森晶麿のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
著者が浜松湖東高校出身で話の舞台が浜松で、神間智博君が森君は後輩だから読んでみて~って推薦してたから読んでみた。
最初から最後まで浜松が舞台のハードボイルドだね。
ハードボイルドといっても殺人や死体は出てこない。
恋愛小説と言ってもいいくらい。
映画の「探偵はBARにいる3」の小説化をしたのもこの著者。
私は2012年1月に 東直己著 「探偵はバーにいる」 も読んでるけどあまり良い印象はない。
私はハードボイルド系はあまり好みじゃないので、良かったよ~とはならなかった。
還暦過ぎたおっさんがハードボイルドって事もないしね。
まあ、浜松の人で若い男性なら読んでみてもイイかも。
あ、いや -
Posted by ブクログ
ネタバレ夢センセによる独自解釈が、童話を穢すとか貶めるとか言われても全くもって理解出来なくて、むしろぼやぼやしたある意味取るに足らないとも言える曖昧なものを、しゅんっとした価値あるきれいさに生まれ変わらせてくれるように感じてしまって
でもなんか、性格が悪い的なことをことごとく言われているので、わたしも大概らしい。。
とりあえず夢センセ本人も美しいつもりで言っているらしいので、だよねー!となった。
感覚を共有出来る訳がない、食い違わせずに共同体験として括ろうとすれば当たり障りない感想に終始せねばならない、細かい分析まで始めたら結果的に相手の底の浅さが透けて別れ話に発展しかねない、とかいう考え方も、最大 -
Posted by ブクログ
まったく関係ないサークルに入ってしまった主人公。
それもこれも、知られたくない弱みを握られたから。
5話の日常ミステリー。
最初の話で友人を失い(?)
サークル仲間は恋仲の女性に振られたかもと嘆き
合宿先で飲み比べをさせられ
まさかの文化祭のためのサークル乗っ取りを命じられ。
最後には、ちらちらと出てきていた主人公の父親の
頑張り具合により~な見合いが。
どれもこれも、主人公は動いているような
傍観して巻き込まれているような、で
微妙にかわいそうな…という気分に。
面白いですけどw
最後に関しては、両親『一生の頼み』を
使い果たしてしまいましたが、次に使うのは
祖母とかでしょうか??
幹 -
Posted by ブクログ
自死を遂げたはずの芥川龍之介が、現代の田端に茶川龍之介として蘇ったという突飛な設定。
全体的に軽いノリで、茶川と弥生の掛け合いや、時代のギャップに戸惑う茶川が面白い。特に、平野レミの料理番組を見て夕飯を作ったり、こっそり村上春樹を読んでる茶川が可愛い!
髪切り婆に鬘燃やし、水風船爆弾魔、メッセンジャー潰し。同じエリアで同時多発的に起こるいくつかの奇妙な事件が、すべて繋がっていく様子は、パズルのピースがはまっていくみたいで気持ちがいい。
芥川龍之介の作品は、昔「羅生門」を読んだかなーという程度。もっとちゃんと読んでおけば、作中の羅生門の解釈も、もっと理解できたかも知れない。「羅生門」とか「 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一気に読んでぼんやりしている。
待機児童問題や、セクハラ問題や、人々の無関心が生み出すもの。田舎の人間関係。とても身近なものばかりで、背中がざわざわする。
例えば性差の問題。違和感を感じることはあるけれど、具体的に言葉にするのは難しい。そんなもの関係なく話をしているのに「女だから」「男のひとはこう」と言われると、なんだかどうでもよくなってしまう、なんてこともあるなあ。
でも、そういう感覚をなかったことにしたり、蓋をしてしまってはいけないのだ。そうやって無関心になることがいちばんダメなのだなあ、と思わされた。
「保守的なフェミニスト」って意味がよくわからないんだが、それはフェミニストというのだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ黒猫シリーズ第6弾。
黒猫との関係性が一歩近づいたと見えた前作からあっという間に1年が経ち、無事博士の学位を授与された付き人は、未だに離ればなれの黒猫を思う日々。
そんな中、パリで起こった事故のニュースを見て心配に駆られていた付き人の前に現れたのは、帰国した黒猫だった。
「きゃ~、やっと帰ってきた~!」と完全に感情移入して思わず脚をバタバタ。
これで、二人の仲は一気に進むか!と期待したもののそこはこの二人、なかなか進まないのがじれったい。
だけど、第1弾からずっ~と見守ってきた二人が、一歩ずつだけど確実に想いを深めている姿に、胸が熱くなる。
もはやポオの作品に絡めた6つの謎なんてそっちのけで -
Posted by ブクログ
ネタバレ黒猫シリーズ第4弾にして、エピソードゼロとなる「黒猫」と付き人である「私」の出会いを描く学生篇。
第1弾の頃に比べると肩の力が抜けて文体も論理展開もシンプルになったと巻末掲載のインタビュウで作者が言うように、昨日読んだ「黒猫の遊歩・・・」よりはわかりやすくて楽しめた。
それでも今回も、事件の謎解きよりも「黒猫」と「私」の関係性にドキドキ、やきもき。この二人、これからどんな関係性になっていくのか楽しみで仕方がない。
とはいえ作者自身は「相手と自分について深く考えながら、距離を調節するのが恋愛」と言っているから、これからもやきもきは続きそう。