あらすじ
校庭の一角を占める<プラントハウス>。温室植物たちを管理するのは、他の誰にもない存在感を放つ蘇芳キキただ一人だった。しかし彼女は姿を消してしまう。ある事件と共に……。その記憶を、いま綴ろうと思う――。
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Posted by ブクログ
ジャンルを並べると百合ホラーミステリーという感じ
全体から漂うわざとらしさ
こういうのでいいんだよこういうので
最近現実的な小説ばっか読んでたから楽しめた
プロローグの叙述トリックみもいい
妙に反応の薄い主人公は最初から植物になりかかっていたのかもしれないと思わせる
Posted by ブクログ
キャラクターの個性立ってる。要所要所伏線に不穏さがあってしっかり嫌な空気で回収。終盤は急展開なきらいがあるが、ラストは叙述トリックも綺麗に決まりとても晴れやかな読後感があった。
Posted by ブクログ
すごく神秘的な物語のように感じられました。
最期はそうなるのかと思いました。この物語独特の終わり方ですね(⌒‐⌒)
波瑠花の環境がかわいそすぎましたが、本人が最期幸せだと感じられたのならよかったんだと思います(⌒‐⌒)
Posted by ブクログ
少女と植物って最強の組み合わせだな…
痛くて切なくて、けれども甘やかで、抗えない。同性に対する特別な感情。
なくすのが怖いから、大切なものは手にとらない。手にとる資格が自分にあるのかもわからない。
そんなことを考えていたと思い出した。
こんな風に愛することは、寂しいけれどもしあわせなのかもしれない。
Posted by ブクログ
こりゃーすごい百合だ。美しさのある百合だ。
読み進めていくうちに感覚が麻痺して現実が分からなくなる。植物が生み出す幻想なのか……それともホリックなのか。
キキが最初は人間離れしたところがあるのに最後なんか普通に少女だよ……。外見では凛としていても、心の内は戸惑いと悩みの連続だったと思う。それこそあがき。
最後のところはまるで星の王子さまのよう。悲しいけれど、光景が美しい。