豊島ミホのレビュー一覧

  • リテイク・シックスティーン

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    子どもに勧められて。
    塾の国語のテキストに使用されていたらしい。こんな楽しい話しを題材に勉強できるなんてうらやましい限り。
    タイムスリップしてきたという同級生の告白から始まりますが、内容はごくごく普通の高校生の日常がメイン。エッセンスとして人生を16歳からやり直したかった話題が出てくる感じで、それがとても良かったです。

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    2024年01月09日
  • 夏が僕を抱く

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    10代、20代のみずみずしさがぎゅっとつまった恋愛短編集。

    忙しない日常に追い立てられてないからこそ抱く繊細な悩みやストレス、アンテナの感度の高さ、とんちんかんな行動など、

    あの頃の時間がかけがえのないものだったと思い出させてくれる。

    その年代の作家さんじゃないと書けない小説だと思った。豊島さんの表現力がかわいらしく素敵。

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    2023年05月28日
  • ぽろぽろドール

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    ドール好きにオススメ。
    ドールにはまるひとの気持ちがわかっている著者だと感じた。表題作のぽろぽろドールではドールに対する歪んだ愛着も描かれており、読んでいて怖い反面面白く感じた。

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    2023年03月22日
  • リテイク・シックスティーン

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    「高校時代をやり直しに未来から戻ってきた」と主張する友人を中心に描かれる青春小説
    ぶっ飛んだ設定とは裏腹に、内容はあまり特異な事は起きず、
    かえってそれが主人公の内面の描写を引き立てていてよい
    一度きりの人生をどう生きるかに帰結するエンディングもベタではあるが良かったと思う
    一方で、同級生・父等の男性陣の描写が少々薄いような気も

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    2022年10月07日
  • エバーグリーン

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    個人的には最後まで、現実味が少ない作品でいて欲しかったです。
    ずーっと純粋でずーっと純情。
    こういう作品なら夢を持ち続けられたのかなって思いました。
    でも、最近はリアルを追求することが多いからね。。。

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    2022年06月14日
  • 檸檬のころ

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    ネタバレ

    文自体は少し子供っぽく書かれていて読みやすかった。これも7個の短編が入っているけど、全部1つの「北高」というキーワードに関連している人たちで、先生だったり卒業生だったり生徒の視点で書かれていた。私は高校生になったらきっとこういう青春生活を送るものだと小学校の頃から思っていて、その思っていた理想にぴったりのようなお話。実際は全然そんなことなくてかけ離れてるけど、でも今の開智での高校生活は勿論すごく楽しい。特にお話についての感想は、1つ選ぶなら『レモンとルパン』が好き。
    ずっと長年片思いしてきた相手に、やっとのやっとで想いを伝えた主人公に女の子が「痛いの。」の一言で片付けられてしまうとこが辛くてヒリヒリした。
    本の中では複数の視点から同じ人のことを書いていて、同じ言動を見ても見る人によって思っていることや捉え方が違くて、当たり前なことだけれど現実世界ではやっぱり知ることができない域だから、本にされると分かりやすくて面白い。西くんから見た長年片想いしてきた大好きな人:秋元さんと、白田さんから見た憧れの人:秋元さんと、佐々木くんから見た彼女:秋元さん、そして本人視点の秋元さん はどれも別人かのように書かれていた。

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    2022年06月01日
  • 底辺女子高生

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    ネタバレ

    学生時代スクールカーストというものの底辺あたりにいた人は皆、共感できると思う
    わけもなく世界が憎くて何かしたいのにスクールカーストのしがらみに邪魔されたり、ね。
    そんな中でもいろいろやっていた著者は偉いと思う。世の中を憎むだけで終わる人もいるのだから。
    最後の卒業式がよかった。
    私たちはまだ子供で、たくさんのものに守られていた。

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    2022年01月12日
  • 大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル

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    学級全体を挙げての無視や暴力などという強烈な「イジメ」を経験したわけではない、それでもクラスからの疎外されていることを痛切に感じ、保健室登校となった筆者。
    高校時代の人間関係の失敗の原因を自分自身に原因があると固く思い込み、相手(当時の敵)への復讐と人間不信に陥って10年以上苦しんだ、その様子を赤裸々に語っています。
    「つらい」と感じる事柄は人それぞれですし、「筆者よりもつらい経験を、今自分はしているんだ」という人もいると思いますが、(言葉を選ばずに言えば)暴力を伴ったり逃げ場が全くないというほどの過剰な「いじめ」ではないからこそ、多くの読者にも思い当たる(共感できる)ことが多いのではないかと思います。
    自分に対する他者の評価が気にならない人はほとんどいないでしょうし、「他人に(肯定的な)評価をされたい」と願うことは自然な欲求だと思います。それでも、他者の視点に囚われてしまうと、生きてゆくのがつらくなってしまう。
    そのバランスを見出すまでにたどった筆者の歩みを追うことで、特に思春期の悩み多い世代にとっては、生きてゆくことが少し楽になるヒントがもらえるのではないかと思います。

    教員として生徒に推薦するには少しハードルが高い本であると思いますが、もし人間関係に悩んでいる生徒がいるのであれば、そっと教えてあげたいと思いますし、自分の息子が悩んでいるときには、彼のありのままを受け止められる、そんな親になりたいと改めて思わされました。

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    2021年12月03日
  • 銀縁眼鏡と鳥の涙

    購入済み

    みずみずしさとぎこちなさと

    高校生活の様々な出来事を、それにつきまとう みずみずしさとぎこちなさを、とてもよく表現している。短編 でまとめ上げているが、その後の経過を中編小説程度に描き続けたほうがより収まりが良いような気がする作品である。途中でぶった切られたような印象を受けた。

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    2021年11月11日
  • 檸檬のころ

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    豊島ミホは自分でもあちこちに書いているように、決して幸せで楽しい充実した学生生活を送ったタイプの女子高生だったわけではなくて、どちらかというとその対極に位置するような、彼女自身の言い方をすれば「底辺」の女子高生だったわけだ。

    その彼女が紡ぎ出す物語はどれもこれも繊細でナイーブな登場人物がキレイでまるできらきらと結晶化しそうなくらい美しい。

    なんでこういう、高校時代にロクな思い出のない、友人の名もほとんど思い出せないような不遇な青春時代を送った者の琴線に触れるようなストーリを次から次へと作り出せるのかなぁ、と常々思っていたのだけれど、やはりそれは彼女自身の資質もさることながら、独特の「底辺」からあたりを見上げた高校時代の経験のたまものなのではないかなぁと最近思う。

    「痛いの」


    凄い!世界ってこんなにも熱いものだったんだ。


    こういう台詞、シチュエーションも含めてなんかもう宝物のように感じるね。
    彼女が創作活動をやめてしまっているのが本当に残念。

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    2021年09月04日
  • 夜の朝顔

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    『私、なんでみんなみたいに普通じゃないのかなぁ。』と気後れする事が多かった小学校時代があるのですが、その頃を思い出させる様な作品だった。


    想像力が豊かで感受性が強くて、でもマイペースで、妙に独りよがりな正義感が強くて、何となく生きにくい。

    私と重なるセンリちゃん。
    あなたの気持ちが少しわかる。

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    2021年07月31日
  • 檸檬のころ

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    甘酸っぱい。
    短編集かと思ったらすべて繋がっていて、色々な人にスポットを当てているところが面白い。

    田舎に住みたかったなあ
    上京、とか
    友人や恋人との別れ、とか
    進路に悩む感じとか、
    田舎の方がたくさんの葛藤や悩みを抱えて生きてるのかもしれないなあと思わされました。

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    2021年06月29日
  • 檸檬のころ

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    ネタバレ

    新しくできた友達の本棚を見て、本がたくさんあったから本を借りたいとお願いしたら快よく頷いて選んでくれた。「人に本を貸すのって、告白みたいで緊張するな〜」と悩みながら選んでくれて、「かわいい話だよ」とお墨付きで教えてくれた。私は保健室登校になった卑屈であぶれものの女子で、本を貸してくれた友達は容姿端麗の美人だと思った。容姿についてみんながバカにしてると思うことは、私の容姿では通過儀礼のようなもので絶対に起こることだった。容姿端麗の美人は、そんなこと気にしなけりゃいいじゃんと思う。書いてあったことに、作者側と同じ感想を美人に対して抱いてるんだな私は、と思った。

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    2021年02月26日
  • 檸檬のころ

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    当たり前の高校生活中にも、色々なドラマがある、と思わされた。恋愛経験がそんなにない頃の恋愛って、「この関係がずっと続く」と(高校生ならなおさらその可能性は低いのに)思ってしまうんだよなあ…。お互い一緒にいること、ただそれだけに価値がある、というような。野球部の子の話が二つとも切なかったですが、特に「ルパンとレモン」がよかったです。

    あと、くるりの「東京」が話に出てきたのも良かった。

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    2021年01月10日
  • 神田川デイズ

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    6つの章にそれぞれ主人公的な学生を置いて、それぞれのキャラが微妙にかかわり合いながら、作者の言うところの「めくるめかない」学生生活を切々と描くちょっと風変わりな青春もの。

    なんちゅうか、それぞれの章の主人公をつとめるキャラクターがまさに文字通り「青春のどん詰まり」で、周りのクラスメートと馴染めず疎外感を感じ、どうにもならないコンプレックスを強く抱いているという一癖も二癖もある連中で、なんとも自分の学生時代を思い出して切なくなるほど愛おしくなるような人物たちなんだなぁ。

    あの、なんかみんな仲良さそうで、本当に楽しそうに見えて、楽しくないのは自分だけ?面白くなさそうな顔しているのは自分だけ?という恐怖感とも思えるような4年間のキャンパスライフを思い出すと、ぞくぞくするほど恐怖感と共にいろんな思い出が甦るねぇ。

    作者の豊島ミホさん、現在は創作活動されていないようで、それはすごく残念。とりあえず既刊を全部読もうっと。

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    2020年09月24日
  • 夜の朝顔

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    ところどころ涙が出た
    小学生って子供だけどしっかり考えること考えてるし、バカにできないよなって思った
    センリが自己肯定感の低い子に育ちそうで心配、だけどきっとこんな子たくさんいるんだろうな

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    2020年09月15日
  • 夏が僕を抱く

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    幼なじみほしい〜〜〜〜〜〜ってなった
    遠回りもまだ途中の「今手を伸ばして、真面目な顔して呼んだら、岬はたぶんあたしを抱きしめてくれるだろう」って文がすごくよかった
    あとセックスしたくなった!!!好きな人と
    Twitterとかでも文書くとき、喋るみたいにリズム良く読めるように、でも誤解のないように意識して書こうとすると助詞とか句点が抜けるの、この前友達にちょっと読みづらいって言われてから気になってる、なんのはなし???

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    2020年10月01日
  • 檸檬のころ

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    最近短編オムニバス小説しか読んでないな、好きだからしゃーない
    高校生の純粋な恋愛って強いのに弱くて尊い
    自分の出身が田舎の自称進学校の北高だからちょっと親近感〜〜
    最後の話、遠距離恋愛が始まるやつ、めちゃくちゃ切なかった、続かないだろうけど好きって気持ちとか、なんかいろいろ思い出してちょっと泣けた、よかった

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    2020年08月15日
  • 檸檬のころ

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    自分が高校生だったときのことを思い出しながら読んでいた。
    クラスの中心で、いつもみんなの笑いを起こしていたような男の子、飽きることなくずっと話し続けた女友達、嫌なことがあって学校に行くことがめんどくさかった日も通った通勤電車、あの頃抱えてたたくさんの葛藤…。
    今となっては全てが過去のことだけれど、この短編を読むと、いろいろあった私の青春時代もこんなふうにきらきら輝いていた日常だったんだなあと、過去が煌めいて見えた。
    それはつまり、自分の今の生活もきらきら輝く日常だということ。あの頃があったから今の自分がある。今自分のまわりにいる人たち、日常を形作ってくれているものたちに感謝の気持ちがわいた。
    今日も私の日常を大切に生きよう。

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    2020年07月19日
  • 檸檬のころ

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    取り立てて特別なこともない、高校生活の短編集。

    短編ではあるけれど、すべての作品がつながっているので
    それぞれの人物の日常を楽しめます。


    んー…、あまずっぱーーーーーーーーい!!
    まさしく檸檬の日々ですね。


    個人的には「ルパンとレモン」にキュンときた。
    最後の作品では思いがけず涙ぐんでしまいました。

    淡い恋をしたくなる、そんな一冊です。

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    2020年05月13日