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パリで大規模な交通事故が発生。深夜、そのニュースを目にした「付き人」は、相変わらず連絡のない「黒猫」の安否が気になっていた。一年前、イタリアで二人の距離が縮まったと感じたのは、勘違いだったのか……。互いに研究で多忙な日々を送るなか、いつしか声を聞かない時間ばかりが増えていた。そんな時、大学院の後輩・戸影からペルシャ美学の教授が失踪したと連絡を受ける。黒猫のことが気になりつつ、付き人は謎を追いかけていくが――。待望のシリーズ第6弾!
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Posted by ブクログ
黒猫が客員教授として働くフランスで、大規模なテロが起きたというニュースから本作は始まります。安否不明の彼を心配する私ですが、日本ではペルシャ美学の教授が失踪する事件が起きます。 美学講釈を中心に、謎を読み解いていく連作短編集。相変わらず美しい解釈と、一見不可思議な事件からまっすぐな信念が浮かび上がる...続きを読む展開は魅力的です。またシリーズ全体の総括のような構成は満足感もありつつ、若干の寂しさも感じてしまいました。続編を示唆するような帯に期待していいのかと半信半疑ながら、作者さんの続報を待っております。
多分なんども繰り返して読めそうなエピローグ 上質な茶菓子のような甘さ 黒猫がパリから戻ってきた舞台パリから日本で綴られる短編。 なんとなく、これでこのシリーズも終わりなのかな?残念。 素敵な世界に連れていってもらえたなぁ。 2017.4.23
これで終わりなのか… もどかしい恋の行方も落ち着いたようで良かった。 もっと読みたかったな、このシリーズ。とても面白かったです。
黒猫が日本に戻り、付き人と一緒の空間にいることに戻った今作。やはり二人が同じ空間にいる風景を読めるのは読者としてうれしい。そして、微妙な距離感は相変わらずなのに、今までとは違う二人の関係にドキドキしながら読みました。付き人の研究者としての成長がすごい。
シリーズ通して読んでる身としてはエピローグがひたすらジーンときます。ここで終わるのも綺麗だけど、まだまだこの先の二人を見てみたい気持ちも。個人的には「戯曲のない夜の表現技法」が一番のお気に入り。全編通して愛と死が貫く、二人に捧げられたかのような美しい一冊。
少しずつやっと縮まってゆく黒猫と付き人の距離。今回文字通りfinとなってしまうの?それでも構わないくらい美しくまとまっています。「空とぶ絨毯」「独裁とイリュージョン」「戯曲のない夜の表現技法」「笑いのセラピー」「男と箱と最後の晩餐」「涙のアルゴリズム」6つの短編集の形をとってはいるがふたりが過去も未...続きを読む来も念頭に置いて回帰を重ねながら航海をともに誓っていこうという内容でした。このシリーズ、まだ続いてほしいものです。
装画といい、短編集といい、ミナモといい、原点回帰?!と思っていたけれど、ちゃんと成長していて進んでいて、愛があふれる物語でした。すごーくハッピーエンド!だけじゃない感じがこのシリーズの好きなところだなぁと改めて思います
黒猫シリーズ第6弾。パリで起きた事故に黒猫が巻き込まれたのではないかと、心配する付き人…と言うところから始まる、連作短編集。本編では、長編が続き、パリと日本で離れていた2人の関係を描いていたが、今作では黒猫が帰国。2人の距離も縮まり、疑心暗鬼で読み始めたシリーズも、すっかりはまってしまった。ラストか...続きを読むらすると、このシリーズもひと段落な感じ。
連続短編6話とひとつ。 ニュースを見て連絡をしても返事が来ない。 後から分かる理由ではありますが、やられた方は 早く言え! と泣きそうになるかと。 全編通してそうですが、平常運転過ぎる…w 短編なので、これまた謎が分かりやすい。 答えまでの順序が立てやすいですが 答えまでは行きつかず…。 この二...続きを読む人の、前回より微妙に縮まった気がする関係を 楽しみに読むのがよろしいかと。 今回はっきりしたのは、彼はかなりな年齢から パフェをたしなんでいた事。 この頃の財布には、非常に大打撃な金額です。
パリから帰国した黒猫と付き人の、短編集。 ポオを読む前と、読んだ後に読むのとで、見えるものが違ってくる。続きが楽しみ。
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黒猫の回帰あるいは千夜航路
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森晶麿
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