森晶麿のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ絶海の孤島を舞台にした美をテーマにした作品。
基本的にはホワイダニットで美に関するもののため、トリック等はそこまで意識されていない、そのためこの本最大のトリックである入れ替わりトリックが割とあっさりとしている印象だった。
そして動機が美に対する追求が気持ち悪く、それがまさかアキラの高校時代から始まっていたこと、そしてそれをきっかけにこの物語の全てが始まった所がとても驚いた。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
アキラ:梶裕貴
サトル:下野紘
アヤ:たかはし智秋
ミチ:上坂すみれ
ミチル:愛美
レイコ:林原めぐみ
M博士 -
Posted by ブクログ
現代アートとは何なのか。前作での私の感想に一部答えてくれるような本作だった。
▼シュラカを探せ
でも、落書きとアートもしくは芸術との違いは結局分からないまま。日本でも最近、NFTアートと称して小学生の落書きに100万円以上の値がついたそう。個人的には、そういうのは芸術じゃないように感じるけど、じゃあその境界線はなんなんだろう。長い経験や修行の果てのアウトプットかどうかか?新しい視点を齎すものなのかどうかか?人の心をどのくらい深く揺さぶるかなのか?思想や信念の有無?シュラカは「中心などない」という、その意味も結局きちんとは理解出来なかった。気が向いたら参考文献に目を通してみる。
▼贋と偽
贋 -
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Posted by ブクログ
ネタバレいくつものパラレルワールドと現実と幻実をかいくぐって、ものすごく壮大なお話だったと思います。
きっと全てを捉えきれてはいないな…。果てしないお話だったから。途中で自分のいる時間軸や世界がわからなくなったり、このKは??このシーは??となってしまいました。
あと、途中でジェーングレイの絵を検索してしまいました。絵は見たことあっても、タイトルまでは覚えてないものですね。
一冊読んだはずなのに、何冊かの本を読んだような気持ちになるし、450ページくらいなのに上下巻の大作を読んだみたいな気持ちになります。すごく壮大だし、SFとかミステリとかいうカテゴリも跳躍した不思議なお話。
余談ですが、先日 -
Posted by ブクログ
黒猫シリーズの第8弾は、大学教授と付き人という関係から一歩踏み出した「黒猫」と「私」が巡り会った5つの謎。今世の中で話題になっている事件や事柄を彷彿とさせるところが面白くて、いつになくとっつきやすい。
「本が降る」・・・薬物所持で逮捕された天才詩人。彼が違法行為を働いたことで、彼の作品は貶められるのか。「作品に罪はない」という昨今、芸能人が逮捕されるたびに繰り返される言葉に、黒猫が独自の解釈を施す。
「鋏と皮膚」・・・黒猫の姉・冷花さん登場。姉弟の信頼感が感じられる。黒猫って、やっぱり子供の頃から鋭くて、賢かったのね~
「群衆と猥褻」・・・黒猫が担当した「芸術の不発展」のある展示が不敬で