【感想・ネタバレ】四季彩のサロメまたは背徳の省察のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年02月25日

再読。原田マハのサロメを読んだ後、一番にこれを読みたくなった。
私はこれでサロメを初めて知った。
そしてやっぱり思う。私にとってはこれこそがサロメ。
「サロメさながらに、死よりも恋に価値を置く者にしかできぬ、命を賭した恋の駆け引き。」


改めて読むと、題名の通り本当に四季彩に溢れていることに気づい...続きを読むた。
初読ではストーリーを追いかけるのに精一杯で、しかもそれで満足してしまっていたからなあ。

今回、出てくる絵画もきちんと調べながら読んだけど、結構知っているものも多くて、自分の趣味がまたさらに深まった。

次に読む時は、月と陽光、曇りなど、空の描写に注意してみようかな。

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Posted by ブクログ 2019年06月12日

黒猫シリーズにどはまりしたので森晶麿さんのをひたすらよんでた。
森さんのツイートで気になった、忍さま。
カラスと出会えてよかった…!

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Posted by ブクログ 2016年07月27日

帯やら冒頭数行読んだ時点で得る先入観と、読んだ後では忍の印象が180度変わった。
読み始めた直後は何をどうしたらこんな少年に成長するんだろうと思っていたけれど、読み進めていく内に歳相応の若さが見えてきて好感度が上がり、その後は忍の決め台詞を読む度に愛おしくなってくる。
黒猫シリーズは大人であってもじ...続きを読むれったい二人の話だけれど、やはり「四季彩のサロメまたは背徳の省察」は青さの残る高校生の物語。

彼女は最後に忍を混乱させ翻弄していたけれど、自分だったらあえて「何も言わない」で同じ結果に辿り着く選択をしたい。
気づかない彼の様子にほくそ笑み独占しながら真実を闇に葬り去りたい。
M心とS心を同時にくすぐる忍様って凄い。
それでもどちらか選べと言われたらやっぱりカラス派だけれど…。

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Posted by ブクログ 2015年06月30日

耽美で淫靡な連作ミステリ。「歩く女百科事典」ってなんだそりゃあ、とか。節操ないにもほどがあるだろ、とか突っ込みたくなってしまうのですが。猥談もこんな感じで語られると芸術的に思えてきますね……現実にいたらかなり困りそうだけど、キャラクターとしては魅力的です。
一人の少女の死を巡る謎から、それぞれの恋慕...続きを読むと嫉妬と謀略がぐるぐる渦を巻いて深まっていく物語は絶品。そして怒涛のラストにはもう絶句するしかありませんでした。「サロメ」を絡めたなんとも美しくて残酷な謎は、永遠に解かれることがないのかもしれません。

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Posted by ブクログ 2015年06月16日

ああやっぱりカラス…!可愛いやないの。
乳房もんだりなんだりなかなかエロスでした。
森センセは女子が好きそうな男子をよく知っとられる。
黒猫読み返したいな。買うべきか。

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Posted by ブクログ 2015年06月07日

フェティシズム全開の内容なのに不思議と下品にはならず、むしろ美しく感じてしまうのは森さんの醸し出す雰囲気の為せる業だと思う。癖のある登場人物達を上手く動かしている印象だが、いかんせん最後の展開は恐すぎる。

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Posted by ブクログ 2021年04月05日

考えれば考えるほど身震いする展開ですね(⌒‐⌒)
真の目的はそれでサロメはあなただったのか…
神秘的で美しい物語のように思えました。
美しい表紙に惹かれて読みました。カラスも忍もイケメンです(*^^*)

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Posted by ブクログ 2017年08月30日

これが昔の黒猫...?
と、ソワソワしながら読みました。こんなにエロティックな本だと思わなかったので衝撃でした。

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Posted by ブクログ 2015年06月06日

聞いてはいましたがここまでえr・・・官能的な話とは。家でしか読めないです。そして想像以上に内容がヘビーで、それが繋がって積み重なるものだからもうどこまでも重く、もう忍さま、頼むから動くな!とツッコミを入れたくなるほどです。最後はあれっという方が登場し、関連した本の再読を促されます多分。

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Posted by ブクログ 2015年04月24日

1章を雑誌掲載時に読み、今回連作短編集となり、どのようにまとまるのだろうかとドキドキしてました。
最後まで読み、エピローグを読んで、鳥肌が立ちました。エピローグの存在が、物語を引き立てている気がします。

1章を読んだときに感じたとおり、高校生とは思えないほどの淫靡な世界が広がっていました。忍は、高...続きを読む校生活を支配しているように一見見えるけれど、サロメのような女に翻弄され、悲劇を生んでいく。そのことが、彼と婚約者との関係を歪な形に変えていってしまう。

忍の女性の身体や男女の関わりを説いている姿は、ある意味では美学なのではないかと思います。話している内容が内容ですが、この作家さんのスタイルは一貫しているように思えて、この作家さんの世界だなと思いました。そういった意味では黒猫と違うようで一緒なのかなぁ...?

エピローグを読んで、鳥肌が立ちましたが、<歩く女百科全書>を自負している忍でも?と、ちょっと気になりました。それほどにサロメは魅力的ということなのかな。私は忍よりカラス派でしたが、それでも忍の言動には目が離せなくて惹かれていきました。

装丁がとても妖艶でとても素敵ですが、物語の漂う雰囲気をそのまままとっていて、本自体から妖艶さが漂っている気がしました。

追記:エピローグに隠されていた秘密がわかり、愕然としてます。本当にびっくりした....。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年07月29日

リアリティはない。だけどもそこにある種の狂気がある。

ちょっと無理があるだろうという設定ばかりなので入り込むことはできないけれども、サロメという記号がそのあり得ない設定を許してしまう。「まぁサロメだからしょうがないか」みたいな。

まぁ2時間ドラマみたいなところだろうかね。

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Posted by ブクログ 2016年06月18日

黒猫シリーズの作家さん+黒猫シリーズの装画で読んでみたけど、あちらとはだいぶ違ってびっくり。忍先輩豪語するわりには…という感じ。ていうかカラスは彼なんですかい!素敵装丁でした。

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Posted by ブクログ 2015年09月25日

サロメをモチーフとし、魔性の女と引き寄せられるように関わる人々が交錯し、事件にまで発展していく話。伏線も上手く絡み合っていて面白かった。
しかし『サロメ』感を強調するために官能性を強く押出しているのかも知れないけれど、同じ調子で続くので、少し辟易してしまった。しかも高校生の設定で・・。若さ故の浅知恵...続きを読むを使って入口に立ったばかりを表現したかったとしても、他にも方法があるんじゃないかと思う。
けれども猥雑さだけにならないのは、文章力ゆえだと思う。話自体は面白かっただけに、もっとフラットな感じで読んでみたかった。

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Posted by ブクログ 2015年06月24日

オスカーワイルドの「サロメ」を中心に置いた推理もの。

4章からなるが、各章のテイストは少しづつ異なり、最初はオカルト風味で最後は推理風味となる。また、1章は「乳房」2章は「尻」3章は「太腿」4章は「背中」と、フェティッシュも色とりどり。全編を通じて絵画や文学それに音楽など、美学の各要素がちりばめら...続きを読むれている。そしてやっぱポオなのね。マラルメなのね。

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Posted by ブクログ 2015年06月21日

私立扇央高校朗読部の主・華影忍。〈歩く女百科全書〉を自称する彼は、新入部員の後輩、通称「カラス」から、春休みに一目惚れした女生徒を探してほしいと頼まれる。だがカラスが探していたのは、「存在するはずのない」少女だった。
カラスの仄かな恋心は、嫉妬が引き起こした残酷な夏の事件、軽薄さが全てを崩壊させた秋...続きを読むの事件を経て、次第に忍と彼の婚約者との歪な関係へと繋がっていく。青い春の只中で、今は亡きサロメの幻影に囚われた美しき男子高校生の1年を描く。

エロ×ホラー×ミステリ×芸術。カオス!頼むから忍先輩もう何もしないで!という感じ。忍先輩とかその周囲の女たちとかがしてることって昔の少コミとか携帯のTLマンガみたいな下品極まりないことなんだけど、不思議と耽美で尊いことみたいにみえるのが森晶麿マジック。あいまあいまで、尻とか太腿とかの美学も挟んでくるのがずるい。
しかしレイカさんとかマラルメとか美学とかのワードを放り込んでくるから、カラスと黒猫のリンクにワクワクさせたいのだろうけど、逆効果な気がする。現状の黒猫と剥離しすぎてて、違和感あって白けてしまう。ただの美しい後輩ってだけでよかったなと思ってしまいました。付き人との初々しい関係がよかったのになー。

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