森晶麿のレビュー一覧

  • 黒猫の薔薇あるいは時間飛行

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    じーんと来た。
    今回は日本とパリで起きたせつない恋のミステリ。

    相変わらず黒猫と付き人の関係はもどかしいままだけど
    黒猫風に解釈するならば
    外的距離は遠くなるばかりだけれど内的距離はいつも寄り添っている感じ。
    なんだかこういう関係ってうらやましいなぁ。

    今回はちょこっとしたか登場しなかったけど
    付き人母のキャラがとても好きだ。
    こちらを主人公にスピンオフ物も読みたい!

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    2013年03月10日
  • 黒猫の接吻あるいは最終講義

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    上質なワインを飲んでいるかのような気分を味わえるミステリ。
    美しくておいしいけれどちょっと渋くて読み終えた今はほろ酔いの心地よさ。
    作品全体からグラス越しに見る景色のような透明感を感じる。
    これも透化運動?

    前作は短編集だったけどこのシリーズは長編が向いてる気がする。
    美学講義もよかったけれど今作の方がわたし好み。

    さて、パリに行ってしまった黒猫とその後の付き人との関係は如何に?
    次を読むのが楽しみだー

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    2013年03月03日
  • 黒猫の薔薇あるいは時間飛行

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    実に洗練されたセンスで、文学はもとより古今の音楽から美学までの芸術論をたっぷりと盛り込んだぺダンチックなミステリで、これがシリーズ三作目にあたるという。

    出版リストの題名に惹かれて、初めて手に取ったのだけれど予想外の面白さ。語り手の「付き人」の立場から見ると、これはミステリというよりは、なかなか前へ進まぬラブ・ストーリーに思えてくるほど。

    iいささかスノッブで、うんちくたっぷりの芸術用語のオンパレードや小難しい言い回しの連発に閉口する向きもあるかも。

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    2013年02月13日
  • 黒猫の接吻あるいは最終講義

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    「ガラスは存在を認められながら、一方で透明であることを求められる。」
    美学が核となっていて、理系なものとは全く異なった推理のミステリー。

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    2013年01月12日
  • 奥ノ細道・オブ・ザ・デッド

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    芭蕉=忍者説をベースにゾンビ映画のテイストを取り入れたロードムービー調のサバイバルホラー。芭蕉がばったばったと忍者の技で屍僕(ゾンビ)の首を飛ばしつつ歌を詠み、それに付き従うのが女装男子の曾良という、頭が痛いというか頭が悪い話で、これを日本人が書いたというところがポイント。毛色の変わったホラーを読みたいときにお薦め。

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    2012年08月26日
  • あの日、タワマンで君と

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    途中、とても怖かったです。
    最後、安心してしまっている自分がいて、本当にこれで良いのか?悩んでしまいました。

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    2026年02月03日
  • 超短編! ラブストーリー大どんでん返し

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    超短編!シリーズ通り、1話約4分でサクッと読めました。
    純愛からパス味のあるものまで色々なラブストーリーがあって楽しめました。
    あれ、この語り手〇〇では?みたいな、クイズっぽい読み方もできて面白い。

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    2026年01月27日
  • あの日、タワマンで君と

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    配達員をしていた男がタワマンに商品を届ける話。届けてからラストまで絶叫系かのようなテンポの良さ。タワマンにする多和田のパンチすごいな、って思ってたところから何でそうなる?って事態に転げる早さとそこから坂を転げ落ちるかのような急展開か楽しい。

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    2026年01月18日
  • 人魚姫の椅子

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    初読みの作家さん。何となくタイトルに惹かれて。

    高校生の恋や友情の青春物語かなぁなんて思って読んでいたら、終盤はけっこうサイコだった。あー怖い。
    でも事件のこと以外は、わりと好きだったんだけど。友情とか、義理のお父さんとの会話とか。個人的には少し残念な読後感。

    この著者の黒猫シリーズというのが有名?らしいので、次はそちらを読んでみよう。

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    2026年01月16日
  • あの日、タワマンで君と

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    ミステリーというには事件めいた謎はほとんどない。エピローグの内容も、伏線が少なすぎて唐突な展開だった。
    続編が書ける終わり方だったので、出版されれば2人の関係が気になるところです。

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    2025年12月31日
  • 名探偵の顔が良い―天草茅夢のジャンクな事件簿―(新潮文庫nex)

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    謎の任務で潜伏調査をしている潤子。ジャンク飯に目がない潤子は任務の休憩中にジャンク飯を食べに行くと、そこには推しの天草茅夢の姿が…
    事件ごとに行く潜伏先の近くのジャンク飯店に現れる天草と潤子の掛け合いは面白いしジャンク飯の描写も胃もたれしそうだけど美味しそう。
    事件の内容も密室やら毒殺やら双子が3組出てきたりとジャンクなものばかり。

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    2025年12月29日
  • あの日、タワマンで君と

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    最後にどんでん返しはあったけど、うーん。設定も主人公が落ちていく様も少し残念でした。読みやすかった文体だったので、そこは高評価かな。

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    2025年12月28日
  • 旅する小説

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    6人によるアンソロジー 昔の記憶を呼び覚ます旅 二つ目の月が生まれてしまった為 一生動き続ける旅 自分の家族を探す旅 大好きだった兄を探す旅等 どこかに行くだけが旅ではない

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    2025年12月23日
  • 虚池空白の自由律な事件簿

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    ネタバレ

    【収録作品】
    第一話 月消し帰る
    第二話 昼も夜も雛
    第三話 白は黒
    第四話 キリンしか知らない夜
    第五話 あかい雨降らば
    第六話 リンゴは海に

    自由律俳句の伝道師といわれる俳人・虚池空白(ウロイケクジラ)と編集者の古戸馬(コトバ)は、本の企画のため、世の中の落書きや看板などに落ちている言葉を、詠み人知らずの名句〈野良句〉として集めている。そんな彼らが手にした〈野良句〉の裏に潜む人間の愛憎や秘密、時にはある犯罪を、迷コンビが解き明かしていく俳句ミステリー。探偵役はクジラ。

    暗号解読のようなくだりは面白い。
    導き出された答えはもってまわった感じだが。

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    2025年12月08日
  • 黒猫と語らう四人のイリュージョニスト

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    ネタバレ

    えっ…えええええ。
    二人が、というか「私」が成長した結果なんだろうけど、さみしすぎる結末…。久しぶりの新刊見つけて喜んだけど、逆にこの二人には二度と会えないことが確定してしまった。

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    2025年12月06日
  • 黒猫の遊歩あるいは美学講義

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    黒猫シリーズ、一作目。

    丹地陽子さんの表紙がきっかけで知った。
    黒猫というワードにも惹かれて読み始めた。

    独特、一家言ある感じ。

    エドガー・アラン・ポーの短編小説の「核心部分に触れています」と前置きがあったが、ポーを読んだことがなかったので、対象のポーの短編小説をまず読んで、それから本書を読むということをして、一話ずつ読み進めた。

    ポーの短編小説(モルグ街の殺人、黒猫、マリー・ロジェエの怪事件、盗まれた手紙、黄金虫、大鴉)を読むきっかけになった。

    『大鴉』は青空文庫にはなかったが、ネットには原文や朗読してる動画など、いろいろな情報があった。
    『少年魔法士(なるしまゆり)』という漫画で

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    2025年11月30日
  • 虚池空白の自由律な事件簿

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    ネタバレ

     詠み手知らずの野良句に背景あり。
     5・7・5にとらわれない自由律俳句×日常の謎の本作。解釈次第で無限に背景が広がってました。思えば万葉集だって見方を変えれば意味が変わってくるように、野良句だって人知れない意味が転がっていてもおかしくない。
    鯨のように言葉を飲み込んでいくクジラは底知れず。そして最後……つながっていたのね……。

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    2025年11月22日
  • 旅する小説

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    ネタバレ

    ・宮内悠介 「国境の子」
    対馬生まれ韓国人とのダブルの話
    ・藤井太洋 「月の高さ」
    〇小川 哲 「ちょっとした奇跡」
    自転がほぼ止まった地球で明暗境界を移動するカティサーク号の少年は、地球の反対側で同じことをしている車へと出発する。
    ・深緑野分 「水星号は移動する」
    〇森晶麿 「グレーテルの帰還」
    グレーテルはヘンゼルに誘導され魔女(祖母)を焼き殺す。
    〇石川宗生 「シャカシャカ」
    地表が突然シャッフルを始め、時間と空間が円環する。

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    2025年11月09日
  • あの日、タワマンで君と

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    「あの日、タワマンで君と」
    のタイトルがラストでぐさっと刺さった。

    タワマンで暮らす大金持ちのところへたまたまやってきた配達員が、その金持ちに気に入られ、友人になり、親友になり、さらに…

    ストーリーがどんどん展開していって、スルスルとページをめくるスピードがあがっていく。

    ラストにそんな展開が待っているとは全く予想していなかった!!!!

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    2025年10月24日
  • 虚池空白の自由律な事件簿

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    ネタバレ

    俳句ミステリー。これまた聞き覚えのないジャンルだ!と読み始めました。
    詠み人知らずの名句を<野良句>として集め、その野良句に隠された秘密を解き明かしていく。短い文の中に、秘められた感情。はたまた犯罪の記録。私が読んで記憶に残った俳句は「おりのなかキリンしかしらないこわい」です。
    最初は全くわからなかったのですが、空白たちによる推理で幼い子のSOSだったということを知る。その子はもちろん意図して俳句を作ったわけではない。その切実な思いが、多くの人の目に留まったのではないか。その結果、母が気づいてくれた。物語として、悲しい話ではあるがすごく印象に残った俳句でした。
    野良句が集められた『Nの歌を聴け

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    2025年10月23日