森晶麿のレビュー一覧

  • 探偵は絵にならない

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    著者が浜松湖東高校出身で話の舞台が浜松で、神間智博君が森君は後輩だから読んでみて~って推薦してたから読んでみた。

    最初から最後まで浜松が舞台のハードボイルドだね。
    ハードボイルドといっても殺人や死体は出てこない。
    恋愛小説と言ってもいいくらい。

    映画の「探偵はBARにいる3」の小説化をしたのもこの著者。

    私は2012年1月に 東直己著 「探偵はバーにいる」 も読んでるけどあまり良い印象はない。

    私はハードボイルド系はあまり好みじゃないので、良かったよ~とはならなかった。
    還暦過ぎたおっさんがハードボイルドって事もないしね。

    まあ、浜松の人で若い男性なら読んでみてもイイかも。
    あ、いや

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    2020年08月20日
  • 探偵は絵にならない

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    探偵じゃなくて画家。浜松には縁がないので地元ネタはわからないが、就職先がヤマハ、ホンダ、スズキ…の件はなんとなくわかった。主人公よりも、蘭都が何もかもミステリアスすぎて気になる。

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    2020年07月15日
  • 俗・偽恋愛小説家

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    ネタバレ

    夢センセによる独自解釈が、童話を穢すとか貶めるとか言われても全くもって理解出来なくて、むしろぼやぼやしたある意味取るに足らないとも言える曖昧なものを、しゅんっとした価値あるきれいさに生まれ変わらせてくれるように感じてしまって
    でもなんか、性格が悪い的なことをことごとく言われているので、わたしも大概らしい。。

    とりあえず夢センセ本人も美しいつもりで言っているらしいので、だよねー!となった。
    感覚を共有出来る訳がない、食い違わせずに共同体験として括ろうとすれば当たり障りない感想に終始せねばならない、細かい分析まで始めたら結果的に相手の底の浅さが透けて別れ話に発展しかねない、とかいう考え方も、最大

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    2020年07月06日
  • 黒猫の回帰あるいは千夜航路

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    そして最後は、恋の話。

    文学的 芸術的 哲学的 多方面から織りなす文書で、難解なイメージではあるけれど本当は、全てが日常にあるけれど、意識したり考えていない事。

    パオの作品を元に展開していく推理?と思考や理論。  色々な知識が無いと少し怯む気がするけれど理解の深さは問題にしなければ。

    ただそれが黒猫と付き人の恋の話

    一つの小さなエピソードや小道具がしっかり存在感と意味を持たせてあるとても凝ったものでした。

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    2020年06月18日
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理

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    まったく関係ないサークルに入ってしまった主人公。
    それもこれも、知られたくない弱みを握られたから。

    5話の日常ミステリー。
    最初の話で友人を失い(?)
    サークル仲間は恋仲の女性に振られたかもと嘆き
    合宿先で飲み比べをさせられ
    まさかの文化祭のためのサークル乗っ取りを命じられ。
    最後には、ちらちらと出てきていた主人公の父親の
    頑張り具合により~な見合いが。

    どれもこれも、主人公は動いているような
    傍観して巻き込まれているような、で
    微妙にかわいそうな…という気分に。
    面白いですけどw
    最後に関しては、両親『一生の頼み』を
    使い果たしてしまいましたが、次に使うのは
    祖母とかでしょうか??

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    2020年05月18日
  • 黒猫の遊歩あるいは美学講義

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    黒猫の言っていることが難しくて、
    よくわからなかいことが多かったです。
    途中で読むのをやめようかと思ったけれど、
    頑張って読み切りました。
    ポーの作品がおもしろそうなので、
    読んでみたいなという気持ちになれました。
    登場人物はみんな魅力的。
    漫画だったら、
    もっとおもしろく感じたのかもしれないです。
    いや、
    漫画にしたら言ってることが難しすぎて無理かな?

    続編出ているようですが、
    私は、
    たぶんもう読まないと思います。

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    2020年04月04日
  • かぜまち美術館の謎便り(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    最後に突き落とされました、ええもうそれは盛大に。
    佐久間さんはタラシということですね。かえでちゃんが空にいるとか言うからそのまま信じました。うーちょっと納得が・・誰かそれっぽいひとがいるならまだしも、これじゃ今のとこ誰もいないし、サブローさんが死ぬに死ねない。
    正直謎がどうでもよくなるくらいショックです。

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    2020年01月25日
  • キキ・ホリック

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    ネタバレ

    青春時代の青さ、痛さがとても鮮烈。
    今までの森さんの小説とは少しイメージが違っていて、後半不意に『あれ、桜庭一樹さんの小説読んでたんだっけ?』となる瞬間がありました。『砂糖菓子の弾丸ー』をふと思い出したのです。なんとなく。

    ミステリーと言っていいのかしら。幻想小説といった印象。嫌いじゃなかったです。

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    2020年01月17日
  • 黒猫の接吻あるいは最終講義

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    真善美は、アリストテレスの時代から、複雑にこんがらがって、切り離せなくて、それぞれに密接に関わり合っている。

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    2020年01月12日
  • 黒猫の遊歩あるいは美学講義

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    ネタバレ

    タイトル買い

    森博嗣さんも難しいこと言うけど、この人はタイプの違う難しさ
    美学博士なだけあって使う単語とか言い回しとかは綺麗なんだけど意味が分からなすぎる笑
    それ楽しめれば、ポォ?の作品を知らなくても楽しめるのかしら

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    2020年01月10日
  • 花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理

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    日常の謎に青春と恋愛を絡めた作品。謎はどれも小振りではあるものの登場人物たちの心情が「ああ、こういう謎を生み出しそう」と思わせた。二人の続きが気になるので続きも読みたい。

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    2019年10月05日
  • さよなら、わるい夢たち

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    理不尽なことがたくさんあって、読んでいて苦しくなる。やられっぱなしではなかったことが救いだ。
    そうは言っても海外で新しい生活をするしか無かった?日本では彼女は救われないのか。改めて、日本ってもうだめなのかななどとおもってしまった。なんとかできないのだろうか…

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    2019年09月15日
  • 文豪Aの時代錯誤な推理

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    自死を遂げたはずの芥川龍之介が、現代の田端に茶川龍之介として蘇ったという突飛な設定。

    全体的に軽いノリで、茶川と弥生の掛け合いや、時代のギャップに戸惑う茶川が面白い。特に、平野レミの料理番組を見て夕飯を作ったり、こっそり村上春樹を読んでる茶川が可愛い!

    髪切り婆に鬘燃やし、水風船爆弾魔、メッセンジャー潰し。同じエリアで同時多発的に起こるいくつかの奇妙な事件が、すべて繋がっていく様子は、パズルのピースがはまっていくみたいで気持ちがいい。

    芥川龍之介の作品は、昔「羅生門」を読んだかなーという程度。もっとちゃんと読んでおけば、作中の羅生門の解釈も、もっと理解できたかも知れない。「羅生門」とか「

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    2019年08月15日
  • 黒猫の回帰あるいは千夜航路

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    黒猫シリーズ第6弾。
    パリで大規模な事故が起き、連絡のつかない黒猫を心配する助手。

    今回は黒猫の子供時代のエピソードも。
    牛の歩みのような2人の関係も進んではいる様子。
    素敵なエピローグでひとまず締め括りかな。(続巻も出ています)

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    2020年11月29日
  • 心中探偵 蜜約または闇夜の解釈

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    ネタバレ

    ゲスト黒猫さんで、どうなんだろう最終的に探偵役は黒猫さんになっている気もする。
    とりあえず、華影さんの口説き文句と女性があっさり落ちるところはなんか釈然としない感じもしますが、一夜の運命の女を探す旅は面白かったですね。
    最後に彼女を求めてくれたのも個人的には嬉しいです、その後彼がどうなるかはともかく。

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    2019年07月04日
  • さよなら、わるい夢たち

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    ネタバレ

    一気に読んでぼんやりしている。
    待機児童問題や、セクハラ問題や、人々の無関心が生み出すもの。田舎の人間関係。とても身近なものばかりで、背中がざわざわする。
    例えば性差の問題。違和感を感じることはあるけれど、具体的に言葉にするのは難しい。そんなもの関係なく話をしているのに「女だから」「男のひとはこう」と言われると、なんだかどうでもよくなってしまう、なんてこともあるなあ。
    でも、そういう感覚をなかったことにしたり、蓋をしてしまってはいけないのだ。そうやって無関心になることがいちばんダメなのだなあ、と思わされた。

    「保守的なフェミニスト」って意味がよくわからないんだが、それはフェミニストというのだ

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    2019年06月26日
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導

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    黒猫と付き人の出会い編。美学とポオの交わってゆく話が分からないなりにも面白い。
    こんな存在が近くにいたら、そりゃあ意識もするよね。

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    2019年04月16日
  • 黒猫の回帰あるいは千夜航路

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    ネタバレ

    黒猫シリーズ第6弾。
    黒猫との関係性が一歩近づいたと見えた前作からあっという間に1年が経ち、無事博士の学位を授与された付き人は、未だに離ればなれの黒猫を思う日々。
    そんな中、パリで起こった事故のニュースを見て心配に駆られていた付き人の前に現れたのは、帰国した黒猫だった。

    「きゃ~、やっと帰ってきた~!」と完全に感情移入して思わず脚をバタバタ。
    これで、二人の仲は一気に進むか!と期待したもののそこはこの二人、なかなか進まないのがじれったい。
    だけど、第1弾からずっ~と見守ってきた二人が、一歩ずつだけど確実に想いを深めている姿に、胸が熱くなる。
    もはやポオの作品に絡めた6つの謎なんてそっちのけで

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    2019年04月10日
  • 黒猫の刹那あるいは卒論指導

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    ネタバレ

    黒猫シリーズ第4弾にして、エピソードゼロとなる「黒猫」と付き人である「私」の出会いを描く学生篇。

    第1弾の頃に比べると肩の力が抜けて文体も論理展開もシンプルになったと巻末掲載のインタビュウで作者が言うように、昨日読んだ「黒猫の遊歩・・・」よりはわかりやすくて楽しめた。

    それでも今回も、事件の謎解きよりも「黒猫」と「私」の関係性にドキドキ、やきもき。この二人、これからどんな関係性になっていくのか楽しみで仕方がない。
    とはいえ作者自身は「相手と自分について深く考えながら、距離を調節するのが恋愛」と言っているから、これからもやきもきは続きそう。

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    2019年05月25日
  • 放課後のジュラシック 赤い爪の秘密

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    2018年127冊目。思ってた以上にファンタジーしていた。ガッツリ児童書になると森さんの魅力が出しきれないのが勿体ない。擦れた大人になった今では少年少女のように素直な気持ちで読めないのが心苦しい。

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    2018年12月03日