豊島ミホのレビュー一覧
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子供は元気で明るくて能天気で誰とでもすぐに仲良くなれる、
わけじゃない。いつでも楽しいわけじゃない。
心の中でおとなの様子をみながら葛藤して
友達の中での自分の立場ってもので葛藤して、
ほんとーに色々なことを考えながら成長しているんだ。
その考えていることはおとなからしてみれば驚くほど
ちっぽけなことなんだけど、子供にとってはほんとーに
重大なことなんだ。ということをしみじみ思いだしながら
読んだ。豊島さんのこの青少年少女の心をあらわす物語は
本当に秀逸だと思う。自分の忘れていた子供時代の
甘酸っぱいような苦いような気持ちを思い出した。 -
Posted by ブクログ
アヤコは、中学校では目立たない少女だった。こっそりと少女マンガを描きながら、オタクな友達と一緒に、教室の隅のほうでマンガの話で盛り上がっていたけれど、自分の描くものに全然自信なんてなかった。同じクラスの男子・シンはバンドでギターを弾いていて、いつか有名ミュージシャンになるという夢を抱いていた。
アヤコの目に、シンはきらきらと輝いて見えた。その歌には力があって、アヤコはシンなら夢をかなえることができると信じた。その応援に力を得て、シンもまた自分の可能性を信じた。
十年後にここで会おう。そのときは、シンは有名ミュージシャン。アヤコは漫画家。卒業式の日、そう約束した二人。
そして時は流れて、 -
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田舎の進学校を舞台に繰り広げられる普通の人々の普通の日常を鮮やかに青く酸っぱく美しく表現した短編集
各章の主人公たちがほぼ全員ラジオリスナーっぽい人種というか…思春期特有の不器用さと真っ直ぐさを持つ人物なのが凄く好感が持てる
各章の登場人物が他の章に顔を出すのも「学校」という閉鎖的で濃厚で複合的で、そこでしかありえない人間関係を表していると感じました
特に劇的な何かが起こるわけでもない、大きくなったら忘れてしまうような事が書かれていますが、あの日常時代っていわゆる「想い出」の他にも楽しいことって山ほどあったはずで、それでも日常の出来事だから時が経つとどんどん上書きされてしまって、「何となく楽し -
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「成瀬は天下を取りに行く」の著者 宮島未奈さんが旧TwitterXで殿堂ゾーンとして本棚の一部を公開していました。豊島ミホさんの作品ばかりだったのでその中の1冊(20年程前の作品)を手に取ってみました。
短編か?と思いきや、意外な所で繋がっていて「おっ!」と思わず声が出てしまう連作短編集です。著者が「底辺」だったという高校時代。底辺でもそこには人が存在していて必ず物語があります。そしてそこでは誰もが主役です。
解説で「豊島ミホは、ふつうをかがやかせる達人」と称してましたが、この本を読みながら昔を思い出し、私も都合よく自分自身の記憶を改ざんして高校時代を輝いていた事にしておきました。
リアルタイ