森晶麿のレビュー一覧

  • ホテルモーリスの危険なおもてなし
    【収録作品】グリーン・ビートルをつかまえろ/ローチ氏を始末するには/けじめをつけろ、ドラゴン・フライ/シェルの歌でも聴け/バタフライを見失うな/ホテルモーリス滞在備忘録
  • ピロウボーイとうずくまる女のいる風景
    貧困のどん底から、政治家を目指しピロウボーイとして働く絢野クチルと、そのお客の4人の女性の物語。
    主人公が政治家を目指しているということで政治論や、他にも芸術論が頻繁に出てきて正直難しい。
    やってることは高級男娼なんだけど、将来政治家になるための手段と割り切るクチルと、彼をめぐる女性たちの色んな愛の...続きを読む
  • 偽恋愛小説家
    単行本でも読んでたのに、忘れてて文庫化になりまた買ってしまった。
    面白いことに前に読んだ内容をまるで覚えてなく
    、何気に面白く読めてしまったので結果オーライ。
  • そして、何も残らない
    こじらせた人間関係と、それを割り切る事も忘れる事も出来ない中学時代の元軽音部のメンバー達。
    時が経ち、母校に集められた彼らに起こる事件と過去の精算。

    青春ってのは脳内で歳を取るとやたらと懐かしく美化されてしまうもの。
    10代の頃の無駄に肥大化した自意識と自尊心と言った黒歴史を思い出す、ヒリヒリと痛...続きを読む
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導
     文庫版では2作目だけど、探偵役の黒猫とワトソン役の私が学生時代のシリーズ開始前のころの年代のお話し。
     私が読みなれているせいなのか、作者が書き馴れているせいなのか、前作より読みやすい。
     そして美学という観点で謎を解く探偵は魅力的だなぁと思った。
     イケメン。ただし黒猫という男子学生の金の出ど...続きを読む
  • 黒猫の遊歩あるいは美学講義
    エドガーアランポーは全く読んだことがないけど読んでおいたほうがよいのかも。美学的推理?はよくわからないがキャラクターと文体で読めた。シリーズものなのでもう少し読んでみてもいいかも。
  • 四季彩のサロメまたは背徳の省察
    黒猫シリーズの作家さん+黒猫シリーズの装画で読んでみたけど、あちらとはだいぶ違ってびっくり。忍先輩豪語するわりには…という感じ。ていうかカラスは彼なんですかい!素敵装丁でした。
  • 黒猫の遊歩あるいは美学講義
    2人の会話がよくわからなかった・・・。けど、2人の関係が楽しかったので最後まで読めた上に続きも気になる。
  • そして、何も残らない
    過去を清算するために廃校になった校舎に集まる元軽音部関連のメンバーたち。なかなかありえないような場所で、久々に復讐かねて演奏しようと集合しましたが、次々とメンバーが以前に作った曲の歌詞と同じように殺されていきます。過去を思い出しながら解決のために頭を巡らしますが、糸口はつかめないままばたばたと倒れて...続きを読む
  • ピロウボーイとうずくまる女のいる風景
    どちらかというと黒々とした作品。

    最後の結末は何故かすっきりしないものがある。なんかまだ残っている伏線があるような気がして。
  • ピロウボーイとうずくまる女のいる風景
    ピロウボーイってそういうお仕事のことでしたか。いろんな才能がないとできないようで…。今回は政治論、クラシック音楽論までが盛り込まれている。ホテルモーリスが出てきてニヤリ。
  • 黒猫の遊歩あるいは美学講義
    美学講義、というタイトルに惹かれて読んでみたのだが、残念ながらあまり得意な作品ではなかった。

    「黒猫」と呼ばれる准教授と同じ大学で助手をしている同級生「私」が日常で出会う謎について、美学談義を含め解いていく。
    ポォの研究者である「私」と「黒猫」の談義は聴いていて確かにおもしろい。しかし世界があまり...続きを読む
  • 奥ノ細道・オブ・ザ・デッド
    1巻完結。
    ゾンビと俳句の融合。日本のわびさびの斬新な表現。話の展開は良くわからんけど、むちゃくちゃを楽しむ作品。
  • そして、何も残らない
    読み進めながらアレコレ推測したのですが、『犯人はこうなるの!?』『いや、まさかのこっち??』『でも待てよ…』とぐるぐるしまして、最終的に、私の予想が3回転半くらいでんぐり返ったところが結末となりました…笑。
    青春だなぁ。青いなぁ。若いなぁとしみじみ。

    全部消えてもロックンロールは終わらないぜ。
  • 黒猫の回帰あるいは千夜航路
    パリで大規模な交通事故が発生。深夜そのニュースを目にした付き人は、相変わらず連絡のない黒猫の安否が気になっていた。1年前、イタリアで二人の距離が縮まったと感じたのは、勘違いだったのか。互いに研究で多忙な日々を送る中、いつしか声を聞かない時間ばかりが増えていた。そんの時、大学院の後輩戸影から、ペルシャ...続きを読む
  • 黒猫の接吻あるいは最終講義
    前作は短篇集の代わりに今回はたった一つの物語を中心として語った。相変わらずな雰囲気が、登場人物の美意識や愛のこだわりが絡み合い過ぎて、逆にストーリー性が蒼白になって様な感じ…
  • 名探偵だって恋をする
    ライトな謎説きアンソロジー。別に必ずしも恋してない。
    『空蜘蛛』の異色さと落ち着きが際立って魅力的だった。『ローウェル骨董店の事件簿』も落ち着いた文章と人間味ある雰囲気で好感度高い。本編後日談やスピンアウトが多いので新たなシリーズへの出会いもあるかも?
  • そして、何も残らない
    高校卒業を目前に控え、廃校になった中学校に集まったかつての軽音楽部のメンバーたちが、一人、また一人と殺されていく。
    クリスティの『そして誰もいなくなった』のオマージュということで、クローズドサークルに見立て殺人は本家のまま。そこに中高生の恋模様やちょっとした叙述トリックもプラスされ、何となく辻村深月...続きを読む
  • 黒猫の約束あるいは遡行未来
    シリーズ5作目。舞台はイタリア…建物や謎解きがよくわからないが、それより二人の距離が縮まった感じが…!今回も装丁が素敵ですね。
  • そして、何も残らない
    登場人物の妙にくだけた口調が気になり、読みにくかったです。ロック好きなので、いろんなアーティストが登場するのは嬉しかったですが、なかなかストーリーに親しめませんでした。ちょっと上滑りな印象です。ラストは良かったかな。しかし、いくらなんでも内山のような教師はありえないのでは?