森晶麿のレビュー一覧
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未完成で終わっているはずの建物が、成長し始めた。
それを調査するために現地へ飛んだ片方と
別の理由からその場にいる事になった片方。
一緒についていった彼女の、密やかな思いは?
彼の行動は?
彼女はどうしたいのか。
建築がどうなるのか、どうしてこうなったのか、が
話の軸だというのに、気になるのはそちら。
2人が出会ってしまった状態だと
それはもう気になって。
一体誰が塔を成長させているのか。
まったくもって分かりませんでしたが
全員の口ぶりから、多分…という予想は。
そちらは当たりましたが、一体何がどうなったのか、は
『答え』を見て納得。
あのシーンについても納得(笑)
しかし想像するに、恐ろしい建物です。
ごく普通の発想から考えると、このバランスは
非常に怖いものがあります。
が、一転想像ながらも目的が何か分かると
微笑ましいだけです。
読んでいる時点で、彼らの発言に違和感がありましたが
なるほど、という納得しました。
とはいえ、あの勘違いは、言語が分からないと
まったく気がつきません。
やられた! という気分いっぱいです。
この二人の関係も、それで終了しますけど!w -
Posted by ブクログ
黒猫シリーズ第3弾。黒猫の渡仏から半年。パリと日本で、黒猫と付き人がそれぞれ謎に挑む。今回のテーマは、ポオの『アッシャー家の崩壊』に『万葉集』、『星の王子さま』と盛り沢山。そしてキーワードはタイトル通り時間と薔薇。美学講義の部分は理解できたとは言えないけれど、2人の薔薇のような女性をめぐる恋が切ない。
別々のものでありながら、共通点が多く、やがて繋がっていくふたつの謎。離れていても、どこか繋がっている黒猫と付き人の関係を表しているよう。相変わらずじれったい2人だけれど、ようやく自分の気持ちを認めた付き人さんが、どう動いていくのか楽しみ。 -
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宮内さん目当てで購入し、やっぱり「空蜘蛛」が一番好みだったし、この短さの中で、物語と人物描写のみならず細かな部分(音楽や服装等々)も「抜かりなし」で満足。
影響されて、しばらくパッサカリアばかり聴いてしまった。
アンソロジーゆえ、他4人の、今まで読んだことがないラノベ系作家さんの作品に触れられたことも良かった。失礼ながら、どなたも存じ上げなかったし、好みはあるものの、購入して損はなかった。(アンソロジー集は、半分以上の作品を気に入らないと、失敗したと思う)
他作品では、椹野さんの軽めの探偵ものが特に気に入った。舞台がイギリスなのも好み。貴族探偵エドワードシリーズを読みたくなった。 -
Posted by ブクログ
渡仏した黒猫と、日本で研究に励もうとする付き人。
同じ植物園、その植物園を作った植物学者、酔芙蓉、そして同じポオの作品。日本とフランスで、離れていても同じものをキーワードで謎を解決しようとする二人と、大切な人との時間。距離は離れて、二人が違う謎を追っているのに、共有しているような感じでした。二人の隣にはいつもの人がいないというところがとても寂しい。
プロローグのシーンも意味ありげだったけれど、読んでみて納得。
今回は二人が会話を交わすシーンがとても短かくて、付き人が、黒猫を想う気持ちがひしひしと伝わってきた。けれど、黒猫も同じなのでないだろうか、と思うところがあって、読んでてにんまり。このお話の最後は、読んでいて、切なくも甘美な感じがしました。
付き人の、逃げてて一歩を踏み出せないといいながらも、遠回りしながらも悩み、前へ進もうとする姿がかわいらしく思えて、好きです。 -
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劇場型ミステリーと謳われていますが、シチュエーション・コメディのほうが近いかと。
シットコムが好きだという方、特に、三谷幸喜監督の「THE 有頂天ホテル」やドラマ「王様のレストラン」あたりがお好きな方には、おススメです。
勤めている叔父の会社から、期間限定でホテルの支配人として出向させられた准。
出向の理由もワケありなのだけど、そのホテルもかなりのワケあり。
かつては伝説のホテルマン「星野ボレロ」が完璧な仕切りで有名人も御用達の一流ホテルだったのだが、彼の突然の死により、現在は見る影もない寂れ具合。
そこにつけこまれたのか、今のお得意さまはなんとギャング。
慣れない支配人の仕事と毎日やって来るギャングに怯みながらも、ボレロの美しい未亡人るり子と、タイミングよく戻ってきたチーフコンシェルジュ(元殺し屋?!)の日野の手前、逃げ出すこともできず期間満了までの日々を過ごす。
おもしろかったです。
主人公は影が薄いのですが、他の登場人物がみんなキャラがたっていて多分に漫画チックではあるのだけど、非常に楽しい。
そこにいてもいなくてもボレロさんが最強すぎ。ボレロ無双です。そりゃ伝説にもなるってもんです。
いろんな勘違いや行き違いがほどけてつながっていき、勧善懲悪のような大団円に胸がすく。
ひとつ残っている勘違いを主人公が知る日が来るのも近い……かな?
その辺りも含め、シリーズは無理でも、もう一作くらい続編が読みたい!
(※ネタバレしないように、主人公が勘違いしている部分はそのまま書いております。)
・・・余談・・・
ひとつ気になる点が。
えーとアシダカ軍曹は網を張りませんよね?
虫はニガテですが、軍曹は別。あまり出会いたくないけれどー。