豊島ミホのレビュー一覧

  • リテイク・シックスティーン

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    ネタバレ

    子ども用に揃えて、全然読んでなかったんだけど、読み始めたら面白かった。大人を経験している分、やり直したい貴子の気持ち、わかるわ~…と。
    で、貴子本人を主人公に持ってこないところが小説としてうまいなー。落ち着いていて必要以上に現実主義な主人公が、貴子や周りに影響されて、少しずつ変わったり変わらなかったり、考えを深めていく様子がとてもよかった。

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    2025年11月15日
  • 大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル

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    不登校学生や過去の自分に向けて書かれた、自分を否定し続けた半生記の振り返り

    「他人の価値観という枠の中で、自分の価値を上げる」アプローチで負の循環に陥る様子、そして価値観や人との付き合いなどを「自分ルール」でやるしかないという反省

    「君の幸せだけが、君に起きたいろんなことに対する復讐なんだ。」と引用している、よしもとばなな氏の「彼女について」を読んでみようと思った

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    2025年10月14日
  • 檸檬のころ

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    「青春」というワードで引っかかった小説。地味な高校生にも青春があるというコンセプトのもと書かれたものとのこと。想像以上に面白かった。完全に素晴らしい思い出でなくとも、少しくらいはきらりと光る瞬間はあったよなと思い返しました。もう戻らない青春が眩しいです。

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    2025年08月20日
  • 大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル

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    自分も「気にするな」と言われてモヤモヤしたことがありますが、このモヤモヤは正しかったんだなと思いました。

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    2025年05月20日
  • 檸檬のころ

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    田舎の進学校を舞台に繰り広げられる普通の人々の普通の日常を鮮やかに青く酸っぱく美しく表現した短編集
    各章の主人公たちがほぼ全員ラジオリスナーっぽい人種というか…思春期特有の不器用さと真っ直ぐさを持つ人物なのが凄く好感が持てる
    各章の登場人物が他の章に顔を出すのも「学校」という閉鎖的で濃厚で複合的で、そこでしかありえない人間関係を表していると感じました
    特に劇的な何かが起こるわけでもない、大きくなったら忘れてしまうような事が書かれていますが、あの日常時代っていわゆる「想い出」の他にも楽しいことって山ほどあったはずで、それでも日常の出来事だから時が経つとどんどん上書きされてしまって、「何となく楽し

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    2024年05月20日
  • やさぐれるには、まだ早い!

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    初めて豊島ミホさんの本を読みました
    エッセイは、その人の内面が知れて面白いです

    豊島ミホさんのモノに対する愛情、特にドライヤーの話が面白かった!


    今は何をされてるのかな、、小説も読んでみたいと思いました

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    2024年05月13日
  • 檸檬のころ

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    「成瀬は天下を取りに行く」の著者 宮島未奈さんが旧TwitterXで殿堂ゾーンとして本棚の一部を公開していました。豊島ミホさんの作品ばかりだったのでその中の1冊(20年程前の作品)を手に取ってみました。
    短編か?と思いきや、意外な所で繋がっていて「おっ!」と思わず声が出てしまう連作短編集です。著者が「底辺」だったという高校時代。底辺でもそこには人が存在していて必ず物語があります。そしてそこでは誰もが主役です。
    解説で「豊島ミホは、ふつうをかがやかせる達人」と称してましたが、この本を読みながら昔を思い出し、私も都合よく自分自身の記憶を改ざんして高校時代を輝いていた事にしておきました。
    リアルタイ

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    2024年04月03日
  • 銀縁眼鏡と鳥の涙

    ネタバレ 購入済み

    青春だなぁと思った。清々しい雰囲気の小説。写真部に所属する主人公の成長と恋の物語なのだろうと、作品の一部を読んで感じた。

    #エモい

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    2024年03月15日
  • リテイク・シックスティーン

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    子どもに勧められて。
    塾の国語のテキストに使用されていたらしい。こんな楽しい話しを題材に勉強できるなんてうらやましい限り。
    タイムスリップしてきたという同級生の告白から始まりますが、内容はごくごく普通の高校生の日常がメイン。エッセンスとして人生を16歳からやり直したかった話題が出てくる感じで、それがとても良かったです。

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    2024年01月09日
  • 夏が僕を抱く

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    10代、20代のみずみずしさがぎゅっとつまった恋愛短編集。

    忙しない日常に追い立てられてないからこそ抱く繊細な悩みやストレス、アンテナの感度の高さ、とんちんかんな行動など、

    あの頃の時間がかけがえのないものだったと思い出させてくれる。

    その年代の作家さんじゃないと書けない小説だと思った。豊島さんの表現力がかわいらしく素敵。

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    2023年05月28日
  • ぽろぽろドール

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    ドール好きにオススメ。
    ドールにはまるひとの気持ちがわかっている著者だと感じた。表題作のぽろぽろドールではドールに対する歪んだ愛着も描かれており、読んでいて怖い反面面白く感じた。

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    2023年03月22日
  • リテイク・シックスティーン

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    「高校時代をやり直しに未来から戻ってきた」と主張する友人を中心に描かれる青春小説
    ぶっ飛んだ設定とは裏腹に、内容はあまり特異な事は起きず、
    かえってそれが主人公の内面の描写を引き立てていてよい
    一度きりの人生をどう生きるかに帰結するエンディングもベタではあるが良かったと思う
    一方で、同級生・父等の男性陣の描写が少々薄いような気も

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    2022年10月07日
  • エバーグリーン

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    個人的には最後まで、現実味が少ない作品でいて欲しかったです。
    ずーっと純粋でずーっと純情。
    こういう作品なら夢を持ち続けられたのかなって思いました。
    でも、最近はリアルを追求することが多いからね。。。

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    2022年06月14日
  • 檸檬のころ

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    ネタバレ

    文自体は少し子供っぽく書かれていて読みやすかった。これも7個の短編が入っているけど、全部1つの「北高」というキーワードに関連している人たちで、先生だったり卒業生だったり生徒の視点で書かれていた。私は高校生になったらきっとこういう青春生活を送るものだと小学校の頃から思っていて、その思っていた理想にぴったりのようなお話。実際は全然そんなことなくてかけ離れてるけど、でも今の開智での高校生活は勿論すごく楽しい。特にお話についての感想は、1つ選ぶなら『レモンとルパン』が好き。
    ずっと長年片思いしてきた相手に、やっとのやっとで想いを伝えた主人公に女の子が「痛いの。」の一言で片付けられてしまうとこが辛くてヒ

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    2022年06月01日
  • 底辺女子高生

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    ネタバレ

    学生時代スクールカーストというものの底辺あたりにいた人は皆、共感できると思う
    わけもなく世界が憎くて何かしたいのにスクールカーストのしがらみに邪魔されたり、ね。
    そんな中でもいろいろやっていた著者は偉いと思う。世の中を憎むだけで終わる人もいるのだから。
    最後の卒業式がよかった。
    私たちはまだ子供で、たくさんのものに守られていた。

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    2022年01月12日
  • 大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル

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    学級全体を挙げての無視や暴力などという強烈な「イジメ」を経験したわけではない、それでもクラスからの疎外されていることを痛切に感じ、保健室登校となった筆者。
    高校時代の人間関係の失敗の原因を自分自身に原因があると固く思い込み、相手(当時の敵)への復讐と人間不信に陥って10年以上苦しんだ、その様子を赤裸々に語っています。
    「つらい」と感じる事柄は人それぞれですし、「筆者よりもつらい経験を、今自分はしているんだ」という人もいると思いますが、(言葉を選ばずに言えば)暴力を伴ったり逃げ場が全くないというほどの過剰な「いじめ」ではないからこそ、多くの読者にも思い当たる(共感できる)ことが多いのではないかと

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    2021年12月03日
  • 銀縁眼鏡と鳥の涙

    購入済み

    みずみずしさとぎこちなさと

    高校生活の様々な出来事を、それにつきまとう みずみずしさとぎこちなさを、とてもよく表現している。短編 でまとめ上げているが、その後の経過を中編小説程度に描き続けたほうがより収まりが良いような気がする作品である。途中でぶった切られたような印象を受けた。

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    2021年11月11日
  • 檸檬のころ

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    豊島ミホは自分でもあちこちに書いているように、決して幸せで楽しい充実した学生生活を送ったタイプの女子高生だったわけではなくて、どちらかというとその対極に位置するような、彼女自身の言い方をすれば「底辺」の女子高生だったわけだ。

    その彼女が紡ぎ出す物語はどれもこれも繊細でナイーブな登場人物がキレイでまるできらきらと結晶化しそうなくらい美しい。

    なんでこういう、高校時代にロクな思い出のない、友人の名もほとんど思い出せないような不遇な青春時代を送った者の琴線に触れるようなストーリを次から次へと作り出せるのかなぁ、と常々思っていたのだけれど、やはりそれは彼女自身の資質もさることながら、独特の「底辺」

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    2021年09月04日
  • 夜の朝顔

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    『私、なんでみんなみたいに普通じゃないのかなぁ。』と気後れする事が多かった小学校時代があるのですが、その頃を思い出させる様な作品だった。


    想像力が豊かで感受性が強くて、でもマイペースで、妙に独りよがりな正義感が強くて、何となく生きにくい。

    私と重なるセンリちゃん。
    あなたの気持ちが少しわかる。

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    2021年07月31日
  • 檸檬のころ

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    甘酸っぱい。
    短編集かと思ったらすべて繋がっていて、色々な人にスポットを当てているところが面白い。

    田舎に住みたかったなあ
    上京、とか
    友人や恋人との別れ、とか
    進路に悩む感じとか、
    田舎の方がたくさんの葛藤や悩みを抱えて生きてるのかもしれないなあと思わされました。

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    2021年06月29日