれですね。
遊動図式わかんねえ!この講義聞きに来てるひとたちどんな思考なの・・・。
でも今回は、付き人がメインで黒猫の講義が少なめだったので、ちょーーっと読みやすかった(笑
付き人が気づいてないだけで、黒猫は愛を語ってると思う...続きを読むPosted by ブクログ -
成長する塔を調査に来た黒猫と、映画の出演を依頼された付き人がイタリアで偶然再会する。
やっぱり二人で会話しているところが好き。
互いに相手を想っているのは間違いないのに、何でそこでブレーキをかけちゃうの?!黒猫に近づきたいからこそ今じゃないと離れる付き人の決断が切ない。
次巻も楽しみ。
今度は黒...続きを読むPosted by ブクログ -
黒猫シリーズ第5弾。〈成長〉し続ける〈遡行する塔〉の謎に黒猫が挑む。
ア・プリオリ(先験的)、物質と精神、虚構と幻想…感覚的には分かったような気がするけど、今作の美学理論はとりわけ難しかった。
周りから見ると相思相愛なのに、相変わらず焦れったい2人の関係。2人のセリフの「……」がもどかしくて仕方ない...続きを読むPosted by ブクログ -
未完成で終わっているはずの建物が、成長し始めた。
それを調査するために現地へ飛んだ片方と
別の理由からその場にいる事になった片方。
一緒についていった彼女の、密やかな思いは?
彼の行動は?
彼女はどうしたいのか。
建築がどうなるのか、どうしてこうなったのか、が
話の軸だというのに、気になるのはそち...続きを読むPosted by ブクログ -
黒猫シリーズ4作目。黒猫と付き人の学生時代の話で、2人の出会いから卒業までを描いた連作短編。
相変わらず美学講義の部分は難しくてよく分からないけれど、2人の関係に重点を置いて読むとさらりと読める。徐々に惹かれていく付き人さんと、たまに思わせぶりな言動を見せる黒猫。読んでる側としては焦れったくて仕方な...続きを読むPosted by ブクログ -
黒猫と付き人はあいかわらず。
バレエをめぐる美学講座とミステリー。
一気に読んで、次も読みたいと思い
星4つつけたものの、
おもしろい?と、問われたら
んー…まぁ…と、あいまいな感じ。
内容というより読む楽しみがある本。Posted by ブクログ -
表紙が可愛らしすぎて気恥ずかしく手に取るのを迷った(最近こういう本が多い)
アガサ・クリスティー賞受賞とのことで思い直して読んだ。
ズッシリと読みでがある内容なのに、主人公の二人がいいのか、さらさらと読めておもしろい。
ただ一つ、女の子の「んん」の表現だけは受け入れ難く…だんだん気になって仕方なくな...続きを読むPosted by ブクログ -
フランスにいる黒猫がイタリアに出張。相変わらず面白い黒猫のお話だが、今回は建築と映画を中心に据え、物語の構造が複雑になり面白さが増している。また、恒例となったポオ作品の美学的解釈だが、今回は「メエルシュトレエムに呑まれて」を付き人が解体してみせる。院に進んでかなりレベルアップしているようだ。あらかじ...続きを読むPosted by ブクログ
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黒猫シリーズ第3弾。黒猫の渡仏から半年。パリと日本で、黒猫と付き人がそれぞれ謎に挑む。今回のテーマは、ポオの『アッシャー家の崩壊』に『万葉集』、『星の王子さま』と盛り沢山。そしてキーワードはタイトル通り時間と薔薇。美学講義の部分は理解できたとは言えないけれど、2人の薔薇のような女性をめぐる恋が切ない...続きを読むPosted by ブクログ
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装丁と同じく、本の中身もポップでわくわくするものでした。
一晩で読み終えてしまうほどぐいぐい読めちゃう。
登場人物の一人一人に物語があり皆個性的で生き生きと描かれていて、勝手にそれぞれの容姿が思い浮かび動きまでも想像できました。
もっと彼らのいろんなお話を読みたくなりました。Posted by ブクログ -
■二人が黒猫と付き人になるまでの物語
大学の美学科に在籍する「私」は卒業論文と進路に悩む日々。そんなとき、唐草教授のゼミでひとりの男子学生と出会う。なぜか黒いスーツを着ている彼は、本を読み耽るばかりでいつも無愛想。しかし、ある事件をきっかけに彼から美学とポオに関する“卒論指導”を受けて以降、そ...続きを読むPosted by ブクログ -
宮内さん目当てで購入し、やっぱり「空蜘蛛」が一番好みだったし、この短さの中で、物語と人物描写のみならず細かな部分(音楽や服装等々)も「抜かりなし」で満足。
影響されて、しばらくパッサカリアばかり聴いてしまった。
アンソロジーゆえ、他4人の、今まで読んだことがないラノベ系作家さんの作品に触れられたこ...続きを読むPosted by ブクログ -
渡仏した黒猫と、日本で研究に励もうとする付き人。
同じ植物園、その植物園を作った植物学者、酔芙蓉、そして同じポオの作品。日本とフランスで、離れていても同じものをキーワードで謎を解決しようとする二人と、大切な人との時間。距離は離れて、二人が違う謎を追っているのに、共有しているような感じでした。二人の隣...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ2冊目。美学講義の割合が少ない分、長編でしたが、前作より読みやすかったです。
事件は、とても悲しいもので、動機もこの作品ならではの解釈だなと思いました。黒猫と付き人の関係も、今回はすれ違く、どこか離れ離れになってしまってもろく壊れてしまうのではないかと思ったけれど、ところどころに、黒猫の付き...続きを読むPosted by ブクログ -
黒猫シリーズ一作目。完全なるジャケ買い。若くして助教になった黒猫とその付き人の話。内容は難しく、しかもポーの作品など読んだことがないのでわけがわからないが、二人の微妙な関係が逆にいい。Posted by ブクログ